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今日も旅する!!ファイブスタークラブ世界探検隊

~お客様の代わりにファイブスタークラブ社員が世界中をチェックしてレポートしてきました。~

プロフィール

ニックネーム:
ファイブスタークラブ
居住地:
東京都
会社名:
ファイブスタークラブ
会社英字名:
Five Star Club
会社所在地:
東京都
会社電話番号:
03-3259-1511
業種:
旅行業
自己紹介:
1.全コース1名より催行保証。ツアーキャンセルはありません。(ごく一部のコースを除く)
2.アレンジ自由自在。延泊や減泊、ホテルグレードUP、航空会社指定、何でもできます。
3.基本的に少人数でのツアーで団体旅行のわずらわしさはありません。(ごく一部のコースを除く)
3.遊牧民のゲルにホームステイやサハラ砂漠でキャンプなど、その国でしかできないユニークなオリジナルツアーを企画。
3.毎週土曜日、各方面の専任スタッフが説明会を実施。疑問、質問は何でもどうぞ。(予約制)

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ポルトガル
かわいい見所とポルトガルスイーツに舌鼓☆リスボン・シントラ・ポルトの旅
エリア:
  • ヨーロッパ>ポルトガル>リスボン
  • ヨーロッパ>ポルトガル>シントラ
  • ヨーロッパ>ポルトガル>ポルト
テーマ:世界遺産 グルメ 歴史・文化・芸術 
投稿日:2017/03/08 11:28






2月にヨーロッパへの旅行ということで、少しでも暖かいところを求め、ポルトガルにやってきた。直航便もなく、なかなかの長旅となる。
リスボン空港から市内まではメトロで30分ほど、地上は石畳みでスーツケースを転がしにくく、しかも坂道だらけ。やっとホテルに到着した。
そこからサント・アントニオ教会やバラ窓のステンドグラスが美しいカテドラルを見に行った。リスボンらしいかわいい黄色の市電に乗ったのだが、ものすごい混み具合と長旅の疲れからか、なんと早速スリに遭ってしまった。紙幣と小銭を綺麗に抜き取り、レシートだけは残してあって、その華麗さにも驚いた。お金は小分けにしてあったので、幸い被害は少額ですんだ。
リスボンにきたら、やっぱりサンタ・ジュスタのエレベーターに登りたい。週末や夕暮れ時は並んでいたので、平日の朝行ったら並ばず登れて、展望台もすいていた。リスボンが一望できる。ヴィヴァ・ヴィアジェンというカード(東京でいうsuica)をメトロや市電の24時間乗り放題券として買えるのだが、これでエレベーターも乗り放題になる。リスボンではこれらの移動手段が便利なので乗り放題券がオススメ。




それから、サンタ・アポローニャ駅の近くで火曜日と土曜日だけ泥棒市と呼ばれる蚤の市が開かれている。ガラクタからお土産、アンティークな小物など様々なものが並び、見てまわるだけでもとても楽しいし、ついつい買ってしまう。






この泥棒市の広場の真ん中にあるカフェのホットチョコレートが美味しい。肌寒い風にちょうど良い温かさで、風味豊かな味わい。

リスボンからちょっと移動して、ベレン地区も欠かせない。テージョ川に出航する船のような「発見のモニュメント」にはエンリケ王子やヴァスコ・ダ・ガマ、マゼラン、ザビエルなど大航海時代を築いた歴史上の人物が並ぶ。


世界遺産であるベレンの塔とジェロニモス修道院もここにある。ジェロニモス修道院は南門のレースのように繊細な彫刻や、壮麗な教会に見入ってしまうし、オレンジ色の木漏れ日の差す回廊は心安らぐ空間だ。






ベレンからの帰り道には絶対「パステイス・デ・ベレン」に寄りたい!ここはポルトガル伝統のお菓子エッグタルトの老舗。エッグタルト(ポルトガル語でナタ)はあちこちで売っているが、ここはポルトガル一と言われるほどの美味しさ。甘さ控えめでとろっとろになめらかなクリームが、パリパリのパイの皮に包まれている。持ち帰りもできるが、できたてをコーヒーと共にいただきたい。


ついでだが、ベレンから戻る途中のカイス・ド・ソドレ駅前におしゃれなフードコートがある。100年以上前からあるリベイラ市場をリニューアルしたもので、ポルトガル料理やハンバーガー、日本食もあり、生ハムやチーズ、ワインも楽しめる。


郊外の町にも見所は多い。世界最大の波がくるという港町ナザレや、オビドスの町で城壁を歩いたり。原宿みたいなおしゃれな通りがあって、サクランボの甘いお酒ジンシャが飲める。チョコレートでできた小さなカップに入れてもらって、1杯1ユーロ。




ユーラシア大陸最西端のロカ岬に行ったら、お目当ての最西端到達証明書を入手。


シントラでは宮殿を改装した宮殿ホテル「パラシオ・デ・セテアイス」に宿泊。ポルトガルにはポサーダと呼ばれるこのような宮殿ホテルが複数ある。内装もまさに宮殿にいるかのように整えられていて、ゆっくりとアフターヌーンティーを楽しめば、もう貴族のような気分になれる。


ここから徒歩数分で行かれるレガレイラ宮殿のお庭には、地中深くまでつながるらせん階段や、いくつもの洞窟が造られ、本格的なアスレチックのようなところだ。




シントラで必見なのが山頂にあるペーナ宮殿。赤、黄、水色とカラフルな色使いで、おもちゃの宮殿のようでかわいらしい。


様々な様式が取り入れられているのもおもしろく、ここからの眺めも素晴らしい。町からはバスかトゥクトゥクで行かれる。
お土産はあのカラフルなニワトリの他にも、アズレージョという装飾タイルやコルク製品、レトロなパッケージの石けんや魚の缶詰、ポートワインやオリーブオイルなどがある。野菜モチーフの食器がかわいくて買ってしまった。


今回、ポルトの街も訪れた。リスボンからは列車で約2時間半。こちらも街中が坂道と階段で、幾度となく登ったり降りたり…かなり立体的な街だ。徒歩でまわれるくらいの範囲内に、たくさんの教会がある。なかでもサン・フランシスコ教会は独特の雰囲気で見応えがある。ただ残念ながら教会内での写真撮影は禁止。カテドラルのアズレージョも繊細で綺麗だ。




ポルトは風味豊かなポートワインでも有名だ。ドウロ川の対岸に並ぶワイナリーでは見学ツアーにも参加できる。川にかかるドン・ルイス1世橋から眺めるポルトの街はとてもきれいで、特に夕陽にあたるオレンジの家々や、夜景がとてもロマンチック。
ポルトでは中心部から少し離れた宮殿ホテルと、中心部のホテルに泊まった。ポサーダ・ド・ポルトは18世紀のフレイショ宮殿を改装したもの。ドウロ川に面し、スパやプールも完備されたリゾートホテル。割りと新しく綺麗に整備されている。
ポサーダ・ド・ポルトから見たドウロ川の夜景


もう一箇所はサン・ベント駅近くのホテルNHコレクション・ポルトを利用した。ここは元々郵便局だった建物で、はがきで埋め尽くされた壁紙や、切手モチーフが使われていたり、真っ赤な外観もかわいいホテルだ。駅近だけど、駅からホテルへは上り坂なので少し大変で徒歩10分くらい。下りはもっと楽だ。

ポルトではおすすめのグルメが2つある。一つはポルト発祥のB級グルメ、フランセジーニャ。ハムチーズサンドにたっぷりのチーズと半熟の目玉焼きをのせて焼き、トマトソースをかけたもの。中身はベーコンやステーキだったりもして、軽食というにはボリューミーだ。あちこちのカフェで食べられる。


もう一つはチョコレートショップ、エクアドル。レトロなパッケージの板チョコやチョコレートバーがかわいい。トリュフやガナッシュを一粒ずつ選んで買うこともできる。




そして前々から行ってみたかったのが、「世界の美しい書店ベスト10」に選ばれたレロ・エ・イルマオン。「ハリーポッター」のモデルにされたとも言われ、アンティークな内装に入り組んだ階段、天井のステンドグラスから差し込むオレンジ色の光があの世界の雰囲気を醸し出している。世界各地からやってきた観光客で賑わっていて、10時半に訪れると既に多くの人が入っていたので、10時の開店直後が良いのかもしれない。




旅の始まりはちょっとショッキングだったが、かわいいものと甘いものに溢れるポルトガルの旅はとても満ち足りたものになった。日本にあったら通いたいおしゃれなお店もたくさんあって、女子旅にぴったりなので、友達にすすめたくなる国だった。

オススメ度
リスボン…★★★★★黄色い市電のかわいく見所満載
シントラ…★★★★★山中の貴族の別荘地「この世のエデン」
ポルト…★★★★★ドウロ川に面した坂道と教会の街

(2017年2月 増田里紗)

ニカラグア
<ノ・エンティエンド・ビエン・エスパニョール!!ニカラグア・グアテマラ2国で4つの世界遺産探訪>
エリア:
  • 中南米>グアテマラ>パナハッチェル
  • 中南米>グアテマラ>ティカール
  • 中南米>ニカラグア>マナグア
テーマ:世界遺産 歴史・文化・芸術 自然・植物 
投稿日:2017/02/13 16:17


人生最初の海外旅行はアメリカだった。大した計画も目的もなくただアメリカで暮らしたくてとりあえず
旅行会社に就職した。暮らすことは叶わなかったが何度か行くほどアメリカが好きだ。なのにメキシコから南は行きたいと思ったことがない。知らず知らずのうちにこれといった理由のない壁を心の中に作ってしまっていたような気がする。スペイン語が全くわからないということも理由の1つかもしれない。そんなラテンアメリカに無関心で無知な自分にようやく機会が巡ってきた。
アエロメヒコでメキシコへ
乗り継ぎ時間を含めグアテマラまではおよそ18時間半、決して近くない。なかなか乗る機会のないキャリアに乗れたのは貴重だ。往路に限ってサッポロの黒ラベルを積んでいる、しかもいい感じに冷えているのが嬉しいし、食事もシンプルで期待以上に美味しく乗務員の動きも他エアラインに比べて良いのでポイントが高い。
ただし機内のエンターテイメントはX。 長距離な割にソフトの揃えがよろしくない。何とか長時間のフライトにも耐えメキシコシティに無事着陸。トランジットで他国に行く場合であってもいったんメキシコに
入国し税関申告書を記入提出しバゲージを取ってまた預けるという面倒さがある。そしてその後のセキュリティチェックは結構厳しく時間がかかる。
さて、訪問順序はグアテマラが先だったが目的の重要度から、後半に訪れたニカラグアから先にレポートしたいと思う。
美しい湖と火山の国・ニカラグア
グアテマラに行ったことがある人は社内に数名いるがニカラグアは少ない。そこで今回は観光の実態をチェックするのが大きな目的。まずそもそも、ニカラグアってどこだよ?何があるの?と思っている人が多いのではないだろうか。恥ずかしながら自分もその一人であった。ニカラグアは北西にホンジュラス、南にコスタリカと国境を接する中米の真ん中に位置し中米国の中では最も大きくその面積は日本のおよそ3分の1に相当する。経済的には中南米最貧国の一つと言われていて基礎的社会インフラが整備されていない地域が多い。また地震などの自然災害も多く、さらに内戦の傷跡も依然として残っているなど様々な問題を抱えている。


