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- 安心してください!落ちませんから。神秘のゴールデンロックとミャンマー周遊 (ヤンゴン、チャイティーヨ、バゴー、バガン、インレー、カックー)
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エリア:
- アジア>ミャンマー>バガン
- アジア>ミャンマー>チャイティーヨ
- アジア>ミャンマー>ミャンマーその他の都市
- テーマ:観光地 グルメ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/01/12 18:19
ゴールデンロックのライトアップ
今話題のミャンマーに行ってきました。最近アウンサン・スーチーさんが率いる民主派が勝利し、今年4月から本格的に軍事与党から民主派に変わるミャンマー。さぞかし色々変わっているのかと思いきや、優しい人々、素晴らしい仏塔の数々、アジア最後の桃源郷と言われるミャンマーはどうであったかお伝えします。
ヤンゴン シュエダゴン・パヤー
○春からは民主政権へ!
軍事政権というと、日本のすぐ近くにある金さんの国を思い浮かべる方も少なくないと思いますが、ミャンマーではそのような事はなく国民が不当に処罰される事はなかったそうです。ただ軍事政権がいいかというとそうではなく、国民にいい事をするのが30%、悪いことをするのは70%と言われているようです。私腹を肥やしたりとお決まりの政治腐敗ですが、ミャンマーの場合はそこまで腐っていないようです。ただ民衆も春からの民主政権には期待しているものの、表立って動くと軍事政権に余計な刺激を与えるため今の所、静かに民主政権の登場を待っているとの事です。アメリカの経済制裁緩和もそもそもミャンマーは食物自給率が高く、あまり一般の庶民には制裁中、制裁解除後の変わりはないようです。一番民衆にホットな変化はスマホの代金が大幅に下がり、多くの人が気軽にスマホを使えるようになった事だそうです。今や僧侶もタブレットを片手に写真を撮る時代になりました。
ゴールデンロックで祈るミャンマー人
○ミャンマー料理
国民的旅行ガイドブック・地球の歩き方のページを開くとミャンマーの主食はカレーと写真付きで掲載されています。間違えではないのですが、日本で想像するカレーとは大幅に違い全く辛くありません。ミャンマー料理は一般的にすべて辛くなく、別皿で食事についてくる唐辛子などで追加するのがほとんどとの事です。鶏肉や豚肉、魚、ミャンマーで取れる新鮮な野菜などの料理は油で炒めて食べる事が非常に多く、特別な香辛料なども使われていない為日本人でも全く問題なく食べられます。主食はお米ですので日本と同じくおかずにお米という感覚です。また東南アジアらしく麺料理も多数あり、チープな値段でおいしい麺料理も食べる事が出来ます。
ヤンゴンのローカルレストラン
一般的なミャンマー料理の定食
シャン地方の地方料理
ミャンマーの定番麺料理・モヒンガー
○落ちそうで落ちない神秘のゴールデンロックを巡礼!
