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今日も旅する!!ファイブスタークラブ世界探検隊

~お客様の代わりにファイブスタークラブ社員が世界中をチェックしてレポートしてきました。~

プロフィール

ニックネーム:
ファイブスタークラブ
居住地:
東京都
会社名:
ファイブスタークラブ
会社英字名:
Five Star Club
会社所在地:
東京都
会社電話番号:
03-3259-1511
業種:
旅行業
自己紹介:
1.全コース1名より催行保証。ツアーキャンセルはありません。(ごく一部のコースを除く)
2.アレンジ自由自在。延泊や減泊、ホテルグレードUP、航空会社指定、何でもできます。
3.基本的に少人数でのツアーで団体旅行のわずらわしさはありません。(ごく一部のコースを除く)
3.遊牧民のゲルにホームステイやサハラ砂漠でキャンプなど、その国でしかできないユニークなオリジナルツアーを企画。
3.毎週土曜日、各方面の専任スタッフが説明会を実施。疑問、質問は何でもどうぞ。(予約制)

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記事一覧

1 - 5件目まで(7件中)

イタリア
1000Km走破 イタリア田舎巡りの旅
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>イタリアその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 グルメ 歴史・文化・芸術 
投稿日:2017/01/16 11:00
霧に包まれたコンピアーノ村


「2回目のイタリア」のコンセプトの基に造られた、エミーレーツ航空とパーパスジャパン主催の研修旅行に行ってきた。ローマ、フィレンツェ、ベネチア等の王道のコースはすでに行ってしまった人に対して、もう一度イタリアに行きたくなるコース、内容を考えるのが目的だ。はたしてその目論見は果たせたのでしょうか。
ドバイ経由でローマに夕刻到着。とは言え、ローマには泊まらず45キロメートル|離れた夏は避暑地になるフラスカティの街にて宿泊。しかし今回の一癖あるツアーは直接は行かず、これから脚光を浴びるかもしれないローマ市内にあるドミチアーノ競技場跡を見学。沢山の観光客とローマっ子で溢れかえっているナヴォーナ広場の地下にまさか、3万人もの観客を収容できる壮大な競技場が紀元前1世紀の昔からあったなんて想像すらできない。地下への階段を下りていくと今なおその姿を留めている。時空を超えたこの場所で、コンサートもパーティも可能とはさすがローマである。
ドミチアーノ競技場跡


ナヴォーナ広場

白ワインで有名なフラスカティはローマから行くと徐々に登っていき、小高い丘の上にある。それゆえローマより涼しく、ローマ法王も夏はバチカンを離れて避暑にくるそうだ。確かにこの町からサッカーボールを転がしたらローマまでずっと行き着く感じがする。土曜の朝だからか町はひっそりと静まっていたが、唯一、豪邸の「ヴィラ・アルドブランディーニ」だけが異彩を放っていた。
フラスカティの町並み


フラスカティの町並み


ヴィラ・アルドブランディーニ


9時にフラスカティから130キロメートル|離れたウンブリア州、州都テルニにある「マルモレの滝」へバスにて出発。いよいよ今日からバスの旅が始まった。マルモレの滝は紀元前3世紀もの昔に、上流のヴェリーノ川の氾濫を防ぐ目的で建造された。イタリア第2を誇る落差165mの滝は、1923年からダムとなっている。当日は12時の放水の瞬間に立ち会うことができた。ちょろちょろとした水が次第に水量を増し、15分後には轟音をたてて落下していく。詩人バイロンの言葉「身の毛もよだつほどすばらしく、美しい」はこの滝を言い当てている。
放水前のマルモレの滝


放水後のマルモレの滝


午後は、100キロメートル|離れた同じくウンブリア州の「アッシジ」へ向かう。ぽっかり丘の上に浮かぶようにその町は建っていた。町の中心のコムーネ広場をはさむように左端にはサン・フランチェスコ聖堂、右端にはサンタ・キアーラ教会が両脇を固めている。12世紀に聖フランチェスコの生まれた町として知られ、世界中から沢山の人が訪れている。サン・フランチェスコ聖堂から出て、坂を上って町の中に進んでいくとそこは昔の佇まいのままだ。
サン・フランチェスコ聖堂


サン・フランチェスコ聖堂内部


町の中心に向かう坂


コムーネ広場


サンタ・キアーラ教会


今日の泊りは50キロメートル|離れたグッビオだ。ホテルは元修道院だったパークホテル・アイ・カプチーニ。ワインセラー、暖炉のあるロビー、アスレチック・ジム、そして広い部屋。格調高く、それでいてモダンな感覚の超おすすめのホテルだ。なによりも夕食にでた、ポルチーニたっぷりの生タリアテッレパスタには脱帽。美味しくいただきました。
ポルチーニたっぷりの生タリアテッレパスタ


ワインセラー


翌日はグッビオの旧市街を観光。この町は毎年5月15日に行われる「チェーリの祭り(大燭台の祭り)」で有名だ。執政官宮殿(コンソリ宮)の前のグランデ広場にはちきれんばかりの人々で一杯だそうだ。バルジェッロの噴水を3回まわり水をかければ公認「名誉変人」になれるとか、ガイドさんに見本をみせてもらった。そして最大のイベントはギネスブックにも認定されている高さ650メートルの「世界最大のクリスマスツリー」。12月7日から点灯し1月10日まで見れるそうだ。こじんまりした古きよき時代がそのまま残った町でした。
グランデ広場


チェーリの祭り


バルジェッロの噴水


97キロメートル|離れた「トラシメーノ湖」に寄って、中世の城壁に囲まれたコルトーナの町へ訪問。オリーブ畑の斜面に張り付くように静かにたたずみ、眼下にはトスカーナ地方のキアーナ渓谷が広がっている。
トラシメーノ湖


コルトーナの町並み


コルトーナの町並み


キアーナ渓谷


さらに34キロメートル|ドライブの後、カスティリオーン・フィオレンティーノ村のアグリ・ツーリズモで昼食。心温まる料理とワインを楽しみ、ひと時の静かな時間をすごす。ここのブルスケッタとくるみのケーキは美味しかった。
アグリ・ツーリズモ客室