主な産業は農業。観光は5位と比較的重要なポジションにある。
サイトなどで検索すると概ね、火山と美しい湖が多い自然あふれる国と言われている。地震も多いそうなので日本と共通点が多いかもしれない。
空港から最も近い首都のマナグアは見どころが少ない上に、一部治安が悪い地域(マルサ・ケサダ地区)がある。今回泊まったホテルもそのエリアに近いためガイドから絶対に歩いて出かけるなと注意を受ける。
どうしても出たいならタクシーを使えと何度も念を押される。少しくらい良いだろうとホテルを出たらスタッフが追いかけてきて戻るよう注意される。なので街歩きは全くできなかった。が、しなくて良かった。
帰る日の朝、ホテルの近くで強盗があって銃撃戦があり犯人逃走中、要注意といったメッセージが外務省(旅レジ)から送られてきた。脅しでなく本当に危ない、そんなマナグアは寝るだけの場所として割り切ればよい。
後述するが観光資源は第2の都市であるレオンや古都グラナダに多くある。

古都グラナダ
グアテマラから飛んでマナグア空港に到着。ビザは要らないが入国時に現金$10を払わなければならない。
全く何も訊かれない。意外に審査はユルいと感じた。ガイドの迎えをうけてニカラグア湖へ。距離は空港から車でおよそ40分。ウィキペディアによるとこの湖はラテンアメリカではチチカカ湖に次いで2番目に広い湖、そして世界で10番目に大きい淡水湖とのこと。


30分くらいボートクルーズを楽しんだ後は古都グラナダへ。車で移動したが、すぐそばなので歩いて移動できる距離。ここは16世紀にスペイン人がニカラグアで最初に作った街で中心はコロン公園とその前に建つ大聖堂(カテドラル)


16世紀の終わりに建てられ、その後何度か再建された。現在の建物は100年前に建設されたもの。
ツアーで訪れる際にはず立ち寄る観光名所で治安も悪くないので安心して歩ける。
コロン公園を中心にコロニアル様式の色鮮やかな建物や教会が建ち並んでいてその周りを観光馬車が
走っている、そんなとてもレトロなヨーロッパの雰囲気を楽しむことができる。
写真だけを見たらヨーロッパと間違えるかもしれない。






コロン公園でやたら明るい野球少年に遭遇。


ニカラグアはサッカーより野球がさかんらしい。まだWBCに出てくるほどのレベルではないがいずれ日本と対戦する日が来るかもしれない。またひょっとしたら彼らの中から未来のメジャーリーガーが出るかもしれない?
メルセー教会の上からの眺めはお勧めの撮影ポイント。




人目気にせずいちゃつくカップルも多く、地元のデートスポットと化しているようだ。


私は地元の床屋を覗くのが好きだ。美容師でもないし髪を切ってもらうこともないのだがなぜか床屋にその国の文化を感じるので必ず写真を撮らせてもらうよう心掛けている。




葉巻工場見学
ニカラグアはキューバ、ドミニカ、ホンジュラスと並ぶ葉巻生産4大国。グラナダの観光で
予定にはなかったが、興味があると伝えたところ葉巻ショップにガイドさんが案内してくれた。


奥が工場になっていて少数精鋭スタッフが黙々とモク作りに励んでいる。






箱詰めまですべて手作り。皆やさしくて感じが良い。撮影にも快く応じてくれた。


マサヤ火山国立公園
グラナダ郊外にあるマサヤは民芸品の町として有名。様々なおみやげが売られていてニカラグアに来たらほぼここでみやげは手に入る。自分のようなショートトリップ、時間のない人には便利な場所。
(もし忘れてもマナグア空港でも買えるが・・・)




みやげ屋の先にマサヤ火山国立公園がある。ここの頂上にある展望台からは活火山の火口のクレーターまで見下ろせるというちょっと驚きのスポット。






世界最大級の火口サンティアゴ・クレーター。


とにかく臭いのクセが凄い。マスクなしで長時間は厳しいかもしれない。


ここでベルギーから来た人たちと記念撮影。



そういえばこのニカラグアでは日本人、中国人をまったく見かけなかった。

1つめの世界遺産・レオンビエホ
2017年現在、ニカラグアには2つの世界遺産がある、
1つはレオンビエホ、もう1つカテドラル。どちらもエリアとしてはレオンにある。
レオンビエホへはマナグアのホテルから車でおよそ1時間半、旧レオンという意味のレオンビエホの遺跡群は16世紀にスペインからの入植者たちによって作られたが17世紀に起きたモモトンボ火山の噴火と地震によって壊滅し廃墟となった。


その後集落が現在のレオンに移された。なのでこちらが旧市街ということになる。(そしてこの後訪れる方が新市街)ここには当時の生活の様子が伺える住居跡や教会が残っていてその建築の重要性からニカラグアで最初に世界遺産に指定された。






バブリングマッド・泥のプール視察
遺跡から車で30分くらいのところにあるテリカ山の麓、サンハシントという村では窪んだ地面の泥の中からモクモクと湯気があがる”バブリングマッド”というちょっと不思議な光景が楽しめる。こちらは世界遺産でも何でもない、ガイドブックにも載っていないような、つまり知られていないリアルな穴場。
まわりに柵も門もないけれど入口のようなところで一応お金を払わなければならない。すると頼んでも
いないのにチップ目当てにおてんばなちびっこガイドがぞろぞろついてくる。




まず遠目に湯気が上がっているのが見える。




近づくにつれて熱い。土の隙間から温風が吹き出てくる赤茶の地面の周りは熱い、そして深く呼吸をすると匂いが鼻の奥をアタックする。


ガイドの説明が要領を得ないので科学的な正しい知識は得られなかったが地熱で水が過熱されて高温ガスが湧き上がっているらしい。ロープも注意看板もないので実は非常に危険!以前に観光客が油断して
穴に滑りはまり皮が削げ落ちるほどの大やけどをしたらしい。恐っ!












そりゃやけどするわな!ってくらいグツグツ煮えたぎるニカラグアの”地獄の門” 危険で人は住めないので住民は皆避難させられたらしい。ここの泥はお肌にとても良いらしく土産として売っている


きっちり商売をしているところがたくましい。
2つめの世界遺産・レオンのカテドラル
泥の村から30分でいわゆる新市街のレオンへ。ここはニカラグアを代表すする詩の巨匠ルベンダリオ生誕の地としても有名でメインはカテドラル。




2011年にニカラグアで2番目に世界遺産に指定されたこのカテドラルは中米で最も大きい教会でルベンダリオが眠っていることでも知られている。


バロック様式から新古典様式の移行期である18世紀中ごろから100年の歳月をかけて建てられた。
正面にはレオンの象徴であるライオン。


内部の撮影もOK。


またこの教会は昇って街を一望することが出来る。(有料・土足厳禁)
360度レオンのパノラマ風景を楽しめた。






ニカラグアのひとたちの笑顔
レオンの街並みは碁盤の目のように区画されているのでわかりやすく歩きやすい
中央市場で見かけた人たち。ここの人たちはみな愛想がよく気軽にカメラに反応してくれた。






グアテマラに比べてニカラグアの人たちの方はリアクションがいいと感じた。

世界遺産・ティカル遺跡1泊2日ツアー
ここからはグアテマラ。最初に観光ハイライトのティカル遺跡へ
国内線の空港は国際線とは別でこれが空港か?という普通のオフィスのような、じみ-な建物


TAGの搭乗券も使い回しでもちろん自由席(8)。窓側がいいとガイドに勧められるので言われたとおりに座る。


が、いきなりのアクシデントにより飛行途中で引き返すことに。大丈夫かいなと不安な気持ちのままさらに小さな飛行機に乗換えて予定より3時間遅れてフローレス空港に到着。 ここでガイドとミートしスペイン語と英語のお客さんと同じバスに1時間ほど乗って遺跡の入口まで行く。ここでスペイン語チームと別れる。英語チームには内田裕也さんに顔と声がよく似たガイドがつく。


グアテマラ北部にある古代マヤの代表的な都市遺跡ティカルは中米最大規模。広大なジャングルの中に潜む多くの遺跡巡りはまさに探検気分。その素晴らしさをたっぷり味わうには日帰りでは不十分ということで遺跡の入口にあるロッジに1泊。泊まることで昼間のツアーでは体験できないサンライズとサンセットを鑑賞できるのがメリットだからだ。
まずは昼間のツアーから。たまたま他に英語客がいたので英語だったが基本はスペイン語になるので、私みたいにまったくダメな方は多少の予習とガイドブックが必要だろう。気温は高いが木陰を歩くのであまり汗はかかない。


入口から中央の1号神殿のあるエリアまでは20分くらいかかるほど広い。
日頃の運動不足を解消するにはちょうどいい広さかもしれないが急な斜面と階段は想像以上にかなりしんどい。
体力を求められるのでもっと若い時に来るべきであると実感する。
最も美しいと言われるのが1号神殿


グランプラザを中心に東西南北、遺跡が多く見られる。




観光客にまぎれてハナグマやワイルドターキーも。




4号神殿の上からの眺めが最も良い


主だった神殿をひととおり見たらランチを摂ってツアーは終了。
車に戻ってホテルにチェックイン。ガイドにチケットを返してもらうのを忘れてしまった。持っていれば16時前に再入場して夕陽が見られるところだったのでダメもとで交渉をして再入場を果たした。
夕方はほとんどの日帰り観光客が帰ってしまうのでとても静になり孤独感をたっぷり味わった。
本日2度目の4号神殿。登ってサンセット鑑賞。




陽が沈むとあっという間に暗闇になる。そんな基本的なことを想定せず大した準備をしなかったことを悔やむほど暗くて何も見えない。目も慣れて来ない。いよいよこれはやばいぞと携帯電話のライトをつける。
ホテルまでの距離は明るい時間に普通に歩いても20分くらいかかる、その距離を真暗闇というハンデの中、
来た道を細いライトと勘だけをたよりに逃げるような急ぎ足で歩く。時々立っている目印で方角が間違っていないことを確認する。もしここで襲われたら全部失うんだろうな、などという恐怖を感じながらなんとかホテルに戻った。そして翌朝は3時半起きの4時集合。


まだ真っ暗の中、トランプに投票したというアメリカ人男性と英語ペラペラの中国人女性、そして英語のガイドの4人で出発。鳥のさえずり、サルの鳴き声、冷え切った空気、そして真暗闇・・・寝ぼけているわけではないがまだ眠っているようなまるで夢の中を歩いているような気分であった。鬱蒼とした樹木のさらに上に聳え建つ今回3回目の4号神殿の上からサンライズ眺めることに。だが待てど陽は見えない。たった1度の朝なのに運悪く曇りで見られなかった。
遺跡のロッジ・ジャガーイン
質素で自然を大切にしたにホテル。


電気の供給制限があって夜9時を過ぎると真っ暗になる。
なので冷蔵庫やテレビはない、というかここでは必要ない。ロビーでWIFIが使えるが動画は一切見られないくらい電波もひ弱い。日本語を勉強しているというスタッフが美人でフレンドリー。


