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- ハイジの世界だけじゃないスイス! 〜トラベルパスをフル活用してディープにめぐるスイスの旅〜
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エリア:
- ヨーロッパ>スイス>ローザンヌ
- ヨーロッパ>スイス>ベルン
- ヨーロッパ>スイス>ロカルノ
- テーマ:ハイキング・登山 世界遺産 グルメ
- 投稿日:2017/01/12 15:29
評判通りやっぱりイケメンなマッターホルン様。朝焼けは必見!
ベルン郊外、エメンタール地方のチーズ工場で大人の社会見学
のあとはやっぱりスイス名物チーズフォンデュ!
今回、レイルヨーロッパ様のご招待でスイスへのファムツアーに参加させていただくことになった。訪問地はベルン、ティチーノ州(ベリンツォーナとロカルノ)、ツェルマット、モントルー、ローザンヌ。ドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏すべてを訪れるまさに大周遊の旅。
スイスといえばやっぱりアルプスの少女ハイジ。スイス旅行の目的も、アルプスの山々を眺めて、「口笛はなぜ〜」と口ずさみながらハイジの世界に出てくるような草原と村をハイキング、、、という方が大多数(のはず)。けれど、今回スイスを大周遊したことでスイス旅の新たな魅力・可能性を見つけてきました。そんなディープなエリアにスポットを当ててみたいと思う。
<歩くもよし眺めるもよし!旧市街全体が世界遺産の首都ベルン>
スイスの首都は最大の都市チューリッヒではなく、人口10万人台のベルン。私たちがイメージする「首都=大都市」のイメージと全く違う、静かで落ち着いた街だ。日本からの直行便があるチューリッヒ空港からは列車で約1時間20分、成田空港からバスで東京駅までの時間とほぼ同じ。
この街の特徴はなんといっても旧市街全体が世界遺産に登録されていること。他のヨーロッパの街が度重なる戦火の被害に遭ってきたのに対し、永世中立国のスイスは大きな戦争を経験したことがない。それゆえベルンの街は中世の姿がそのまま残っている。
街歩きの際に見逃せないベルンならではの風景が、ヨーロッパ最長の全長6kmに及ぶアーケードと約100か所の交差点や広場にある泉、そして街の中心にそびえる時計塔。旧市街のサイズは街歩きにぴったりの広さなので、これらのポイントを見て回ってもそれほど時間がかからない。
アーケード内の時計屋さん
シムソン泉。水はそのまま飲むことができるのだとか
1時間に一回からくり仕掛けが動く、ベルン一のランドマーク時計塔
また朝にはスイスらしくチーズや肉が並ぶマーケットも開かれるので、こちらもぜひチェック。
よほど私が物欲しそうな目をしていたのか、売り物のソーセージを一切れくれたイケてるおにいさん
そんなベルン旧市街の全体を眺めるなら、歩いて気軽に行けるバラ園へ。ベルンの街は三方をアーレ川に囲まれ、崖の上に広がるような地形になっているので、立体感があり家々がぎゅっと詰まったような美しい街並みが手に取るように見える。
チューリッヒ空港とグリンデルワルトやツェルマットの間にあり、アクセスもいいベルン。アルプス観光のついでに街歩きを楽しんでみては?おっと、ついでというには失礼なほどいい街ですよ!
<所変われば言葉も変わる、言葉変われば雰囲気も変わる ベリンツォーナとロカルノ>
スイスがドイツ語圏とフランス語圏、イタリア語圏、ロマンシュ語圏の4つのエリアに分かれるのは有名な話。でもドイツ語圏の人口が6割以上と大多数なのに対し、イタリア語圏の人口は1割にも満たない。さらに州でいえば南部のティチーノ州だけで、ここがスイス旅行のメインになることも滅多にない。
そんなわけで、今回訪れたベリンツォーナとロカルノも他の都市に比べると圧倒的に観光客は少なかったが、もったいないほどのいい街だった。
まずはベリンツォーナ。街に立派な城が3つもデンと鎮座しており、すべて世界遺産に登録されている。
今回は街の中心部にあるカステルグランデに入場。
街のどこからでも目に入るカステルグランデ
なんと城内にブドウ畑が。そしてここで採れたブドウでつくられたワインを、城内のレストランでちゃっかり味わうことができる。ブドウ畑にレストランにと、ちょっと破天荒な城なのだ。
ワインの名前はそのまま「カステルグランデ」。ラベルもかわいい!
さらにスイス秋の味覚ジビエ料理も!いただいたのは鹿肉ステーキ
そのベリンツォーナから電車で30分、ロカルノへ。マッジョーレ湖の湖畔にある明るいリゾート地とのことだが今は秋、そしてあいにく雨模様だったので街歩き中心の観光。その街並みが色鮮やかで、ベルンなどとは全く違う完全に南欧な雰囲気が漂っていた。
内装が美しいキエーザ・ノーヴァ教会
またカフェが多く、どこも地元の人でにぎわっているのもイタリアを思わせる。
そしてなんといってもイタリア語。ベリンツォーナもロカルノも、イタリア語の響きが聞こえるだけで街全体がどこか陽気で楽しそうに思えてしまう。言葉だけでここまで街の印象が変わってしまうとは・・・。改めてスイスという国の多様性に魅了される。
今年ティチーノ州へとつながる新トンネル、ゴッタルドベーストンネルが開通しアクセスがさらに良くなることが期待される。このゴッタルドベーストンネル、なんと全長57kmと世界最長のトンネル。国じゅうを走るアルプス山脈をものともせず古くから多くのトンネルや登山鉄道をつくりまくってきた鉄道大国スイスでもこのトンネル工事には相当気合いが入っていたようで、定期運行が始まるまでの期間限定で「ゴッタルディーノツアー」を企画し、トンネル内を観光客に公開している。今回、幸いなことにそのツアーに参加させていただくこととなった。
ツアー参加者限定パスポート。やっぱり気合い入ってる!
パネルに「Seikan Tunnel」の文字。そう、ここの前は青函トンネルが世界最長だったのだ
トンネル工事のドキュメンタリー映像。プロジェクトXのようで感動的!
17年の歳月と1兆円の費用を費やしたこのトンネル開通によりチューリッヒからイタリアのミラノまでの所要時間は今までより1時間も短縮され、スイス内のみならず周辺の国々への移動も一気に便利になるとのこと。鉄道大国スイスの集大成といっても過言ではないこのトンネル、通過する際はその気合いに思いをはせてみては?
<ブドウ畑+レマン湖+アルプス=大絶景!ラヴォー地区でほろよい散策>
数ある世界遺産のなかで、唯一その対象がブドウ畑になっている場所が実はスイスにある。フランス国境近く、レマン湖沿いのラヴォー地区がそこで、知る人ぞ知る質の高いワインの生産地。とはいってもこちらはワインのワの字も知らないど素人、行って楽しめるのだろうか・・・。
ラヴォー地区はブドウ畑のまっただ中を歩くハイキングコースが整備されており、まずヴヴェイから「ワイン列車」に乗って斜面の中腹の駅で下車してレマン湖沿いの村まで歩いて行くのが一般的。ワイン列車といっても普通のローカル列車と変わりはないのだけど、そのネーミングを聞くだけでなんとなくテンションが上がってしまう。
車窓にはさっそくブドウ畑。こんな中を歩けるなんて!
シェーブル駅で降り、ハイキングコースをどんどん下っていく。期待通り目の前にはブドウ畑とレマン湖、そして遠くアルプスが織りなす大絶景が広がった。
湖畔の小さい村が見えるのもまた美しい!