オーナーご夫婦


ブルスケッタ


くるみのケーキ


午後は120キロメートル|離れた、トスカーナ平原の真ん中に突如現れた「サンジミニャーノ」を1時間の観光。雨の中ではあったが、しっかりアイスクリームの世界チャンピオンの店で美味しいアイスクリームをいただきました。
サンジミニャーノの町並


アイスクリームの世界チャンピオンの店


泊まりはトスカーナ州のモンタイオーネ村にある4星ホテル「ラ・タパッカイア」。廃村を建て直し、ゴルフ場や結婚式のできる館まである隠れリゾートだ。ホテルが村の一部になっており、高台から見える景色は最高!
4星ホテル「ラ・タパッカイア」


高台から見える景色


高台から見える景色と私


4日目は135キロメートル|離れたラ・スペツィアの町へ。ここから一般車は通行禁止なのでバスに乗り換え、世界遺産「ポルトヴェーネレ(ヴェーネレ港)」に向かった。ヴェーネレとはヴィーナスを意味し、言わば愛と美の女神ヴィーナスの港なのです。その名に負けずの絵葉書のような港、挙式もできるサンピエトロ教会、荒波のリグレア海、ため息が出そうな景色なのです。もちろん料理もグー。スカンピのショートパスタご馳走さまでした。
ポルトヴェーネレ


ポルトヴェーネレ


荒波のリグレア海


モデルさんも撮影中


スカンピのショートパスタ


89キロメートル|離れたボルゴターニの町ではほとんど「ポルチーニ」の買い物で時間がなくなった。
参加者の目の色が買い物モードに一変。ほんの短い時間に大いに売り上げ貢献したせいか、お店のおばさんの顔はくずれっぱなしだった。
ポルチーニ


14キロメートル|離れたコンピアーノの村が今夜の宿泊地。コンピアーノはイタリアの「最も美しい村」の一つに選ばれているタロ渓谷にある1,000人ほどの小さな村だ。石の民家を見渡しながら石畳の坂を上っていくと丘の上になんとお城がある。ここが今夜の根城。1000年ごろに建てられ、13世紀ごろから名門「ランディ家」が450年もの長きにわたって領主として住んでいた。博物館になっているお城の内部を案内してもらってから部屋に入ると、なにかが出そうなそんな雰囲気だ。一人で寝るのが不安になる。夕食は焼き立てのフォカッチャを楽しんだ。目の前でパン職人さんが次から次へと焼き上げていく。美味しくないわけがない。
石の民家


古城ホテル


古城ホテル内部の博物館


パン職人さん


翌朝、驚きのシーンが出現した。村が濃い霧でおおわれている。朝日の光を浴びながら幻想的な絵を作り出している。この瞬間を見逃してはならないと、夢中でシャッターを切った。二度と出会わない景色なのだから。
霧でおおわれた村


霧が晴れてきた村


古城ホテル


朝日を浴びる村


朝食後、近くのパルメザンチーズ工場を見学。頭の先から靴の底までビニール帽子・コートで覆い、まるで無菌室のような工場に入った。中では恰幅のいいチーズ職人が手際よく働いている。彼らのきびきびとした作業がリズムを作り、それが美味しいチーズを作り上げていると感じた。数え切れないほどの出来上がったチーズが貯蔵庫に整然と並んでいる。チーズを叩いているのは、中に空洞がないかを確かめるためだ。もちろん空洞がないのがいいチーズだ。検査後焼印が押される。直販もしているので、ここで買ったほうが市内の1/3という超お得。私もたっぷり買い込みました。
チーズ工場見学


チーズ作成中


チーズ作成中


チーズ貯蔵庫と私


チーズを叩いて検査


焼印されたチーズ


100キロメートル|車に乗り、次は生ハム博物館へ行き、生ハム生成の歴史を勉強し、またもや舌鼓を打つことになった。いやはや美味しいもの三昧で申し訳ない。
生ハム料理


42キロメートル|かけて最後の宿泊地「パルマ」に到着。久しぶりの都会なので逆にほっとした。旧市街は中世の香りを十分に残し、今なお芸術の都である。ドゥーモ広場やピロッタ宮殿など見所も多い。最後の晩餐はボロニェーゼのショートパスタとワインで締めになった。美味しい料理と美味しいワイン、そしてイタリアの田舎は本当にお薦めなのだ。田舎巡りを入れることでさらにイタリアの魅力が増えること間違い無しである。
ドゥーモ広場


ピロッタ宮殿


ボロニェーゼのショートパスタ


オススメ度
*フラスカティ ★★★ ローマの近くにこんなのんびりとした街があるなんて
*マルモレの滝 ★★★★ 大迫力の滝にビックリ
*グッビオ ★★★★ チェーリの祭りと世界最大のクリスマスツリーで有名
*ポルトヴェーネレ ★★★★★ 僻地ゆえの美しさ、素朴さ、荒々しさ
*コンピアーノ ★★★★★ 最も美しい村の一つ 是非とも古城ホテルに泊まろう
*パルミザンチーズ工場 ★★★★★ ますますチーズが好きになります

(2016年11月 本山泰久)

イタリア
ナポリを見て死ね?いやいや、他も見ないと死ねません!イタリアの風景・人に癒されまくりの旅
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>カプリ島
  • ヨーロッパ>イタリア>シラクーサ
  • ヨーロッパ>イタリア>イタリアその他の都市
テーマ:世界遺産 グルメ 歴史・文化・芸術 
投稿日:2017/01/13 10:48
昔、イタリア嫌いなイタリア人の友人が「イタリアなんて何もないよ!良いところはピッツァくらいだね」と言った言葉が忘れられない。

それから私にとってイタリアとは、何もないけどロミオとジュリエットの国ぐらいの認識であって、まぁいつか行くことがあるとしても、ロミジュリごっこでもしに、舞台となったヴェローナぐらいかなと思っていた。
自ら行く可能性はほぼほぼ0パーセントであった国に、今回出張でお邪魔することになった。しかも行先はナポリ、カプリ、シチリア。
ロミオもジュリエットも短い人生の中、一度も行った事がないであろう行先。

家族には「いいやん、シチリア!ゴッドファーザーがいるよ!憧れのマフィアの聖地やで!」と送り出された。
いやいや。極道の妻になるのが夢だったのは小学生までの話であって、私ももういい大人である。イケメンマフィアに騙されないようにと、心新たに出発した。

そして数日後。
見知らぬイタリア人に誘われ、カフェでへらへらお茶をしている私がいた。
人生何があるか分からないから面白い。

残念ながらマフィアに会うことはありませんでしたが、景色・建築物の素晴らしさもさることながら、ほとんど言葉の通じない会話でありながらも、お茶を御馳走になり、夕食を御馳走になり、イタリア人の優しさにすっかり心奪われた今回の旅。
少しでも皆様のご旅行の参考になりますように。
このサイズのピザも6ユーロ!