忘れられないホテルだ。
遺跡への拠点・湖畔の町フローレス
ティカル遺跡への玄関となるのがフローレス空港。遺跡への拠点としてフローレス島にはホテルがいくつかある。行きはスルーしたが帰りはツアーの混載送迎車であったため、ホテルに戻る他のお客さんを送るついでにたまたま訪れることが出来た。もともと予定にない滞在時間わずか30分だったがこれがなかなか中身の濃い30分であった。青い湖が綺麗などこかのんびりしたこの空気が自分にはどストライク




湖畔を歩き小道に入って酒屋でビールを立ち飲み。美味い!昼ビーは旅の基本である。


チチカステナンゴ・先住民キチェの市場
グアテマラシティから車で2時間。チチカステナンゴへ向かう。ここで毎週木曜と日曜に催される露店市には周辺の村からカラフルな衣装を身にまとった先住民キチェ族が集まるので当然ながらあえて開催曜日を狙っての訪問。




地元で採れたての新鮮な野菜、肉などの食品から日用品、民芸品までものすごい数のお店と品物が所狭しと並ぶ。モノだけでなく人の数も夥しい、そのカオスでエネルギッシュな空気はここでしか体感できないだろう。町のシンボルであるサントトマス教会を中心に迷路のように店が並ぶ。




この教会は16世紀に建てられたカトリック教会でマヤの聖典であるホポルブフーが見つかった場所として知られている。


旅の宿・マヤインホテル
ホテルというより旅の宿という表現の方がふさわしいと思うほど古い。


寝転がって天井を眺めその歴史を感じる、


そもそも部屋は広い。一人だからなおさら広く感じる。バスタブはあるが、テレビ、冷蔵庫、セーフティーボックスといった”現代的”のものが一切ない。代わりに暖炉、ろうそくとマッチが置いてある。ランプもあるがせっかくなのでろうそくに火を灯して就寝。
久しぶりに硫黄の匂いを嗅ぎちょっと懐かしい気分に浸る。都会のホテルにはない何かがここにはある。
先住民の町パナハチェルとアティトラン湖
翌日はパナハチェルへ。チチカステナンゴから車でおよそ1時間半、アティトラン湖を見渡せる展望台に到着。



世界一美しい湖と称賛されるアティトラン湖は、青い空と水面のコントラスト、そして標高3000メートルを超えるトリマン火山(手前)とアティトラン火山(奥)が重なって聳え立つ姿が絶妙。


世界中の湖を見たわけではないので1番かどうかわからないがこの素材のハーモニーは確かに美しい。展望台から左下に小さな町パナハチェルが見える。


ここはグアテマラ有数の観光スポットでサンタンデール通りを中心に民族衣装や手製の民芸品などを揃えた、たくさんのお土産屋さんやレストランが軒を連ねている。


昨日のチチカステナンゴもそうだったがシャイな人が多く、簡単に写真を撮らせてもらえない。トラブルにならないようガイドに確認した上で必ず目で許可を取るようにしている。


2つめ世界遺産のアンティグア
グアテマラと言えばコーヒー。初めて飲んだのは高校生の時。ろくに味もわからないくせに気取ってオーダーしたことを思い出す。本場グアテマラのコーヒー栽培で賑わうアンティグアはかつてのグアテマラの首都。
植民地時代の教会や修道院などが多く残っていてその歴史的価値から1979年に世界遺産となった。まずはアンティグアの街並みが一望できる十字架の丘へ


バックにアグア火山が見える絶景ポイント


次いで市街へ。コロニアル調の街並みが印象的。


石造りの重厚な史跡はさすが世界遺産と感じる
時計台が街の象徴


中央公園のユニークな噴水


カテドラル


とサンフランシスコ教会


碁盤の目のように区画されているのでわかりやすい。


それほど広くないので1日あればゆっくり見て周れるだろう。アンティグアにはスペイン語学校が数あることで旅人の間では有名。


ここで数日間レッスンを受けて力をつけて旅立っていく人も多いらしい。
カフェでは本場のグアテマラコーヒーではなくガジョで一服。ささやかな幸せである。


以上、いつもの出張と比べて距離も遠く日数も長かったがあっという間にしかも淡々粛々と時間が過ぎて行ってしまったというのが率直な感想です。現実なのに現実感が薄く、夢を見ていたようなそんな感覚でこのレポートを書いています。その不思議な感覚がこの国の魅力なのかもしれません。心の壁は消えてなくなったので機会が
あればホンジュラスなどの近隣国も制覇したいと考えています。

<おすすめ>
サンハシントの泥の村★★★ ニカラグア版・地獄の門。あふれるバブルの体験を是非!
マサヤ火山国立公園★★★★ 世界最大級の火口サンティアゴ・クレーター。その迫力を肉眼で!
レオンのカテドラル★★★★ 中米最大の教会。屋上からの眺めも必見のニカラグアが誇る世界遺産。
ティカル遺跡★★★★★ 行くなら日帰りではなく泊まってサンライズを。説明不要のジャングル遺跡。

(2017年2月櫻本竜一)

キューバ
変わるキューバ、変わらないキューバ〜キューバ世界遺産の街めぐり ハバナとトリニダー〜
エリア:
  • カリブ海>キューバ>ハバナ
  • カリブ海>キューバ>トリニダー
  • カリブ海>キューバ>バラデロ
テーマ:街中・建物・景色 世界遺産 歴史・文化・芸術 
投稿日:2017/02/08 14:05
ゲバラの肖像でおなじみの革命広場はライトアップされる夜に行くのがオススメ!


バラデロビーチの青い空と透き通る海にはただただ息をのむばかり


バラデロビーチの青い空と透き通る海にはただただ息をのむばかり


カメラを向けると皆ノリノリなのがキューバのいいところ


ここ最近、「激動」というワードがここまでふさわしい国もないと思う。経済の一部自由化、54年ぶりのアメリカとの国交正常化、それに伴うアメリカ定期直行便の運航開始、そして一時代を築いたフィデル・カストロの死・・・。そんなキューバにこのたび行かせていただくことになった。
訪問都市は首都のハバナ、世界遺産の古都トリニダー、そして外国人観光客でにぎわうビーチリゾートのバラデロの3都市で、やはり初めてのキューバならこの3都市を周遊するのがおすすめ定番ルート。今回はバックパッカープランということで現地では全てフリープラン、各都市移動も長距離バスを利用したが、何事にもおおらかなラテンの国ゆえいろいろ戸惑うところはあったものの順調に旅を進めることができた。
ただ興味深い歴史に加え、街を歩いていると厚切りジェイソンばりに「Why Cuban people!!!!!」と突っ込みたくなるキューバ特有の光景が多々あったのでやはりガイドさんがいた方が楽しいと思う。また今回ハバナは旅程前半2泊、後半1泊の滞在だったが、とにかく見所が多いためもっと時間が欲しかった!

<200万人が暮らす街全体が生きた博物館 首都ハバナ>

キューバの旅はほとんどの場合首都ハバナから始まる。その見どころはなんといっても植民地時代の面影を残す豪勢な建造物と、タイムスリップしたような街並み。
またキューバ名物ともいえるアメ車や旧共産圏のクラシックカーもまだまだ健在で、街並みとからめてカメラを構えれば、あっと驚くシブい写真が誰にでも撮れる。
カピトリオ(旧国会議事堂)と馬車とクラシックカー


カバーニャ要塞とキューバ国旗


ライトアップされたガルシア・ロルカ劇場






じっくり街並みを眺めてみると、ヨーロッパとも他の中南米とも、もちろんアジアとも全く違ったものなのに気づく。一見ヨーロッパの中世の旧市街チックなのだが、よく見るとぼろぼろで廃墟に近いのもある。建物の大部分が欠けていたり窓が壊れていたりするところもあるけれど、そこでも人々は元気に生きている。革命のとき、またはそれ以前からずっとここに住み続けてきたのだろうか・・・。
そんな儚い街並みとたくましい人々とのギャップが、またハバナの街を魅力的に見せてくれる。
一見廃墟だが市場として使われている


私のような「洗濯物がはためく旧市街フェチ」にはたまらない!


ご存じの通りこの国は数少ない社会主義国で、スローガンやグラフィティなども随所に見られるが、
Viva Cuba Libre=キューバの自由万歳


毎日開かれるアルマス広場の古本市では、革命関連の本やポスターが・・・


やっぱりゲバラはキューバ人に愛されてるんだなあ


経済の一部自由化に伴って自営業も認められるようになり個人経営のレストランや民宿がどんどん増えた。旅の楽しみが増え、一気に旅行しやすくなった印象がある。
特に旧市街のレストランはキューバのイメージを覆すようなオシャレな店が増加中で、キューバのご飯は評判があまり良くないから期待できない・・・と思っている方こそぜひ行っていただきたい。
雰囲気のいい旧市街のレストラン「O’Reilly」


なんと日本食も!旧市街入口近くの「日本食堂」にて


そのためか旧市街はどこにいっても個人、団体を問わず多くの旅行者が目に付いた。やはり皆、今激動のときを迎えるキューバの歴史の目撃者になろうとしているのだろうか・・・。
もはやキューバは「知る人ぞ知る」国ではない、立派な観光大国なのだと認識を改めた。

夕方にはぜひ海岸沿いのマレコン通りへ。昔も今も、そしてこれからも変わらないであろう最高の夕焼けを毎日眺めることができる。そこで目に付く釣り人やカップルも、流しのミュージシャンも、どんなにハバナの街が変わってもここにいるのだろう。

写真撮って!と声をかけてきたカップル


ハバナの街で必ず見かける陽気なミュージシャン


驚くほど美しいマレコン通りの夕焼け


<ありのままのキューバに触れる 古都トリニダー>

世界遺産の街でキューバ中部に位置するトリニダーは、なんといっても植民地時代の面影を色濃く残す石畳の街並みが有名。
特に中心部のサンティシマ教会やマヨール広場周辺は、18〜19世紀に建てられたサトウキビ農園主らの見事な邸宅が保存され、クラシックカーや馬車も走っているのでどこを撮っても絵になる風景が見られる。




コインの絵柄にもなっている風情ある街並み


市立歴史博物館の屋上から街並みを眺める


やはりここも観光客が急増中で、中心部は現地人よりも数が多いのでは?と思うほど。さすが世界遺産の一大観光地、活気があふれていた。
ガイドブックに載っている有名店「ラ・カンチャンチャラ」では名物カクテルを飲みながら生演奏が聴ける


観光客が集まる野外ミュージックショー、カサ・デ・ラ・ムシカは毎晩大盛り上がり!


ただハバナと違ってここは人口7万ほどの田舎町。街歩きすると、とにかく現地人との距離が近くありのままのキューバが楽しめる!という印象だった。街を歩くたびに新たな発見があり、全く飽きないのだ。
市場ではラム酒の量り売り!


