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今日も旅する!!ファイブスタークラブ世界探検隊

~お客様の代わりにファイブスタークラブ社員が世界中をチェックしてレポートしてきました。~

プロフィール

ニックネーム:
ファイブスタークラブ
居住地:
東京都
会社名:
ファイブスタークラブ
会社英字名:
Five Star Club
会社所在地:
東京都
会社電話番号:
03-3259-1511
業種:
旅行業
自己紹介:
1.全コース1名より催行保証。ツアーキャンセルはありません。(ごく一部のコースを除く)
2.アレンジ自由自在。延泊や減泊、ホテルグレードUP、航空会社指定、何でもできます。
3.基本的に少人数でのツアーで団体旅行のわずらわしさはありません。(ごく一部のコースを除く)
3.遊牧民のゲルにホームステイやサハラ砂漠でキャンプなど、その国でしかできないユニークなオリジナルツアーを企画。
3.毎週土曜日、各方面の専任スタッフが説明会を実施。疑問、質問は何でもどうぞ。(予約制)

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ニカラグア
<ノ・エンティエンド・ビエン・エスパニョール!!ニカラグア・グアテマラ2国で4つの世界遺産探訪>
エリア:
  • 中南米>グアテマラ>パナハッチェル
  • 中南米>グアテマラ>ティカール
  • 中南米>ニカラグア>マナグア
テーマ:世界遺産 歴史・文化・芸術 自然・植物 
投稿日:2017/02/13 16:17


人生最初の海外旅行はアメリカだった。大した計画も目的もなくただアメリカで暮らしたくてとりあえず
旅行会社に就職した。暮らすことは叶わなかったが何度か行くほどアメリカが好きだ。なのにメキシコから南は行きたいと思ったことがない。知らず知らずのうちにこれといった理由のない壁を心の中に作ってしまっていたような気がする。スペイン語が全くわからないということも理由の1つかもしれない。そんなラテンアメリカに無関心で無知な自分にようやく機会が巡ってきた。
アエロメヒコでメキシコへ
乗り継ぎ時間を含めグアテマラまではおよそ18時間半、決して近くない。なかなか乗る機会のないキャリアに乗れたのは貴重だ。往路に限ってサッポロの黒ラベルを積んでいる、しかもいい感じに冷えているのが嬉しいし、食事もシンプルで期待以上に美味しく乗務員の動きも他エアラインに比べて良いのでポイントが高い。
ただし機内のエンターテイメントはX。 長距離な割にソフトの揃えがよろしくない。何とか長時間のフライトにも耐えメキシコシティに無事着陸。トランジットで他国に行く場合であってもいったんメキシコに
入国し税関申告書を記入提出しバゲージを取ってまた預けるという面倒さがある。そしてその後のセキュリティチェックは結構厳しく時間がかかる。
さて、訪問順序はグアテマラが先だったが目的の重要度から、後半に訪れたニカラグアから先にレポートしたいと思う。
美しい湖と火山の国・ニカラグア
グアテマラに行ったことがある人は社内に数名いるがニカラグアは少ない。そこで今回は観光の実態をチェックするのが大きな目的。まずそもそも、ニカラグアってどこだよ?何があるの?と思っている人が多いのではないだろうか。恥ずかしながら自分もその一人であった。ニカラグアは北西にホンジュラス、南にコスタリカと国境を接する中米の真ん中に位置し中米国の中では最も大きくその面積は日本のおよそ3分の1に相当する。経済的には中南米最貧国の一つと言われていて基礎的社会インフラが整備されていない地域が多い。また地震などの自然災害も多く、さらに内戦の傷跡も依然として残っているなど様々な問題を抱えている。


主な産業は農業。観光は5位と比較的重要なポジションにある。
サイトなどで検索すると概ね、火山と美しい湖が多い自然あふれる国と言われている。地震も多いそうなので日本と共通点が多いかもしれない。
空港から最も近い首都のマナグアは見どころが少ない上に、一部治安が悪い地域(マルサ・ケサダ地区)がある。今回泊まったホテルもそのエリアに近いためガイドから絶対に歩いて出かけるなと注意を受ける。
どうしても出たいならタクシーを使えと何度も念を押される。少しくらい良いだろうとホテルを出たらスタッフが追いかけてきて戻るよう注意される。なので街歩きは全くできなかった。が、しなくて良かった。
帰る日の朝、ホテルの近くで強盗があって銃撃戦があり犯人逃走中、要注意といったメッセージが外務省(旅レジ)から送られてきた。脅しでなく本当に危ない、そんなマナグアは寝るだけの場所として割り切ればよい。
後述するが観光資源は第2の都市であるレオンや古都グラナダに多くある。