まず訪れたのはカプリ島。
ナポリからフェリーで向かうのですが、事前にフェリーチケットはインターネットで購入済みだったので、簡単に乗ることができました。

カプリ島と言えば、青の洞窟。
青の洞窟と言えば、カプリ島。
沖縄にある青の洞窟にはよく遊びに行っていたので、ずっと本物はいかほどに美しいのかと興味があったのです。

それはそれは楽しみにしていた本家青の洞窟。
「今日はね、水位が高いからでないよ」
ええええ!カプリには一泊しかしないのに・・・ナンタルチヤ!サンタルチア!(最近の子には通じないギャグ)

急遽ガイドブックを取り出し、レストランのおじさんに聞いたお勧めハイキングコースへと出発した。
ハイキングコースは約2時間。ハイキングをする予定など毛頭なかった私は、重たいブーツで息を切らしながらコース途中にある心臓破りの階段を登ることになったが、このハイキングコースからの眺めも絶景!






そしてカプリの町並みはとても可愛らしくて、タイルやお花を使って上手に住んでいるお家を見ているだけで楽しくなってきます。




ワンちゃん用のバー


可愛い呼び鈴


港のある中心地、カプリ地区はやはり観光客が非常に多く、色んなお店から日本語や韓国語で話しかけてもらいました。
滞在ホテルは、中心地からバスで20分程度かかるアナカプリ地区だったのですが、こちらは団体客がいないので、のんびりとお散歩することもできます。バスでの移動は少し面倒ですが、バスも頻繁に出ているので、宿泊はアナカプリ地区が正解なのかなという感じがしました。

青の洞窟に入れなかったらどうしよう・・ホテルで寝るか、などと考えていたのですが、全く問題なくカプリ島を楽しむことができました。
もし青の洞窟に入れなかった時のために、しっかりした靴を一足持っていかれるのをお勧めします。

その後訪れたシチリア島では、専用車・バス・列車を駆使して素朴で美しい島を満喫しました。
カターニアのフィッシュマーケット


生きてるカタツムリちゃん


ラグーザ


モディカ名物のチョコレート


花のじゅうたん祭りが行われるノート


さて、そんなシチリアにある「パラッツォ・アドリアーノ」という街を、みなさんご存じでしょうか。
パレルモから車で約二時間もかかるその小さな街に行くには、専用車を利用しなくてはならず正直実際に行ってみるまで、ちょっとしんどいなどと考えていたのですが、車から降りた瞬間、映画のセットの中に迷い込んだような錯覚を覚えました。

それもそのはず、この街はある名作映画のロケ地として、公開から28年が経った今なお、世界中のファンが集まってくるのです。
映画好きでなくても一度は聞いたことがあるであろう「ニューシネマパラダイス」
イタリア国内だけではとどまらず、日本で上演された際にも大ヒットした、不朽の名作として知られるこの作品ですが、撮影時よりは多少建物はキレイになっているものの、ほぼ映画の中のままの姿を見ることができます。映画の中と同じく、素朴で優しそうな人たちが行きかう広場に立つと、今にも主人公トトが笑顔で走ってきそう。
町の中では、トトがエレナをくどいた教会や、トトの家を実際に見ることもできます。
残念ながら映画館は現在ありませんが、すぐ近くの建物で、主人公トト役をした俳優、カシオの親戚などが「ニューシネマパラダイス博物館」を運営しており、撮影当時の貴重な写真や小道具などを見ることができます。
映画のままの広場


ニューシネマパラダイス博物館


映画で使われた小道具




原田マハの本が飾ってありました






「今でもこの町の唯一の娯楽は映画ですよ」と言われたら信じてしまいそうなくらい、大きなスーパもなければゲームセンターももちろん無い町の中には、とても心地いい静けさが流れていました。
少し遠いですが、映画ファンであれば是非お勧めの観光地です。

パレルモはシチリア2番目の都市というだけあり、見所がたくさんあって、一日では回れないくらいでした。
建築や歴史が分かっていればもっと面白かったと思うのですが、無知な私がみても素晴らしいと感じるものがたくさん。

パラティーナ礼拝堂


サン・カタルド教会


原田マハの本が飾ってありました


マルトラーナ教会


マリオネットも有名(怖い・・)


そして、一風変わった観光地へも足を運んできました。
旧市街から少し離れた場所にあるそこは、入り口も小さくひっそりとしています。
そして、地下へと降りていくと、さっきまで外で大笑いしていた観光客たちも段々、神妙な顔つきになってくる。それもそのはず、そこに並んでいるのは8,000体ものミイラたちなのです。
カプチン派のカタコンベは、バスに乗って少しの距離にあります。
手を伸ばせば届きそうな距離にずらりと並ぶその姿は、最初はとても怖く難じるのですがそのうちにとても不思議な気持ちへと変わっていきます。
生きると云う事は死へと日々進んでいくことであって、生きている時間より死んでいる時間の方が圧倒的に長いという当たり前のことを気づかせてくれます。
そして二歳のままで時を止めてしまった少女のミイラは、1920年に亡くなったとは思えないほど、約100年の時を経た今でもなお、眠り続けているようにその姿をとどめていました。
写真撮影は禁止されていますが、日本ではなかなかできない体験でもありますので、お時間があれば足を運んでも面白いかもしれません。