ヤンゴンから片道約4時間の距離にあるチャイティーヨにはミャンマー人も憧れる巡礼地チャイティーヨパヤー(ゴールデンロック)があります。海底にあった丸石を不思議な力で持ち上げ、ブッタの頭髪をその上に祀ったと言われる不思議な岩で、見れば見るほど良く落ちないな、としげしげ思う大岩です。金色に光る大岩はサンセット、ライトアップ時はさらに神々しく輝きます。ゴールデンロック周辺は広場になっており、ミャンマー人は日帰りや1泊をその広場で過しゴールデンロックを参拝するのが定番のようで、夜になっても多くのミャンマー人が広場に集まっていました。
現在ふもとの村からはトラックを改造したバスで一気にゴールデンロックまで行けますが、15年前までは徒歩でしか行くことができずかなり時間がかかったようです。徒歩の時代は2泊3日も当たり前だったようで、憧れの巡礼地になるのも分かる気がします。
落ちそうで落ちない不思議な岩・ゴールデンロック
ゴールデンロックへのお供え物を売る店
ゴールデンロックのある広場。夜もミャンマー人でにぎわう
ゴールデンロックへの乗合トラック。途中強制ショッピングあり
○13〜15世紀のモン族の王都であった古都バゴー
ちょうどヤンゴンとチャイティーヨの間にあるバゴーは、13〜15世紀モン族の王都であった場所で、シュエモードパヤーや寝釈迦物などもありこちらもミャンマー人の巡礼地の一つだそうで、王宮の跡地は現在もまだ発掘作業が続いています。バゴーでは僧院の生活の一部も見る事ができ、多くの僧侶の食事風景を見学できます。
チャカッワイン僧院 僧侶の昼食時間
シュエターリャウン寝仏
チャイプーン・パヤー
○世界3大仏教遺跡も数えられるバガン
大小様々な数多くのパヤー(パゴダ)が存在し、すべてのパヤーがいくつあるか分からないほどのバガン。仏塔・寺院と言えどもそれぞれ建築の時代や建築方法が異なり、さまざまなパヤーを見る事が出来ます。古いものは9世紀から始まり多くの寺院は11〜12世紀に建てられたもの。寺院の中にはフレスコ画が残っている寺院もあり、当時の生活の状況が描かれ生活の風景を見ることもできます。
シュエズィーゴン・パヤー
団体さんが使っていた日本の越後交通の中古バス
グービャウッヂー・パヤー
スラマニ・パヤー
バガンに沈む夕日
○巨大な湖、水上生活集落もあるインレー湖
インレー湖は雨期には南北22km、東西12kmにもなる巨大な湖で、あしなどを集めて浮島を作り水上生活をしている村や巨大寺院などを見学する事が出来ます。モーター付の小舟でインレー湖を移動すると、途中インター族と言われる水上集落に住む民族の独特な漁師を見る事ができます。両手を開ける為、片足で船を操りながら器用に網で漁をします。またファウンドーウーパヤーと呼ばれる巨大な水上寺院には男性しか近寄ることのできない聖なる像が5体おかれ、多くの参拝客が訪れます。また水上集落の中には蓮で糸を作り、織物をおって生計を建てている村もあり、村見学も楽しめます。インレー湖のある地方はシャン地方と呼ばれ、この土地独特の料理もあり大変おいしいです。
シャン地方のマーケット 野菜が豊富にある
インレー湖 インター族の独特な漁
インレー湖 カモメが餌をねだりに来る
インレー湖 ガーペー僧院
インレー湖近くにできたミャンマー初のワイナリー
○2400あまりの仏塔が立ち並ぶ不思議な遺跡・カックー
インレー湖から約2時間、2000年までは外国人の立ち入りが制限されていた場所にあるカックー遺跡は、現在2478もの大小さまざまな仏塔が立ち並ぶ不思議な遺跡です。一番古い仏塔は紀元前のアショカ王時代に建築されたとも言われています。多くの仏塔は周辺にすむパオ族、シャン族の寄進によるもので12世紀前後の仏塔がほとんどです。寄進した人の裕福度合いによって仏塔の大きさが異なり、それぞれ作り方も違ったりするので一つ一つ見ていくととても1日では足りない位です。仏塔の上部には鈴がついており、シャンシャンと優しい鈴の音が響くとても不思議な空間でした。
カックー遺跡
カックー遺跡 お祈りの鐘をつく
カックー遺跡 さかさカックー
カックー遺跡 パオ族のガイドさん
○日本の中古車両が活躍中!鉄道ファンにはたまらないヤンゴン鉄道乗車体験