ラム酒をおごってくれたおじさん。言葉は通じないはずだがなんとなーく意思疎通できた


こまを回す少年


そんなありのままのキューバの最もたるものが野球。キューバといえば野球!というイメージをお持ちの方も多いはず。
中心部から少し離れた野球場に行ってみると、なんとちょうど試合が行われるとのこと。もちろん観戦させてもらう。
「マツザカ」と「イチロー」を知っていた球場の職員さん






遠くカリブ海を望む絶好のロケーション。地域リーグかなにかのようでそこまでレベルは高くなく、観客も多くなかったが、ひたむきにプレーする選手やそれに賛辞(+ときどきヤジも)を送る観客を眺めながら、どれだけ野球というスポーツがこの国に根ざしているか実感することができた。
しかし最近はサッカーの方が人気になっているようで、実際のところ公園などでサッカーをしている子供はよく見かけたものの野球少年は一度も見かけず、車や街などにヨーロッパサッカーチームのエンブレムが描かれているのも目に付いた。政治経済だけでなく、文化の面でもキューバは変わりつつある。

夜は宿の近くの広場で、音楽に合わせて百人ほどの市民が踊りまくっているところに遭遇する。さすがサルサやルンバの本場、キューバ人は音楽が流れると踊り出さずにいられないようだ。夜中の広場で大爆音、そしてひたすらダンスという日本では考えられない異様な光景を前にしてこちらまで楽しくなってしまう。そして自分も自然に彼らに混じって踊り出してしまうのだった。飲んで、踊って、飲んで、踊って・・・。




広場の脇では豚の丸焼きが


真夜中に宿に戻ったが、明け方4時ぐらいまでずっとこの大爆音は鳴り止むことがなかった。恐るべしキューバ人のスタミナとパッション・・。観光客でにぎわう街で、そんなキューバ人の着飾らないありのままの姿を間近で見られたことを幸せに思った。

キューバのどんなところが変わりつつあるのか、という点に注目してきた今回の旅だったが、「人がある場所には音楽があり、音楽がある場所には笑顔がある」という一番キューバらしい光景は旅行中いつでもどこでも見ることができた。キューバという国家がこの先どんなに変わっていっても、これだけはずっと変わることなく続いていくはず。そしてキューバならではのこの光景がこれからも旅行者を魅了してくれるに違いない。


<フリープランで旅するなら知っておきたい、キューバお金・交通・ネット事情>

先ほども書いたとおり、キューバは国のシステムが他国といろいろ異なり、もしかすると旅慣れている人ほど戸惑う所があるかもしれません。ガイド付きのツアーなら問題ありませんが、フリープランで旅するならちょっとした予備知識が必要かと思います。

まずはお金事情。キューバ旅行の計画を立てている方は、「キューバには2つの通貨がある」と知り戸惑う方が多いかと思います。旅行者用の兌換ペソ(CUC)と現地人用の人民ペソ(CUP)、という表記が多いですが実際旅行者も人民ペソを使えますし、逆もしかりです。「贅沢品用の兌換ペソ、庶民用の人民ペソ」といった方が正確でしょう。
旅行者と現地人との間の高い壁がある(たぶんこのシステムが一番旅行者を戸惑わせているのでは・・・)キューバでは、旅行者が普段利用するレストランやタクシー、また観光地などはすべて兌換ペソ払いで料金が設定されているため、これだけあればすべて事足ります。しかし後で述べる市バスやフェリーに乗りたい!、ローカルのご飯を食べてみたい!という方は人民ペソが必要になります。1CUC=24CUPのレートで両替でき、ローカルのお店でCUP支払いをするとお釣りがCUPで返ってこともあります。ローカルのお店は物価がかなり安いですが、「外国人=お金持ち」という固定観念が染みついているキューバでは外国人がCUPを使いまくるのも考えもの、とのことです。
ちなみにトリニダーで見た野球の試合チケットの価格は1CUP(約5円)。1CUC(約120円)ではありません。

外国通貨から兌換ペソ、そして兌換ペソ・人民ペソ間の両替は、街中のカデカ(CADECA)と呼ばれる両替所や銀行の利用が一般的。けれども両替所はなぜかいつもどこでも行列ができており、しかも皆順番を守って文句も言わず並んでいるので感心します。ここまで行列に並ぶのに慣れている民族は日本人とキューバ人くらいでは・・・と思うほど。
(そもそもどこでもこんなに行列ができる光景が異様なのでは・・・という突っ込みは置いといて)
これが両替所のマーク


なおハバナ空港の両替所では日本円から兌換ペソへの両替所が可能ですが、地方都市では日本円の取り扱いがしていないことがあり、アメリカドルは多額の手数料が取られるのでユーロやカナダドルからの両替をおすすめします。

ちなみに写真を撮り忘れましたが、3人民ペソ札はゲバラの肖像が描かれており兌換ペソしか使用しない観光客にも大人気。それゆえなかなか手に入りにくいようですが、トリニダーの両替所で人民ペソを入手するときに熱心にお願いしたら(しぶしぶながら)10枚ほど新札を混ぜてくれました。

つぎに交通事情。都市間移動ではバス利用がほとんどになりますが、現在外国人が乗車できるのは「ビアスール(Viazul)」社のバスのみ。バスターミナル(ハバナでのターミナルは中心部から遠く、タクシーで移動することになります)にて出発の1時間〜30分前にカウンターでチェックインをしてチケットを発券してもらい、目当てのバスが来たら荷物を預けてバスに乗車。時間はほぼ定刻通り、というか逆に満席になってもいないのに定刻より早く出発することもあるので要注意です。どうもキューバ人はのんびりした所がある反面、仕事をさっさと終わらせたい傾向にあるようです。
設備は日本の高速バスとあまり変わらず、快適な移動が期待できます。しかし冷房が効きすぎていることが多いため上着や毛布の持ち込みをおすすめします。(私が乗ったときも乗客はほぼ外国人旅行者でしたが、冷房のことは了解済みのようで全員上着や毛布を羽織っていました)
食事の時間をまたぐと路線のみ食事休憩があるようで、今回はハバナからトリニダーへ行く際に途中のレストランに立ち寄りました。10CUCのビュッフェの他サンドイッチもあり。
キューバ周遊の旅で頼りになるビアスールバス


街歩きだけでは見られないキューバの田舎の風景を眺めるのも楽しみですね。
一面に広がるサトウキビ畑


カストロが我が町にやってきた!とアピールする看板


また街中の移動(ハバナ新市街から旧市街など)は、外国人はタクシー利用が主流です。これが意外と高く付き、15分ほど乗って10〜15CUC(約1200〜1800円)。けれど運がいいとクラシックカーに乗れることもあり、そのアトラクションを含めた料金だと思えば納得できるかも。
またハバナやバラデロでは1日5CUCで乗り放題のオープンバスも走っています。
ごく普通にタクシーとして使われるクラシックカー


変わった形のココタクシー。運転手に声をかけると試乗(?)させてくれた


バラデロのオープンバス、「バラデロビーチツアー」。ビーチで遊んだ後はこれで街を一周してみては?


CUPを持っていれば市民の足の市バスにも乗れるので、時間があればチャレンジしてみては?たいてい混み合っていて行き先も判別するのが難しいですが、バス停にいる人や運転手に自分の目的地を言ってみるとどれに乗れば良いか親切に教えてくれます。これも旅の醍醐味ですね。
運転席にゲバラのステッカーが


またハバナ旧市街からハバナ湾対岸のカバーニャ要塞近くまで、同じく市民の足のフェリーが通っています。15分ほどの船旅ですが、自転車をそのまま乗せたり船内から釣りをしたりとなかなか珍しい光景が見られておすすめ。市バス、フェリーともたったの1CUP。


自転車を持った人がごく普通に乗っているフェリー船内


最後にネット事情ですが、他の国では一般的なフリーwifiがキューバではほぼ存在しません。通信会社「ETECSA」オフィスでカード(1時間利用可能で2CUC)で買い、電波の入るところ(ところどころ大勢の人がスマートフォンをいじっている場所があるのですぐ分かる)でカードに記載のIDとパスワードを入れてつなぐようになりますが、オフィスの数は多くなく、しかもやはりキューバ名物の行列ができており非常に不便。主なホテルでも買えるほか、電波が入る場所でカードの闇売人(?)がうろうろしており、ちょっと高値ですが待つことなく買うことができます。ネットの速度は問題ありません。
ハバナ旧市街のメインストリート、オビスポ通りにある「ETECSA」オフィス


ここ最近人気急上昇中の旅行先にもかかわらずなかなか情報が少ないキューバですが、最低限の予備知識があれば誰でもしっかり楽しめます!
【スタッフおススメ度】
●ハバナ ★★★★★
見事な歴史的建造物や博物館をひととおりまわるだけでも一日がかりで、気の向くまま街を歩きまわるだけでも楽しい。どこか儚い街並みと笑顔あふれるハバナっ子とのギャップがまた旅行者を魅了してくれる。
●トリニダー ★★★★★
観光客でにぎわう古都で見応えのある博物館が多い。小さい街なので地元の人の生活に触れる旅もおすすめ。ライブスポットも多く、夜はどこからか楽しげな音楽が聞こえてくる。

●バラデロ ★★★★
キューバいちのビーチリゾートで、ここまで透明な海はなかなかお目にかかれない。オールインクルーシブの豪華ホテルが立ち並ぶほか、誰でも入れる公共ビーチもある。

(2017年1月 伊藤卓巳)

ガーナ
奴隷貿易の舞台となったギニア湾沿い3国を周遊!ディープなアフリカへ!ガーナ・トーゴ・ベナン10日間
エリア:
  • アフリカ>ガーナ>エルミナ
  • アフリカ>トーゴ>トーゴその他の都市
  • アフリカ>ベナン>ベナンその他の都市
テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術 
投稿日:2017/01/16 16:57
久しぶりのアフリカ、動物以外のアフリカ。最近秘境・辺境と呼ばれる所に行っていなかったので、久しぶりの辺境にどきどき、わくわく。近世の時代に奴隷海岸と呼ばれたギニア湾沿い3国を10日間で周遊してきました。
露店の女性たち


ブードゥー教の儀式で使う呪術品


***今回の10日間の西アフリカ周遊の旅程***
1日目 夜発 香港・アジスアベバ経由アクラへ <機中泊>
2日目 アクラ観光 <アクラ泊>
3日目 クマシへ移動 クマシ観光 <クマシ泊>
4日目 国境を越えロメへ移動 <ロメ泊>
5日目 ソコデへ移動 ソコデ観光 <ソコデ泊>
6日目 国境を越えナティティングー移動 途中世界遺産観光<ナティティングー泊>
7日目 アボメーへ移動 アボメー観光、<アボメー泊>
8日目 コトヌーへ移動 途中ガンビエ観光 <コトヌー泊>
9日間 コトヌーを出発
10日目 帰国


〇1日目 機中泊
成田夜出発。香港経由だかアジスアベバまで直行便のエチオピア航空を利用。エチオピア航空と言えば、ドリームライナーと呼ばれるボーイング787を比較的早く導入し、運航している。成田・アジスアベバ間はこの787での運航だった。受領したのは2012年と既に4年経っておりさんざん使っているのか、最新鋭という印象は全く受けなかった。機材エンターテイメントは日本語なし。映画も日本語字幕が一本もない。日本の映画は3本のみ。あえて名前は出さないが金曜ロードショーでやってたとしても恐らく見ないであろう映画。USBはあるがシート電源はコンセントはあるものの使えず。成田・香港間が5時間、香港で1時間駐機の後、アジスアベバまでは約11時間。私は3DSやら動画やら万全の体制で時間つぶしの準備をしていたので、寝たりゲームしたり映画見たりと時間を潰せたが、これから搭乗予定の方は暇つぶしの道具があった方が確実に無難。なお機内は日本のグループの方が多数、その他成田・香港間のみ利用する方や香港からアジスアベバ間のみを利用する方など香港での乗り換え人がかなり多かった。