今回の旅で、観光客が多い街や観光客相手の人には英語でも問題なく話すことができましたが、英語が通じない場面も多々ありました。
しかしそんな旅の中、たくさんの温かいイタリアの人達に助けていただき、無事に旅を終えることができました。
日本では考えられない事ですが、8時間もかかる列車移動で仲良くなった夫婦に夕食をご馳走になり、タクシーの運転手さんに朝ご飯をご馳走になるという、なんともありがたい経験もすることができました。どちらもほとんど英語は通じなかったのに、見ず知らずの私にこんなに良くしてくれる人たちの優しさにとても心が温かくなりました。
果たして逆の立場だったとして、そこまで旅行者に優しくなれるだろうか。自分自身を省みるいい機会にもなりました。

コーヒーとマフィンを御馳走してくれたタクシー運転手さんは、今までイタリアを出たことが無いそう。(と思う。片言なのでもしかしたら違うかも知れない)でも、日本は大好きだと言ってくれていた。(と思う)
日本は決して運転手さんが言うように良いところばかりの国ではないと思うのですが、今後彼が出会う日本人が、優しい彼の心を傷つけることの無いようにと心から祈るばかりです。

そして彼がしきりに言っていた「アーモンド!」「ナッツ!」という言葉が頭から離れない。
果たして、彼は私に何を伝えようとしていたのか。
彼の実家がアーモンド農園なのか、もしくはアーモンドは健康に良いよということなのか、アーモンドの花の季節はキレイだから見においでということなのか。
謎は謎のまま、彼は優しい笑顔で、旅立つ私を見送ってくれた。
世界に新たに一つ増えた謎は、いつかまた私をイタリアへ呼んでくれるかもしれない。

海外では特に、十分に安全に気をつけなくてはいけないが、こういった出会いも旅の醍醐味だと再認識。
旅とは観光地を見ることだけではないから面白い。

ローマやベネチアのTHE観光地を巡る旅行も、とても魅力的で楽しいと思いますが、素朴で優しい人たちが暮らすシチリアへのご旅行はいかがでしょうか。
アーモンドの謎を解きに、また戻ってこれますように


パラッツォ・アドリアーノ★★★★★
是非映画を見た後に!映画を見れば必ず行きたくなるはずです。

カプリ★★★★
海が好きな人なら大満足のリゾート

イタリアの人たち★★★★★
出会った人達みな良い人でした。出会いに感謝。

(2016年11月 大野史子)

イタリア
終わりなき白のドキュメント 〜アルプスの向こう側・北イタリアを訪ねて〜
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>トリノ
  • ヨーロッパ>イタリア>クールマイユール
  • ヨーロッパ>フランス>シャモニー
テーマ:ハイキング・登山 自然・植物 
投稿日:2016/08/02 10:32


---あなたはなぜエベレストに登るのか?
「それは、そこに山があるから」
イギリス登山家ジョージ・マロリーのインタビューはあまりにも有名だが、実はこれは彼の本意ではなかったという話を聞いたことがある。3度目のエベレスト挑戦を控え、当時マスコミから注目の的だった彼。記者会見で何度も何度も同じ質問をされ、うんざりしていた。その末とうとう苛立ちを隠せず、この言葉を吐き捨ててしまったのだという。
話の真偽はわからないが、インタビュアーも仕事とはいえ野暮だなあと考えていた。言葉にならないモンブランの絶景を目の前にして。

○●○イタリア側からモンテ・チェルビーノ(マッターホルン)へ○●○


ヨーロッパアルプスと言えばスイスやフランスから臨むのが一般的だが、今回は普段とは違うイタリア側から2つの名峰、マッターホルンとモンブランを訪ねる機会を得た。
チェルビニアのこぢんまりした町並み


チェルビニアから臨むマッターホルン


ミラノからバスを乗り継いで5時間半。ガイドブックには載っていない、自然に溶け込む美しい集落をいくつも通り過ぎ、いくつもの峠を越えて、チェルビニアへやってきた。マッターホルンはイタリア語でモンテ・チェルビーノと呼ばれ、チェルビニアはその麓のひっそりとした村。夏でもアルプスの山頂ではスキーが楽しめるため、一年を通してバカンス客らがにぎわいを見せる。この村へやってきた目的はただひとつ、スイス側から訪ねるのが一般的なマッターホルンを、イタリア側から臨むこと!
マッターホルンはチェルビニアの村からも至近距離で臨むことができる。村からケーブルカー2回乗継ぎで行くことができるプラトーローザ展望台(標高3,480m)からはもっともっと迫力あるマッターホルンが臨めるらしい。スキー客らと共にケーブルカーに乗り込み、いざ展望台へ!


中継駅の掲示板 「プラトーザ 1℃」の表記に言葉を失う・・・






途中上空を過ぎるゴイエット湖の美しさに息をのむ。中間駅チーメビアンケからゴイエット湖を経由してハイキングすれば、湖面に映る逆さマッターホルンを拝むことができるそう。






緑の美しい山並みは次第に白く、険しさを増し、異世界へと上昇していく。
終点駅プラトーローザはケーブルカーを降りてすぐ、国境を越えてスイス領になる。麓は美しい緑であふれていたのに、ここは一面の雪。着いたのは朝10時頃だったが、既にスキーを楽しむ人々でにぎわっている。マッターホルンは雲に隠れて見えない。
イタリアとスイスの国境








山小屋は、世界中からやってきたスキーヤーやマッターホルンが顔を出すのを待つ人々でにぎわっていた。コーヒーを飲みながら、パスタを食べながら、それぞれの時間を楽しんでいるよう。展望台施設はまだ正式にオープンしていなかったので、自分も山小屋で待つことにする。
プラトーローザ展望台


雲の動きは早いのに、マッターホルンが姿を現す気配はない。けれどコーヒー片手にそれを待つ人々は皆笑顔だった。何者をも受け入れ、ときに何者をも拒むような、得体の知れない白い山々と、果てしなく続く雪原。どれだけ眺めても感動的で、気温1度であってもいつまでも待っていられるような気がした。そうやって2時間ほど経ったが、マッターホルンが現れることは、ついになかった。

