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- 海、山、人々の暮らし---本物を知る大人の冒険(南西フランス、バスク地方)
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エリア:
- ヨーロッパ>スペイン>サン・セバスチャン
- ヨーロッパ>フランス>ロカマドール
- ヨーロッパ>フランス>フランスその他の都市
- テーマ:世界遺産 グルメ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/01/05 14:10
海、山、そして人々の暮らしの中に、昔から変わらない本物の姿が残されている---
世界的に活躍するフレンチの巨匠、アラン・デュカス氏が感嘆する美しさ。それはフランスとスペインの国境エリア、バスク地方にあるらしい。
大切にされ続ける伝統、自然と調和した暮らし、郷土への深い愛情。バスク人のシンプルで変わることのないスタイルは、世界からも注目されている。
今回はそんなバスク地方に加えて、フランスでも特に美しい田舎町が点在する南西フランスへ。ヨーロッパの原風景を専用車で訪ねる、大人の冒険旅となった。
<南西フランス コルド・シュル・シエル>
ガイドの足元を追いかけながら、慣れない砂利の坂道をずんずん歩いていく。この先に何があるんだろう・・・ドキドキなのか息切れなのか、鼓動が激しい。小高い丘の細道が急に開けて、ふと正面を見る。そこには素晴らしい絶景が広がっていた!
コルド・シュル・シエルは空に浮かぶ、南西フランスで最も古い城塞都市。小高い丘に渦巻くように並んでいるかわいらしい民家。この町は13世紀、カタリ派撲滅を目的とする北フランスからの軍の侵攻を防ぐ拠点として作られた。今となっては趣のある田舎町。その美しさに心惹かれ、多くのアーティストや職人たちがこの村へ住み着いたという。トゥールーズ名産のスミレのお土産も、この街で選ぶのがおすすめ。職人たちの自信作に出会うことができる。
パステル(名産の青色染料)のハンドメイドのお店
スミレの花びらのチョコレート漬け シャンパンに入れて楽しむのがおすすめ
<南西フランス コンク>
コンクは、山あいにひっそりとたたずむ巡礼の宿場村。非常にこじんまりしていて20分もあれば1周できてしまう規模だが、中心にあるサント・フォア教会は世界遺産に登録されている。ザ・ロマネスク!なタンパン(入口の扉の上の彫刻)が描くのは、最後の審判。正面から見て左側には天国、右には地獄が広がる。ほのかに残る着色の跡は、この教会がこの世に生まれてから経過した月日を想像させる。
ひんやりとした空気に包まれ、ひっそりとした夜のコンク。夜遅くまで空いている数少ないレストランでは、観光客たちがワイン片手に一日の出来事を語らっている。9世紀以降、サンチャゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼者たちは、どのような思いでコンクの夜を過ごしていたのだろう。教会にて祈りを捧げ、翌朝には西へ向け歩き出していたのだろうか。
サント・フォア教会では、夜9時半からパイプオルガンのコンサートとライトアップがはじまる。ロマネスク様式の小さな窓にはめ込まれているのは、現代の芸術家ピエール・スラージュ氏デザインのステンドグラス。シンプルで現代的な窓の光は、まるで命を宿しているかのようにやさしく変化していた。
近年フランスの大聖堂は、プロジェクションマッピングなどのイベントを行っているところも多い。この村には、そんな文明の楽しみを知らないままでいてほしいと思う。
<南西フランス ロカマドゥール>
日本には「岸壁の母」という名曲があるが、この村のマリアは絶壁の母と呼ぶのがふさわしいのかもしれない。町の対岸からでもはっきりと見ることのできるおおきな聖母像は、長い道のりをかけてここまでやってくる巡礼者たちに微笑みかけながら、無事を祈っているかのようだ。
礼拝堂の聖母像 町の対岸からもよく見える
ロカマドゥールは切り立った絶壁に建てられた、小さな巡礼の町。初期キリスト教徒だった聖アマドゥールの遺骸が、全く腐敗していない状態にて発見されたという伝説がある。教会の中には、フランスで最も有名な黒い聖母像。この聖母の頭上にある小さな鐘がひとりでに鳴ると、奇跡が起こるとされている。
黒い聖母像(奇跡の礼拝堂)
聖アマドゥールの遺骸が見つかった場所。聖アマドゥールの墓が岩窟にあることから、町はRoc-Amadour(岩窟のアマドゥール)と名付けられた。
黒い肌の聖母像は世界中に約500体あり、その中でも200体以上がフランスにあるらしい。肌が黒い理由については、ロウソクのススで汚れてしまったからだと言われていた。しかし研究が進むにつれ、黒が聖母像本来の色であることが分かった。謎は深まってしまったのだ。ロカマドゥールの聖母においても例外ではなく、なぜ黒い肌をしているのか未だ分かっていない。
くるみオイル
ライヨールナイフ
ロカマドゥールワイン
ふもとの町には可愛らしい土産物屋の目抜き通りがささやかなにぎわいを見せる。この地方のお土産物を探すなら、この通りを散策するのがいいだろう。名産のくるみワインやくるみオイル。名産のナイフブランド、ライヨールやトリュフ、ロカマドゥールワイン、カベグーと呼ばれる山羊のチーズ・・・都市部では見られないハンドメイド作品を扱う店も見逃せない。教会をゆっくり見学した後にふもとの町を訪れ、町のパノラマを眺めることができるレストランでランチをとるのがベストルートだ。
ロカマドゥールを望むレストランのテラス
<フランスバスク サン・ジャン・ド・リュズ>
どこを切り取っても可愛らしいバスクメゾンの町並み。のどかな海辺と、ほどよく華やかな広場。この町が生んだベストセラー、元祖マカロンやエスパドリーユ、ベレー帽やバスク織・・・それらを片手に下げた観光客たちと、何度も何度もすれ違う。皆にこにこ顔で嬉しそう。お目当てのものを見つけることができたのだろうか。
海辺のホテルにチェックインすると、フロントのお兄さんが町の地図くれた。町自慢のレストランやバルの場所、営業時間までわかりやすく書き込まれている。どうやらここは美食の町でもあるらしい。サン・ジャン・ド・リュズを訪れる旅人は、なんて幸せ者なんだろうか!