〇2日目 アクラ泊
朝、アジスアベバ到着。計17時間かかったが意外に寝れたのでそこそこ元気。実は前日出発時点で既に25分遅れており、元々の乗継時間が45分しかなく一体次の便に乗れるのかと少し不安に思いながらのアジスアベバ到着だった。到着するとゲートでグランドスタッフが待っており、セキュリティーも受けず通過し一目散に次の便のゲートへ。なんと25分の乗継でも間に合ってしまった!次のフライトはアジスアベバから約6時間のフライトでガーナのアクラへ。心配していた荷物もきちんとアクラに到着。意外とできる航空会社かも知れない?エチオピア航空。

野口英世研究所跡
アクラには日本の偉人野口英世が晩年黄熱病の研究を行った研究所跡がある。コルレブ病院の1部を研究所として使用していたが、現在その当時使った顕微鏡や写真などその当時英世がどのような事をしていたのか分かる展示がされている。今でも空路で24時間かかるこのガーナに来るだけでもその当時はえらく大変だったに違いない。故郷から遠く離れたこの地で黄熱病で死を遂げた彼はきっと故郷に帰りたかったに違いない。展示物の中には黄熱病罹患後の英世の体温の計測記録も残っており、高熱にうなされながら何を思ったのだろうと考えてしまう。また荒れてはいるが、研究所そばには日本庭園もあり英世の銅像を見る事ができる。
野口英世研究所跡


黄熱病に罹患後の野口英世の体温測定結果


野口英世研究所跡にある日本庭園


ガーナの治安
ちょうど到着の2日前にガーナの大統領選挙が行われたせいで、町の中はかなりあわただしかった。どこかのおじさんとは違い、ある程度支持をされていた候補に決まったようで治安が悪いというよりかは、良い意味での賑わいがあった。この後のトーゴ、ベナンも同様だか、少なくともツアー中に危険を感じる事やその雰囲気を感じる事すらなかった。アフリカ大陸と言ってもかなり広大で、日本人からするとどうしてもひっくるめてアフリカは危ないと感じてしまう人もいるだろうが、少なくともこの3国に関してはその危険性は少ないと思われる。ただし日が暮れてからの出歩きはしない方がよいと言われたし、トーゴの首都ロメでは夜に海岸は絶対歩くなと注意をされた。他の国と同様に、一般的な注意をしていれば問題なく楽しめるのではないかと思う。

〇3日目 クマシ泊
アクラから世界遺産エルミナ城へ(約4時間)
朝アクラを出発し、世界遺産エルミナ城のあるエルミナへ車で向かう。道は舗装され通行には全く問題がない。それもそのはずこの道はギニア湾に面する各国への道路で、コンテナを運ぶトラックなどが頻繁に通る道で、エルミナまできれいに舗装された道が続いていた。そのまま進むとコートジボワールに行くことができる。陸続きの国境がない日本から来ると不思議な感覚を覚える。
アクラからクマシへ向かう道。きれいに舗装されている。


世界遺産エルミナ城
エルミナ城は1482年にポルトガル人によって築かれた城塞で、金や奴隷の貿易の拠点として使われた。このあたりのギニア湾海岸線が奴隷海岸と言われた由来である。17世紀にはオランダ人が占領し、その後1871年には大英帝国が占領。大英帝国が奴隷貿易を中止するまで大西洋奴隷貿易の主要交易地としてこのエルミナ城は使われました。城は大きく手を加えられることもなく、当時使われた要塞がそのまま残されています。中には奴隷を入れておく部屋や船を積むための要塞からの出口など見学する事ができ、その当時の雰囲気を知る事ができます。教科書に書いてあった奴隷海岸にいると思うとなんだか感慨深いものがありました。世界遺産の割には観光客がほとんどおらず、貸し切り状態で見学ができました。日本語のガイドブックはないですが、英語のガイドブックがあるので興味があれば買ってみてもいいかも知れません。

当時奴隷が入れられていた部屋。


奴隷はこの扉から海岸に連れ出され、船に積まれていった。


奴隷を拘束する為の拘束具


この海岸から多くの奴隷がヨーロッパに連行されていった。


エルミナからクマシへ(約4時間)
ガーナの海岸から内陸部へ入っていき、ガーナ第2の都市クマシへ、クマシは17世紀末から19世紀までアシャンティ王国の首都であった街で、このアシャンティ王国の伝統的建築物群は1980年に文化遺産として世界遺産に登録されています。ちなみにこの後も同じ悩みを抱えるのだが、通常写真位は取れるよね?という所がことごとく写真NGでこのクマシの世界遺産も同様であった。もちろんルールなので従うが、ここまで来て写真が取れないというのは少しストレスであった。ちなみに写真のデータやUSBなどがあればいいのだか、そういったものは一切なくガイドブックのみ。なぜかひと昔前を思い出してしまう品揃えであった。ヨーロッパで17世紀と言えばバロック様式の建築が始まった頃で、この地で同時期に土煉瓦で住居を作っていたと考えると文明の差をまざまざと感じてしまう。
クマシ博物館


王宮博物館


アシャンティ王国の伝統的建築


〇4日目 ロメ泊
クマシから国境を越えトーゴに入国、首都のロメへ(約8時間)
クマシから一路トーゴの首都・ロメへ。この日はほとんど車移動で終わってしまった。道は舗装されているので、比較的快適だがなんせ遠い。車窓から通り過ぎる村や自然を眺めて過ごす。ちなみにトレイだが公衆トイレはほとんどなく、路上で済ますことが多かった。ツアーで女性が来る事ももちろんあるのでどうするのか確認した所、①ガソリンスタンドなどはあれば寄る ②民家にお願いして借りる ③青空の下でお願いする と①から順番に考えるとの事だった。田舎とは言え今回の3国は衛生面が悪くなく、場所を考えればむしろ良い方ではないだろうか。③はともかく、①・②に関してはまず嫌な思いをせず使えると思って大丈夫だろう。ただし道中スタンドや民家のない所を走る事も多く、今回に関して言えば青空で済ます事が多かった。
路上でトイレ休憩


バナナ運搬車になる。
ガイドが全く何もない道でいきなり車を止めた。よく見ると路上でバナナを売っている。聞くところによるとこのあたりはバナナが有名で、アクラよりかなり安く買うことができるらしい。ガイドがバナナの交渉をしている間にトイレと一服を済ます。交渉が成立したようで多量のバナナがトランクに積み込まれる。私のスーツケースとバナナが占める比率がどうもおかしい。いつの間にかバナナ運搬車のようになってしまった。ちなみに青バナナは揚げたりして食べると大変おいしいらしい。
ガイドがバナナを大量購入


バナナ以外に野菜やとうがらしなども売っている


車のトランクがバナナで埋まる。


ガーナとトーゴの国境
日本では絶対できない陸路国境越え。ガーナとトーゴの国境越えは比較的簡単で全てガイドが手伝ってくれる。まずガーナの出国手続きを済ます。するとガーナ側にトーゴ側のガイドと車が来てくれているので、荷物を乗せ換えガーナ側のガイドとドライバーとさよならをする。トーゴ側の車で踏切のような国境を越えすぐの駐車場に車を止め、トーゴの入国手続きをする。すべて行って大体30分くらいで国境越えが完了した。ちなみに写真は一切取れず、もし取った場合SDカードごと没収されてしまう場合もあるとの事なので要注意。
また国境はあまり治安が良くない為、両替はガイドに相談すればホテル到着後闇両替商を呼んでくれます。ガーナの通貨やドル、ユーロでの両替が可能。
以前フランスの植民地だった事からトーゴから公用語がフランス語に変わります。すぐそこの国境を隔てて、さらにイギリスでもフランスでもない国で、公用語がいきなり英語からフランス語に変わるのは一種驚きでした。

トーゴの首都・ロメ
ロメは世界でも珍しい国境がある首都。国境で入国手続きしトーゴに入国するとすぐにロメの街に入ります。既に時間は夕方。トーゴの国教はブードゥー教で、その儀式に使う品物を売っている呪術マーケットと博物館を見学。呪術マーケットは取りあえず骨、また骨、たまに鳥のはく製となかなか衝撃的。ちなみにブードゥー教は1部怪しい黒魔術のように思われていますが、これは奴隷としてアメリカに渡った人たちがハイチなどで広めているブードゥーでトーゴやベナンで親しまれているブードゥー教とは全く異なるもの。確かに怪しげな品物を使いますが、基本的には人々の幸福を願う安全な宗教です。後日ブードゥー教の儀式も見学しました。
ロメにある呪術マーケット


儀式に使う怪しげな品々


ロメ独立記念広場


ロメのホテルからガーナ側を眺める


〇5日目 ソコデ泊
トーゴの北部にある世界遺産・バタマリバ人の土地クタマクを見るために、クタマクの途中にある町ソコデを目指します。クタマクまではかなり距離がある為、ソコデで1泊して夜炎の儀式を見学します。ソコデはロメから車で約7時間、トーゴの北部にある小さな街です。ドイツの植民地時代に建てられたコロニアル様式の建物がある以外、特に見るものはない街です。早めに宿に入り、夜の儀式に備えます。
フフと呼ばれるトーゴ料理


ソコデ博物館


ソコデの街並み


炎の儀式(ファイアーダンスショー)
現地手配会社から来た日程表にはファイアーダンスショーと書かれていた。以前添乗員の仕事をしていた事もあり、各地の名物ダンスショーやディナーショーを多数見てきた私は、このファイアーダンスショーと書かれた儀式を甘く見ていた。ショーというからにはそれなりの舞台で、それなりの事をするのかと思っていたのだが、ソコデの街の小ささにそんな舞台があるとも思えず、また観光客の姿も見る事がないので本当に行われるのか疑問でした。夜7時30分にホテルを出発、ホテルから15分位の所で見るとの事。ガイドにほかの観光客もいるのか?と聞いた所人気の儀式なので観光客も見るとの事。ソコデの街には観光客の姿もいなかったのに?と疑問に思っていると会場に到着。いや会場というよりかはただの村の道端だ!でも独特なドラムがなっている!ガイドに促され木で作られたベンチに座る。落ち着いてあたりを見てみてもやはり道端。ここで儀式が行われるのか?と疑問に思いながら待っているとぱらぱらと集まってくる人々。やがて火が付き始めた所に恐らくガソリンをかけて火力増加でファイアーダンスショー開始。詳しくは動画をご参照ください。ボリューム要注意。結果から申し上げるとアフリカの田舎町の片隅で、迫力のあるドラムのリズムを聞きながら見るファイアーダンスショーは、色々な所で見たショーよりも圧倒的に上でした。最終的にはあたりの村人も見に来てえらい数の人々に取り囲まれました。ちなみに儀式の由来ですがこのソコデ周辺に今も住む部族に伝わる儀式で、炎に精霊がいると信じられており、その精霊を体に入れる事で敵の部族に打ち勝ったり、病気を退けられたリできると信じられているそうです。火のたいまつを体につけたり、口に入れる事で精霊を宿すことができると信じられています。
炎の儀式の会場。というかただの街中。