古都グラナダ
グアテマラから飛んでマナグア空港に到着。ビザは要らないが入国時に現金$10を払わなければならない。
全く何も訊かれない。意外に審査はユルいと感じた。ガイドの迎えをうけてニカラグア湖へ。距離は空港から車でおよそ40分。ウィキペディアによるとこの湖はラテンアメリカではチチカカ湖に次いで2番目に広い湖、そして世界で10番目に大きい淡水湖とのこと。


30分くらいボートクルーズを楽しんだ後は古都グラナダへ。車で移動したが、すぐそばなので歩いて移動できる距離。ここは16世紀にスペイン人がニカラグアで最初に作った街で中心はコロン公園とその前に建つ大聖堂(カテドラル)


16世紀の終わりに建てられ、その後何度か再建された。現在の建物は100年前に建設されたもの。
ツアーで訪れる際にはず立ち寄る観光名所で治安も悪くないので安心して歩ける。
コロン公園を中心にコロニアル様式の色鮮やかな建物や教会が建ち並んでいてその周りを観光馬車が
走っている、そんなとてもレトロなヨーロッパの雰囲気を楽しむことができる。
写真だけを見たらヨーロッパと間違えるかもしれない。






コロン公園でやたら明るい野球少年に遭遇。


ニカラグアはサッカーより野球がさかんらしい。まだWBCに出てくるほどのレベルではないがいずれ日本と対戦する日が来るかもしれない。またひょっとしたら彼らの中から未来のメジャーリーガーが出るかもしれない?
メルセー教会の上からの眺めはお勧めの撮影ポイント。




人目気にせずいちゃつくカップルも多く、地元のデートスポットと化しているようだ。


私は地元の床屋を覗くのが好きだ。美容師でもないし髪を切ってもらうこともないのだがなぜか床屋にその国の文化を感じるので必ず写真を撮らせてもらうよう心掛けている。




葉巻工場見学
ニカラグアはキューバ、ドミニカ、ホンジュラスと並ぶ葉巻生産4大国。グラナダの観光で
予定にはなかったが、興味があると伝えたところ葉巻ショップにガイドさんが案内してくれた。


奥が工場になっていて少数精鋭スタッフが黙々とモク作りに励んでいる。






箱詰めまですべて手作り。皆やさしくて感じが良い。撮影にも快く応じてくれた。


マサヤ火山国立公園
グラナダ郊外にあるマサヤは民芸品の町として有名。様々なおみやげが売られていてニカラグアに来たらほぼここでみやげは手に入る。自分のようなショートトリップ、時間のない人には便利な場所。
(もし忘れてもマナグア空港でも買えるが・・・)




みやげ屋の先にマサヤ火山国立公園がある。ここの頂上にある展望台からは活火山の火口のクレーターまで見下ろせるというちょっと驚きのスポット。






世界最大級の火口サンティアゴ・クレーター。


とにかく臭いのクセが凄い。マスクなしで長時間は厳しいかもしれない。


ここでベルギーから来た人たちと記念撮影。



そういえばこのニカラグアでは日本人、中国人をまったく見かけなかった。

1つめの世界遺産・レオンビエホ
2017年現在、ニカラグアには2つの世界遺産がある、
1つはレオンビエホ、もう1つカテドラル。どちらもエリアとしてはレオンにある。
レオンビエホへはマナグアのホテルから車でおよそ1時間半、旧レオンという意味のレオンビエホの遺跡群は16世紀にスペインからの入植者たちによって作られたが17世紀に起きたモモトンボ火山の噴火と地震によって壊滅し廃墟となった。


その後集落が現在のレオンに移された。なのでこちらが旧市街ということになる。(そしてこの後訪れる方が新市街)ここには当時の生活の様子が伺える住居跡や教会が残っていてその建築の重要性からニカラグアで最初に世界遺産に指定された。






バブリングマッド・泥のプール視察
遺跡から車で30分くらいのところにあるテリカ山の麓、サンハシントという村では窪んだ地面の泥の中からモクモクと湯気があがる”バブリングマッド”というちょっと不思議な光景が楽しめる。こちらは世界遺産でも何でもない、ガイドブックにも載っていないような、つまり知られていないリアルな穴場。
まわりに柵も門もないけれど入口のようなところで一応お金を払わなければならない。すると頼んでも
いないのにチップ目当てにおてんばなちびっこガイドがぞろぞろついてくる。