この街が発祥のエスパドリーユ
バスク織の日用品
ベレー帽専門店
マカロンといえば、高級菓子店ラデュレなどのパステルカラーが定番のイメージ。しかし元祖であるメゾン・アダムのそれは、もっともっと素朴なもの。まるでカントリーマアムのようなシンプルな見た目に、口の中で広がるアーモンドのやさしい甘み。ルイ14世婚礼の際に初めて作られ、贈呈されたのがはじまりだとか。このお店では、このレシピを当時のまま守り続けている。
元祖マカロンの店 MAISON ADAM
マカロンは1つから購入可能
朝目が覚めて、ふと窓を横目に見る。
「これは直ぐにでも外へ出なくては・・・!」
昨日街で手に入れたエスパドリーユに、慌てて両足をはめ込む。目についた食べかけのグレープフルーツを掴んで部屋を飛び出した。
やわらかい朝陽が海辺のバスクメゾンを照らしていて、波は変わらずやさしく穏やか。欧米人は、水の中を構わず裸足で歩いていた。かなり冷たそうだが、そんな姿がうらやましくなって思わず海辺へ来てしまった。この町からバスク湾へ船を出して漂流したら、どんな町にたどり着くことができるのだろう。そこはフランスだろうか、スペインだろうか。昼間の華やかな町が嘘のよう。静まりかえった海を独り占めして、幸せを噛みしめた朝だった。
<スペインバスク サン・セバスチャン>
バル激戦区!Fermin Calbeton通り
車の中でうとうとしていると、いつの間にか国境を越えたらしい。
スペインバスクの中心地であり世界一の美食の街、サン・セバスチャンはあいにくの曇り空。旧市街を歩いていると、ゲリラ豪雨にあってしまった。びしょびしょになりながらバルへ駆け込む。
Fermin Calbeton通りは、どうやらバルの激戦区だったよう。店内では若者からおじいちゃん、おばあちゃんまで、ワイン片手に一日の出来事を語らいピンチョスをほうばっている。屋根があれば大雨だって気にしない。外での立ち飲みもへっちゃらだ。
有名店Borda Berriは鴨のステーキ、牛の頬煮込みが自慢
チャコリ(バスクの微発泡ワイン)は空気を含みながら注ぐのが旨さの秘密みが自慢
La Casa Urolaの看板メニュー、ロブスターサラダは絶品!
人気店Goiz Argiは英語メニューもある
ピンチョスとはスペイン語のピンチョ(串)が語源。バルの小皿料理全般を指す。近年この街ではレストラン並みの絶品ピンチョスを出すバルが大流行り。他にも、早い・安い・うまい!なバル、エスニック料理の要素を取り入れた個性派バル・・・バリエーションは様々。どのピンチョスも共通しているのは、自慢の地元産の食材を使っていること。「GOXO!!」(バスク語で「おいしい」の意味)を連発してしまう。
サン・セバスチャンのバルははしごするのが大常識!既にたくさんの店が日本の雑誌にも紹介されているが、下調べ無しだとどのバルに入ればいいのかわからなくなってしまうかもしれない。
美味しいバルを見つけるコツは、カウンターの下に落ちた紙ナプキンのゴミの数。沢山落ちていればいるほど繁盛店なのだとか。日本でも「のれんの汚い店は美味い」とはよく言ったもの。日本のこの文化はもう衰退しているかもしれないが、この街では紙ナプキンのゴミが道しるべとなって、世界各国から来た呑兵衛をおすすめのバルへと導いている。
南西フランスもバスク地方も魅力的な町ばかりなのに、どこも移動には車が欠かせない。道路標識も日本ほど点在していないし、日本ほどカーナビも詳しくない。専用車で回るのが賢く安心だ。専用車利用なら現地ドライバーおすすめの、秘蔵のビュースポットへも連れて行ってくれるかも・・・!?