徐々に人が集まってくる。


かなりの迫力


目がどこかに行ってしまっておりました。


最終的にはえらい数の人々が集まる。久々の完全アウェー感。



〇6日目 ナティティングー泊

世界遺産クタマクの伝統的家屋
ソコデから世界遺産バタマリバ人の土地クタマクへ出発。約3時間位で到着。クタマクはトーゴ北部にある非常に小さな集落で、タタソンベと呼ばれる独特な家屋を作り生活しています。このタタソンベですがすべて土で作られており、17世紀前後に初めて作られたタタソンベからほとんど作り方も変わっていないそうです。小さく見えても2階建てで、1回には家畜を入れる部屋とキッチンがあり、2階には寝室やバスルーム(というか雨どい)、収穫物の貯蔵庫などがあります。1家族1つのタタソンベを作り、ある程度の集団で生活しています。家族の男子が成長し、独立する際にはヤリもしくは弓矢を打ち、その落ちた所に新しいタタソンベを作るのが風習となっているようです。世界遺産に指定された今でも実際に部族が住んでいて、その生活を見る事ができます。今回はクタマクという土地に行きましたが、ここはベナンの国境も近くタタソンベ自体はベナン側でも多く見られるとの事です。ちなみにタタソンベという名前はベナンでの呼び名となり、トーゴではタタソンベヤマと呼ばれています。今でこそ猛獣やほかの部族の襲撃はないものの、このタタソンベは襲撃を考えられた作りになっており、1階には弓矢をいる銃眼、2階には1階に侵入した敵に湯や槍をいる穴が開けられています。襲撃が大規模な場合、独特のフエで周辺にいる仲間の部族を呼んだそうです。このタタソンベはバオバブの木を模して造られたそうで、このような住居ができる前は大きなバオバブの木の空洞に生活していたとの事です。なかなか他の地域では見た事のない住居の形で大変興味深かったです。
世界遺産クタマクの伝統的家屋


2階にある寝室に入ってみる。


1階にある監視穴。敵が来た場合ここから弓矢や槍で戦う


一家族に1つタタソンベが作られる。


タタソンベを作る前に住んでいたバオバブの木の中


トーゴとベナンの国境
クタマクの観光を終えた後、国境を越えベナンに入ります。地方なので大きな国境はなく、トーゴ側では警察官が1名しかいない詰所のような所でスタンプを押してもらいました。ベナン側では詰所に警官がおらず、少し待ちましたが時間が無駄なのでナティティングーにある税関で入国手続きを行いました。共に10分程度の処理で簡単に入国ができました。
ゆるいトーゴの国境チェックポイント


ワチと呼ばれる米に豆を混ぜたトーゴ料理


7日目 アボメー泊
ナティティングーから一路アボメーへ。
アボメーはベナン唯一の世界遺産であるアボメイの王宮群がある街で、かつての古都です。フォン人によって作られた王国は17世紀に始まり、19世紀にフランスに征服されるまで続きました。相変わらずの写真NGな世界遺産ですが、入り口のみ写真を撮る事ができます。アボメー王国は奴隷貿易で繁栄し、武器をヨーロッパから購入していたそうです。同じ地域の同じ人種を奴隷として売っていたなんて少し驚きです。また女性兵士の武装集団もいたそうでアマゾンと呼ばれていました。王宮群にはその当時のレリーフなども残されています。
アボメーへ向かう道中。物売りの女性たち


アボメー王宮群


アボメー王宮群 来客用の広間


ブードゥー教の儀式に参加
ブードゥー教は1部黒魔術のように思われている方もいらっしゃいますが、本来は精霊に健康や幸福を祈る平和な宗教です。アメリカ方面に連れて行かれた奴隷が中南米でこのブードゥー教を呪術のように広めたのが黒魔術のいわれらしく、現地の方もその宗教はマジックだと言っておりました。ブードゥーは迷った時など気軽に相談するようで、全く黒魔術の雰囲気はありませんでした。生きた鳥の血を司祭が祭壇にかけるので、ヨーロッパ人からしたら怪しい呪術のように見えるかも知れません。ガイドが司祭に相談する事があるので同行して見学させてもらいました。日本でも何か祈りごとがあると神社やお寺に行きますが、それと同じ感覚です。ちなみに私は後厄だったので司祭に幸福を祈っていただきました。
ブードゥー教の祭壇


ガイドが司祭に幸福を祈ってもらう



8日目 コトヌー泊
ゲートオブノーリターン
今は1970年に建てられた記念碑が残されているだけですが、当時の奴隷貿易の姿が見える場所があります。アボメーからコトヌーに向かう途中にあるヴィダという街で、広場で買われた奴隷が海岸にある船までどのように連れて行かれたか分かります。まず奴隷は変われるとフォゲットネスツリーという木に連れて行かれます。この木の周りを男性は9回、女性は7回回ると今までの記憶をなくし、従順な奴隷となります。その後奴隷たちは2週間密室に閉じ込められ、最低限の水しか与えられないそうです。これはこの後に乗る航海の準備で、耐えられない奴隷は船に乗せない様にするのです。海岸に連れて行く前にリターンツリーという木の周りを3回回ります。この木は奴隷が行った先で死んだあと、魂が故郷に再び戻ってくることができるのです。この儀式を終えるといよいよ海岸に向かい、船へと乗せられます。その当時には門などなかったのですが、現在門が建てられゲートオブノーリターンと呼ばれています。
奴隷が売り買いされた広場


フォゲットネスツリーがあったとされる場所


リターンツリー


奴隷が船に積まれたとされる場所。ゲートオブノーリターン。


アフリカのベネチアとも呼ばれる ガンビエ水上集落
ガンビエはアフリカ最大の水上都市で、経済的首都のコトヌーから近いノコウエ湖の水上にあります。この水上都市は16世紀から17世紀にかけてトフィヌ人が、その当時奴隷貿易で強大な権力を誇っていたフォン人の奴隷狩りから逃れる為に、安全な湖の水上に移り住んだのがこのガンビエの始まりとされています。奴隷狩りから逃れるために水上に街を作るなど、なかなかパワフルですね。今でも多くの人々が住んでおり、病院や学校などインフラも整っています。ホテルもあるので宿泊もできたりします。ただしこのガンビエの住人はかつて写真を撮られ許可なく本などに掲載された為、写真を撮られる事を極度に嫌がります。望遠でかなり遠くから撮影しようとしても、気配を察してかすぐに顔を隠します。まあ自分も勝手に取られたらいい気分はしないので、いたしかたないのかも知れません。あとこのガンビエ水上集落はミャンマーのインレー湖にある水上集落とそっくりでした。まあ水上にある集落なので、似ていて当然かもしれません。
ガンビエ水上集落 物売りの女性たち


ガンビエ水上集落


ガンビエ水上集落 ホテルもある。


ガンビエ水上集落 市場(マルシェ)


あとがき
日本から片道乗継も入れて24時間。ガーナ、ベナン、トーゴは非常に魅力のある国でした。出発前は正直な所かなり不安もありましたが、実際治安もそこまで悪くなく、ガイドが同行すれば問題なく楽しめる国々でした。教科書で学んだ奴隷海岸にまさか自分が行くとは思っていませんでした。不満と言えば写真撮影にかなり制限があり、撮らせてくれてもいいのに!と思う事が多々ありました。色々な国に旅行をして、久々に旅行のドキドキを味わいたいという方には大変お勧めな国々です。

ブードゥー教の司祭と記念写真


世界遺産クタマクで戦士の帽子をかぶる。


世界遺産エルミナ城:★★★★
使われた当時からそのままのお城。派手さが一切なく無骨な感じが意外に魅力。
クマシ:★★★
時間があれば寄りたい街。写真がほとんど取れず残念。
炎の儀式:★★★★★
ショーではあるがかなりリアルな迫力があり、久々に感動した。
世界遺産クタマク:★★★★★
秘境感がメチャメチャあり久々に海外旅行に来たという実感を感じ、大変お勧め。
アボメイの王宮群:★★★★
17世紀から19世紀まで土壁で街が作られていた。ヨーロッパの当時の建築からすると
かなり原始的だが、こちらも秘境感を感じる事ができる。
ゲートオブノーリターン:★★★★
その当時のものは残されていないが、奴隷が船に乗せられるルートとかリアルすぎる。
ガンビエ水上集落:★★★★
奴隷狩りから逃げて水上集落を作るなどかなりパワフル。

(2016年12月 菅原幸介)

ラオス
<穏やかな仏教国ラオスの寺院巡りと一生に一度は訪れたい遺跡の宝庫カンボジア〜信仰とは〜>
エリア:
  • アジア>カンボジア>シェムリアップ
  • アジア>ラオス>ルアンプラバン
テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術 
投稿日:2017/01/16 12:46
現在も篤く仏教を信仰しながら生きる世界遺産の街ラオス・ルアンプラバン
「国立博物館の通りの様子」


ヒンドゥー教の総本山を抱える遺跡の街カンボジア・シェムリアップ
「アンコール・トム第一回廊」


今回はそんな2か国2都市を訪問し、寺院と遺跡を巡るタイムトリップに行ってきました!