まず遠目に湯気が上がっているのが見える。




近づくにつれて熱い。土の隙間から温風が吹き出てくる赤茶の地面の周りは熱い、そして深く呼吸をすると匂いが鼻の奥をアタックする。


ガイドの説明が要領を得ないので科学的な正しい知識は得られなかったが地熱で水が過熱されて高温ガスが湧き上がっているらしい。ロープも注意看板もないので実は非常に危険!以前に観光客が油断して
穴に滑りはまり皮が削げ落ちるほどの大やけどをしたらしい。恐っ!












そりゃやけどするわな!ってくらいグツグツ煮えたぎるニカラグアの”地獄の門” 危険で人は住めないので住民は皆避難させられたらしい。ここの泥はお肌にとても良いらしく土産として売っている


きっちり商売をしているところがたくましい。
2つめの世界遺産・レオンのカテドラル
泥の村から30分でいわゆる新市街のレオンへ。ここはニカラグアを代表すする詩の巨匠ルベンダリオ生誕の地としても有名でメインはカテドラル。




2011年にニカラグアで2番目に世界遺産に指定されたこのカテドラルは中米で最も大きい教会でルベンダリオが眠っていることでも知られている。


バロック様式から新古典様式の移行期である18世紀中ごろから100年の歳月をかけて建てられた。
正面にはレオンの象徴であるライオン。


内部の撮影もOK。


またこの教会は昇って街を一望することが出来る。(有料・土足厳禁)
360度レオンのパノラマ風景を楽しめた。






ニカラグアのひとたちの笑顔
レオンの街並みは碁盤の目のように区画されているのでわかりやすく歩きやすい
中央市場で見かけた人たち。ここの人たちはみな愛想がよく気軽にカメラに反応してくれた。






グアテマラに比べてニカラグアの人たちの方はリアクションがいいと感じた。

世界遺産・ティカル遺跡1泊2日ツアー
ここからはグアテマラ。最初に観光ハイライトのティカル遺跡へ
国内線の空港は国際線とは別でこれが空港か?という普通のオフィスのような、じみ-な建物


TAGの搭乗券も使い回しでもちろん自由席(8)。窓側がいいとガイドに勧められるので言われたとおりに座る。


が、いきなりのアクシデントにより飛行途中で引き返すことに。大丈夫かいなと不安な気持ちのままさらに小さな飛行機に乗換えて予定より3時間遅れてフローレス空港に到着。 ここでガイドとミートしスペイン語と英語のお客さんと同じバスに1時間ほど乗って遺跡の入口まで行く。ここでスペイン語チームと別れる。英語チームには内田裕也さんに顔と声がよく似たガイドがつく。


グアテマラ北部にある古代マヤの代表的な都市遺跡ティカルは中米最大規模。広大なジャングルの中に潜む多くの遺跡巡りはまさに探検気分。その素晴らしさをたっぷり味わうには日帰りでは不十分ということで遺跡の入口にあるロッジに1泊。泊まることで昼間のツアーでは体験できないサンライズとサンセットを鑑賞できるのがメリットだからだ。
まずは昼間のツアーから。たまたま他に英語客がいたので英語だったが基本はスペイン語になるので、私みたいにまったくダメな方は多少の予習とガイドブックが必要だろう。気温は高いが木陰を歩くのであまり汗はかかない。


入口から中央の1号神殿のあるエリアまでは20分くらいかかるほど広い。
日頃の運動不足を解消するにはちょうどいい広さかもしれないが急な斜面と階段は想像以上にかなりしんどい。
体力を求められるのでもっと若い時に来るべきであると実感する。
最も美しいと言われるのが1号神殿


グランプラザを中心に東西南北、遺跡が多く見られる。




観光客にまぎれてハナグマやワイルドターキーも。




4号神殿の上からの眺めが最も良い


主だった神殿をひととおり見たらランチを摂ってツアーは終了。
車に戻ってホテルにチェックイン。ガイドにチケットを返してもらうのを忘れてしまった。持っていれば16時前に再入場して夕陽が見られるところだったのでダメもとで交渉をして再入場を果たした。
夕方はほとんどの日帰り観光客が帰ってしまうのでとても静になり孤独感をたっぷり味わった。
本日2度目の4号神殿。登ってサンセット鑑賞。