どんな小さな町にも深い歴史と、何百年も人々に愛される理由がある。今回訪れた13の町、村の物語ひとつひとつを紐解くことは叶わなかった。全ての町にもっと長く滞在して、町の時計の進みに身を任せることができたら素敵だろうなぁ・・・
そうすればきっとアラン・デュカス氏の言う「本物の姿」に、もっともっと寄り添うことができるだろう。
コンクのビュースポットにて
【スタッフおすすめ度】
コンク★★★★・・・山あいの宿場村。静かな夜は巡礼者たちとオルガンコンサートへ
ロカマドゥール★★★★★・・・黒い聖母像マニア必見!?お土産探しにも◎
サン・ジャン・ド・リュズ★★★★・・・可愛い建物と海と美食!ハネムーナーにもおすすめ
サン・セバスチャン★★★★・・・世界一の美食の街。お気に入りのバルを発掘したい。
(2015年10月 仙波佐和子)
- 後悔はフラメンコを観なかったことだけ・・情熱のスペイン
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エリア:
- ヨーロッパ>スペイン>コルドバ
- ヨーロッパ>スペイン>バルセロナ
- ヨーロッパ>スペイン>タラゴナ
- テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2014/12/25 18:41
好きな国はと問われればアイスランド、国内では冬の北海道・・そんな私にポカポカ陽気なスペインとは、なかなかどうしたもんか大丈夫かと思ったものですが、とても素敵な大周遊になりました。スペインは世界史でもよく登場する国。受験で世界史専攻だった私は、グラナダ、コルドバで世界史を肌で感じることができたことも、楽しかったことの1つです。
今回は、マドリード→コルドバ→グラナダ→バルセロナとまわり、その間にアンダルシアの白い村や小さな村などに訪問しました。今回はその中でも特に印象深かったコルドバと白い村についてご紹介しようと思います。
<コルドバ>
いきなり世界史全開ですが。711年にイベリア半島に侵攻したイスラム教徒は、占領した土地の首都をコルドバに置きました。全盛期のコルドバにはイスラム教の伝来とともに、古代ギリシアやローマの文献がアラビア語によって伝えられ、これらを学ぼうとする人たちがヨーロッパ各地から集まりました。そのためコルドバでは多くの学問が開花します。
1232年にキリスト教がイスラム教徒に占拠されたコルドバを奪回しますが、完全に拭い去ることの出来なかったイスラム文化は、コルドバのユダヤ人街を歩くことで見ることができます。
そしてコルドバ観光の一番の楽しみはそのユダヤ人街を散策することと、メスキータというイスラム教とキリスト教が混在するモスクを訪れることなのです!
私のコルドバのイメージは、そのメスキータとユダヤ人街ばかりでした。コルドバ駅に到着し、最初の驚きは「え!めっちゃ近代的!!」。コルドバ駅は、目的のメスキータやユダヤ人街からバスで15分ほど離れたところでした。メスキータまでは想像していたコルドバの街の風景と全く違う、普通の市街地なのです。なるほど、私がイメージしていたコルドバの街は、メスキータとその裏の部分なのでした。そのようなわけですので、宿泊は駅から離れていても、メスキータの近くがお勧めです。
さて、コルドバ駅からは多くのバスが出ています。どのバスに乗ればメスキータにいけるのか・・駅の前で右往左往していたら、突然通りかかったおばちゃんが「これ!めっきーためっきーた!!!」よく分からないスペイン語で迫力満点、親切心満点で教えてくれますが全く分かりません。とりあえずメッキータという言葉を信じてみてバスに乗ったところ、無事にメスキータに到着することができたのでした。スペインの方は優しい。
スペイン語が分からないで思い出しました。かなり余談ですが、グラナダでは夜遅くに街に到着し、暗い街の中を重いスーツケースをひっぱる私の前に、一人のおじいちゃんが通りかかりました。その時私はホテルが見つからずホテルの最寄であるはずのバス停から20分以上歩き続け、飢えと孤独と不安で泣きそうになりながら歩いていました。英語がわかるかどうか不安になりながらも、とりあえずそのおじいちゃんに尋ねてみようと思い、また、ご老人なので極力丁寧にしなければと思い、オラー(スペイン語で「やぁ」)といってからブエノス・・(こんばんは・・)さらにお辞儀もすると、おじいちゃんにはとても良い印象を持ってもらえたらしく、にっこりと微笑んでもらえました。それからホテルの場所を知ってるか伺ったところ、そこから2分ほどスペイン語でお話をしてくれたのですが、かなり一方的でさっぱり分かりません。多分ホテルとは関係ない話だったのかなと思います。とても笑顔で、杖を振り回して楽しそうで。私は戸惑いながらも、その笑顔をみて孤独で不安だった気持ちが楽になったのでした。結局、英語が分かる方に出会い、丁寧に教えていただいて無事にホテルにたどり着くことができたのです。スペインでは言葉がほとんど通じないですが、他にも、困っている私を助けてくれた人は多くいました。
メスキータの辺りはタイムスリップしたよう。細い路地は石畳で造られており、カラフルな家々が両側に並びます。
メスキータは、イスラム教とキリスト教が混在するモスクです。入口から入ると少し薄暗く、円柱とアーチが無数に続き荘厳な雰囲気です。いわゆるイスラム教部分とされるところです。
そこを過ぎて、内部の中心まで移動するとカテドラルという、キリスト教の部分が現れます。こちらはステンドグラスから光がさし、大変明るいのが先程の円柱とアーチの間とは対照的です。
ついついどうしても明るいカテドラルが人気のようでしたが、私が目を奪われたのは薄暗い中でのイスラム部分の繊細な装飾。人が少なかったらもっといいのに・・
メスキータ裏のユダヤ人街は歩いているだけで楽しい街。白い壁に青い植木鉢、鮮やかな花が目を楽しませてくれます。そこに住んでいる方もいるので、ドアが開いていれば、こっそり玄関を覗いてみましょう。ドアの形はもちろん、お宅によって玄関の飾りつけは様々。色鮮やかな植物やタイル、置物などどれもが美しいです。
街歩きにつかれたらコルドバの街に流れる川のほとりへ。ローマ橋のあたりは川が流れているせいかのんびりした空気が流れます。
<フリヒリアナ>
アンダルシアの街、白い村フリヒリアナ。街のどこを切り取っても絵葉書のように美しい景色は、かつて「スペインで最も美しい村」として選ばれたことにも納得。遠くに地中海をのぞむことができ、これぞスペイン、な景色が広がります。フリヒリアナに特にこれといった見所はないですが、白い村観光のハイライトといってもいいでしょう。可愛い雑貨屋さんでお土産を買ったり、坂の上のレストランから街を一望しながら食事をするのがお勧めです。
また、バスで20分ほど走ったところにネルハという街があり、ヨーロッパのバルコニーとよばれる地中海に張り出した展望台があります。岩場の間に小さなビーチがいくつも続き、ちょっとしたリゾート地です。地中海を初めて見た私は大興奮でした。
<バル>
最後にスペイン料理についても触れます。日本にスペインバルが登場して久しいですが、やはり本場のバルは違います。特にグラナダは、ビールを1つ頼むと1つのタパス(おつまみ)がついてくるのでとてもリーズナブル、そして楽しいです。お店を選べば女性1人でも気楽に入れるのでぜひ全ての都市でバルに訪れてみたいですね。また、パエリアは必食。日本で食欲不振だった私はどこへやら、パエリア恐らく2人前をペロリと平らげたのでした(ビールも)。1人だから2人前を出されたら仕方がない。本当に美味しいですスペイン!!!