*旅程*
12/11 深夜ルアンプラバン着
12/12 メコン川クルーズとパクオー洞窟観光
12/13 市内観光
12/14 モン族の村とクァンシー滝観光後、シェムリアップへ
12/15 アンコール・ワット遺跡群観光
12/16 アンコール・ワット遺跡群観光
12/17 聖地プノンクーレンとベンメリア観光
12/18 トンレサップ湖クルーズとオールドマーケット散策後、帰路へ
12/19 日本着
〈ラオス〉
今回滞在した場所は、世界遺産都市ルアンプラバン。都市名は、大きな黄金の仏像という意味を持ちます。
ラオス北部の山岳地帯に位置し、メコン川とカーン川の合流地点にある古都です。
14世紀半ば、初の統一国家ランサン王国の都として栄えながら多くの寺院が建てられたのち、フランス植民地となり仏式コロニアル建築の美しい建物も残る歴史的な街並みに普遍的価値が認められ、1995年に市街地全体が世界文化遺産に登録されました。

*訪れた主な場所(ラオス)*

★ラオス焼酎醸造を営むサンハイ村
「米から出来るラオス焼酎ラオ・ラーオ」


「サンハイ村の寺院」


★パクオー洞窟
「パクオー洞窟は絶壁の中に」


★手すきの紙とシルク製作のサンコン村
「紙作りの様子」


「作られた紙に描かれたラオスらしい絵画」


「色とりどりのシルク製品」


★朝市
「新鮮な山積みの野菜」


「五平餅のような見た目のもち米を焼いたカオ・チー」


「カエルの丸焼きも売っています」


「水牛の皮と蚕。水牛の皮は焼くと香ばしく歯ごたえのある一品」


★ワット・マイ (ワット・マイ・スワンナプーム・アハーム)
「重なる瓦で出来た屋根が美しい」


「本堂の入り口で圧倒される黄金のレリーフ」


「内部には金の仏像。この仏像の後ろに・・・」


「もう一体小さな仏像が!兄弟とのこと」


★王宮博物館
「パバーン仏が安置されている煌びやかな祠」


「かつて王宮であった建物を利用し、博物館に。当時の部屋や調度品が展示された内部は撮影禁止」


★プーシーの丘
「頂上からは世界遺産の街ルアンプラバンが一望できる夕陽の鑑賞で人気の場所」


★ワット・シェントーン
「流れ落ちるような屋根の曲線が魅力的なルンプラバンで最も美しいとされる寺院」


★ワット・ビスンナラート(すいか寺)
「別名ワット・マークモー(すいか寺)の名の通り、すいかが乗っているような丸い仏塔」


「中には大きな金の仏像を囲むように細長い仏像が並ぶ」


★ワット・マノーロム
「20世紀に再建されたため新しく綺麗」


「内部の壁にはびっしりと仏教世界が描かれる。こちらは地獄絵図」


★ナイトマーケット
「惣菜が並ぶ屋台」


「僧侶の方もマーケットを散策している」


「道路にびっしり並べられた物品の数々。お土産選びにはもってこいの場所」


★早朝の托鉢
「仏教国ラオス全土で行われる托鉢。毎朝見ることができる」


★モン族の村
「広大な畑を耕し昔ながらのアニミズム信仰を絶やさず暮らすモン族の村」


「民家は茅葺や竹でできている。ここはキッチン」


「市街地とは異なり、のどかでどこか違う世界に入り込んだような趣ある場所」


★クァンシー滝
「滝までの道中にクマの保護センターがある。ハンモックからこちらを見るツキノワグマ」


「石灰岩によって生み出される美しい乳白がかったブルーの水は癒し」


「滝は80メートル。クァンシーは鹿という意で、かつて鹿が住んでいたそう」


*中でも印象深い場所*

◯パクオー洞窟
ルアンプラバン市街地からメコン河に浮かぶ船に約2時間揺られ、河から顔を出す巨大な崖の窪みにその洞窟はあります。
「メコン河を渡る船」


「趣ある船着き場」


「ぱっくりと絶壁にくり抜かれた洞窟」


絶壁をくり抜いて造られたタム・ティン・ルムとそこから階段を登り辿り着くタム・ティン・トゥンという2つの洞窟があります。
「タム・ティン・ルムに入ってすぐ目にする金の仏像たち」


タム・ティン・ルムの内部には、市民が持ち寄った大小様々な約4000体ものおびただしい数の仏像が所狭しと洞窟内を埋め尽くしています。
「仏像に埋め尽くされる洞窟内」


「背の高い仏像とせいくらべ」


洞窟内の小さな窪みの上や崖っぷちにまでちょこちょこと仏像が置かれています。
「崖の端にちょこんと鎮座する」


「あちこちに小さなものから大きなものまで」


「まるで仏像の箱庭」


タム・ティン・ルムの外へ出て階段を登っていくと、もう一つの洞窟タム・ティン・トゥンが現れます。大きな横穴になっており、入り口付近は鍾乳洞となっています。中は真っ暗なので懐中電灯を借りて入ります。
「タム・ティン・トゥンへの階段」


「木と岩に覆われた横穴が入口」


「入口付近の鍾乳洞」


暗闇の中、ライトを照らすとぼんやりと浮かび上がる仏像たち。こちらにも多くの仏像が安置されています。
「ぼんやり顔を見せる仏像」


闇の中に佇む仏像たちは不思議で神秘的な雰囲気を醸し出し、あちらこちらから視線を感じるような不気味さもありとても印象的な場所でした。
「段差の上にもさりげなく鎮座」


◯プーシーの丘
王宮博物館の向かいにある登り口から、300段以上の階段を登り頂上へ向かいます。
高さ約150mの小高いプーシーの丘からは、世界遺産ルアンプラバンの市街とメコン河の流れる街並みほぼ360度の展望を楽しむことが出来る場所です。
メコン河の向こうへ沈みゆく夕日鑑賞のベストスポットでもあり、夕刻は参拝客で賑わいをみせるようです。
「階段をどんどん登って」


頂上へ到着すると、タート・チョムシーという金色の仏塔がそびえ立ちます。そして辺りを見渡すとカーン河が流れる市街地やメコン河が一望でき、素朴なルアンプラバンの街並みを前に何だかホッとするような穏やかな気持ちになりました。
「山頂の木の間からのぞくメコン河」


「頂上に輝くタート・チョムシー」


「頂上から見えるカーン河とルアンプラバンの市街地」


かつてここで神に導かれた二人の仙人がルアンプラバンの街を創造したという伝説が残されており、仙人(ルーシー)の山(プー)という意でプーシーと呼ばれるようになりました。確かに仙人が住んでいてもおかしくないような、神秘的で空気の澄んだ場所です。
「山中の巨大な菩提樹」


◯ワット・シェントーン
ルアンプラバンで最も美しい寺と謳われるワット・シェントーンは1560年、セティラート王により建立されました。屋根が流れるように軒に向かい低くなる典型的なルアンプラバン様式の建物で、格式高く荘厳な場所となっています。
「雅やかな本堂は滑るような屋根が美しい」


王族の儀式等にも利用された場所で、ルアンプラバン最後の国王且つ初代ラオス国王シーサワンウォン王の葬儀で使われた霊柩車も納められています。
「霊柩車。中心に乗っているものは骨壺」


「飾っておくと病に効くという壁掛け」


流れるような躍動感のある屋根が美しく、また黒塗りされた外壁の金色の装飾や本堂内部に安置されている黄金の仏像達も非常に魅力的です。
「本堂内部も黒塗りに金の装飾」


「内部の仏像」


「外壁の黒塗りと金の装飾」


この寺院で必見のものは、本堂裏面の壁に大きく描かれたマイ・トーン(黄金の木)と呼ばれるモザイク画です。
きらきらと光を反射する色とりどりのモザイクが埋め込まれて描かれた巨木の周りに煌びやかな鳥があしらわれ、その鮮やかさに心を奪われます。
「カラフルな巨木マイ・トーン」


「色ガラスで出来たモザイク画は様々な場面が描かれる」


◯早朝の托鉢
托鉢は、ラオス全土で行われる僧侶が信者の家をまわり食物をもらいながら練り歩く伝統的な仏教の行事です。特にルアンプラバンは古都ということもあり規模が大きいのが特徴。

滞在していたホテルの前でも行われると伺い、早朝6時頃に起床し外に出ました。既に托鉢を待つ信者の方々が道端にシートを敷き、食物を用意して待っています。
「托鉢を待つ人々」


托鉢の際は僧侶に触れないこと、女性は座って待つ等のマナーがあります。
私も、捧げる赤米を用意し僧侶達を待ちます。
「竹筒入りの赤米カオ・ラーム」


空が少し明るくなってくると、道の向こう側が賑やかになってきました。近づいてみると、橙色に身を包んだ列になって歩く僧侶達が見えてきました。
「僧侶の方々がやってくる」


そばまで来ると持っている鉢を開けてくれるので、そこに食物を入れます。中には既に沢山のお米やお菓子、ラオスの通貨キープも入っていました。
「食物を貰い受ける托鉢僧」


彼らは私の前を過ぎ去っていくと、次に待つ人々のもとへと歩いて行きました。
托鉢僧に食物を献上する人々はみな穏やかな表情で、仏教国として僧侶が崇拝されている様を間近で見る事が出来る貴重な体験でした。
「去っていく僧侶達」


*ラオス式仏教は曜日が大切*

ラオスの人々は、自分の誕生日を日付ではなく曜日で覚えるそうです。タイなどでも同じようですが、それは彼らが信仰する仏教において曜日ごとに仏像が存在するからだそう。
「サンハイ村の曜日を表す仏像(左から日曜・月曜・火曜)」


「左から水曜・木曜・金曜」


「土曜日の仏像」


それぞれの意味は、

日曜日 挨拶をする
月曜日 喧嘩をしない
火曜日 涅槃 (眠る)
水曜日 托鉢をする
木曜日 勉強をする
金曜日 気持ちが良い
土曜日 瞑想状態(至高の状態)

とのこと。この流れで彼らは仏教の教えに沿って生きているのです。日本人にとって誕生日を曜日で覚えているのは不思議なことですが、そんな文化の違いにも触れられて良い体験になりました。

*ラオスの料理*
ラオス料理というと想像がすぐにできませんが、比較的日本人の口に合うものが多かった印象です。辛いものや香草好きの方にはもってこいの料理です。
とくにラープと呼ばれる、ひき肉に香草やレモンで味をつけてご飯と一緒に食べる伝統料理は美味しく頂きました。そして何よりもち米(とくに赤米)がもちもちでお気に入りでした。また、ご飯が専用のおひつ「ティップ・カオ」に入って提供されることに異国情緒を感じなお美味しく頂けました。
「日本人経営のお店ソン・パオのワンプレートと赤米が最高に美味」


「ラオス風担担麺カオ・ソーイ。ほどよい辛さでうま味がぎゅっと詰まっています」


「香草の風味が効いたラープ」


「珍しい川海苔。パリっとして素朴な味」


「まるごとミニ焼きバナナ。中がもっちりとしてやみつきに」


「見た目は五平餅にそっくり!香ばしいカオ・チーは何個でもいけます」


「フーと呼ばれるお米の麺。スープの味は卓上の調味料で好みにカスタマイズ♪」


「ココナッツと砂糖を固めたデザート。思ったより甘くなくて美味しく頂けるプチデザートに」


〈カンボジア〉
滞在先は、ヒンドゥー教の神々を祀った王宮都市遺跡アンコール・ワットが門を構える街シェムリアップ。
12世紀頃からクメール人の王国がこの地で権威をふるった際に時の王が次々と建立した遺跡群が林立します。19世紀にフランス人により遺跡が発見されるまでは密林に埋もれ、近くに住む人々にしかその存在は認知されていませんでした。壮大な王朝都市とヒンドゥー教寺院の総本山であるこれら遺跡群を見ようと世界各地からの観光客が絶えない場所です。