ヤンゴンでは非常に多くの日本製を見る事が出来ます。ヤンゴン市内を走る車はほとんどが日本製の中古車で、見た感じ程度もよくとても経済制裁を受けていた国とは思えないほどです。バス・トラックなども日本車が多く、日本で使われていた時の会社名やバス会社名もそのまま使われています。ヤンゴンには環状線と呼ばれる鉄道が走っているのですが、時間通りに走らない、駅が繁華街や家から遠い場所にある、スピードが遅いなど、さまざまな理由で非常に人気がありません。ただこの環状線には日本の中古車両が輸入されており、日本の三陸鉄道の中古車両なども走っています。環状線をすべて乗ると大変時間がかかりますが、数区間だけでも乗るとミャンマーの一般の生活風景を見る事が出来るためとても楽しめました。また鉄道ファンなら今では日本で見られない車両が走っている為、時間があればホームで色々な列車を待つのもお勧めです。但し修理などで走っていない場合もあります。
ヤンゴン環状線 モーティン駅
ヤンゴン環状線 日本の中古車両
ヤンゴン環状線 日本の中古車両
ヤンゴン環状線 環状線の車内
ヤンゴン市庁舎
この激動の時代にもミャンマーでは人々の温かさに触れられ、さまざまな仏塔や生活風景を見学でき、素朴なでもすごくおいしい食事にも恵まれ、非常に楽しむことができました。春からの民主政権に移行すればインフラなども今より良くなり、行きやすくなりそうなミャンマー。今回の研修で行けなかったけれども興味があるところはたくさんあるので、いつかまたミャンマーを訪れたいと思います。
チャイティーヨ:★★★★★
バゴー:★★★★
バガン:★★★★★
インレー湖:★★★★
カックー:★★★★
ヤンゴン:★★★★
鉄道体験:★★★★★(鉄道が好きな方)
(2015年12月 菅原幸介)
- ミャンマー周遊9日間。ミャンマーはやさしい国でした。
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エリア:
- アジア>ミャンマー>マンダレー
- アジア>ミャンマー>バガン
- アジア>ミャンマー>チャイティーヨ
- テーマ:観光地 街中・建物・景色 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/01/06 12:30
ミャンマーというと近頃は民主化に向けて発展していて外資もどんどん入っているとテレビではよく見ていたけれど「軍事政権」や「未知なる国」というとても堅いイメージをもって今回の旅行に臨んだところ・・・それは全くの思い違いでミャンマーは人もいいし、観光も魅力的、お気に入りの国になったのでした。
まず入国。ビザのチェックに時間がかかるという情報もあり身構えていたけれど、すんなり入国。税関も何事もなく、すんなりガイドさんと会うことができました。あれれ?これでいいの??何だ、全然堅苦しくない・・・。
そしてヤンゴン市内へ。規制緩和で関税が以前より安くなり車が手に入りやすくなったことから、車がどんどん増え、渋滞は日常茶飯事。でも道を走る車はバスやトラックも含めほとんどが日本の中古車で「あのバス見たことある」、「あのトラック日本語の会社名がそのまま残ってる」など初めての国なのにすぐに親しみをもってしまったのです。そしてミャンマーは右側車線なのに右ハンドルのまま。「ドライバーはみんな慣れているから大丈夫」とガイドさん。初日で私が勝手に持っていたお堅いイメージは崩れていきました。
2日目はヤンゴン郊外のチャイトーへ向かいました。目的はチャイティヨーパゴタ。パゴタとは仏陀の遺髪や遺骨、歯などが納められた仏塔です。この地の名前は聞いたことがなくてもゴールデンロックと言えばご存じのかたも多いはず。チャイトーへは車で約4時間。そして乗り合いトラックに揺られ約40分。このトラックが結構スピードを出して山へ登っていくのですがトラックの荷台というちょっと高い所に乗っているので気分はまるでジェットコースター。
帽子の売り子さん
中古車トラック
40人乗せて走る
ミャンマーでは娯楽がまだ少ないのでお出かけはもっぱら家族でパゴタや仏教施設へ行くことが多いそうです。パゴタの周りには観光客用の宿泊施設のほかにローカルの方用の宿泊施設、参道には参拝用の供物やおかずを売っている屋台などとても賑やかです。揚げ物がとてもおいしそうでかなり惹かれたのですが、一人では食べきれそうにないのであきらめました。
家族づれでひしめいている
ゴールデンロックはパゴタの門をくぐって一番奥に鎮座しています。今にも落ちそうなのに絶妙のバランスが保たれているのは上に乗っている仏塔があるためだとか。小さく見えますがこの仏塔も7mの高さがあります。よく見ると下の岩との間に隙間が見えて、まさに地球の神秘と人間の知恵の結晶。どこから見ても本当に不思議です。夕方から夜にかけては夕陽とライトアップがゴールデンロックを照らします。それがまた何とも言えない美しさ。その美しさにお坊様も記念写真。なんだか癒されました。
頭で支えてみる?