スペインは街によって本当に色んな顔をもつといわれますが、本当にそうでした。大都会のバルセロナ、歴史香るグラナダ、コルドバ、美しい風景が広がるアンダルシア。スペインは1度だけではもったいない、何度も行きたくなる奥深い国です。
<スタッフおすすめ度>
コルドバ・・★★★★★ メスキータは必見。その裏のユダヤ人街もぜひ訪れたい
白い村・・・★★★★★ これぞスペインアンダルシア!な風景。
2014年10月 楠本悠子
今回は、マドリード→コルドバ→グラナダ→バルセロナとまわり、その間にアンダルシアの白い村や小さな村などに訪問しました。今回はその中でも特に印象深かったコルドバと白い村についてご紹介しようと思います。
白い村、フリヒリアナで
<コルドバ>
いきなり世界史全開ですが。711年にイベリア半島に侵攻したイスラム教徒は、占領した土地の首都をコルドバに置きました。全盛期のコルドバにはイスラム教の伝来とともに、古代ギリシアやローマの文献がアラビア語によって伝えられ、これらを学ぼうとする人たちがヨーロッパ各地から集まりました。そのためコルドバでは多くの学問が開花します。
1232年にキリスト教がイスラム教徒に占拠されたコルドバを奪回しますが、完全に拭い去ることの出来なかったイスラム文化は、コルドバのユダヤ人街を歩くことで見ることができます。
そしてコルドバ観光の一番の楽しみはそのユダヤ人街を散策することと、メスキータというイスラム教とキリスト教が混在するモスクを訪れることなのです!
私のコルドバのイメージは、そのメスキータとユダヤ人街ばかりでした。コルドバ駅に到着し、最初の驚きは「え!めっちゃ近代的!!」。コルドバ駅は、目的のメスキータやユダヤ人街からバスで15分ほど離れたところでした。メスキータまでは想像していたコルドバの街の風景と全く違う、普通の市街地なのです。なるほど、私がイメージしていたコルドバの街は、メスキータとその裏の部分なのでした。そのようなわけですので、宿泊は駅から離れていても、メスキータの近くがお勧めです。
コルドバ駅
さて、コルドバ駅からは多くのバスが出ています。どのバスに乗ればメスキータにいけるのか・・駅の前で右往左往していたら、突然通りかかったおばちゃんが「これ!めっきーためっきーた!!!」よく分からないスペイン語で迫力満点、親切心満点で教えてくれますが全く分かりません。とりあえずメッキータという言葉を信じてみてバスに乗ったところ、無事にメスキータに到着することができたのでした。スペインの方は優しい。
夜のメスキータ
スペイン語が分からないで思い出しました。かなり余談ですが、グラナダでは夜遅くに街に到着し、暗い街の中を重いスーツケースをひっぱる私の前に、一人のおじいちゃんが通りかかりました。その時私はホテルが見つからずホテルの最寄であるはずのバス停から20分以上歩き続け、飢えと孤独と不安で泣きそうになりながら歩いていました。英語がわかるかどうか不安になりながらも、とりあえずそのおじいちゃんに尋ねてみようと思い、また、ご老人なので極力丁寧にしなければと思い、オラー(スペイン語で「やぁ」)といってからブエノス・・(こんばんは・・)さらにお辞儀もすると、おじいちゃんにはとても良い印象を持ってもらえたらしく、にっこりと微笑んでもらえました。それからホテルの場所を知ってるか伺ったところ、そこから2分ほどスペイン語でお話をしてくれたのですが、かなり一方的でさっぱり分かりません。多分ホテルとは関係ない話だったのかなと思います。とても笑顔で、杖を振り回して楽しそうで。私は戸惑いながらも、その笑顔をみて孤独で不安だった気持ちが楽になったのでした。結局、英語が分かる方に出会い、丁寧に教えていただいて無事にホテルにたどり着くことができたのです。スペインでは言葉がほとんど通じないですが、他にも、困っている私を助けてくれた人は多くいました。
メスキータの辺りはタイムスリップしたよう。細い路地は石畳で造られており、カラフルな家々が両側に並びます。
石畳の街
メスキータは、イスラム教とキリスト教が混在するモスクです。入口から入ると少し薄暗く、円柱とアーチが無数に続き荘厳な雰囲気です。いわゆるイスラム教部分とされるところです。
そこを過ぎて、内部の中心まで移動するとカテドラルという、キリスト教の部分が現れます。こちらはステンドグラスから光がさし、大変明るいのが先程の円柱とアーチの間とは対照的です。
突然ひろがる神々しい世界
ついついどうしても明るいカテドラルが人気のようでしたが、私が目を奪われたのは薄暗い中でのイスラム部分の繊細な装飾。人が少なかったらもっといいのに・・
ステンドグラスから漏れる光
メスキータ裏のユダヤ人街は歩いているだけで楽しい街。白い壁に青い植木鉢、鮮やかな花が目を楽しませてくれます。そこに住んでいる方もいるので、ドアが開いていれば、こっそり玄関を覗いてみましょう。ドアの形はもちろん、お宅によって玄関の飾りつけは様々。色鮮やかな植物やタイル、置物などどれもが美しいです。
お土産やさん
しのびこみたくなるほど素敵な玄関!