ここで美味しいワインが生まれるのもこの絶景があるからこそ。ラヴォー地区は本物の太陽、湖の反射光、石垣が蓄える熱の「3つの太陽」に恵まれているといわれ、ここのブドウでつくられるワインはそれはそれは絶品なのだそうだ。
途中の村では、観光客がカヴォー(ワイナリー)に寄って農家の方と談笑している。ここでカヴォーをはしごしながらテイスティングさせてもらい、ほろよい気分で散策を楽しむのがおすすめとのこと。
それはちょっとハードルが高い・・・、そんな方におすすめなのがレマン湖畔のリヴァ村にあるビジターセンター、「ヴィノラマ」。ここではラヴォーじゅうのワインが集まり、専門家のアドバイスを聞きながらテイスティングや購入が可能ということで人気の施設。ワイン生産の過程を撮った日本語のドキュメンタリー映像も見れる。
ワインのプロが注ぐ一杯
スイスのワインはほぼ国内で消費されるため国外輸出量が少なく、しかもここラヴォー地区のブドウ畑は斜面に沿っているため手入れの手間がかかり、これから生産量が減ってしまうかも。。。とのこと。日本の棚田と同じく、美しい景観は関わっている人々の苦労のたまものなのだ。
そういうわけで、この貴重なラヴォー産ワインをぜひスイス土産に!ボトル2000円程度のものもあり、値段もお手頃ですよ。
ワインど素人でもこんなに楽しめるラヴォー地区、もっと多くの人に来て欲しいような、でもまだまだ穴場でいて欲しいような・・・。とにかく今までのスイスのイメージを覆されるような、100%オススメできる場所に間違いありません。
<スイスの鉄道を使いこなしてストレスフリーな旅行を!>
今回こんなにスイスの国じゅうを周遊できたのは、弊社ツアーでも使っているスイストラベルパスがあってこそ。このパスがあるとスイス全土でほとんどの鉄道、バス、湖船、路面電車などの都市交通が「乗り放題」。スイス自慢の登山鉄道やロープウェイなども割引になり、しかも490以上の美術館、展覧会の入場も無料となる優れもので、これを旅行に使わない手はない。スイスと聞くととにかく物価が高い!というイメージがあるけれどこのパスを使えばおトクに旅行でき、いちいち駅で切符を買う手間が省けるのも嬉しいところ。今回の旅程ではほぼ毎日列車に乗っていたので、このパスの圧倒的な威力と利便性を身をもって体験することになった。
一回乗ると軽く400円ほど飛んでしまう路面電車もスイストラベルパスなら乗り放題
レマン湖では船の旅も楽しめる!
そしてスイスを旅して感じるのが鉄道システムの優秀さ。駅構内にはいくつもモニターがあり自分が乗る列車のホームや乗車位置などを一目で確認できる。日本では当たり前のように思えるけれど、実はこんなに列車案内が充実している国はなかなか数少ない。つまり優秀な鉄道システムのおかげで日本と同じ感覚で旅行できるのはスイスぐらいなのだ。
ベルン駅構内にて
チューリッヒ空港は地下へ降りるとすぐに駅があり、入国してすぐ列車移動も可能!
それどころかラゲージサービスという日本のはるか上を行くようなシステムもある。出発駅で荷物を預け到着駅で受け取るという、旅行しながら宅配便を利用しているような新感覚。これを使えば列車に乗るたびにスーツケースの置き場所に悩んだり、コインロッカーを探してうろうろしたり・・・という海外鉄道旅行あるあるともおさらば!
しかも預けたその日のうちに目的地で受け取れてしまうエクスプレスラゲージサービスもあり、かなり利用価値は高い。
ラゲージサービスカウンター
カウンターにあった小学校の歴史教科書レベルの落書き
そのほか列車の遅延はほぼないし、国土が小さいうえ国じゅうで路線網が充実しているので移動時間が少ないし、、、とスイスの鉄道に感心しているときりがないほど。ストレスを感じることなく移動でき、気軽にあちこち旅できるのがスイスの最大の魅力なのかも。
スイスという国は他のヨーロッパ諸国に比べ、リピーターの方や特別な思い入れを持っている方が多いある意味特殊な国。今回訪れたところは、私のような初スイスの方も、何度も旅行経験があるスイスマスターな方も思いっきり楽しめるはず。ハイジには申し訳ないけれど、いかにもスイスな定番観光地だけでなくそんな穴場スポットをこれからも掘り起こしていけたら・・・と思う。
【スタッフおススメ度】
●ベルン ★★★★★
よくあるヨーロッパの古都かと思いきや実は他のどんな街にも似ていない不思議な都市。いい意味で首都らしくない、落ち着いた時間がゆっくり流れる。
●ベリンツォーナとロカルノ ★★★★
日本人がほぼ行かないイタリア語圏。ベリンツォーナの世界遺産の3つの城とロカルノのカラフルな街並みは見ごたえあり!夏はイタリアから避暑に行くのもおすすめ。
●ラヴォー地区 ★★★★★
ブドウ畑、レマン湖、アルプスが織りなす世界でもここだけの絶景は、どこを撮っても絵になる。空港があるジュネーブや人気の観光都市ローザンヌから近く、思い立ったらすぐ行けるのも嬉しい。
(2016年10月 伊藤卓巳)
- スイストラベルパスを使いこなす!大自然と心温かい人々の国、スイス6日間のたび
-
エリア:
- ヨーロッパ>スイス>サンモリッツ
- ヨーロッパ>スイス>ユングフラウヨッホ
- ヨーロッパ>スイス>ゴルナーグラート
- テーマ:観光地 ハイキング・登山 自然・植物
- 投稿日:2016/10/25 14:51
10月初旬。今年の日本は台風が多くてじめじめした毎日でうんざりでしたが、幸運にもスイスではほぼ晴天!飛行機を降りたら少し冷たい冬の空気が迎えてくれました。
今回は欧州エキスプレス様とスイス政府観光局様のご招待にてスイスに行く機会を頂きました!
スイスインターナショナルエアラインで成田から直行で約12時間ほど。
10月末まではサマータイムなのでスイスとの時差は日本と比べて-7時間です。
日本より気温は低く、到着日のチューリッヒは日中15℃くらいでした。
私の人生で初めてのヨーロッパ!しかもスイス!!!
実は高尾山すら登ったことのない私が、富士山よりも高いところまで行くなんて!
高山病にならないか心配になりつつも、ヨーロッパの名峰をしっかりこの目に焼き付けてこなければ!と意気込んでいた。
*今回の旅程*
1日目 インターラーケン泊
2日目 ツェルマット泊
3日目 ツェルマット泊
4日目 サンモリッツ泊
5日目 機中泊→翌日帰国
6日間のコンパクトな旅程だが、スイスの観光ポイントをしっかりおさえた初スイスにはぴったりの旅程。スイストラベルパスを使って移動はほぼ列車利用。
スイスのすごいところは、出発時刻や到着時刻もほぼ正確なので日本と同じ感覚で列車に乗れる!とっても安心!
さらに、このトラベルパスはとても優秀で多くの列車・湖船・バスの乗車が利用でき、観光地へ行くチケットも割引で購入できたり、さらには国内490以上の美術館などの施設の入場も無料になるという!さすが観光大国スイス!
今回はこのパスを最大限に活用して列車三昧の旅を思いっきり楽しみました!(あとあと聞いたら全行程の24時間くらいは列車に乗っていたらしい。)
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スイスの空港はわかりやすいし、とっても利用しやすい。
空港から駅まで直結しているので、飛行機到着直後すぐに列車利用もOK。
ちなみにスーツケースをごろごろ転がして行ってもちゃんと列車内に置き場があるので安心です。
日本のような改札はなく、チケットは車内で車掌さんが全てチェック。
スイスパスをご利用の際はバリデーション(利用開始日のスタンプ)をお忘れなく。
初日はルツェルン乗換えでインターラーケンへ。(約3時間程)
インターラーケンはユングフラウ地方へのゲートシティなので、
到着日にここまで来てしまえば翌日のユングフラウ観光もとってもしやすい!
夕食はスイス名物のラクレットをお腹いっぱい食べた。
まだ薄暗い早朝6時。
ホテルを出発していよいよヨーロッパ最高地点の鉄道駅、ユングフラウヨッホを目指す!
この日はユングフラウ鉄道利用しました。(スイスパスを持っていれば割引あり!)
傾斜を登りどんどん標高が上がっていく・・・
列車に乗っているだけでこんなにも早く3000M級の山の上にたどり着いてしまうなんて。。
スイスの鉄道文化は昔から大変栄えていたようで、今から約120年前頃にはアルプスのでっかい山に穴をあけて列車を走らせる工事が始まっていたという。さらっと書いたが120年前というと日本は明治時代真っ只中!!スイスすごい・・・
終点のユングフラウヨッホ駅は洞窟のようだが、そこを抜けて展望スペースに行けば息をのむような絶景が・・・・!
プラトーテラスへ行けば雪の中をざくざく歩くこともできるが、晴れた日でもとてつもなく寒い・・・。指先は一瞬で感覚がなくなるくらい冷たくなるので手袋必須!あと雪の山はトレッキングシューズなどのすべりにくい靴で歩くのがおすすめ。
それにしても、そこは寒さを忘れるくらい本当に素晴らしい場所だった!
どこまでも続く白銀の氷河が広がり、アルプスの山々がそびえ立つ美しい風景を大パノラマで見ることができる!人生の中でこんな素晴らしい絶景に出会えるなんて!!!!
ユングフラウヨッホの施設内には他にも100周年を記念した見どころいっぱいの展示物もたくさんあるので、ヨーロッパ最高地点の鉄道駅を思う存分楽しむことが出来るのも魅力のひとつ!
ちなみに、途中駅のアイガーグレッチャーには展望レストランもあって、アイガー、メンヒ、ユングフラウの3つの名峰がドーーーンと目の前に広がり、大迫力な景色とともにスイスの郷土料理などを召し上がれます!!!