下山の途中、中間駅プランメゾンで腹ごしらえをして、そこからチェルビニアの村まで約4時間半のハイキングをすることにした。
中間地点 プランメゾン


中間地点 プランメゾンでランチ


ロープウェー乗り場で貰った地図や、ときおり現れる頼りない目印を参考にして歩くのだが、シーズンも始まったばかりなので道がはっきりしていない。特に目印もないため、山に刻まれた溝を道と信じて歩く。(それが崖へと続くただの溝だったことが2度ほどあった)日本とは違い山間でも広範囲で電波が飛んでいるらしく、一緒に歩いていたスペイン人たちに道をGoogle検索してもらいながら手さぐりのハイキングとなった。






ときに雪解け水が名もなき滝となってハイカーたちの癒しとなり、ときに名もなき川となって山道(というより溝)をハイジャックする。雪のカーペットが敷かれた山道であっても歩かざるを得なかった。履いていたスニーカーは、中盤から水風呂になっていた。




白いキンポウゲ


アピフォリア・オキナグサ


ゴイエット湖


アルプスマーモット


ハイキングに慣れたスペイン人たちが、野生動物や高山植物などを見つけて教えてくれた。警戒心が強いアルプスマーモットがかわいい。気付けばマッターホルンも雲から顔を出している。なんて美しいのだろうか。


たった4時間半のハイキングだが、まわりの美しい景色と相まってとてつもない大冒険のように感じた。

○●○イタリア側から、モンテ・ブランコ(モンブラン)へ○●○
クールマイヨールの町並み


クールマイヨールとモンテ・チェティフ


チェルビニアから車で1時間のクールマイヨールも、イタリアでは有名な高級山岳リゾートだ。ここはモンブラン(伊語でモンテ・ブランコ)山麓の村。同じくフランス側のモンブラン山麓の村シャモニーまでは、モンブラントンネルでつながっている。レストランとスポーツ用品店しかないこじんまりしたチェルビニアとは違い、クールマイヨールは整備された街並みにブランドショップが軒を連ねる。モンブランは見えないが、モンテ・チェティフが村を見守る。


イタリア側モンブランのエルブロンネ展望台(標高3,466m)へはクールマイヨールの隣のアントレーヴからSKY WAYに乗る。SKY WAYは2015年にリニューアルされたばかりのケーブルカーで、上昇しながらキャビンが360度回転する。その近代的なデザインは、まるで宇宙船のよう。キャビン内で山側の場所をとれなくとも、回転するので待っていればすぐに山の絶景を楽しめる。






険しい谷や鋭い岩々をすこしもおびえず、キャビンはぐいぐいと上昇していく。山というより、絶壁を登っていると言った方が正しいような景色。フランス側よりイタリア側の地形の方が切り立っているので、迫力満点なのだそう。(この後フランス側のケーブルカーも乗ったのだが、ぎゅうぎゅう詰めだったため景色の違いは確認できなかった)
キャビンの中から、かつて勇敢な冒険家たちが通ったかもしれない谷や、ナポレオン軍がアルプス越えの際見たかもしれない景色を探す。まるで時空を超えた旅をしているよう。そうこうするうちに、目的地のエルブロンネ展望台へあっさり到着してしまった。標高3,466mは解放感満点。ここも近代的なデザインで四方の銀世界と相まって、まるで宇宙ステーションにいるような気分だ。レストランでは、モンブランやグランジョラス連峰の爽快な景色を眺めながら食事をとることができる。




エルブロンネ展望台から臨むモンブラン


エルブロンネ展望台から臨むモンブラン


アルピニストたち


テラスからは、クレバスを避けながら歩みを進めるアルピニストたちが見えた。一列になった姿は蟻のよう。彼らを見守る丸っこくてやさしいモンブラン。それとは対照的に、反対方向の巨岩デンテ・デル・ジガンテ(巨人の歯)やグランジョラス連峰はおそろしく険しい。まるで地獄の針山だ。
デンテ・デル・ジガンテ(巨人の歯)




天気もよかったので、イタリア側エルブロンネ展望台からフランス側エギーユ・ドゥ・ミディ展望台(標高3,842m)へと向かうテレキャビンの運行があった。この展望台を経由し、フランス側の麓の町シャモニーまで下るチケットを新たに買うことにした。文字通り山を越えてフランスに入る。
イタリア側とフランス側を結ぶテレキャビン




「30分の空中散歩」なんてかわいいキャッチフレーズをつけているテレキャビン。しかしこれが一番怖かった。簡素な設計のキャビンは叩けばへこんでしまいそうな頼りなさで、年期の入ったベテラン仕様。常に風で揺れ、動いているのか止まっているのかわからない速度。これで天国か地獄かわからないような険しい谷を、ゆっくりゆっくり横風を受けながら進む。写真を撮るために立ち上がると大きく揺れて、一気に血の気が引く。祈りながらクレバスの上を通過する。景色だけは、どの展望台から見るよりも抜群に迫力があった。
テレキャビンから臨む絶景


モンブラン・ドゥ・タクル(標高4,468m)


モンブラン・ドゥ・タクル(標高4,468m)


テレキャビンから臨む絶景




ようやくの思いでエギーユ・ドゥ・ミディ展望台へ到着。まるで天空のシンデレラ城のような建物だ。
エギーユ・ドゥ・ミディ展望台 全体図



エギーユ・ドゥ・ミディ展望台から臨むグランジョラス連峰






モンブランは実は、このエギーユ・ドゥ・ミディ展望台から鑑賞するのが一般的。3,842mでイタリア側の展望台より標高は高くなったのだが、モンブランからは少し離れてしまった。ここでも、目を疑うほどの絶景に言葉を失う。どんな大聖堂よりも神聖で、どんな冒険家よりも揺るぎない意志を持ち、どんな聖母よりも優しく微笑んでくれる。そんな白い山々が四方に広がっていた。