散歩していたら見つけた広場で
街歩きにつかれたらコルドバの街に流れる川のほとりへ。ローマ橋のあたりは川が流れているせいかのんびりした空気が流れます。
<フリヒリアナ>
アンダルシアの街、白い村フリヒリアナ。街のどこを切り取っても絵葉書のように美しい景色は、かつて「スペインで最も美しい村」として選ばれたことにも納得。遠くに地中海をのぞむことができ、これぞスペイン、な景色が広がります。フリヒリアナに特にこれといった見所はないですが、白い村観光のハイライトといってもいいでしょう。可愛い雑貨屋さんでお土産を買ったり、坂の上のレストランから街を一望しながら食事をするのがお勧めです。
また、バスで20分ほど走ったところにネルハという街があり、ヨーロッパのバルコニーとよばれる地中海に張り出した展望台があります。岩場の間に小さなビーチがいくつも続き、ちょっとしたリゾート地です。地中海を初めて見た私は大興奮でした。
小さいがビーチもある
<バル>
最後にスペイン料理についても触れます。日本にスペインバルが登場して久しいですが、やはり本場のバルは違います。特にグラナダは、ビールを1つ頼むと1つのタパス(おつまみ)がついてくるのでとてもリーズナブル、そして楽しいです。お店を選べば女性1人でも気楽に入れるのでぜひ全ての都市でバルに訪れてみたいですね。また、パエリアは必食。日本で食欲不振だった私はどこへやら、パエリア恐らく2人前をペロリと平らげたのでした(ビールも)。1人だから2人前を出されたら仕方がない。本当に美味しいですスペイン!!!
老舗のバル
恐らく2人前を平らげた
タパスたち
スペインは街によって本当に色んな顔をもつといわれますが、本当にそうでした。大都会のバルセロナ、歴史香るグラナダ、コルドバ、美しい風景が広がるアンダルシア。スペインは1度だけではもったいない、何度も行きたくなる奥深い国です。
<スタッフおすすめ度>
コルドバ・・★★★★★ メスキータは必見。その裏のユダヤ人街もぜひ訪れたい
白い村・・・★★★★★ これぞスペインアンダルシア!な風景。
2014年10月 楠本悠子
- 弾丸スペイン5泊8日 バルセロナ&アンダルシアを駆け巡る
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エリア:
- ヨーロッパ>スペイン>グラナダ
- ヨーロッパ>スペイン>バルセロナ
- ヨーロッパ>スペイン>マラガ
- テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2014/12/25 13:17
今回は友人と共に情熱の国スペインへと旅立った。
5泊8日と短かったため、バルセロナ2泊とマラガ1泊、グラナダ2泊という詰め込みプラン。
かつて「太陽の沈まない国」と称され、栄光を欲しいままにしたスペインは街ごとに異なる人々や風景、料理など様々な表情で私たちを迎えてくれた。
○バルセロナ○
2泊しかしなかったこともあり、ガウディに始まり、ガウディに終わったバルセロナ。
空港からバルセロナ市内までは、空港シャトルバスを使って約30分。値段は片道1人5.75ユーロ。(2014年11月現在)15分おきごとに走っていて、空港 → スペイン広場 → バルセロナ中央大学前 → カタルーニャ広場と止まるので、この周辺のホテルに泊まる場合は断然おすすめ。
空港シャトルバス「Aero bus」
バルセロナの象徴ともいえるサグラダ・ファミリア。ずっと見てみたかったのだが、ついにこの目で見る日が訪れた。地下鉄サグラダ・ファミリア駅を出ると、目の前に突如として現れる。予期せぬ近さに思わず声を上げてしまう。訪れる際は電車を降りたあたりから心の準備をしておこう。
中に入ってみると、美しいステンドガラスから入り込む光が聖堂内部に何とも言えない神秘的な空気を作り出している。
ガウディの設計手法はかなり独特だ。網状の糸に重りを数個取り付け、その網の描く形態を上下反転したものが、垂直加重に対する自然な構造形態だと考え、このような設計を施した。
逆さ吊り模型
鏡を下に置き、上から見た図
うーん。ガウディの頭の中を一度覗いてみたいものだ。
ご存じの通り、すでに着工から130年間経過しているものの、まだがっつり工事が行われている。2026年には完成するという噂。本当に完成するのかどうかは謎。
続いて、グエル公園、カサ・ミラ・カサ・バトリョを見て周った。
グエル公園のトカゲの噴水
カサ・ミラの屋上
カサ・バトリョ
個人的にはカサ・バトリョが一番好きだった。内部は海の中をイメージして作られており、天井は自然の光がまんべんなく取り入れられるよう工夫が施されている。その光の関係でタイルは上は濃い青、下は薄い青色となっている。
お部屋のドア、ドアノブ、階段、窓、屋根全てが曲線を描いており、一つとして同じ形のものがない。さぞかし、ガウディは職人さん泣かせだったことだろう・・。