お坊さんも記念撮影
ライトアップ
3日目。チャイティヨーからまたトラックで麓へ降ります。朝早いのにトラックはどんどん人で埋まっていきます。道が広くないので通過待ちの列も。
何台もの列
ヤンゴンに戻る前にヤンゴンとチャイトーの中間あたりにある三大古都の一つバゴーに立ち寄りました。バゴーは13〜16世紀に都となった町で最大の見所はシュエモードー・パゴタ。
残念ながら修復中
何度かの地震を経ながら人々の寄進やお布施により再建を遂げてきました。現在の塔の高さは114mでヤンゴン最大といわれるシュエダゴンパゴタよりも高いのです。
暑いので影を歩く子
過去の地震で崩れた塔の先端部分
日本人から寄進された鎌倉大仏を模した仏像
籐で編んだ仏像
そして10世紀に建立され王朝の滅亡とともに忘れ去られたシュエターリャウン寝仏はイギリス植民地時代にジャングルの中から発見されました。全長55mととても大きく、何ともいえないおだやかなお顔をされています。
お土産屋
お土産屋
もうひとつの巨大仏像があるのはチャイブーン・パゴタ。15世紀の建立とされ高さ30mの太い柱4面(東西南北)それぞれに座仏が造られています。屋外ということもありその大きさには圧倒されました。じっくりお顔を見比べてみてください。
ミャンマーでは町中でもお坊さんや尼さんをみかけることがよくあります。バゴーには国内屈指の規模を持つ僧院、チャッカワイン僧院がり常時1,000人以上の僧侶が修行に励んでいます。お坊さんは1日朝と昼の2回の食事のみということでお昼時には食事をされているシーンも見ることができます。この日は特別な行事がある日で人々が寄進する姿も見ることができました。
4日目。この旅で一番楽しみにしていたバガンへ。バガンはヤンゴンから飛行機で約55分。最寄り空港はニャンウーという町にあります。早くバガンを見たい気持ちを抑えてまずはニャンウーのマーケットを訪れました。野菜から肉、魚、日用品に至るまであらゆるものが売られ、その活気にこちらもウキウキしてきます。
ミャンマーでは花屋も多く見かけました。学校に通う生徒たちにはお花当番があり自分の当番の日には教室に飾る花を持っていく習慣があるそうです。そういえば私も子供のころは家に咲いていた花を教室に持っていったことがあったなぁ。
バガンは漆が有名
ニャンウーにはバガンを代表する仏塔、シュエズィーゴンパゴタがあります。シュエというのは「金」を意味しまさしく巨大な黄金の仏塔です。
規模が大きかったため2世代にわたって建てられたのだそうです。敷地内には仏塔以外にもさまざまな彫刻やレリーフ、仏像などにより仏教の教えを説いています。
そしていよいよバガン遺跡へ。バガンが最も栄えたのは11〜13世紀のバガン王国の時代。モンゴルのフビライ・ハーンに侵攻されるまでの約250年余りの間に歴代の王様や、一般庶民が大小さまざまな仏塔、寺院を建立し世界的に貴重な仏教遺跡群となりました。その数は40㎢の中のエリアに約3,000と言われ、初代アノータヤー王が仏教の教えを元に国を治めようとしたことがはじまりとされています。
塔に登ると360度どこを見ても塔が見渡せ、その光景は本当に神秘的。当時の人も同じ景色を見ていたのかなと、鳥のさえずりを聞きながら当時に思いをはせました。木々は後年に植えられたもので現在は塔の間に畑もあり人々の暮らしと共存しています。
ガイドさんと
見所は多く、1日ではとてもまわりきれませんでしたが、いくつかご紹介します。
・パガン最大の見所、アーナンダ寺院
回廊の壁には多くの仏像がありました
修復前と修復後(右端)の色の違い
修復後は白すぎて地元の人にはやや不評(?)