陽が沈むとあっという間に暗闇になる。そんな基本的なことを想定せず大した準備をしなかったことを悔やむほど暗くて何も見えない。目も慣れて来ない。いよいよこれはやばいぞと携帯電話のライトをつける。
ホテルまでの距離は明るい時間に普通に歩いても20分くらいかかる、その距離を真暗闇というハンデの中、
来た道を細いライトと勘だけをたよりに逃げるような急ぎ足で歩く。時々立っている目印で方角が間違っていないことを確認する。もしここで襲われたら全部失うんだろうな、などという恐怖を感じながらなんとかホテルに戻った。そして翌朝は3時半起きの4時集合。


まだ真っ暗の中、トランプに投票したというアメリカ人男性と英語ペラペラの中国人女性、そして英語のガイドの4人で出発。鳥のさえずり、サルの鳴き声、冷え切った空気、そして真暗闇・・・寝ぼけているわけではないがまだ眠っているようなまるで夢の中を歩いているような気分であった。鬱蒼とした樹木のさらに上に聳え建つ今回3回目の4号神殿の上からサンライズ眺めることに。だが待てど陽は見えない。たった1度の朝なのに運悪く曇りで見られなかった。
遺跡のロッジ・ジャガーイン
質素で自然を大切にしたにホテル。


電気の供給制限があって夜9時を過ぎると真っ暗になる。
なので冷蔵庫やテレビはない、というかここでは必要ない。ロビーでWIFIが使えるが動画は一切見られないくらい電波もひ弱い。日本語を勉強しているというスタッフが美人でフレンドリー。


忘れられないホテルだ。
遺跡への拠点・湖畔の町フローレス
ティカル遺跡への玄関となるのがフローレス空港。遺跡への拠点としてフローレス島にはホテルがいくつかある。行きはスルーしたが帰りはツアーの混載送迎車であったため、ホテルに戻る他のお客さんを送るついでにたまたま訪れることが出来た。もともと予定にない滞在時間わずか30分だったがこれがなかなか中身の濃い30分であった。青い湖が綺麗などこかのんびりしたこの空気が自分にはどストライク




湖畔を歩き小道に入って酒屋でビールを立ち飲み。美味い!昼ビーは旅の基本である。


チチカステナンゴ・先住民キチェの市場
グアテマラシティから車で2時間。チチカステナンゴへ向かう。ここで毎週木曜と日曜に催される露店市には周辺の村からカラフルな衣装を身にまとった先住民キチェ族が集まるので当然ながらあえて開催曜日を狙っての訪問。




地元で採れたての新鮮な野菜、肉などの食品から日用品、民芸品までものすごい数のお店と品物が所狭しと並ぶ。モノだけでなく人の数も夥しい、そのカオスでエネルギッシュな空気はここでしか体感できないだろう。町のシンボルであるサントトマス教会を中心に迷路のように店が並ぶ。




この教会は16世紀に建てられたカトリック教会でマヤの聖典であるホポルブフーが見つかった場所として知られている。


旅の宿・マヤインホテル
ホテルというより旅の宿という表現の方がふさわしいと思うほど古い。


寝転がって天井を眺めその歴史を感じる、


そもそも部屋は広い。一人だからなおさら広く感じる。バスタブはあるが、テレビ、冷蔵庫、セーフティーボックスといった”現代的”のものが一切ない。代わりに暖炉、ろうそくとマッチが置いてある。ランプもあるがせっかくなのでろうそくに火を灯して就寝。
久しぶりに硫黄の匂いを嗅ぎちょっと懐かしい気分に浸る。都会のホテルにはない何かがここにはある。
先住民の町パナハチェルとアティトラン湖
翌日はパナハチェルへ。チチカステナンゴから車でおよそ1時間半、アティトラン湖を見渡せる展望台に到着。



世界一美しい湖と称賛されるアティトラン湖は、青い空と水面のコントラスト、そして標高3000メートルを超えるトリマン火山(手前)とアティトラン火山(奥)が重なって聳え立つ姿が絶妙。


世界中の湖を見たわけではないので1番かどうかわからないがこの素材のハーモニーは確かに美しい。展望台から左下に小さな町パナハチェルが見える。


ここはグアテマラ有数の観光スポットでサンタンデール通りを中心に民族衣装や手製の民芸品などを揃えた、たくさんのお土産屋さんやレストランが軒を連ねている。


昨日のチチカステナンゴもそうだったがシャイな人が多く、簡単に写真を撮らせてもらえない。トラブルにならないようガイドに確認した上で必ず目で許可を取るようにしている。