ユングフラウ鉄道をあとにして、クライネシャイデックからグリンデルワルト経由でインターラーケンへ戻る。
インターラーケンウェスト駅からは遊覧船でシュピーツへ。(1時間20分程)
意外に知られていないようですが、これもスイスパスで乗船可能です!
トゥーン湖はスイスで最も美しいと言われる湖。
周りの緑、街並み、アルプスの山々、青い空・・・それが全て反射して鏡のように映る。
素敵な景色を見ながら優雅なひと時を味わうことができます。
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その後、シュピーツから宿泊場所のツェルマットへ列車移動。
ツェルマットはガソリン車が禁止されているのでとーっても空気が綺麗!
ツェルマットのまわりには4000M超えの峰がなんと29も集中している。
その中のひとつがヨーロッパの名峰、マッターホルン。
マッターホルンを見るのにとっておきの場所があるらしく、翌朝その姿を拝むために早起きして外へ。
メインストリートを少し外れた通りにある川に架かる橋がその場所だが、日本人観光客にはよく知られているようで通称「日本人橋」と呼ばれているとか。。
ツェルマットの南の方にはヨーロッパ最高地点の展望台「マッターホルングレッシャーパラダイス」へ続くロープウェイがある。
ロープウェイは合計3回乗りますが、1つ目のロープウェイは6人乗り、そのあとの2つのロープウェイはなんと120人いっきに乗れる巨大ロープウェイ!
私たちが行った日はちょうど週末の朝。地元のスキーヤーたちがいっぱいで、満員電車状態で山頂へと向かう・・・・この時ばかりはさすがに酸素が薄くて苦しくなった。
到着するとすぐにエレベーターがあり、そこからいっきに展望台へ。
展望台の標高は3883M。
しーんとした音のない世界に絶景だけが目の前に広がる。
富士山よりも高いこの展望台。
あのマッターホルンがなんだか小さく見える。
展望台の寒さで凍えたあとに、あったかいホットチョコレートをいただいた。絶景を横目に美味しいホットチョコレート・・・この上ない幸せです。
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続いてゴルナーグラートを目指す。
ツェルマットまで戻り、今度は登山鉄道に乗車。
トラブルがあって少し遅れたものの、無事ゴルナーグラートへ!
ここでは日本語のアナウンスも流れるのが嬉しい。
終着駅は多くの観光客が訪れており、ハイキングをしに来ている人も多数いた。
ゴルナーグラート付近には初心者にもおすすめコースもある。
ローテンボーデン駅からリッフェル駅までの1区間を1時間程で歩くコース。
確かに歩きやすいが、意外とアップダウンがあり、足場の悪い箇所も少々あったので、もし行く場合はハイキング用の靴と心配であれば杖などもあったほうがベター。
まるで絵葉書!リッフェル湖に映る逆さマッターホルン!
リッフェル湖はハイキングをスタートして約5分くらいで見ることが出来る。
ここでも天候に恵まれ綺麗に反射するマッターホルン様を拝めました。
↑ハイキングコースの目印にこんなマークがついた石がちょこちょこあります。
こちらは至る所に出現するツェルマットのゆるキャラ、WOLLIくん。ちょっとこわい。
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山だらけな日を終えて、ついに大注目の「世界で最も遅い特急」、氷河特急(グレッシャーエクスプレス)に乗りました!
ツェルマットからサンモリッツまで乗り続けると8時間。
そう、8時間乗りました、9時から17時まで!
コースのお食事を予約しておけばちゃんとひとりひとりお料理をサーブしてもらえます!
ちょっと高いかな〜と思ったけれど、サービスも良いし郷土料理が味わえるし、何より氷河特急のコースメニューというプライスレスな付加価値がある!!
この体験は是非とも逃してほしくない。
おじさんが蒸留酒を大パフォーマンスで注いでくれる。
ダイナミックすぎてたくさんこぼれていた。笑
のどかな街並みや風景を見るのもよし、ライン川の流れを眺めるのもよし、乗り心地も良いのでうたた寝するもよし、いろんな時間を過ごせます。
サンモリッツが近くなるといつの間にか外が吹雪に・・・
本当は湖を見たり、展望台へ行く予定でしたが予想外の積雪のため今回は断念。
超ラグジュアリーホテル、ケンピンスキーに宿泊させて頂いたのでそのご紹介を。
今回は雪のサンモリッツとなりましたが、本来はとっても爽やかなマウンテンリゾートなのです!澄んだ空気の中で湖畔をのんびりお散歩なども良いでしょう。
ちなみにサンモリッツは本来年間300日が晴天らしく悪天候は相当珍しいとか。笑
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そんなこんなであっという間に旅程を終えて美しい湖を見ながらチューリッヒへ帰ります。
今回はスイストラベルパスのおかげで大パノラマの絶景に出会い、気持ちの良いハイキングで山歩きの魅力を知り、そして列車ののんびり旅で癒されて・・・思いっきり楽しむことが出来ました!
今回の旅行でもたくさんの新しい発見があり、スイスの優しい人々にも出会えてとってもキラキラした気分になれました。やっぱり旅は素晴らしい!
素敵な国、スイス。いつか絶対にまた訪れたい場所のひとつになりました。
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*ユングフラウヨッホ ★★★★★
4000m級のアルプスの山々とアレッチ氷河が目の前に!
*ゴルナーグラート ★★★★
スイスNo1の展望台!展望レストランでの食事もおすすめ。
*マッターホルングレッシャーパラダイス ★★★★★
いつもと違うマッターホルンを見れる!大パノラマの銀世界!
*リッフェル湖周辺のハイキング ★★★★★
ハイキング初心者でもOK!絵葉書のような素敵な景色がすぐそこに。
(2016年10月 柳)
今回は欧州エキスプレス様とスイス政府観光局様のご招待にてスイスに行く機会を頂きました!
スイスインターナショナルエアラインで成田から直行で約12時間ほど。
10月末まではサマータイムなのでスイスとの時差は日本と比べて-7時間です。
日本より気温は低く、到着日のチューリッヒは日中15℃くらいでした。
私の人生で初めてのヨーロッパ!しかもスイス!!!
実は高尾山すら登ったことのない私が、富士山よりも高いところまで行くなんて!
高山病にならないか心配になりつつも、ヨーロッパの名峰をしっかりこの目に焼き付けてこなければ!と意気込んでいた。
*今回の旅程*
1日目 インターラーケン泊
2日目 ツェルマット泊
3日目 ツェルマット泊
4日目 サンモリッツ泊
5日目 機中泊→翌日帰国
6日間のコンパクトな旅程だが、スイスの観光ポイントをしっかりおさえた初スイスにはぴったりの旅程。スイストラベルパスを使って移動はほぼ列車利用。
スイスのすごいところは、出発時刻や到着時刻もほぼ正確なので日本と同じ感覚で列車に乗れる!とっても安心!
さらに、このトラベルパスはとても優秀で多くの列車・湖船・バスの乗車が利用でき、観光地へ行くチケットも割引で購入できたり、さらには国内490以上の美術館などの施設の入場も無料になるという!さすが観光大国スイス!
今回はこのパスを最大限に活用して列車三昧の旅を思いっきり楽しみました!(あとあと聞いたら全行程の24時間くらいは列車に乗っていたらしい。)
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スイスの空港はわかりやすいし、とっても利用しやすい。
空港から駅まで直結しているので、飛行機到着直後すぐに列車利用もOK。
ちなみにスーツケースをごろごろ転がして行ってもちゃんと列車内に置き場があるので安心です。
日本のような改札はなく、チケットは車内で車掌さんが全てチェック。
スイスパスをご利用の際はバリデーション(利用開始日のスタンプ)をお忘れなく。
チューリッヒ空港
初日はルツェルン乗換えでインターラーケンへ。(約3時間程)
インターラーケンはユングフラウ地方へのゲートシティなので、
到着日にここまで来てしまえば翌日のユングフラウ観光もとってもしやすい!
夕食はスイス名物のラクレットをお腹いっぱい食べた。
まだ薄暗い早朝6時。
ホテルを出発していよいよヨーロッパ最高地点の鉄道駅、ユングフラウヨッホを目指す!
この日はユングフラウ鉄道利用しました。(スイスパスを持っていれば割引あり!)
ユングフラウ鉄道パス
傾斜を登りどんどん標高が上がっていく・・・
列車に乗っているだけでこんなにも早く3000M級の山の上にたどり着いてしまうなんて。。
スイスの鉄道文化は昔から大変栄えていたようで、今から約120年前頃にはアルプスのでっかい山に穴をあけて列車を走らせる工事が始まっていたという。さらっと書いたが120年前というと日本は明治時代真っ只中!!スイスすごい・・・
ユングフラウヨッホ駅
終点のユングフラウヨッホ駅は洞窟のようだが、そこを抜けて展望スペースに行けば息をのむような絶景が・・・・!