屋上に出ると、カラフルなシメジのような形の煙突や通気口、真ん中には天窓がとってある。こんなに奇妙で愉快な屋根は世界でもここだけだろう。
ガウディの作品を訪れるなら、サグラダ・ファミリアとカサ・ミラは日本で事前に予約をしていくのがベター。当日に行くとかなり並んだり入れない可能性がある。
バルセロナの街のとある通りにある六角形のタイル。これもガウディの作品。ホタテ・タコ・ヒトデなどの海の生き物が模様になっている。
街を歩きながらぜひ探してみてほしい。
○アンダルシア地方○
バルセロナから国内線で次の目的地マラガへ。
マラガに到着したのは10月31日の夕方頃。そう、ハロウィン真っ只中。
空港からホテルへ向かう道中、ちらほら仮装をした子供たちを見かける。
ホテルから徒歩1分ほど、マルケス・デ・ラリオス通りに出るとそこはまるで異世界。
子供からおばあちゃんまで、みんな仮装をして歩いている。
中には一仕事を終え、レストランで真剣に口論をしている夫婦(?)も。
さすが本場のハロウィンは日本のハロウィンとはレベルが違う。普通の服を着ている私たちが逆に浮いてしまっていたが、歩いているだけでとても楽しかった。
さて、スペインといえば白い町、闘牛、フラメンコ。それのすべてを叶えてくれるのがここアンダルシア。
翌朝、マラガからグラナダへ向け専用車でミハス、ネルハ、フリヒリアナという白い町を巡った。こういった小さい町へは専用車で効率よく周るのがおすすめ。自分で公共交通機関を使って移動をすると、バスの本数が少なかったり乗継が必要となったり複数周ることが難しい。
どの町も、それぞれ特徴があって面白い。そしてどこを切り取っても絵になる。
ミハスまではマラガから約1時間ほどで着く。
ミハスはロバタクシーが有名
展望台からの眺めが素敵
カラフルな花瓶がかわいい
ネルハまではミハスから約20分ほど。車窓から真っ青に輝く地中海が見えてくる。そこには、もう11月なのにも関わらず、水着で泳いでいる人達がたくさんいた。
ヨーロッパのバルコニーという、地中海を望めるところがある。カラッとした陽気に、街中で演奏されているヴァイオリンの音色。ゆったりとした空気のなかその綺麗な地中海を眺めていると、時間を忘れてしまいそうになる。
ヨーロッパのバルコニー
ヴァイオリンを弾く人たち
この日、たまたまここでウェディングを挙げるカップルに出合った。こんなところでウェディングなんて素敵。
末永くお幸せに!
次の町、フリヒリアナでランチ。
スペインではご飯は間違いがない。有名な発砲ワイン「カバ」とパエリア、パスタなどを白い町並みを眺めながら堪能し、おなか一杯。
モザイク模様の石畳が目を引く
どの町も人が少なく、時間の流れがゆっくりとしている。真っ白な壁に、青色に統一されたドアや植木鉢。そのコントラストが素晴らしい。
青と白で思い出したが、グラナダで見かけたコカコーラのマーク。景観保護のため、ここではコカコーラが青と白なのだ。
夜は、フラメンコ鑑賞やバルめぐりが楽しい。
私はグラナダのタブラオでフラメンコを鑑賞した。タブラオとは、食事をしたり、お酒を飲みながらフラメンコを鑑賞できるところ。私が行った「ロス・タラントス」は洞窟のように狭い空間でダンサーを囲んで見ることができる。とても距離が近く、迫力満点だ。
ここでは、手拍子や掛け声は演者の邪魔になってしまうためNG。生のギター演奏、歌、手拍子はシンプルだが情熱がこもっており、そのなかにも美しさを感じることができた。
食事をしながらフラメンコ鑑賞
そして、もう一つ外せないのがバル巡り。ここではお酒を1杯頼むと、タパスが1つ無料でついてくるのだ。お酒は1杯2〜3ユーロとお手頃。タパスとは、スペイン語で「ふた」を意味する“Tapa”(タパ)の複数形。もともと、アンダルシア地方のバルで、グラスに虫が入らないように、パンやハムでふたをして供したのが始まりだとされていて、そのサービスが好評だったため、しだいに全国のバルに広まってバリエーションも増え、お酒と一緒に出す前菜全般をタパスと呼ぶようになったのだとか。
タダタパス!
最後に。スペインでは心優しい人が本当に多かったように感じられた。
地図を広げていると、必ずといって良いほど声をかけてくれ、親切に教えてくれる。3人で写真を撮っていたら、通りかかった人はみんな「撮りましょうか?」と声をかけてくれる。
観光客の多いスペインでは、やはりスリ・ひったくりには十分注意は必要だが、私はこの旅で人の温かさに感動した。情熱の国なだけあり、皆心はぽかぽかだ。
ガウディの異才に触れ、白い町並みに癒され、おいしいご飯を堪能し、8日間全力でスペインの魅力にかじりついた旅となった。しかし、今回はスペインの「ス」しか見ることができなかったので、今度はビルバオやサンセバスチャンなど北の方や、イビサ、マヨルカ島などにも行き、今回見ることができなかった更なる魅力を見てみたい。
<おすすめ度>
バルセロナ ★★★★ ガウディの奇想天外な発想に驚きの連続!