展望台は広いのだがとにかく人が多く、3,842m地点で肩をすぼめながら歩く人々はシュールだった。一番高所にあるテラスへ行くエレベーターは1時間半待ちの長い行列ができていて、トイレにも長い行列。シャモニーへ戻るケーブルカーは1時間待ちの状態で、満員電車の車内のように隙間なくぎゅうぎゅう詰めで並ぶ。その最中軽い高山病になっている人もいたのだが、列の外にも出られずケーブルカーで下ることもできず、耐えることしかできないようだった。イタリア側のケーブルカーも混んではいたが待つほどではなかったので、高山病になりやすい人は時間帯やルートを考えた方がいいのかもしれない。


山を訪れることがこれほど幸せなことだとは思わなかった。悠久の美しさに出会うと、普段の生活で失ってしまった優しさを取り戻せるような気がする。白銀のキャンバスに自分をさらけ出して、何度も何度も、過去とこれからを見つめる時間があった。それを見守る山々は何を思い、何を教えてくれるだろう。想像する時間もまた楽しい。
---あなたはなぜ山に登るのか?
ジョージ・マロリーと同様のインタビューをされる機会があるとすれば(無いとは思うが)自分はこう答えたい。
「それは、山が教えてくれるから」


【スタッフおすすめ度】
●エルブロンネ展望台(標高3,466m) ★★★★★
より険しく、迫力のあるモンブラン鑑賞ならイタリア側へ!ケーブルカーSkywayもおすすめ
●エギーユ・ドゥ・ミディ展望台(標高3,842m)★★★★★
まるで天空のシンデレラ城!見せ方にもこだわったモンブランのフランス側展望台。
●マッターホルンハイキング ★★★★
麓からでも見えるアルプスの名峰。滝や高山植物、野生動物たちとの出会いも癒し。

(2016年6月 仙波佐和子)

イタリア
イタリアは間違いない! ワイナリー訪問&アグリで料理レッスン トスカーナでかわいい村訪問のススメ
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>フィレンツェ
  • ヨーロッパ>イタリア>ベネチア
  • ヨーロッパ>イタリア>ローマ
テーマ:世界遺産 グルメ 歴史・文化・芸術 
投稿日:2016/06/24 16:03
イタリアには今回は2回目で、1回目は9年前でかなり昔の話。
今回はベネチア、フィレンツェ、トスカーナとマレンマ地方、ローマに訪問したが主にトスカーナとマレンマ地方についてのご紹介をしたいと思う。
今回のトスカーナとマレンマ地方訪問は専用車で日本人アシスタントの方にも同行いただいての旅。自分のペースで楽々周れるのと日本語でこの地域のことやイタリアのA to Zを教えてもらえるので自分だけで旅行するよりも知識も深まり、旅行しているときの視点も変わってくるのが良いところ。
フィレンツェの渋滞が始まる前の早めの朝に出発し、まず到着したのはサンジミニャーノ。中世から残る14の塔が美しい世界遺産の小さな街。昼間は日帰りの観光客が増えるので早めに訪れるか、泊まるのがおすすめ。
そぞろ歩きが楽しいサンジミニャーノ


かわいい陶器屋さん


町の中心にあるチステルナホテル


チステルナ(井戸)があるので広場の名前はチステルナ広場


地域のチームによって旗が違うらしい


ドゥオーモ広場にて


次にサンジミニャーノの町から近いアグリツーリズモにて昼食。ここはワイン、サフラン、はちみつ、オリーブの農家で、ここでできた食材を使ってのランチはとっても美味しい!お天気もいいのでテラスでいただきまーす♪こんな環境での美味しい食事は心をとても豊かにしてくれる。ワインはキャンティコッレセーネージDOCG赤とヴェルナッチャDOC白の2種。この後の行程でもワイナリーにも行くから、とここでワインを買わなかったことを今とても後悔している・・・うぅ。ここではオリーブオイルとサフランを購入。
周りはブドウ畑が広がる


自家製の手打ち麺タイアテーレ


セコンドは豚のオレンジソース和え


かわいいアグリツーリズモ


次に訪れたのはシエナ。イタリアの3大広場の一つでカンポ広場がこのシエナにある。大きな町でフィレンツェとは長年のライバル同士。
カンポ広場は中心に向かって傾いている


次に訪れたのはオルチャ渓谷にある、ローマ温泉遺跡が残るバーニョヴィニョーニという村。村は小さいが可愛らしいところ。イタリアで温泉と言えばテルマエロマエをどうしても思い出してしまう。
太古から温泉は変わらず湧き出ている


この村からの眺め


流れる温泉


村の中央にある温泉がわき出てるところ。泳げたらいいのに。


今日の宿泊先、オルチャ渓谷にあるアグリツーリズモ。夕食は1キロ離れたところでいただくか、自炊。今回はBBQでジューシーなソーセージをいただきました♪日が長いのでついつい寝るのが遅くなってしまう。
かわいらしいお部屋


広いお庭でのんびり


プール


翌日、視察に訪れたのはここもオルチャ渓谷にある小麦農家のアグリツーリズモ。こちらでの食事はこちらの家族の一員になっていただくのがホームステイ感覚で楽しみなところ。もちろん食材はこちらで生産されているもの。オルチャ渓谷の眺めも抜群、ピエンツァの町も見えます。

敷地内からの美しいオルチャ渓谷の風景


プールサイドからも景色は抜群!


次に訪れたのはピエンツァ。ここからの眺めは素晴らしい。
いつまでも眺めていたいオルチャの谷


ペコリーニチーズはピエンツァの特産品


次に訪れたのがモンタルチーノのワイナリー。この地域でできるワインで有名なのはイタリアの精選ワインの一つブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。ここで蔵を見学し、ワイン作りの工程の説明をしてもらったが、生産者のこだわりや苦労、ワインへの熱い情熱を強く感じた。見学ののち、ワイナリーの奥さんの手作り料理をいただく。イタリアのマンマの家庭料理をワイナリーのご家族とみんなでいただいた。本日のメニューはこの地域の名物ピンチという太い麺をポリチーニ茸を含むたくさんのキノコとあわせたパスタ、豚肉とサラダ。パスタは大盛りにしてもらったのにお代わりまでしてしまう美味しさ!!
ワインの蔵


ピンチは歯ごたえがしっかりして美味しかった


天気のいい日はテラスで食事も可


ワイン畑


次にモンタルチーノの街を観光。観光客がさほど多くない、ひっそりとした小さな町でブルネッロ・ディ・モンタルチーノや地元のワインを販売するエノテカがあり、ワイン好きにはたまらない。
城塞