スフィンクス展望の景色
プラトーテラスへ行けば雪の中をざくざく歩くこともできるが、晴れた日でもとてつもなく寒い・・・。指先は一瞬で感覚がなくなるくらい冷たくなるので手袋必須!あと雪の山はトレッキングシューズなどのすべりにくい靴で歩くのがおすすめ。
それにしても、そこは寒さを忘れるくらい本当に素晴らしい場所だった!
どこまでも続く白銀の氷河が広がり、アルプスの山々がそびえ立つ美しい風景を大パノラマで見ることができる!人生の中でこんな素晴らしい絶景に出会えるなんて!!!!
ユングフラウヨッホの施設内には他にも100周年を記念した見どころいっぱいの展示物もたくさんあるので、ヨーロッパ最高地点の鉄道駅を思う存分楽しむことが出来るのも魅力のひとつ!
ちなみに、途中駅のアイガーグレッチャーには展望レストランもあって、アイガー、メンヒ、ユングフラウの3つの名峰がドーーーンと目の前に広がり、大迫力な景色とともにスイスの郷土料理などを召し上がれます!!!
アイガーグレッチャーレストラン
ユングフラウ鉄道をあとにして、クライネシャイデックからグリンデルワルト経由でインターラーケンへ戻る。
インターラーケンウェスト駅からは遊覧船でシュピーツへ。(1時間20分程)
意外に知られていないようですが、これもスイスパスで乗船可能です!
トゥーン湖はスイスで最も美しいと言われる湖。
周りの緑、街並み、アルプスの山々、青い空・・・それが全て反射して鏡のように映る。
素敵な景色を見ながら優雅なひと時を味わうことができます。
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その後、シュピーツから宿泊場所のツェルマットへ列車移動。
ツェルマットはガソリン車が禁止されているのでとーっても空気が綺麗!
ツェルマットのまわりには4000M超えの峰がなんと29も集中している。
その中のひとつがヨーロッパの名峰、マッターホルン。
マッターホルンを見るのにとっておきの場所があるらしく、翌朝その姿を拝むために早起きして外へ。
メインストリートを少し外れた通りにある川に架かる橋がその場所だが、日本人観光客にはよく知られているようで通称「日本人橋」と呼ばれているとか。。
朝焼けに染まるマッターホルン
日本人橋からの景色
ツェルマットの南の方にはヨーロッパ最高地点の展望台「マッターホルングレッシャーパラダイス」へ続くロープウェイがある。
ロープウェイは合計3回乗りますが、1つ目のロープウェイは6人乗り、そのあとの2つのロープウェイはなんと120人いっきに乗れる巨大ロープウェイ!
私たちが行った日はちょうど週末の朝。地元のスキーヤーたちがいっぱいで、満員電車状態で山頂へと向かう・・・・この時ばかりはさすがに酸素が薄くて苦しくなった。
約120人がロープウェイを待つ
到着するとすぐにエレベーターがあり、そこからいっきに展望台へ。
展望台の標高は3883M。
しーんとした音のない世界に絶景だけが目の前に広がる。
富士山よりも高いこの展望台。
あのマッターホルンがなんだか小さく見える。
マッターホルン
展望台の寒さで凍えたあとに、あったかいホットチョコレートをいただいた。絶景を横目に美味しいホットチョコレート・・・この上ない幸せです。
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続いてゴルナーグラートを目指す。
ツェルマットまで戻り、今度は登山鉄道に乗車。
トラブルがあって少し遅れたものの、無事ゴルナーグラートへ!
ここでは日本語のアナウンスも流れるのが嬉しい。
終着駅は多くの観光客が訪れており、ハイキングをしに来ている人も多数いた。
ゴルナーグラート付近には初心者にもおすすめコースもある。
ローテンボーデン駅からリッフェル駅までの1区間を1時間程で歩くコース。
確かに歩きやすいが、意外とアップダウンがあり、足場の悪い箇所も少々あったので、もし行く場合はハイキング用の靴と心配であれば杖などもあったほうがベター。
まるで絵葉書!リッフェル湖に映る逆さマッターホルン!
リッフェル湖はハイキングをスタートして約5分くらいで見ることが出来る。
ここでも天候に恵まれ綺麗に反射するマッターホルン様を拝めました。
↑ハイキングコースの目印にこんなマークがついた石がちょこちょこあります。
こちらは至る所に出現するツェルマットのゆるキャラ、WOLLIくん。ちょっとこわい。
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山だらけな日を終えて、ついに大注目の「世界で最も遅い特急」、氷河特急(グレッシャーエクスプレス)に乗りました!
ツェルマットからサンモリッツまで乗り続けると8時間。
そう、8時間乗りました、9時から17時まで!
1等列車
2等列車
荷物もたっぷり置けて安心
コースのお食事を予約しておけばちゃんとひとりひとりお料理をサーブしてもらえます!
ちょっと高いかな〜と思ったけれど、サービスも良いし郷土料理が味わえるし、何より氷河特急のコースメニューというプライスレスな付加価値がある!!
この体験は是非とも逃してほしくない。
おじさんが蒸留酒を大パフォーマンスで注いでくれる。
ダイナミックすぎてたくさんこぼれていた。笑
のどかな街並みや風景を見るのもよし、ライン川の流れを眺めるのもよし、乗り心地も良いのでうたた寝するもよし、いろんな時間を過ごせます。
ランドヴァッサー橋も綺麗でした。
サンモリッツが近くなるといつの間にか外が吹雪に・・・
本当は湖を見たり、展望台へ行く予定でしたが予想外の積雪のため今回は断念。
超ラグジュアリーホテル、ケンピンスキーに宿泊させて頂いたのでそのご紹介を。
ゆったりと広いエントランス
旅の疲れを癒す落ち着きのあるロビー
デラックスルーム
今回は雪のサンモリッツとなりましたが、本来はとっても爽やかなマウンテンリゾートなのです!澄んだ空気の中で湖畔をのんびりお散歩なども良いでしょう。
ちなみにサンモリッツは本来年間300日が晴天らしく悪天候は相当珍しいとか。笑
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんなこんなであっという間に旅程を終えて美しい湖を見ながらチューリッヒへ帰ります。
今回はスイストラベルパスのおかげで大パノラマの絶景に出会い、気持ちの良いハイキングで山歩きの魅力を知り、そして列車ののんびり旅で癒されて・・・思いっきり楽しむことが出来ました!
今回の旅行でもたくさんの新しい発見があり、スイスの優しい人々にも出会えてとってもキラキラした気分になれました。やっぱり旅は素晴らしい!
素敵な国、スイス。いつか絶対にまた訪れたい場所のひとつになりました。
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*ユングフラウヨッホ ★★★★★
4000m級のアルプスの山々とアレッチ氷河が目の前に!
*ゴルナーグラート ★★★★
スイスNo1の展望台!展望レストランでの食事もおすすめ。
*マッターホルングレッシャーパラダイス ★★★★★
いつもと違うマッターホルンを見れる!大パノラマの銀世界!
*リッフェル湖周辺のハイキング ★★★★★
ハイキング初心者でもOK!絵葉書のような素敵な景色がすぐそこに。
(2016年10月 柳)
- ユングフラウエリアだけじゃない!古き良きスイスの風景を見るなら中央スイスがおすすめです!Grand Train Tour of Switze
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エリア:
- ヨーロッパ>スイス>ザンクトガレン
- ヨーロッパ>スイス>ミューレン
- ヨーロッパ>スイス>シュタイン アム ライン
- テーマ:ハイキング・登山 世界遺産 自然・植物
- 投稿日:2016/08/02 10:26
リギの山頂にて(リギ)
現在スイスではスイス全土を網羅する交通ネットワーク「スイス・トラベル・システム(以下STS)」が中心となり、世界各国のスイス政府観光局やスイスの公共交通機関各社と共にスイスへの渡航者に対してユニークな旅行ルートの提案を行うプロモーション「Grand Train Tour of Switzerland」を行っており、STS が推奨するスイス国内の素晴らしいパノラマ景色を堪能できるルートを人気のシーニックトレインなどで巡るものです。今回のそのプロジェクトの一環としてレイルヨーロッパ主催のFAMトリップに参加する機会を得まして、実際にSTSが推奨するパノラマルートの一部を回ってまいりました。
今回のルートは、チューリッヒ→シャフハウゼン→シュタイン・アム・ライン→ザンクト・ガレン→ルツェルン→ピラトゥス→リギ→ミューレン→シルトホルン→シーニゲプラッテ→インターラケンです。
後半のシルトホルン展望台・シーニゲプラッテ展望台を除き、天気にも恵まれ充実の視察旅行となりました。レイルヨーロッパの加々美様、キャセイパシフィック航空の比留間様はじめ皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。
以下でお写真を交え見所を一部ご紹介いたします。
スイスを周遊するならスイストラベルパスを使うのがお得です!