2つめ世界遺産のアンティグア
グアテマラと言えばコーヒー。初めて飲んだのは高校生の時。ろくに味もわからないくせに気取ってオーダーしたことを思い出す。本場グアテマラのコーヒー栽培で賑わうアンティグアはかつてのグアテマラの首都。
植民地時代の教会や修道院などが多く残っていてその歴史的価値から1979年に世界遺産となった。まずはアンティグアの街並みが一望できる十字架の丘へ


バックにアグア火山が見える絶景ポイント


次いで市街へ。コロニアル調の街並みが印象的。


石造りの重厚な史跡はさすが世界遺産と感じる
時計台が街の象徴


中央公園のユニークな噴水


カテドラル


とサンフランシスコ教会


碁盤の目のように区画されているのでわかりやすい。


それほど広くないので1日あればゆっくり見て周れるだろう。アンティグアにはスペイン語学校が数あることで旅人の間では有名。


ここで数日間レッスンを受けて力をつけて旅立っていく人も多いらしい。
カフェでは本場のグアテマラコーヒーではなくガジョで一服。ささやかな幸せである。


以上、いつもの出張と比べて距離も遠く日数も長かったがあっという間にしかも淡々粛々と時間が過ぎて行ってしまったというのが率直な感想です。現実なのに現実感が薄く、夢を見ていたようなそんな感覚でこのレポートを書いています。その不思議な感覚がこの国の魅力なのかもしれません。心の壁は消えてなくなったので機会が
あればホンジュラスなどの近隣国も制覇したいと考えています。

<おすすめ>
サンハシントの泥の村★★★ ニカラグア版・地獄の門。あふれるバブルの体験を是非!
マサヤ火山国立公園★★★★ 世界最大級の火口サンティアゴ・クレーター。その迫力を肉眼で!
レオンのカテドラル★★★★ 中米最大の教会。屋上からの眺めも必見のニカラグアが誇る世界遺産。
ティカル遺跡★★★★★ 行くなら日帰りではなく泊まってサンライズを。説明不要のジャングル遺跡。

(2017年2月櫻本竜一)

キューバ
変わるキューバ、変わらないキューバ〜キューバ世界遺産の街めぐり ハバナとトリニダー〜
エリア:
  • カリブ海>キューバ>ハバナ
  • カリブ海>キューバ>トリニダー
  • カリブ海>キューバ>バラデロ
テーマ:街中・建物・景色 世界遺産 歴史・文化・芸術 
投稿日:2017/02/08 14:05
ゲバラの肖像でおなじみの革命広場はライトアップされる夜に行くのがオススメ!


バラデロビーチの青い空と透き通る海にはただただ息をのむばかり


バラデロビーチの青い空と透き通る海にはただただ息をのむばかり


カメラを向けると皆ノリノリなのがキューバのいいところ


ここ最近、「激動」というワードがここまでふさわしい国もないと思う。経済の一部自由化、54年ぶりのアメリカとの国交正常化、それに伴うアメリカ定期直行便の運航開始、そして一時代を築いたフィデル・カストロの死・・・。そんなキューバにこのたび行かせていただくことになった。
訪問都市は首都のハバナ、世界遺産の古都トリニダー、そして外国人観光客でにぎわうビーチリゾートのバラデロの3都市で、やはり初めてのキューバならこの3都市を周遊するのがおすすめ定番ルート。今回はバックパッカープランということで現地では全てフリープラン、各都市移動も長距離バスを利用したが、何事にもおおらかなラテンの国ゆえいろいろ戸惑うところはあったものの順調に旅を進めることができた。
ただ興味深い歴史に加え、街を歩いていると厚切りジェイソンばりに「Why Cuban people!!!!!」と突っ込みたくなるキューバ特有の光景が多々あったのでやはりガイドさんがいた方が楽しいと思う。また今回ハバナは旅程前半2泊、後半1泊の滞在だったが、とにかく見所が多いためもっと時間が欲しかった!