・レリーフが美しいナンパヤ寺院
・マヌーハ寺院はバガンの王に攻められた国の王様が囚われたため怒りの仏像を造ったとされています。
しかも持ち出しができないように建物ぎりぎりに建てられています。
寝仏
・生き生きとしたフレスコ画が残るスラマニ寺院
・夕陽を見るにはシュエサンドーパゴタ、ですが今回は曇って夕陽を拝むことはできませんでした。
観光バスもたくさん
夜は伝統的な人形劇鑑賞。バガンの歴史をわかりやすく伝えます。
人形と記念撮影
レストランの前で古代衣装の女性と
5日目。ホテルを早朝に出るので辺りは真っ暗。でも冷たいものが当たる。え?まさか雨??でも朝だけだよね、と思いながらマンダレーへ向かったのですが・・・マンダレーでも雨。この日は1日中雨でした。後で聞くとヤンゴンでも天気が悪かったそうで、雨女の私はミャンマーにも雨を連れてきてしまったようです。マンダレー周辺には昔都となった町がいくつかあります。この日は郊外にあるインワ・ザガインを訪れましたが、そんな雨はインワ・ザガインの静かな雰囲気を一層醸し出してくれたのでした。
ザガインは14世紀に20年ほど都がおかれた町ですが現在は町はずれにあるザガインヒルと呼ばれる丘に僧院、尼僧院などが点在する修行の町としても知られています。
またミャンマー女性の化粧品、タナカの産地でもあります。
タナカの木
・45体の仏像が並ぶウーミントンゼーパゴタ
・ザガインヒルの頂上にあるサンウーポンニャーシンパゴタ
エーヤワディ川
インワの町はエーヤワディ川を渡ります。インワは14世紀から途中中断はあったものの約500年間都となった地ですが、「栄枯必衰」、「兵どもが夢のあと」という言葉のとおり、都があったとは思えないほどひっそりとしていました。
船で渡る
船着き場で待ち構える売り子さんたち
馬車でまわりました
・バガヤー僧院は総チークの贅沢な造りですが修復していなのでどんどん壊れてきています。
寺子屋
ヤシの木に囲まれている
彫刻と仏像
・ヤダナヘセメーパゴタは一般の人が建てたものですが、寂れ感(?)がいい感じで観光客にも人気です。
・旧王宮
王宮の中でも現存しているのは傾いた監視塔のみ。以前は上まで登れましたが現在は傾きが大きくなり危険なため上には登れません。別名インワの斜塔です。
・マハーアウンミェ寺院
昔の名残をとどめているインワで貴重な寺院。現在は使われていない。
エーヤワディ川に架かるインワ鉄橋
6日目。朝からマンダレーの観光予定でしたが、昨夜から胃の調子が悪く起きられなかったため、観光は午後からにしてもらいました。マンダレーはミャンマー第二の都市。ホテルはメイン通りに近いため昼近くになると夢うつつのなか車とバイク、そして近隣の音楽が大音量で聞こえてきてホテルにいてもミャンマーの活気を感じたのでした。
午後まずはマンダレーから10kmほどのアマラプラへ。ここも都がおかれた町です。エーヤワディ川とタウンタマン湖に挟まれたようになっている町にはウーベイン橋と呼ばれる全長約1.2kmの橋が架けられています。この橋には前日訪れたインワの使われなくなった旧王宮の木材で160年ほど前に架けれました。
タウンタマン湖
実際に歩いてみると足元は隙間があって、手すりはないし、少し怖い気もしましたが、修復を重ねて人々の貴重な足になっています。
マンダレーに戻り旧王宮へ。マンダレーも19世紀に都となりましたが、当時この地を占領したイギリスが王様を追放したため20年ほどで終わりを告げました。第二次世界大戦で王宮は消失してしまったので現在あるのは再現されたものです。
城壁
最後の王様、王妃様
・建物全体が芸術作品と言われるシュエナンドー僧院
金箔がはられていた
彫刻の数々