スイス旅行は特に個人旅行をする場合列車やバス移動となりますが、日本と比べると物価が高いスイスでは、列車やバスなどの交通費は比較的高く何度も移動するとなると旅費が高くつきます。そこで今回の視察旅行でも大活躍だっだのがスイストラベルパスという鉄道パスです。STSに加入している、全長16,000kmに及ぶ連邦鉄道、私鉄、登山鉄道、遊覧船、そして、郵便バスなどの路線網を「無制限」に利用できる”定期券のようなパス”で、このパス1枚あればスイス各地の殆どの場所に行く事が出来ます。更に、スイス国内の主要36都市の市電や市バスにも「無料」で乗れるほか、登山鉄道やケーブルカー、ロープウエイ、ゴンドラなどでも 「25%」や「50%」の割引乗車券が購入できます。また、乗車券を購入する手間が省け、検札時に黙って提示するだけでいいのも楽ちんです。たとえば今回訪れたシルトホルン展望台へのケーブルカーは通常80スイスフラン(約¥9000)しますがこのパスを使うと半額になります。さらに主要75都市の市バスや市電などの都市交通が乗り放題。主な山岳交通路線も半額で購入できるほか、全国約490カ所で使えるミュージアムパスとして利用できるなどのボーナス特典もついています。余談となりますがスイスの鉄道やバスは時間が正確で、列車自体も大変きれいです。車掌さん含めみんな親切で気持ちいい旅ができました。
フォア・アルペン・エクスプレスで絶景パノラマルートを巡る
今回ザンクト・ガレンからルツェルンまでフォア・アルペン特急を利用しました。
フォア・アルペン(アルプスの手前の意)地方の美しい山や湖の数々が一度に味わえる魅力的な鉄道ルートです。往復便とも1時間毎に運行しているので、気軽に楽しめる絶景パノラマルートです。この路線は有名なベルニナ・エクスプレスのように、次々とドラマチックな風景が展開されるわけではありませんが、オーバー湖、チューリヒ湖、ラウエルツ湖、ツーク湖、フィアヴァルトシュテッテ湖(ルツェルン湖)など美しい湖を通過しながら奥に広がるアルプスや、うねるように連なる緑あざやかな丘、春には一面の花畑となる牧草地、谷間のかわいい村々など車窓に次々と広がる景色は十分絶景です。派手さはないけどこれぞスイスといえる景色です。スイスビールを飲みながらの展望列車の旅を満喫しました。今回はルツェルンを起点にピラトゥス山やリギ山へのエクスカーションを楽しみましたが、途中下車してそれらを訪れることも可能です。
フォア・アルペン特急(ザンクト・ガレン〜ルツェルン)
フォア・アルペン特急(ザンクト・ガレン〜ルツェルン)
牧歌的な風景が広がる(ザンクト・ガレン〜ルツェルン)
牧歌的な風景が広がる(ザンクト・ガレン〜ルツェルン)
ツーク湖(ザンクト・ガレン〜ルツェルン)
ヨーロッパ最大の滝、スイスの名瀑「ラインの滝」は想像以上の大迫力!
ライン滝はヨーロッパ随一の水量を誇る名瀑です。滝の高低差は23mと低めですが、幅が150mあり、特に雪解けの頃、春から夏にかけては約700㎥/秒と特に水量が多く大迫力の滝を見ることができます。特に遊覧船での滝壺巡り・滝中の岩登りはスリル満点!横にあるラウフェン城や展望台からの景色も素敵です。最寄りのシャフハウゼンやシュタイン・アム・ラインも美しい家々や絶景の城壁が見所の街ですので合わせて散策されるといいでしょう。
ヨーロッパ最大の滝 ライン滝(シャフハウゼン近郊)
遊覧船での滝壺巡りは想像以上の大迫力!(シャフハウゼン近郊)
遊覧船での滝壺巡りは想像以上の大迫力!(シャフハウゼン近郊)
ムノート城からシャフハウゼンの町並み(シャフハウゼン)
シャフハウゼン旧市街 壁画がすばらしい騎士の家(シャフハウゼン)
旧市街 美しい壁画が残る市庁舎と市庁舎広場(シュタイン・アム・ライン)
ホテルアドラーに残る画家アイリス・カリジェの壁画は見事(シュタイン・アム・ライン
中世の学問の中心ザンクト・ガレンの修道院図書館は必見です!
ザンクト・ガレンは中世にはヨーロッパの文化・教育の中心地となり、15世紀以降は絹織物や刺繍産業で栄えた町です。最大のハイライトは世界遺産に登録されている大聖堂併設の修道院図書館です。中世初期の蔵書数は世界最大級の16万冊を誇り、内装はロココ様式で非常に美しく壮大なスケールの知の集積は訪れるものを圧倒します(残念ながら内部は撮影不可)。中世の美しい町並みと、近代的な都市の様子が見事に調和する旧市街は、町の歴史の深さを感じさせる魅力があります
18世紀に建てられた大聖堂(ザンクト・ガレン)
18世紀に建てられた大聖堂の内部は見事!(ザンクト・ガレン)
出窓が美しい(ザンクト・ガレン)
世界でも最も急勾配の登山列車で行くピラトゥス山からの眺めは絶景!!
ピラトゥス山は標高約2000m程度の山であるが回りに高い山がない独立峰のため、アイガーやユングフラウなどの名峰や美しい湖を一望できる人気の観光名所の1つです。ルツェルンから麓にあるアルプナハシュタットまで遊覧船でアルプスの山々を眺めながら約1時間のクルーズを楽しみ、その後山頂までは世界最大勾配480‰の登山鉄道でアクセスします。断崖絶壁の崖を登山列車で上に引っ張られるような感覚はとてもスリリングです。中腹のフランクミュンテックにはアルパインコースターやアスレチックフィールドがありお子様連れにもおすすめです。
ピラトゥスがみえる(ルツェルンからピラトゥス)
クルーズにてピラトゥス山麓を目指す(ルツェルンからピラトゥス)
ピラトゥス鉄道駅(ピラトゥス)
ピラトゥス鉄道は乗車口も急こう配となっている(ピラトゥス)
普通鉄道では世界一の急勾配480‰(パーミット)のピラトゥス鉄道で山頂へ(ピラトゥス)
ピラティスクルムの様子(ピラトゥス)
山岳ホテル「ピラティスクルム」(ピラトゥス)
エーゼル峰からの眺め(ピラトゥス)
展望抜群のロープウエイ(ピラトゥス))
展望抜群のロープウエイ(ピラトゥス)
アルプスホルンをならす老人(ピラトゥス)
展望レストランでの昼食例(ピラトゥス)
ヨーロッパ最古の登山鉄道で行くリギ山からの絶景も見逃せない!
ルツェルン近郊の山でピラトゥス山と並んで人気が高いのがリギ山です。中でもリギ山は1871年に開通したヨーロッパ最古の登山鉄道が運行しておりとても人気です。二両編成の列車はレトロで見た目も可愛いです。標高約2000m程度の山であるが回りに高い山がない独立峰のため、アイガーやユングフラウなどの名峰や美しい湖を一望できる人気の観光名所の1つです。フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーが「変幻自在の自然」と絶賛した朝日を見るなら山頂のリギ・クルムホテルに泊まるのがおすすめです。
フィッツナウ駅 ここで世界初の登山鉄道リギ鉄道に乗車(ルツエルンからフィッツナウ)
リギ鉄道(リギ)
リギ鉄道内にて(リギ)
リギ鉄道からの風景 ベルナーアルプスが望める(リギ)
アルプスの少女ハイジにでてきそうな山小屋風民家(リギ)
リギ・クルムホテル(リギ)
リギ山頂へのハイキング(リギ)
リギ山頂からの風景(リギ)
映画007の舞台 絶景のシルトホルン展望台へ
シルトホルンはユングフラウヨッホについで人気の高い展望台で、天気がよければユングフラウ三山はもちろんのこと、ティトリスやリギ、ピラトゥウなど中央スイスの山々、エメンタールの谷、奥にはジュラ山脈、フランスのモンブランからヴォージュ山脈、ドイツのシュヴァルツヴァルトまで望むことができます。山々を眺めた後は映画007の撮影が行われた回転レスストラン「ピッツ・グロリア」でパノラマを楽しみながら食事を楽しんだり、007映画の50年の歴史をたどる特別展示アトラクション「ボンドワールド007」を見学したりするのもいいでしょう。
ケーブルカーでシルトホルンへ(シルトホルン)
晴れていれば絶景が望めるシルトホルン展望台(シルトホルン)
晴れていれば絶景が望めるシルトホルン展望台(シルトホルン)
リギ山頂からの風景(リギ)
ボンドワールドの看板(シルトホルン)
ボンドワールド入口(シルトホルン)
ボンドワールドを体感(シルトホルン)
映画007の撮影が行われた回転レストラン「ピッツ・グロリア」(シルトホルン)
天空のアルプスの村ミューレンで絶景の山々を拝みたい
ラウターブルンネン谷にそそりたつ崖の上ある小さな山村で、アイガーなどのベルナーオーバーラントの山々を眺められる絶景スポットとして有名です。一般車の乗り入れが禁止されており、基本的に登山列車とロープウエイでしかアクセスできないため、ユングフラウ地方の点在する町の中でもかなり穴場とされています。崖っぷちに肩を寄せ合うように建つ家々はシャレーばかりで素朴な佇まいが素敵です。ハイキングを思う存分満喫したい、スイスアルプスに囲まれた大自然の中で山岳リゾートの雰囲気を楽しみたい、何もせずにのんびり過ごしたいという人には是非おすすめです。
ミューレンの町並み(ミューレン)
山小屋風ホテルが軒を連ねるミューレンの町並み(ミューレン)
ケーブルカー乗り場の目の前の山小屋風ホテル「アルペンルー」
ホテルからの風景 美しいユングフラウ三山が見渡せる(ミューレン)
お土産物屋さんに並んでいたハイジのぬいぐるみ(ミューレン)
中世の雰囲気が残る古都ルツェルンの散策もおすすめ!