街並み


今日の宿泊はモンタルチーノの街から歩いて10分ほどにあるワイン農家のアグリツーリズモで、オルチャの谷を見下ろせる場所にある。
オルチャの谷の見晴らしがよい


かわいいアグリ


キッチン付の部屋


かわいいベッドルーム


ここのマンマになんと家庭料理のレッスンをしてもらうのだ。メニューは野菜のラザニアとカントゥーチ。今日の生徒は私だけ。16時にスタートしてできたのは21時ころ。
さあ、どんどん作りますよ


ラザニアの野菜を焼いて・・・


ラザニアのパスタは生地から作ります


パスタマシーンを何度も通して薄く薄く・・・


ゆでたパスタに野菜、ホワイトソース、チーズをのせて・・・


できた!あとは焼くだけ!


このアグリのファミリーと一緒に私と先生が作ったラザニアを食べることに!!先生監修の下なので失敗はないとはいえ、なんというプレッシャー!!!家族の皆さんも美味しいと言ってくれてとても嬉しい。自分が作った料理をイタリアのファミリーと一緒に食卓でいただく、なんて素敵な経験なんでしょう!!
「美味しい」の言葉が凄く嬉しい


翌日は日本ではまだあまり知られていない、絶壁の上に建つ街ピティリアーノへ。
切り立った断崖の上にあるピティリアーノ


違う角度より


この絶景をみるだけでもここに来る価値はありますが、街並みもなんともかわいらしいのも魅力。
水道橋


かわいらしい街並み


町はちょうどお祭りの準備をしていた


一つ一つの路地が魅力的


歴史は2000年以上あってエトルリア時代までさかのぼる。またイタリアの小さなエルサレムと呼ばれシナゴーグが残る。

次に訪れたのはチヴィタバーニョレッジョ。たまたま日曜日でローマからの日帰り観光客で溢れかえっていた。駐車場も不足していて、空いている駐車場は片道30分ほど歩く距離。ここは秘境とはもう言えないようだ。しかし外観と間の橋を渡るこのドキドキ感は他よりもすごい。
天空の城


たくさんの観光客


町も小さくてかわいい


世界一美しい田舎と言われるオルチャは季節、天気によって見せてくれる表情が変わってくる。私の訪れたオルチャ渓谷は緑で覆われ美しい。










ベネチア、フィレンツェ、ローマはもちろん必ず行くべきなんだけれど、毎日都市だけの街歩きはちょっと疲れてしまう。プラスアルファで自然に触れて、かつイタリア人にも接して話を聞いて、というのが旅のスパイスになり、より思い出深いものにしてくれるのだ。

アグリツーリズモ宿泊とクッキングレッスン ★★★★★ イタリア料理の真髄は家庭にあり!!その極意を習っちゃおう!
トスカーナの絶景!チヴィタとピティリアーノ ★★★★ 今やチヴィタは秘境ではない。日本人にあまりしられてないピティリアーノと合わせていくべし
ワイナリー訪問 ★★★★ ワイナリー訪問でイタリア人のワインへの愛情と情熱を感じよう

(2016年5月 辻理恵子)

イタリア
見どころ満載、そして奥が深い、イタリア北部紀行9日間
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ミラノ
  • ヨーロッパ>イタリア>ベネチア
  • ヨーロッパ>イタリア>ジェノヴァ
テーマ:世界遺産 グルメ 歴史・文化・芸術 
投稿日:2016/06/23 16:21
今回の研修先はイタリア。ミラノ・ベネチアの大都市と地方のジェノバ、ボローニャ、ラヴェンナ、サンマリノを訪れイタリアの奥深さを知り、パルマハムで有名なオーベルジュで食を堪能してまいりました。






まず降り立ったミラノは三大ファッションショーが行われる最先端の街ですが同時に何百年もの歴史ある建築物が息づいている街でもあります。ミラノでのメインイベントは「最後の晩餐」鑑賞。予約も取れとても楽しみにしていたのですが・・・「最後の晩餐」があるサンタマリア・デッレ・グラツィエ教会に到着すると何と当日は職員によるストライキで休館に!しばし茫然とし、その場を動けませんでした(泣)。

最後の晩餐の入り口は左側の扉


ストライキの案内


実はパリでも事情がありルーブル美術館に行けず「モナリザ」を見られずにいたので、レオナルド・ダ・ヴィンチに縁がないのかも・・・。

サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会自体も歴史あるルネサンス様式の教会で着工から完成まで約200年かかっています。この建物を含めて世界遺産なので、今回は教会をじっくり見学しました。




そしてミラノ中心部へ戻りゴシック建築の大傑作ドゥオーモへ。私はイタリアが舞台の小説「冷静と情熱のあいだに」が好きなのですが、そこに『世界一美しいドゥオーモ』と記されている言葉のとおり、その美しさは圧巻です。14世紀後半から約500年の年月をかけて完成したということは、今でいうスペインのサグラダ・ファミリアのような状況だったのですね。
朝は人もまばら







屋上テラスへはエレベーターか階段で登ることができます(方法により料金が異なる)が、屋上まで緻密に施された彫刻は、その数トータルで2245体。想像しただけで気が遠くなるような作業です。










昼近くになるとこの人出


ドゥオーモの隣にある王宮内にある博物館ではその彫刻のオリジナルや模型などが展示されていて、その緻密さをより間近に見ることができます。

他にもガレリアや中世の貴族の屋敷など歴史的な建築物がドゥオーモ周辺に集中していて歩くだけで楽しく、中には美術館になっている建物もあるのですが外観を見るだけで精いっぱいでした。

ガレリア








レオナルド・ダ・ヴィンチ広場


スフォルツァ城






中世の建物数々








コロンブスとマルコのふるさとジェノバ
ジェノバと聞いて思い出すのは「母をたずねて三千里」。主人公マルコがお母さんのいるアルゼンチンへ旅立った地です。港町というイメージしか持っていなかった私は豪奢な邸宅群に驚きを隠せませんでした。
中世には海洋貿易で栄えたジェノバはベネチアと覇権を争うほどで、その華麗なる栄光は現在でも「la Superba(誇り高い都)」と呼ばれます。そして繁栄の時代コロンブスもこの港から旅立ちました。