・世界遺産クドードゥーパゴタ。境内には729の小仏塔がありその中には経典を刻んだ石碑が1枚ずつ納められています。当時はもちろん手で刻んでいたので、失敗すると最初からやり直し。気が遠くなりそうです。
この石碑がそれぞれに納められている
模型図
マンダレーヒルは丘全体が寺院となるマンダレー最大の聖地。頂上まで徒歩であがりながら仏塔などを一つ一つ見ることもできますが、この日は体調が悪いのでエスカレーターで一気に丘の上へ。頂上にはスタウンビーパゴタがあり、テラスでは夕陽を見にたくさんの人が訪れます。天気も良くなりきれいな夕陽を見ることができました。
7日目。とうとう旅も終盤。ヤンゴンへ戻ります。そして訪れたのはミャンマー最大の聖地シュエダゴンパゴタ。最大と言われるだけあってその大きさはやはり圧巻です。敷地も広いので1日かけてまわってもいいくらい、とも思いました。
パゴタの歴史は2500年以上も遡り、以降何度も拡張工事を重ね大小あわせて60もの塔に囲まれた大仏塔となっています。仏塔の先端には貴重なダイアモンドや宝石が寄進されていて、その姿は敷地内の博物館で見ることができます。
ミャンマーでは占いも生活の一部。生まれた日ではなく生まれた曜日が重要で、八曜日という暦によって占われます。パゴタにはそれぞれの生まれ曜日の祠もあるので、このシュエタゴンパゴタでお参りしてみました。ちなみに私は金曜日生まれでそれを表す動物はモグラです。
夜はカンドーヂ湖に浮かぶ鳥をかたどったレストランで伝統舞踊見学。先日の人形劇と似たエピソードもありましたが、事前に解説もあり一つ一つは短いものなので楽しく見ることができました。レストランの中ではタナカ体験や、占い、屋台のようなものもあるのでちょっとしたテーマパークのようでした。
タナカ体験
8日目。とうとうミャンマー最終日です。まずはチャウッターヂーパゴタへ。ここには全長70mの寝仏が祀られています。とにかく眼力がすごい。そしてまつ毛もすごい。
もともとの寝仏も写真もあるのですが、まったく別物でした。
このパゴタでは占いも体験できます。伝統の暦八曜日と、手相を見て、独自の計算をしながら占ってくれます。これがよく当たっていてビックリ。じっくり占ってもらえましたが何とこの2、3カ月で変化が訪れるらしい。あまり期待しないで待ってみようと思うけれど、やっぱり期待してします。どうなるかはお楽しみ、ということで。
占いの先生と
そして最後のパゴタはボータタウンパゴタ。ヤンゴン川沿いにあるこのパゴタでは仏陀の遺髪が祀られた仏舎利を見ることができます。見るまでは行列に並ばないといけませんが、せっかくなのでならんでみました。
そして旅行では食事もお楽しみ。ミャンマーの主食はお米でお米に合うおかずがたくさんあります。少し油が多いのですが、まったく辛くないし(辛くもできる)、なじみのある野菜も多く食べやすいものばかりでした。ついつい食べ過ぎてしまいました。
ミャンマーではお粥も良く食べられます。マンダレーで体調を崩した時にはドライバーの奥さんがお粥を作ってくれました。それはやさしい家庭の味で本当においしかったです。
今回多くの寺院、パゴタを訪れましたが、ミャンマーの人々は信仰に篤く、おだやかで礼儀正しい人が多いという印象でした。治安もいいのでとても観光しやすい国です。リピーターが多いというのもうなずけます。私も是非リピートしたいと思いました。
おすすめ度
チャイティヨーパゴタ★★★★
パゴー ★★★★★
バガン ★★★★★
マンダレー ★★★★
ヤンゴン ★★★★
(2015年12月 平田真美)
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