アンダルシア地方 ★★★★★ アンダルシアを訪れずにスペインは語れない
2014年11月 池田 郁依
- スペイン!フランス!イタリア!鉄道で巡る、憧れのヨーロッパ☆
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エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>ミラノ
- ヨーロッパ>スペイン>バルセロナ
- ヨーロッパ>フランス>パリ
- テーマ:買物・土産 観光地 グルメ
- 投稿日:2014/12/25 12:29
いつかは必ず行きたいと思っていた憧れのヨーロッパ。その「いつか」がまさかこんなに早く訪れるなんて・・・。
9日間でバルセロナ2泊→パリ1泊→ミラノ2泊という行程で3都市のアウトレットと街を列車で一気に周遊してきました。
憧れの町々を出来る限り満喫したいと思い、常に早足で、でもじっくりと駆け巡ってきたのでした。
<スペイン・バルセロナ>
長い長い時間をかけてバルセロナに到着。
ホテルへ荷物を置いて、ふう、と一休みはせず、すぐさまバルセロナの街へ。
地下鉄に乗って10分。私が死ぬまでにお目にかかりたいと思っていた場所のひとつ、世界遺産サクラダファミリアへ到着。
地下鉄からの階段を登ると、いきなり現れた!!
テレビや写真で見た光景が目の前に広がり、感動して「すごい!すごい!」しか言えなかった私。威厳のある出で立ちと彫刻のきめ細やかさに圧倒され、美しすぎてただただ見つめていました。
平日というのに、入場券売り場には長-い行列ができていて、入り口周辺は大混雑。事前にオンラインで購入するか、開館後すぐを狙うかしないとスムーズには入れないそうです。
建築家アントニオ・ガウディが生涯をかけて取り組んだ、いまだ未完成のこのサクラダファミリアは、2026年には完成するといわれています。完成する頃には今以上の行列が出来ていることでしょう。
バルセロナのメインストリートであるランブラス通りを歩いていると、サン・ジュセップ市場にたどり着きました。ここはバルセロナ最大規模の生鮮食料市場で、生ハム、チョコレート、果物にジェラートと、見ているだけでワクワクするようなものばかりがたくさんで、よだれをたらさずにはいられません。
ラ・ロカ・ヴィレッジアウトレットは、バルセロナ市内からシャトルバスが1日に10本運行しており、FCバルセロナのショップやMANGOなど、カジュアルなブランドが入っています。
<フランス・パリ>
荷物置き場が広いので、大きなスーツケースも難なく置けちゃうのが嬉しいですね。
パリには1泊しかできなかったので、ディナーまでのフリータイムは駆け足で観光をしました。
凱旋門。あの門の中をバイクで通ってみたかったなあ・・・
パリといったらエッフェル塔!毎時間0分ぴったりになると5分間だけキラキラとライトアップするのです。シャイヨー宮からの景色は最高でした。
パリでのディナーは、バトームシュでのデョナークルーズです。本格的なフランス料理を堪能しながら、セーヌ河を約2時間かけて遊覧し、パリの歴史的建造物を眺める・・・まさにロマンティックなひと時でした。
屋上デッキに上がると、美しい夜のパリが目の前に広がります。
操縦室に特別に入れてもらいました。気さくな船長さんと。
11月の夜のパリは寒かった!!!
翌日はパリ市内から約45分のところにあるアウトレット、ラ・ヴァレ・ヴィレッジへ。
アウトレットの隣には巨大なショッピングモールがあり、ここへ来ればだいたいの物が揃ってしまいます。
リヨン駅へ戻り、パリ最後の夕飯を食べた後は、寝台列車テロに乗って今回の旅最後の国、イタリアへ。
寝台列車と聞くとなんだか暗くて狭いイメージがあり、安心して寝られるか不安でしたが、ベッドは思っていたよりふかふかで、各部屋に洗面台もついていました。
よーし、安心して寝られるぞ!と思っていた矢先、いきなり目の前が真っ暗になりました。
え!え?と焦って部屋の電気をつけようとするも、つきません。どうやら停電になってしまったようで、しばらくして車掌さんが「ディスコライト〜!」と言いながら、笑顔でライトを持ってきてくれました。「このライトの方がロマンティックだよ。心配しないで。」と言ってくれた彼のおかげで、安心してイタリアでの朝を迎えることができました。
<イタリア・ミラノ>
早朝6時、ミラノ中央駅に到着し、そのままホテルへ。朝日を浴びながら街の散策へ出かけます。
ミラノにあるフィデンザ・ヴィレッジ・アウトレットで催行しているパルメジャーノ・レッジャーノのツアーでは、チーズとワインのテイスティングも楽しめます。
<イタリア・ローマ>
現在はスペイン階段での飲食が禁止されているため、あの有名な映画のワンシーンを再現しようとする人々は皆、階段の前の噴水に腰掛けてジェラートを食べるそうです。
初めてのヨーロッパ。駆け足での旅でしたが、憧れていた街はどの国も素敵でロマンティックで、私の想像以上でした。また来たい、そう思わせてくれる魅力ある場所をたくさん見つけられる最高の旅となりました。
【スタッフオススメ度】
<バルセロナ サクラダ・ファミリア>★★★★★
ライトアップされた夜のほうがおすすめ!