*訪れた主な場所(カンボジア)*

★アンコール・トム
「大きな顔がお出迎え。バイヨン寺院」


★タ・プローム
「どこもかしこもスポアン(ガジュマルの仲間)の根に覆われた遺跡」


「木と石が一体化している」


★アンコール・ワット
「夜明けのアンコール・ワット」


★プノン・バケン
「夕陽の名所として知られる遺跡」


「森の向こうに続く道が気になる・・・」


★アプサラダンスショー
「伝統的な衣装を身に纏い息の合ったダンスは必見!」


「少年少女の軽快なダンス」


★プリア・カン
「他のアンコール遺跡には見られない珍しい神殿風の建物が特徴的」


★タ・ソム
「リエップという木に覆われた東門が注目の的」


★東メボン
「5つの塔が建つ。つくりはプノン・バケンに似ている」


「くっきりと残るレリーフ」


★バンテアイ・スレイ
「歴史を感じる赤茶の塔が立ち並ぶ」


「左側の壁に刻まれた女性が東洋のモナリザとして有名」


「女性たちが施したとされるレリーフは時間が経っても深く刻まれたまま」


★プノンクーレン
「神聖な空気漂うライチ山」


★ベンメリア
「ラピュタの世界・・・?瓦礫に埋もれた遺跡の正体は」


★パブストリート
「観光客で賑わう夜の街」


「ネオンに輝く通りの店はお洒落でワイワイ賑やか!」


★トンレサップ湖
「鮮やかな青の船に乗り込み湖クルーズへ」


「青く広い空に国旗がゆらめく」


「まるで海のよう。ここはトンレサップ湖!」


★オールドマーケット
「お土産選びに最適!」


「新鮮な野菜が並ぶ内部」


「肉の他にもトンレサップ湖でとれた魚が並ぶ」


*中でも印象深い場所*

◯アンコール・ワット
東南アジアの大帝国クメール王国が残したヒンドゥー教寺院の総本山アンコール・ワット。カンボジアと言えばアンコール・ワットと口を揃えて提唱されるほどには国の象徴的なものとなっていることでしょう。
この建物は12世紀初頭の王スールヤヴァルマン2世が自身の王権誇示の目的とともに、ヒンドゥー教の3大神の1人ヴィシュヌ神へ捧げた壮大な宗教建築です。寺院中心部で王は神々と交信をし、死後はここに埋葬されることで王と神が一体となるデーヴァ・ラジャ思想のもと王権の神格化に励みました。
「艶のある回廊のレリーフ。並ぶ兵士たち」


「上が天国、中が現世、下は地獄。」


なんといっても回廊の壁に施された細やかで規模の大きなレリーフが見どころで、インド叙事詩『ラーマーヤナ』や神話の一節、天国と地獄の様子を描いたもの、現実世界の王や人々の生活が一面に広がります。
「特徴的な連子窓」


すっかり有名な観光地となったアンコール・ワットですが、その姿はやはり何か神々しいものがあり人々を惹きつけてやまない、これから先もそこに在り続ける神の寺院なのだろうと感じます。
「青く浮かび上がるアンコール・ワット」


◯アンコール・トム
アンコール・トムは現在も人気の高いクメールの覇者ジャヤヴァルマン7世が創建した王都です。
こちらの王都中心に位置するバイヨン寺院は必見です。穏やかに微笑む巨大な四面仏のモチーフが南大門をはじめ所々に現れ、まるでどこからでも見守られているかのよう。
「大きな顔が乗った南大門」


「顔・顔・顔」


創建者ジャヤヴァルマン7世が大乗仏教に深く帰依しており、アンコール・トムはヒンドゥー教だけでなく仏教信仰の側面も持ち、神と仏が共存します。しかし後の王ジャヤヴァルマン8世はヒンドゥー教を愛し仏教を嫌ったため、7世が建てたヒンドゥー教と仏教の入り混じった宗教建築の仏教信仰部分である仏像のレリーフ等は、ほぼ全て削り取られてしまっています。
「削り取られた仏教信仰の痕跡」


「ヒンドゥー教の神はもちろん残されたまま」


レリーフは、庶民の日常生活や当時対立していたチャンパ軍との戦いの様子(実際の歴史)が描かれており、アンコール・ワットよりも現実世界に寄り添った生き生きとした姿が魅力的です。
「右下は出産の様子」


「チャンパ軍との戦い」


「誰かに似ているような・・・」


「象のテラスには花が咲く」


◯プリア・カン
かつてこの寺院の境内で剣が発見されたことから、“聖なる剣”を意味する名がつけられた遺跡。アンコール・トムやタ・プロームを建てた王ジャヤヴァルマン7世が建立しました。
「入口」


「後の王により削り取られた仏像の痕跡」


ここは仏教とヒンドゥー教が入り混じった寺院であるとともにジャヤヴァルマン7世の父の墓でもあり、驚いたことにその墓の塔部分はインドネシアにある仏教の総本山ボロブドゥール寺院の仏塔にそっくりです。
「まるでボロブドゥール寺院の仏塔」


ジャヤヴァルマン7世は仏教に入信していましたが、どうやら自らボロブドゥールへ出向いたことがあるそうで、父の墓を建立する際にこの仏教建築を参考にしたというのです。仏教への信心深さと父親への思い入れが伺えるこの遺跡は、ジャヤヴァルマン7世にとって強い想いが詰まった大切な場所であったことでしょう。
「覆いかぶさる木」


「深く彫られたレリーフは今もくっきりと」


◯プノンクーレン
「ライチ山」の意を持つプノンクーレンは、アンコール王朝の独立宣言と当時の王の即位儀式を行ったとされるアンコール発祥の聖地として人々に崇められています。
「厄除けの動物の頭や薬が売られる路上の雰囲気は少し不気味さも・・・」


「ここで祈りを捧げる」


山中には寺院があり、プレア・アントンと呼ばれる巨大な金の涅槃仏が収められています。涅槃仏の周りには信者が持ち寄った小さな仏像や奉納物などが並べられています。
「プレア・アントン」


「巨体の周りには小さな仏像がずらり」


寺院の麓ではシヴァ神のリンガから聖水を貰うことが出来ます。口に含み、頭にかけると恩恵を受けられるそう。
「シヴァ神を象るものとして寺院にこの形で祀られることが多い、リンガ」


「聖水をいただきました!」


その近くにはクバルスピアンという水中遺跡があり、川底に千本ものリンガが収められ、シヴァ神やヴィシュヌ神も彫られています。ヒンドゥー教の神なので見学している観光客はインドの方が多くみられました。
「ここには千本ものリンガが眠る」


「周りは密林の山」


リンガを通した水は聖水となるという考えのもと、この川の下流には、聖なる滝が現れます。
滝の近くには屋台やレストランもあるため、一息ついて巨大な滝を見に行けます。
「樹木に覆われた天空から降り注ぐ聖なる滝」


「ここでは水着があれば泳げます。頭から聖水を浴びてみるのも一興」


◯ベンメリア
アンコール・ワットの建立前に、同じ王が試作で石切場に近い場所に建てたとされる密林にひっそりと佇む遺跡。

「樹木と瓦礫に覆われた密林の遺跡は静かにそこにある」


ポルポト政権時代に400以上もの大量の地雷が埋められていた地域ですが、他国の協力により撤去され現在は安全に観光できます。
近年、崩壊が進み樹木に覆われ、苔むした瓦礫が散らばる神秘的な景観がジブリ映画“天空の城ラピュタ”の世界観にそっくりだと話題になり、知っている方も多いのではと思います。
「まさに朽ち果てた城」


やはりアンコール・ワットの試作とのことで崩壊により回廊の原型はとどめていませんが、窓のつくりがそっくりです。岩に空いた穴は、石切場から引っ張って運ぶためのものだそう。
「連子窓がそっくり」


「僅かながらレリーフも残る」


「建物の崩壊に反しくっきりと残るナーガの像」


「瓦礫に埋もれてみるとこんな感じです。巨神兵の気持ちをくみ取れます」


今にも巨神兵が朽ちた木や苔の生え蒸した石の間から顔を出しそうな妙な雰囲気が漂う魅力ある場所です。中心部からは少し離れますが、途中の田園風景など貴重な景色も楽しめるおすすめスポットでした。

*ヒンドゥー教の神*
アンコール・ワット遺跡群はヒンドゥー教の総本山。ヒンドゥー教には数多くの神々が存在します。
中でも3大神と呼ばれるブラフマン神、ヴィシュヌ神、シヴァ神が中心となっています。アンコール・ワットをはじめとする寺院は3つの山の形がモチーフとなっていることが多いです。これらの山はそれぞれ3大神を投影しているとされます。
シヴァ神やヴィシュヌ神はレリーフにも多く登場します。ヴィシュヌ神は化身後の姿で表されることも多いです。ブラフマンの姿は限られた場所でしか見られません。

ブラフマン神…世界の創造・再生
ヴィシュヌ神…世界の維持
シヴァ神…恩恵及び寿命が来た世界の破壊

宗派によって解釈は異なりますが、基本的にそれぞれ上記の役割を持っています。この世界は全て彼らによってコントロールされているということです。この他にも彼らの奥様方に加え鳥神ガルーダ、蛇ナーガ、象の顔を持つガネーシャ等多数の神々が存在するヒンドゥー教の神話は現実で考えると無茶な話も多いですが聞いてみると奥深く面白いです。
「踊るシヴァ神(バンテアイ・スレイ)」


「高さ約4メートルあるヴィシュヌ神の像(アンコール・ワット)」


「ヴィシュヌ神の妻ラクシュミーが象の聖水で清められている。下部にはガルーダとナーガも(バンテアイ・スレイ)」


*カンボジアの料理*
基本は、主食のお米と湖でとれる淡水魚等に味付けは砂糖ヤシからとれる天然の砂糖と、魚醤(トゥック・レイ)を混ぜた甘酸っぱいものが主流。東南アジアで定番の香草類でアクセントをつけて、調味料等で味を整えます。春巻きやカレーも主流。
特に好きだったものはピーナッツ入りの野菜炒め。新鮮な野菜をたっぷりと使いオイスターソース等で深みのある味を付けた炒めものにナッツを混ぜた料理も多く、日本人の口にもよく合います。
「揚げ春巻きとCAMBODIAビール」


「ご飯がすすむ炒めもの」


「ピーナッツの塩気と野菜のうまみがマッチ」


「屋台では蜂の巣も売られている。中身を食べるそうです」


「たまに辛い唐辛子を食べてしまうと暫くヒリヒリします・・・」


「胃に自信のある方は、新鮮なフルーツもぜひ」


「トンレサップ湖の淡水魚もあっさりして食べやすい」


「屋台で買った揚げバナナがカリカリのもちもちで大変美味でした!」


*2か国2都市の旅を終えてまとめ*
今回の旅は異国の宗教と寺院建築を存分に味わえた貴重な旅でした。
自分自身は無宗教ですが、それぞれの寺院に刻まれた当時の人々の思いや彼らが信仰してきたものが、何十年、何百年もの年月が経ってもなお現在に生きるその地の人々に受け継がれているという現実を目の当たりにし、宗教と人間の信仰深さが重なり合うことで生まれる力を改めて感じました。
現在この宗教関連で国内外様々な問題が起きていますが、互いを受容しあい認め合える世の中になる日を願いながら次も異国の地に足を延ばそうと思います。

*利用ホテル*
ルアンプラバン・・・マノラックホテル
<ホテル目の前で托鉢を見ることができます。通り沿いにはお洒落なレストランも>
「マノラックホテル(外観)」


シェムリアップ・・・アンコール・ホリデイ
<パブストリートにも徒歩圏内!大型モールも近くにある立地の良さが魅力的です>
「アンコール・ホリデイ(ロビー)」


*利用航空会社*
ベトナム航空

*★*
ルアンプラバン★★★★★
シェムリアップ★★★★★

どちらも行く価値しかありません。暑さと日焼け対策だけは万全に、遺跡や歴史好きな方にとっては天国のような場所です!ぜひ出かけてみてください☆

(2016年12月 山口優)

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