<200万人が暮らす街全体が生きた博物館 首都ハバナ>

キューバの旅はほとんどの場合首都ハバナから始まる。その見どころはなんといっても植民地時代の面影を残す豪勢な建造物と、タイムスリップしたような街並み。
またキューバ名物ともいえるアメ車や旧共産圏のクラシックカーもまだまだ健在で、街並みとからめてカメラを構えれば、あっと驚くシブい写真が誰にでも撮れる。
カピトリオ(旧国会議事堂)と馬車とクラシックカー


カバーニャ要塞とキューバ国旗


ライトアップされたガルシア・ロルカ劇場






じっくり街並みを眺めてみると、ヨーロッパとも他の中南米とも、もちろんアジアとも全く違ったものなのに気づく。一見ヨーロッパの中世の旧市街チックなのだが、よく見るとぼろぼろで廃墟に近いのもある。建物の大部分が欠けていたり窓が壊れていたりするところもあるけれど、そこでも人々は元気に生きている。革命のとき、またはそれ以前からずっとここに住み続けてきたのだろうか・・・。
そんな儚い街並みとたくましい人々とのギャップが、またハバナの街を魅力的に見せてくれる。
一見廃墟だが市場として使われている


私のような「洗濯物がはためく旧市街フェチ」にはたまらない!


ご存じの通りこの国は数少ない社会主義国で、スローガンやグラフィティなども随所に見られるが、
Viva Cuba Libre=キューバの自由万歳


毎日開かれるアルマス広場の古本市では、革命関連の本やポスターが・・・


やっぱりゲバラはキューバ人に愛されてるんだなあ


経済の一部自由化に伴って自営業も認められるようになり個人経営のレストランや民宿がどんどん増えた。旅の楽しみが増え、一気に旅行しやすくなった印象がある。
特に旧市街のレストランはキューバのイメージを覆すようなオシャレな店が増加中で、キューバのご飯は評判があまり良くないから期待できない・・・と思っている方こそぜひ行っていただきたい。
雰囲気のいい旧市街のレストラン「O’Reilly」


なんと日本食も!旧市街入口近くの「日本食堂」にて


そのためか旧市街はどこにいっても個人、団体を問わず多くの旅行者が目に付いた。やはり皆、今激動のときを迎えるキューバの歴史の目撃者になろうとしているのだろうか・・・。
もはやキューバは「知る人ぞ知る」国ではない、立派な観光大国なのだと認識を改めた。

夕方にはぜひ海岸沿いのマレコン通りへ。昔も今も、そしてこれからも変わらないであろう最高の夕焼けを毎日眺めることができる。そこで目に付く釣り人やカップルも、流しのミュージシャンも、どんなにハバナの街が変わってもここにいるのだろう。

写真撮って!と声をかけてきたカップル


ハバナの街で必ず見かける陽気なミュージシャン


驚くほど美しいマレコン通りの夕焼け


<ありのままのキューバに触れる 古都トリニダー>

世界遺産の街でキューバ中部に位置するトリニダーは、なんといっても植民地時代の面影を色濃く残す石畳の街並みが有名。
特に中心部のサンティシマ教会やマヨール広場周辺は、18〜19世紀に建てられたサトウキビ農園主らの見事な邸宅が保存され、クラシックカーや馬車も走っているのでどこを撮っても絵になる風景が見られる。




コインの絵柄にもなっている風情ある街並み


市立歴史博物館の屋上から街並みを眺める


やはりここも観光客が急増中で、中心部は現地人よりも数が多いのでは?と思うほど。さすが世界遺産の一大観光地、活気があふれていた。
ガイドブックに載っている有名店「ラ・カンチャンチャラ」では名物カクテルを飲みながら生演奏が聴ける


観光客が集まる野外ミュージックショー、カサ・デ・ラ・ムシカは毎晩大盛り上がり!


ただハバナと違ってここは人口7万ほどの田舎町。街歩きすると、とにかく現地人との距離が近くありのままのキューバが楽しめる!という印象だった。街を歩くたびに新たな発見があり、全く飽きないのだ。
市場ではラム酒の量り売り!


ラム酒をおごってくれたおじさん。言葉は通じないはずだがなんとなーく意思疎通できた


こまを回す少年


そんなありのままのキューバの最もたるものが野球。キューバといえば野球!というイメージをお持ちの方も多いはず。
中心部から少し離れた野球場に行ってみると、なんとちょうど試合が行われるとのこと。もちろん観戦させてもらう。
「マツザカ」と「イチロー」を知っていた球場の職員さん