<パリ バトームシュ>★★★★
パリで大切な人と特別なディナーを過ごすなら絶対オススメ
2014年11月 酒井優紀
9日間でバルセロナ2泊→パリ1泊→ミラノ2泊という行程で3都市のアウトレットと街を列車で一気に周遊してきました。
憧れの町々を出来る限り満喫したいと思い、常に早足で、でもじっくりと駆け巡ってきたのでした。
<スペイン・バルセロナ>
長い長い時間をかけてバルセロナに到着。
ホテルへ荷物を置いて、ふう、と一休みはせず、すぐさまバルセロナの街へ。
地下鉄に乗って10分。私が死ぬまでにお目にかかりたいと思っていた場所のひとつ、世界遺産サクラダファミリアへ到着。
地下鉄からの階段を登ると、いきなり現れた!!
テレビや写真で見た光景が目の前に広がり、感動して「すごい!すごい!」しか言えなかった私。威厳のある出で立ちと彫刻のきめ細やかさに圧倒され、美しすぎてただただ見つめていました。
平日というのに、入場券売り場には長-い行列ができていて、入り口周辺は大混雑。事前にオンラインで購入するか、開館後すぐを狙うかしないとスムーズには入れないそうです。
建築家アントニオ・ガウディが生涯をかけて取り組んだ、いまだ未完成のこのサクラダファミリアは、2026年には完成するといわれています。完成する頃には今以上の行列が出来ていることでしょう。
夜のサクラダファミリアにうっとり。
ガウディさんと2ショット。
奇岩をモチーフにした独特の形状が特徴的なカサ・ミラ。
屋上からはサクラダファミリアが見える。
バルセロナのメインストリートであるランブラス通りを歩いていると、サン・ジュセップ市場にたどり着きました。ここはバルセロナ最大規模の生鮮食料市場で、生ハム、チョコレート、果物にジェラートと、見ているだけでワクワクするようなものばかりがたくさんで、よだれをたらさずにはいられません。
生ハムとわたし。
ラ・ロカ・ヴィレッジアウトレットは、バルセロナ市内からシャトルバスが1日に10本運行しており、FCバルセロナのショップやMANGOなど、カジュアルなブランドが入っています。
本場のパエリアは想像以上に大きかった!!
<フランス・パリ>
サンツ駅から高速列車TGVにて一気にパリへ。
荷物置き場が広いので、大きなスーツケースも難なく置けちゃうのが嬉しいですね。
パリには1泊しかできなかったので、ディナーまでのフリータイムは駆け足で観光をしました。
凱旋門。あの門の中をバイクで通ってみたかったなあ・・・
パリといったらエッフェル塔!毎時間0分ぴったりになると5分間だけキラキラとライトアップするのです。シャイヨー宮からの景色は最高でした。
パリでのディナーは、バトームシュでのデョナークルーズです。本格的なフランス料理を堪能しながら、セーヌ河を約2時間かけて遊覧し、パリの歴史的建造物を眺める・・・まさにロマンティックなひと時でした。
屋上デッキに上がると、美しい夜のパリが目の前に広がります。
操縦室に特別に入れてもらいました。気さくな船長さんと。
11月の夜のパリは寒かった!!!
翌日はパリ市内から約45分のところにあるアウトレット、ラ・ヴァレ・ヴィレッジへ。
アウトレットの隣には巨大なショッピングモールがあり、ここへ来ればだいたいの物が揃ってしまいます。
特大サイズのヌテラを発見。
パリのカフェはどこもおしゃれ。
リヨン駅へ戻り、パリ最後の夕飯を食べた後は、寝台列車テロに乗って今回の旅最後の国、イタリアへ。
寝台列車と聞くとなんだか暗くて狭いイメージがあり、安心して寝られるか不安でしたが、ベッドは思っていたよりふかふかで、各部屋に洗面台もついていました。
よーし、安心して寝られるぞ!と思っていた矢先、いきなり目の前が真っ暗になりました。
え!え?と焦って部屋の電気をつけようとするも、つきません。どうやら停電になってしまったようで、しばらくして車掌さんが「ディスコライト〜!」と言いながら、笑顔でライトを持ってきてくれました。「このライトの方がロマンティックだよ。心配しないで。」と言ってくれた彼のおかげで、安心してイタリアでの朝を迎えることができました。
<イタリア・ミラノ>
早朝6時、ミラノ中央駅に到着し、そのままホテルへ。朝日を浴びながら街の散策へ出かけます。
ミラノの象徴、ドゥオーモ。
スーパーマーケットにはいろんな種類のオリーブオイルが並んでいます。
本場のカルボナーラは超濃厚でした。
ミラノにあるフィデンザ・ヴィレッジ・アウトレットで催行しているパルメジャーノ・レッジャーノのツアーでは、チーズとワインのテイスティングも楽しめます。
製造された年が刻印され、年代別に保管されています。
<イタリア・ローマ>
ミラノからイタロに乗り、3時間ほどでローマへ!!
コロッセオは迫力大です。
真実の口。指は噛まれずにすみました。
サン・ピエトロ大聖堂の前は入場チケット売り場に並ぶ大行列が。
現在はスペイン階段での飲食が禁止されているため、あの有名な映画のワンシーンを再現しようとする人々は皆、階段の前の噴水に腰掛けてジェラートを食べるそうです。
パンテオン
初めてのヨーロッパ。駆け足での旅でしたが、憧れていた街はどの国も素敵でロマンティックで、私の想像以上でした。また来たい、そう思わせてくれる魅力ある場所をたくさん見つけられる最高の旅となりました。
【スタッフオススメ度】
<バルセロナ サクラダ・ファミリア>★★★★★
ライトアップされた夜のほうがおすすめ!
<パリ バトームシュ>★★★★
パリで大切な人と特別なディナーを過ごすなら絶対オススメ
2014年11月 酒井優紀
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