古都ルツェルンはルツェルン湖の湖畔にあり自然豊かで美しい町並みが魅力です。石畳の旧市街は散策するだけで中世にタイムスリップしたかのような雰囲気を楽しめるのが魅力です。街中に数多く立ち並ぶ古い建築物には美しいフレスコ画が描かれていて、街中が美術館のように見所がたくさんあります。中でもワイン広場には沢山のフレスコ画が残っており必見です。また旧市街は様々なショップやカフェはもちろんのこと、スイスのショコレートショップや御土産物さんなども集まっているので買い物にも便利です。
ルツェルンのシンボル かつて城壁の一部だったカペル橋(ルツェルン)
カペル橋から旧市街を望む 市庁舎がみえる(ルツェルン)
ロイス川湖畔で過ごす人々(ルツェルン)
ルツェルン市庁舎の時計台(ルツェルン)
ワイン広場のフレスコ画は見事(ルツェルン)
おすすめポイント
ミューレン 4つ星
ザンクト・ガレンア 4つ星
リギ 3つ星
ピラトゥス 3つ星
(2016年6月 渡邊竜一)
- 〜ドナウ川の美しいブダペストとスイス大絶景ベルナーオーバーラントの山岳ロッジに泊まる旅〜
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エリア:
- ヨーロッパ>スイス>グリンデルワルト
- ヨーロッパ>スイス>ミューレン
- ヨーロッパ>ハンガリー>センテンドレ
- テーマ:ホテル・宿泊 世界遺産 温泉・露天風呂
- 投稿日:2016/01/05 13:47
メンリッヒンからのアイガー
誰もが一度は行ってみたいと思うスイス、東欧人気3都市の1つブダペスト、まだ訪れたことのないこの2ヶ国へ周遊する事となりました。この2ヵ国、隣国同士ではないし、『ゴシックの世界&大自然』と全く目的の違うこの組み合わせ、ちょっと珍しいかも。
ブダペストの夕暮れ
今回利用したのはKLMオランダ航空。久しぶりに乗りましたが、機内食のパッケージにミッフィーが使われていたのにちょっと癒され、映画も本数も多く10時間半も快適に過ごせました。
ブダペスト空港から中心の街までは約20分、街に近づくと目に飛び込んでくるのがドナウ川に架かる美しい橋達です。ライトアップされたその美しさは初めて見る者を圧巻させます。
今回のホテルは王宮の丘、マーチャーシュ教会の目の前にあるブルグホテル。教会のライトアップも見事で、東欧に来た…と。
マーチャーシュ教会
翌朝のブダペストは天気も良く、教会の背後から朝日が昇る様子が窓からもよく見えました。
今日はハンガリーの海と呼ばれるバラトン湖へ向かいます。海のないハンガリーの人達にとっては夏のバカンス地。周辺に温泉もあるので保養地としても人気です。その湖のすぐそばにある温泉療養地ヘーヴィーズ。そこで有名な温泉湖を体験してきました。蓮の浮いている湖に浮き輪をつけて泳いでいる人多数!しかもご年配多し!おしゃべりしながらプカプカしている人、デッキチェアに寝そべってのんびりしている人、まさに保養地!外気はひんやりしているものの、湖の水が温泉で温かいので、快適です。私も600Ftで借りた浮き輪を付けてプカプカ体験。すぐそばに蓮が浮いているし、小さい魚はいるし、でも温泉だし、何だか不思議な体験でした。
ヘーヴィーズ温泉湖
泳ぐ
温泉湖でさっぱりした後はバラトン湖湖畔にあるワイン産地バタチョニへ。規模は小さいですが、作られているワインの種類は豊富。白はマスカットやリースニングもありますが、テラミン、スルケバラートと言った珍しい品種も。赤はピノ・ノワールもあり、葡萄の香りが濃い美味しいワインばかりでした。
ただし、ワイナリーと言っても見学コースはないので、ワインの飲み比べをして楽しむ感じです。
ワインテイスティング
市内から約2時間で行けるバラトン湖で温泉&ワインの日帰り観光、おすすめです!
バラトン湖
さて、翌日は約20キロ近郊にあるセンテンドレへ。ドナウベントの玄関口として、ドナウ川沿いにある小さな町です。素朴ながらも威厳のある教会が点在し、町はゆっくりとした時間が流れています。
丘の上のカトリック教会から眺めるセンテンドレの赤い屋根とドナウ川、遥か昔から同じ速さで時間を過ごしてきたようです。
可愛い街並み
路地
丘の上から町を眺める
さて、ブダペストに戻って市内観光を楽しむ番です。センテンドレからの列車の止まるバッチャーニ駅からスタート。まずは対岸にある国会議事堂へ。やはりそばで見るとそのスケールに驚きます。
国会議事堂
そこからトラムでヴィガドー広場へ。ぶらぶらヴルシュマルティ広場を通り過ぎデアーク広場からアンドラーシ通りに入って有名なオペラ劇場へ。100年以上の歴史をもつこの劇場は一見する価値ありです。
ちょうどこのオペラ劇場の下を通るM1は1896年開通のヨーロッパでは2番目に古い地下鉄です。駅もシンプルで、道路から1階降りたらすぐホーム、何て解りやすい。
オペラ駅
楽々ヴルシュマルティ広場まで戻ってヴァーツィ通りを散策です。ヴァーツィ通りはブダペストきっての繁華街です。レストランやカフェ、ショップが並び、観光客で賑わいます。
賑わうヴァーツィ通り
この通りの最南端に中央市場が待ち構えるように建っています。
1890年に建てられた中央市場は野菜から果物、肉、香辛料等様々な物が売られています。天井が高く、とても開放的で明るい雰囲気。ついつい長居してしまう市場です。
この市場のそばでドナウ川に架かる橋は自由橋。1896年に造られた美しい橋です。ドナウ川の上をゆっくり歩いて渡ってみました。
自由橋を渡りきったところにあるのがゲッレールトの丘。この丘の頂上からの眺めが素晴らしいと言うことで上り始めるが、どこかで道を間違えたらしく、とんだ遠回りをしてしまいましたが、やっとの事で到着、疲れた後の景色は最高でした。(雨の為靄がかってはいますが)
下りはすんなり最短距離でおりてきました。急ですが、エルジェーベト橋側から上る方が解りやすいです。
エルジェーベト像
夕暮れが近づいてきたので、トラムでくさり橋まで向かいます。そこから王宮までのケーブルカーに乗って王宮前へ。
ホテル近くまで戻ってきました。
ケーブルカー
ドナウ川を挟んでブダ側、ペスト側とほどよく満喫した自由観光でした。
くさり橋
さてブダペストに別れを告げてスイスエアラインにてチューリッヒへ。約1時間半の快適なフライトの後、スイス鉄道でグリンデルワルドへ。空港駅にてスイスパスのバリデェーションを済ませ電車に乗り込みます。この時、乗る車両を間違えないように!今回急いで乗り込んだために、間違えて1等車両に乗ってしまい、スーツケースを引きながら車内を移動する羽目になりました。車両の外側に大きく数字が書いてありますのでご注意下さい。2等車両はとても混んでいるので、早めに車両に乗り込み、スーツケース置き場を確保するといいでしょう。
1等車両
空港駅からベルンまで行き、そこからインターラーケンオストまで。そこからグリンデルワルドへ。約3時間で到着します。
グリンデルワルド行き
グリンデルワルド駅
グリンデルワルドには人も多く賑わいをみせますが、それでも目の前には山々。その雄大さに圧倒されます。こんなに凄い山々を目の前にして町があるとは。素晴らしく眺めのいいカフェで一息つくとやっと来た〜と実感。
町並み
翌日はまずミューレンへ。スイスの鉄道網は素晴らしく見事に繋がっていて、どこに行くにも列車かロープウェイで行く事が出来ます。
グリンデルワルド〜ツヴァイリュッチネン〜ラウターブルンネン〜グリュッチアルプ〜ミューレン、と全て乗り継いで到着です。ハイヒールでも行けます!笑
登山列車
ミューレンからはユングフラウ、メンヒ、アイガーがの連なりがバッチリ見え、素晴らしい景色です。ここにはホテルもあるので滞在も可能です。グリンデルワルドより落ち着いて静かなので、ゆっくりしたい人にはおすすめ。
ここではお花畑ハイキングが出来ます(シーズン6〜7月)。牧草地には牛が放牧され、カランコロンと可愛い音色が。この音ひたすら癒されます。
ミューレンでチーズたっぷりのランチ後、一度ラウターブルンネンに戻りヴェンゲンへ。ここからロープウェイでメンリッヘンへ上ります。本当にスイスの交通網は凄い!無駄なく行きたいところまで上れるのです。