ジェノバ・プリンチペ駅前のバルビ通りは狭い道幅の両側に高い建物が並び薄暗い雰囲気で少し怖いような気もしたのですが、この通りは1.5kmにわたるストラーデ・ヌオーヴェと呼ばれる邸宅群の一部なのです。






そのストラーデ・ヌオーヴェの中でも特にガリバルディ通りは必見。ミラノとはまた違い豪華かつ重厚という感じも受けました。














個人的に好きなのは地下鉄サンジョルジョ駅からフェッラーリ広場周辺です。こちらは教会や官公庁街ですが邸宅群にも負けず劣らずの立派さです。












そして遺跡好きの目に留まったのはソプラーナ門。ここは中世ジェノバの入り口でした。その麓にはコロンブスの生家が復元されています。




そのコロンブスや航海の歴史はポルトアンティコ(古い港)と呼ばれる港エリアにある海の上の博物館でみることができます。ちょうど行きの飛行機で「白鯨との戦い」という映画を見たばかりだったのでイメージはわきやすかったのですが(その映画は19世紀が舞台なので時代が違いますが)、とてつもない気力が必要で当時の人々の国外に向ける思いに頭が下がります。








ポルトアンティコは他に潜水艦や水族館、観光ガレー船など海に関する開発が進む注目のエリアです。マーケットが開かれたり、ベンチでゆっくりしたり、観光客はもちろん地元の人たちの憩いの場となっています。今回このジェノバの天気が今一つで、この風景を青空の下で見るとまた格別だろうと思いつつ、この町をあとにしました。














もう一つの海洋国家、ベネチア
中世時代ジェノバと合わせて海洋国家として栄えたベネチアはジェノバとはまた違った趣で「水の都」「アドリア海の真珠」という言葉どおりの優雅さ。路地を曲がったり、運河にかかる橋を渡るたびにテレビなどで見た光景が次々に現れ、自分の目で見ていることが信じられないくらいでした。着いた時には曇っていた空が、お昼頃には「オ〜、ソレミオ〜(私の太陽)」と歌いたいくらいくらいの快晴となり(ちなみにこれはナポリ民謡らしいのですが、なぜかベネチアのイメージ)、気分はますます盛り上がります。天気がいいというだけで得した気分。

曇りの場合






晴れの場合






本島をかなり歩き回り「ここはどこ?」状態になったりしたのですが、ガイドブックには載っていない、いろいろな発見もまた楽しいひと時です。運河を渡す洗濯物でさえ絵になります。










島内の大運河を移動するヴァポレットにも乗ってみました。運河上から見る景色もまた格別です。












「一度訪れたものにはまた何度でも来たいと思わせる」の言葉のとおり、また訪れてゆっくり夢の世界に浸りたいと思ったのでした。

ボローニャ・ラヴェンナ・サンマリノにも立ち寄り
ボローニャも中世の古都で、豪華ではないですが、ルネサンス、バロック時代の趣が感じられる、他の町と名また違った雰囲気があります。ボローニャの斜塔と呼ばれる塔に上ると景色がよいということだったので頑張って上ってきました。










「降りてくる人がいたら踊り場で待ってください」と注意を受けるくらい狭い階段を498段上ると赤とオレンジのまさに中世という光景が目の前に広がりました。








ラヴェンナはモザイクの宝庫。5〜6世紀のビザンチン時代のもっとも完成されたモザイク画として有名で、モザイク画と言えばラヴェンナというくらい重要な町なのです。これが全部モザイク!?というくらい綿密に描かれ、見応えは十分。かのダンテはこの地で「神曲」を書き上げ、モザイクの美しさを称賛しています。












ラヴェンナ郊外のクラッセ聖堂は羊がモチーフ(?)












サンマリノは世界で5番目に小さな国(面積は山手線の内側と同じ)で、最古の共和国でもあり、標高750mのティターノ山頂にある旧市街は城砦をはじめとする全ての歴史的建造物が当時のまま残されています。
そしてサンマリノは税金が高いヨーロッパにあって消費税がないので買い物もおすすめ。当時の建物にお土産屋やレストランが軒を連ねています。またツーリストインフォメーションでは5ユーロで入国記念のビザをスタンプしてくれます。














アグリツーリズモを提唱する素敵なオーベルジュで食を堪能










イタリアの楽しみといえば食も外せません。今回はパルマ郊外の素敵なオーベルジュに宿泊しました。アンティカコルテ・パラヴィチーナは、ミシュラン1つ星を獲得したレストランを持ち、その料理に使用する食材は野菜、お肉(鶏、豚、牛)は、パスタに使う小麦粉、バターなどなど、ほぼ自家製なのです。特に生ハムはこのオーベルジュへ世界中から注文が入るほどで地下の倉庫には熟成中のハムたちがその時を待っています。






今回クッキングレッスンでパスタを習うことができました。シェフから習えるということもすごいのですが新鮮な食材を目の前で見ることができ、一緒に成形までさせてもらえるのでかなりお勧めのアクティビティです。














できたてパスタはその場で調理し試食タイム。もちろん絶品、「ボーノ」です。




ディナーでは有名な生ハムをもちろんいただきました。口の中でとろけます。本当においしい、幸せ。




スタッフもホスピタリティにあふれ居心地がよく、今度はプライベートでまた来たいと思える素敵なオーベルジュを是非体験してみてください。

イタリアは初めてで入門編というところですが、まだまだ見たいところはたくさん。
「ボンジョルノ〜」と言えば温かく迎えてくれる人々にまた会いに行きたい気持ちになる旅でした。

お勧め度
ミラノ・ベネチア ★★★★★ まさにイタリア!町自体が芸術品
ボローニャ・ラヴェンナ・サンマリノ ★★★★ 時間があれば是非お勧めしたい
ジェノバ ★★★★ 豪華な邸宅群は必見
生ハム ★★★★★ 絶品です

(2016年4月 平田真美)

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