遠くカリブ海を望む絶好のロケーション。地域リーグかなにかのようでそこまでレベルは高くなく、観客も多くなかったが、ひたむきにプレーする選手やそれに賛辞(+ときどきヤジも)を送る観客を眺めながら、どれだけ野球というスポーツがこの国に根ざしているか実感することができた。
しかし最近はサッカーの方が人気になっているようで、実際のところ公園などでサッカーをしている子供はよく見かけたものの野球少年は一度も見かけず、車や街などにヨーロッパサッカーチームのエンブレムが描かれているのも目に付いた。政治経済だけでなく、文化の面でもキューバは変わりつつある。

夜は宿の近くの広場で、音楽に合わせて百人ほどの市民が踊りまくっているところに遭遇する。さすがサルサやルンバの本場、キューバ人は音楽が流れると踊り出さずにいられないようだ。夜中の広場で大爆音、そしてひたすらダンスという日本では考えられない異様な光景を前にしてこちらまで楽しくなってしまう。そして自分も自然に彼らに混じって踊り出してしまうのだった。飲んで、踊って、飲んで、踊って・・・。




広場の脇では豚の丸焼きが


真夜中に宿に戻ったが、明け方4時ぐらいまでずっとこの大爆音は鳴り止むことがなかった。恐るべしキューバ人のスタミナとパッション・・。観光客でにぎわう街で、そんなキューバ人の着飾らないありのままの姿を間近で見られたことを幸せに思った。

キューバのどんなところが変わりつつあるのか、という点に注目してきた今回の旅だったが、「人がある場所には音楽があり、音楽がある場所には笑顔がある」という一番キューバらしい光景は旅行中いつでもどこでも見ることができた。キューバという国家がこの先どんなに変わっていっても、これだけはずっと変わることなく続いていくはず。そしてキューバならではのこの光景がこれからも旅行者を魅了してくれるに違いない。


<フリープランで旅するなら知っておきたい、キューバお金・交通・ネット事情>

先ほども書いたとおり、キューバは国のシステムが他国といろいろ異なり、もしかすると旅慣れている人ほど戸惑う所があるかもしれません。ガイド付きのツアーなら問題ありませんが、フリープランで旅するならちょっとした予備知識が必要かと思います。

まずはお金事情。キューバ旅行の計画を立てている方は、「キューバには2つの通貨がある」と知り戸惑う方が多いかと思います。旅行者用の兌換ペソ(CUC)と現地人用の人民ペソ(CUP)、という表記が多いですが実際旅行者も人民ペソを使えますし、逆もしかりです。「贅沢品用の兌換ペソ、庶民用の人民ペソ」といった方が正確でしょう。
旅行者と現地人との間の高い壁がある(たぶんこのシステムが一番旅行者を戸惑わせているのでは・・・)キューバでは、旅行者が普段利用するレストランやタクシー、また観光地などはすべて兌換ペソ払いで料金が設定されているため、これだけあればすべて事足ります。しかし後で述べる市バスやフェリーに乗りたい!、ローカルのご飯を食べてみたい!という方は人民ペソが必要になります。1CUC=24CUPのレートで両替でき、ローカルのお店でCUP支払いをするとお釣りがCUPで返ってこともあります。ローカルのお店は物価がかなり安いですが、「外国人=お金持ち」という固定観念が染みついているキューバでは外国人がCUPを使いまくるのも考えもの、とのことです。
ちなみにトリニダーで見た野球の試合チケットの価格は1CUP(約5円)。1CUC(約120円)ではありません。

外国通貨から兌換ペソ、そして兌換ペソ・人民ペソ間の両替は、街中のカデカ(CADECA)と呼ばれる両替所や銀行の利用が一般的。けれども両替所はなぜかいつもどこでも行列ができており、しかも皆順番を守って文句も言わず並んでいるので感心します。ここまで行列に並ぶのに慣れている民族は日本人とキューバ人くらいでは・・・と思うほど。
(そもそもどこでもこんなに行列ができる光景が異様なのでは・・・という突っ込みは置いといて)
これが両替所のマーク


なおハバナ空港の両替所では日本円から兌換ペソへの両替所が可能ですが、地方都市では日本円の取り扱いがしていないことがあり、アメリカドルは多額の手数料が取られるのでユーロやカナダドルからの両替をおすすめします。

ちなみに写真を撮り忘れましたが、3人民ペソ札はゲバラの肖像が描かれており兌換ペソしか使用しない観光客にも大人気。それゆえなかなか手に入りにくいようですが、トリニダーの両替所で人民ペソを入手するときに熱心にお願いしたら(しぶしぶながら)10枚ほど新札を混ぜてくれました。