チーズたっぷり料理
ヴェルゲン町並み
メンリッヘンの山岳ロッジのテラスには沢山のテーブルが並び、気持ち良いスペースとなっています。木を生かした温かみのある可愛らしいホテルで、レストランは窓も大きく絶景が見渡せます。ロッジからのちょっとしたトレイルでは、絶景と共に楽しんでいる家族やカップルやご夫婦も。素晴らしい風景は皆をハッピーにしているようです。
メンリッヒン
展望台
アイガーとロープウェイ
レストランの食事は美味しく、とても山岳ロッジだとは思えぬ内容でした。
翌日は朝から曇りで、昨日見えた絶景もどんより雲に覆われていました。
雲に覆われるアイガー
今朝は少し早めに出発してクライネ・シャイデックへハイキングです。このコースは、アイガー北壁を眺めながら歩く約1時間半の初心者向けのトレイルです。
曇ってはいましたが、空気が澄んで気持ちのいい中、牛の鈴の音色が優しく聞こえてのんびり歩ける道のりでした。
クライネ・シャイデックはグリンデルワルドからと、ヴェンゲンから列車で上れるユングフラウ・ヨッホへの起点となる駅です。
雨もパラついて来ましたが、ヨーロッパ最高地点の駅であり、創業100年という歴史を持つユングフラウ鉄道、乗るだけでも価値があります。
クライネ・シャイデック駅
2060mのクライネ・シャイデックから3450mのユングフラウ・ヨッホへは約50分の時間をかけて高所にも体が順応出来るようゆっくり上ります。途中2ヶ所、外が見えるところで停車しますが、今回は雪景色。
ユングフラウ鉄道
ユングフラウ・ヨッホは立派!どこかのアミューズメントパークかと思うほど施設は充実しています。絶景の展望台はもちろんのこと、氷で出来たアイスパレス、ショップ、レストランなど、ゆっくり楽しめます。
アイスパレス
日本宛ポスト
今回はあいにく物凄い吹雪で絶景は楽しめませんでしたが、山の天候の脅威を体験出来ました。
クライネ・シャイデックでスイス名物レシュティランチ後、列車でグリンデルワルドへ。そのうちに危惧していた天気も回復しだし、フィルストに着く頃にはかなりの晴天に。山の天気は本当に変わりやすい。
レシュティ
フィルストロープウェイ
フィルストへはグリンデルワルドからロープウェイで上ります。フィルストからは「アルプスの真珠」と呼ばれるバッハアルプゼーまでハイキングです。このハイキングコースからはアイガーだけでなく、オーベラー氷河、シュレックホルンまで良く見渡せ、片道約1時間半のコースは素晴らしい景色で時間が経つのも忘れます。
少し風が出てしまい湖も波をうっていましたが、シュレックホルンをうっすらと映していました。
展望台
絶景
1日で大吹雪と大晴天、どちらも体験出来て有意義な1日となりました。
旅の最後はチューリッヒ。金融の街という事で殺伐とした街かと思っていましたが、実はトラムが走り、石畳の旧市街に教会、川に湖ととても美しい街でした。
チューリッヒ湖
チューリッヒ街並み
スイスパスを持っていればトラムも湖の遊覧船も乗り放題です。白鳥も寛ぐ美しい湖を走る遊覧船は1時間半のショートコースから楽しめるので、時間がある人にはオススメです。
旧市街の路地には沢山のテーブルが出ていて、賑やか。秋が訪れ始めたチューリッヒで残る暖かい日差しを満喫しているようです。
今回のチューリッヒは半日の立ち寄りでしかありませんでしたが、またゆっくり訪れたい街です。
丘の上からの眺め
水の街 噴水
「ハンガリー&スイス」という珍しい2ヶ国周遊でしたが、言い換えると「文化&大自然」と、全く目的が違うが故に倍の楽しみが満喫出来てしてしまう、かなり贅沢な旅となりました。
ハンガリーもスイスもまたゆっくり時間をかけて再訪したいです。
特にスイスは今回ユングフラウ周辺のみだけでしたので、他のエリアも行ってみたくなりました。
旅には切りがありません…。
◎ブダペスト…★★★★★
ドナウ川の流れる美しい街はやはり一度訪れて欲しい。
◎バーヴィー温泉湖…★★★★
ブダペスト市内にも温泉がありますが、湖自体が温泉という珍しい体験をしたい方にはオススメです。
◎グリンデルワルド…★★★★★L
列車で町に到着すると目の前にアイガーが現れ感動。
◎ミューレン…★★★★★
グリンデルワルドより静かに過ごしたい方にはオススメの絶景の見られる町。
◎メンリッヘン…★★★★★L
山岳ロッジに泊まって山々を目の前に過ごしたい方に!
◎ユングフラウ・ヨッホ…★★★★★
観光客は多いですが、こんな所に駅が!とその造ってしまった事に驚愕できます。
◎チューリッヒ…★★★★
通り過ぎてしまう街ですが、散策して街がわかると意外に楽しめます。
(2015年9月 能祖文子)
- スイスの車窓から-冬-
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エリア:
- ヨーロッパ>スイス>モントルー
- ヨーロッパ>スイス>ユングフラウヨッホ
- テーマ:街中・建物・景色 ハイキング・登山 グルメ
- 投稿日:2015/01/07 10:31
今回スイス政府観光局とレイルヨーロッパのご招待により、スイスへ行く機会を得た。
スイスといえば夏、という固定概念をひっくり返したスイスの冬旅。シンと空気が張り詰めた美しい銀世界は冬だけの姿。そういえば旅の途中に出逢ったスイスに何度も通っているという日本人の奥様は、スイスは冬が1番好きと言っていた。
今回私が訪れたのは、ルツェルン→インターラーケン→モントルー→ツェルマット→チューリッヒ。その中でも雪山ユングフラウヨッホと、今回好きになった街、モントルーを紹介する。
今回2つ雪山に登ったが高いほうの山、ユングフラウヨッホを紹介しよう。ちょっと面白い名前、ユングフラウは乙女や若い娘、ヨッホは肩や鞍部と訳される。ユングフラウヨッホは3,400mほどの山で、インターラーケンからであればまずユングフラウヨッホの麓の駅、クライネ・シャイデック駅までおよそ1時間半。それから隣のホームの電車に乗り換え、いよいよおよそ50分かけて3,400mを登っていく。ユングフラウヨッホはヨーロッパ一標高の高いところにある駅で、トップ・オブ・ヨーロッパと呼ばれる。ユングフラウヨッホまでは2回ほど、展望台で停車し、そこからはアイガーを横からみることができる。
クライネ・シャイデック駅から、アイガーは充分見ることができる。1番の観光シーズンの夏には、この駅が観光客でごった返すそうだが、冬のいまは観光客もそこそこだった。
ものすごく薄着に見えるが、ここはマイナスの世界。ぜひともみなさんにはしっかりとした上着をお勧めしたい。また、ホテルの部屋もあまり暖房は効かない。部屋の中でも着られるような上着は準備したい。私はあろうことか布団を被らずにベッドで仮眠をとってしまい、風邪をひいて、辛い旅になってしまった。
電車に乗ると次第に頭が痛くなってきて、心臓がバクバク動いているのが分かるようになった。顔色も悪かったらしく、この時すでに風邪をひいていた私は軽い高山病にかかってしまったのだった。だが軽ければ心配することなどない。上にいるときはゆっくりと行動し、高度を下げればすぐに症状はなくなる。
ユングフラウヨッホでは気温がマイナスで、しかもその日は猛吹雪で景色がまったく見えない状態だった。ただ展望台ときけば立ってみたいのが人間の性!!私たちは果敢に展望台へと繰り出す。なかにはスキー用の分厚いジャケットズボンを着ている人がいる中、私はタイツにショートパンツという自然をバカにしたありえない格好をしていたのでこの有様。マイナスの世界で突風が吹くから3秒いられれば上等の世界。
ユングフラウヨッホにはレストランもあるが、少し料金は高めなので別の階のフードコートが人気なんだそう。また、ユングフラウヨッホには日本の郵便ポストがある。ここで絵葉書を投函すればユングフラウヨッホの消印が押してもらえる。おすすめだ。
そして今回気に入った街はモントルー。モントルーはインターラーケンからゴールデンパス・ラインという展望列車を利用し、およそ3時間半ほどで到着する。3時間半といえば長時間に感じるかもしれないが、そこは展望列車、ザ!スイス!な車窓を楽しんでいる間にあっという間にモントルーに到着する。1番の見所は、モントルー到着の30分前ほどからモントルーの背後にある山を下るときの車窓。モントルーとレマン湖を上から見ることができる最高の車窓だ。
レマン湖にそって作られた小さな街が愛らしい。レマン湖の対岸はもうフランスだ。モントルーはこのレマン湖と背後の山に守られ、冬でも他の地域より暖かいという。それでも寒かったが、レマン湖畔で最も気候と景色がいいとされるモントルーは、昔から貴族にも人気のリゾート地。スイスで最初にホテル(民宿)ができたのも、モントルーといわれるほどだ。
モントルーは歩いて充分周ることができる街。湖に沿ってメインストリートがあり、メインストリートに沿ってお店が建ち並ぶ。
モントルーで1番の観光の目玉はシヨン城。街中からバスで10分かからないところにそれはある。湖の上に建ってるようにみえるシヨン城は厳かな雰囲気が漂う。日本語の解説CDもあるので充分に私たちでも楽しむことができるだろう。
正直なことをいうとあまり期待していなかったシヨン城だったが、厳かな雰囲気もありなかなか楽しかった。お土産やさんにはシヨン城で保管されている、シヨン城でしか売っていないワインも販売されているので必見。買うつもりは全くなかったのに買ってしまった。
クリスマスの時期なので夜にはクリスマスマーケットが開かれる。全部で200くらいはお店があるかもしれない。ホットワインやソーセージ、ラクレットと呼ばれるスイスのチーズ料理、キャンドルやガラス工芸などのお店が立ち並ぶ。
スイスの物価は高い。日本の1.5倍〜2倍と考えていいだろう。マクドナルドのビッグマックセットが日本円にして¥1,800くらいとのこと。(2014年12月現在) ペットボトルのジュースや紅茶が1本400円ほどする。
この旅を通じて、スイスの列車は本当に隅々まで走っていること、またそれが観光客にとても利用しやすいことを実感することができた。夏のスイスもいいが、日本人が少ない冬のスイスもおすすめだ。
<スタッフおすすめ度>
ユングフラウヨッホ・・★★★★ 山好きはぜひ!冬の防寒対策はきっちりと
モントルー・・★★★★ 湖畔に広がる素敵な街。人と違うスイス旅を望む人におすすめ
2014年12月 楠本悠子
スイスといえば夏、という固定概念をひっくり返したスイスの冬旅。シンと空気が張り詰めた美しい銀世界は冬だけの姿。そういえば旅の途中に出逢ったスイスに何度も通っているという日本人の奥様は、スイスは冬が1番好きと言っていた。
クリスマスマーケット ホットワインやさん
今回私が訪れたのは、ルツェルン→インターラーケン→モントルー→ツェルマット→チューリッヒ。その中でも雪山ユングフラウヨッホと、今回好きになった街、モントルーを紹介する。
今回2つ雪山に登ったが高いほうの山、ユングフラウヨッホを紹介しよう。ちょっと面白い名前、ユングフラウは乙女や若い娘、ヨッホは肩や鞍部と訳される。ユングフラウヨッホは3,400mほどの山で、インターラーケンからであればまずユングフラウヨッホの麓の駅、クライネ・シャイデック駅までおよそ1時間半。それから隣のホームの電車に乗り換え、いよいよおよそ50分かけて3,400mを登っていく。ユングフラウヨッホはヨーロッパ一標高の高いところにある駅で、トップ・オブ・ヨーロッパと呼ばれる。ユングフラウヨッホまでは2回ほど、展望台で停車し、そこからはアイガーを横からみることができる。
スイスの雪山
クライネ・シャイデック駅からアイガーと
展望台より氷河をみる(雪の下の薄い水色が氷河)
クライネ・シャイデック駅から、アイガーは充分見ることができる。1番の観光シーズンの夏には、この駅が観光客でごった返すそうだが、冬のいまは観光客もそこそこだった。
ものすごく薄着に見えるが、ここはマイナスの世界。ぜひともみなさんにはしっかりとした上着をお勧めしたい。また、ホテルの部屋もあまり暖房は効かない。部屋の中でも着られるような上着は準備したい。私はあろうことか布団を被らずにベッドで仮眠をとってしまい、風邪をひいて、辛い旅になってしまった。
電車に乗ると次第に頭が痛くなってきて、心臓がバクバク動いているのが分かるようになった。顔色も悪かったらしく、この時すでに風邪をひいていた私は軽い高山病にかかってしまったのだった。だが軽ければ心配することなどない。上にいるときはゆっくりと行動し、高度を下げればすぐに症状はなくなる。
ユングフラウヨッホでは気温がマイナスで、しかもその日は猛吹雪で景色がまったく見えない状態だった。ただ展望台ときけば立ってみたいのが人間の性!!私たちは果敢に展望台へと繰り出す。なかにはスキー用の分厚いジャケットズボンを着ている人がいる中、私はタイツにショートパンツという自然をバカにしたありえない格好をしていたのでこの有様。マイナスの世界で突風が吹くから3秒いられれば上等の世界。
寒い!!痛い!!息が出来ない!!!!!
ユングフラウヨッホにはレストランもあるが、少し料金は高めなので別の階のフードコートが人気なんだそう。また、ユングフラウヨッホには日本の郵便ポストがある。ここで絵葉書を投函すればユングフラウヨッホの消印が押してもらえる。おすすめだ。
そして今回気に入った街はモントルー。モントルーはインターラーケンからゴールデンパス・ラインという展望列車を利用し、およそ3時間半ほどで到着する。3時間半といえば長時間に感じるかもしれないが、そこは展望列車、ザ!スイス!な車窓を楽しんでいる間にあっという間にモントルーに到着する。1番の見所は、モントルー到着の30分前ほどからモントルーの背後にある山を下るときの車窓。モントルーとレマン湖を上から見ることができる最高の車窓だ。
ゴールデン・パスライン
モントルーとレマン湖を臨む
レマン湖にそって作られた小さな街が愛らしい。レマン湖の対岸はもうフランスだ。モントルーはこのレマン湖と背後の山に守られ、冬でも他の地域より暖かいという。それでも寒かったが、レマン湖畔で最も気候と景色がいいとされるモントルーは、昔から貴族にも人気のリゾート地。スイスで最初にホテル(民宿)ができたのも、モントルーといわれるほどだ。
モントルーは歩いて充分周ることができる街。湖に沿ってメインストリートがあり、メインストリートに沿ってお店が建ち並ぶ。
モントルーで1番の観光の目玉はシヨン城。街中からバスで10分かからないところにそれはある。湖の上に建ってるようにみえるシヨン城は厳かな雰囲気が漂う。日本語の解説CDもあるので充分に私たちでも楽しむことができるだろう。
正直なことをいうとあまり期待していなかったシヨン城だったが、厳かな雰囲気もありなかなか楽しかった。お土産やさんにはシヨン城で保管されている、シヨン城でしか売っていないワインも販売されているので必見。買うつもりは全くなかったのに買ってしまった。
シヨン城
ワイン保管庫
クリスマスの時期なので夜にはクリスマスマーケットが開かれる。全部で200くらいはお店があるかもしれない。ホットワインやソーセージ、ラクレットと呼ばれるスイスのチーズ料理、キャンドルやガラス工芸などのお店が立ち並ぶ。
スイスの物価は高い。日本の1.5倍〜2倍と考えていいだろう。マクドナルドのビッグマックセットが日本円にして¥1,800くらいとのこと。(2014年12月現在) ペットボトルのジュースや紅茶が1本400円ほどする。
ガラスやさん
ランプやさん
この旅を通じて、スイスの列車は本当に隅々まで走っていること、またそれが観光客にとても利用しやすいことを実感することができた。夏のスイスもいいが、日本人が少ない冬のスイスもおすすめだ。
色々なチーズ
<スタッフおすすめ度>
ユングフラウヨッホ・・★★★★ 山好きはぜひ!冬の防寒対策はきっちりと
モントルー・・★★★★ 湖畔に広がる素敵な街。人と違うスイス旅を望む人におすすめ
2014年12月 楠本悠子
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