つぎに交通事情。都市間移動ではバス利用がほとんどになりますが、現在外国人が乗車できるのは「ビアスール(Viazul)」社のバスのみ。バスターミナル(ハバナでのターミナルは中心部から遠く、タクシーで移動することになります)にて出発の1時間〜30分前にカウンターでチェックインをしてチケットを発券してもらい、目当てのバスが来たら荷物を預けてバスに乗車。時間はほぼ定刻通り、というか逆に満席になってもいないのに定刻より早く出発することもあるので要注意です。どうもキューバ人はのんびりした所がある反面、仕事をさっさと終わらせたい傾向にあるようです。
設備は日本の高速バスとあまり変わらず、快適な移動が期待できます。しかし冷房が効きすぎていることが多いため上着や毛布の持ち込みをおすすめします。(私が乗ったときも乗客はほぼ外国人旅行者でしたが、冷房のことは了解済みのようで全員上着や毛布を羽織っていました)
食事の時間をまたぐと路線のみ食事休憩があるようで、今回はハバナからトリニダーへ行く際に途中のレストランに立ち寄りました。10CUCのビュッフェの他サンドイッチもあり。
キューバ周遊の旅で頼りになるビアスールバス


街歩きだけでは見られないキューバの田舎の風景を眺めるのも楽しみですね。
一面に広がるサトウキビ畑


カストロが我が町にやってきた!とアピールする看板


また街中の移動(ハバナ新市街から旧市街など)は、外国人はタクシー利用が主流です。これが意外と高く付き、15分ほど乗って10〜15CUC(約1200〜1800円)。けれど運がいいとクラシックカーに乗れることもあり、そのアトラクションを含めた料金だと思えば納得できるかも。
またハバナやバラデロでは1日5CUCで乗り放題のオープンバスも走っています。
ごく普通にタクシーとして使われるクラシックカー


変わった形のココタクシー。運転手に声をかけると試乗(?)させてくれた


バラデロのオープンバス、「バラデロビーチツアー」。ビーチで遊んだ後はこれで街を一周してみては?


CUPを持っていれば市民の足の市バスにも乗れるので、時間があればチャレンジしてみては?たいてい混み合っていて行き先も判別するのが難しいですが、バス停にいる人や運転手に自分の目的地を言ってみるとどれに乗れば良いか親切に教えてくれます。これも旅の醍醐味ですね。
運転席にゲバラのステッカーが


またハバナ旧市街からハバナ湾対岸のカバーニャ要塞近くまで、同じく市民の足のフェリーが通っています。15分ほどの船旅ですが、自転車をそのまま乗せたり船内から釣りをしたりとなかなか珍しい光景が見られておすすめ。市バス、フェリーともたったの1CUP。


自転車を持った人がごく普通に乗っているフェリー船内


最後にネット事情ですが、他の国では一般的なフリーwifiがキューバではほぼ存在しません。通信会社「ETECSA」オフィスでカード(1時間利用可能で2CUC)で買い、電波の入るところ(ところどころ大勢の人がスマートフォンをいじっている場所があるのですぐ分かる)でカードに記載のIDとパスワードを入れてつなぐようになりますが、オフィスの数は多くなく、しかもやはりキューバ名物の行列ができており非常に不便。主なホテルでも買えるほか、電波が入る場所でカードの闇売人(?)がうろうろしており、ちょっと高値ですが待つことなく買うことができます。ネットの速度は問題ありません。
ハバナ旧市街のメインストリート、オビスポ通りにある「ETECSA」オフィス


ここ最近人気急上昇中の旅行先にもかかわらずなかなか情報が少ないキューバですが、最低限の予備知識があれば誰でもしっかり楽しめます!
【スタッフおススメ度】
●ハバナ ★★★★★
見事な歴史的建造物や博物館をひととおりまわるだけでも一日がかりで、気の向くまま街を歩きまわるだけでも楽しい。どこか儚い街並みと笑顔あふれるハバナっ子とのギャップがまた旅行者を魅了してくれる。
●トリニダー ★★★★★
観光客でにぎわう古都で見応えのある博物館が多い。小さい街なので地元の人の生活に触れる旅もおすすめ。ライブスポットも多く、夜はどこからか楽しげな音楽が聞こえてくる。

●バラデロ ★★★★
キューバいちのビーチリゾートで、ここまで透明な海はなかなかお目にかかれない。オールインクルーシブの豪華ホテルが立ち並ぶほか、誰でも入れる公共ビーチもある。

(2017年1月 伊藤卓巳)

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