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今日も旅する!!ファイブスタークラブ世界探検隊

~お客様の代わりにファイブスタークラブ社員が世界中をチェックしてレポートしてきました。~

プロフィール

ニックネーム:
ファイブスタークラブ
居住地:
東京都
会社名:
ファイブスタークラブ
会社英字名:
Five Star Club
会社所在地:
東京都
会社電話番号:
03-3259-1511
業種:
旅行業
自己紹介:
1.全コース1名より催行保証。ツアーキャンセルはありません。(ごく一部のコースを除く)
2.アレンジ自由自在。延泊や減泊、ホテルグレードUP、航空会社指定、何でもできます。
3.基本的に少人数でのツアーで団体旅行のわずらわしさはありません。(ごく一部のコースを除く)
3.遊牧民のゲルにホームステイやサハラ砂漠でキャンプなど、その国でしかできないユニークなオリジナルツアーを企画。
3.毎週土曜日、各方面の専任スタッフが説明会を実施。疑問、質問は何でもどうぞ。(予約制)

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安心安全・そして美しいパレスチナを正しく理解する旅

2016/01/04 16:16
イスラエル
エリア:
  • 中近東 > イスラエル > エルサレム
  • 中近東 > パレスチナ自治区 > ベツレヘム
  • 中近東 > パレスチナ自治区 > パレスチナ自治区その他の都市
テーマ:
  • 観光地
  • / 世界遺産
  • / 歴史・文化・芸術


パレスチナの視察旅行に参加させて頂いた。まず、パレスチナと聞いて何をイメージするか?昭和生まれの私にとって幼いころからの記憶ではいつも戦争をしている国。アトランダムに連想されるワードは難民、ゲリラ、PLO、過激派・・・・・そう、正直あまり良いイメージはない。友人や家族に行くことを伝えるとほとんどの人が危ない、行くな、というほど危険なイメージが定着している。残念ながら観光の情報がほとんど伝わってきていない。イスラエルとなるとエルサレム=聖地、ということで観光地としてのイメージは多少良く、社内の渡航経験者もとても安全で世界有数の楽しい国だと言う。世界の隅々まで商品を取り揃えているファイブスタークラブでもパレスチナが含まれたツアーは9本と相対的に取り扱いが少ない。そんな中でパレスチナ?なぜ今なの?という感じで旅が始まった。

パレスチナの歴史的背景
パレスチナを語るにはまず歴史的背景を理解することが必要。学校で習った筈だがきれいに忘れているので本やネットの記事を基に簡単にまとめてみる。
そもそもの経緯は約2千年前にまで遡る。
現在のイスラエルがある地中海東岸はユダヤ人にとって旧約聖書で神が与えた約束の地と書かれている土地。それを根拠にヨーロッパを中心に迫害を受けていたユダヤ人が王国を作って住んでいたがローマ帝国が領土拡大のため攻めてきたのでユダヤ人はバラバラに逃げていった。
その後ローマ帝国も衰退し今度はその場所にアラブ人が住むようになり、その土地がパレスチナと呼ばれるようになった。しかしアラブ人もオスマントルコ帝国に占領される状態が20世紀の初めのころまで続く。そしてその頃世界中に散ったユダヤ人がヨーロッパなどで迫害を受けパレスチナへ戻り始める。まだその頃は、両者は争うことなく暮らしていたが第一次世界大戦中、イギリスがアラブ指導者にはアラブ独立国家の樹立を、ユダヤ人指導者にはユダヤ民族の地を作るとそれぞれに約束した。この矛盾した約束こそが現在の混乱の元となっている。その後、米英主導でパレスチナを分断してユダヤ人とアラブ人の国を作ることが国連総会に提案され一方的な決議で分断が決定してしまう。これがユダヤ人国家であるイスラエルの誕生の経緯。この決議に対しパレスチナ人と周辺のアラブの国々が反発してイスラエルに進軍し、いわゆる第一次中東戦争が勃発、以降断続的に紛争が続く。第一次戦争でエジプトが攻め込んだのがガザ地区、ヨルダンが攻め込んだのがヨルダン川西岸自治区でこの2つの地域が現在のパレスチナ自治区と呼ばれている。その後アメリカの仲介で、両者の間で暫定自治に関する合意がなされパレスチナによるガザ地区などの暫定自治が始まったがイスラエル側はパレスチナ国家を認める気が無い。一方、独立国家の希望を持つパレスチナ人は裏切られた結果となり衝突し紛争が今日まで続く。現在パレスチナの中にもABC3つの地区が存在していてこれまた複雑。説明を聞いても頭が混乱してくる。
A地区はパレスチナ自治政府が行政権、警察権共に実権を握る地区。 いわゆる純粋な地区。
B地区はパレスチナ自治政府が行政権、イスラエル軍が警察権の実権を握る地区。
C地区はイスラエル軍が行政権、軍事権共に実権を握る地区。

現在の危険度
今回訪問したのはヨルダン川西岸地区。ここでは現在、紛争等は起こっていない。
外務省の安全情報でベツレヘム、ラマッラー、ジェリコの3都市は十分注意してください、の
いわゆる危険度1のレベル。紛争というよりはイスラエル人とパレスチナ人のいざこざがたまに起きる程度でほとんどは入植地(イスラエル人がヨルダン川西岸地区に住宅を建設して入り込んできているエリア)の近くや分離壁の近くなのでツアーで通る幹線道路や街中で大変な事件が起きるということはないそうだ。しかも今回はJICAサイドでも安全に関しては十分に配慮してくれたのでとても安心だった。旅をして感じたことだが治安は良い。特に盗難トラブルはほとんどないらしい。観光客の人気はあるが盗難の多いヨーロッパの某有名都市に比べてよっぽど安心。のどかなパレスチナにはミサイルも銃声も叫び声もない。夜歩きも全く問題ないと体で感じる。24時間眠らない、おかしな犯罪が増えている今の日本に比べてはるかに安全かもしれない。


入国時のトラブルと注意
トルコ航空のイスタンブール乗換でテルアビブへ。まだトルコなのにテルアビブ行きだからだろうか、
ゲート前の航空会社の係員も厳しい目つきと威圧的な態度で質問をしてくる。
入国審査のハードルが高いことでも有名なイスラエル。
”審査官の質問には笑顔で簡潔に”のアドバイスを守り、1問1単語のリズムでサクサクと答える。
パレスチナに行くと言うととても面倒なことになるらしいのでそれは伏せてエルサレムに行くと伝える。予想通りかなり威圧的で感じが悪いがここは我慢我慢。余計なことをいっさいしゃべらなかったので意外に早く通り抜けた。尚、現在はパスポートにスタンプは押されなくなっている。写真が刷り込まれた入国カードがその場で発行される。

ちなみに記入する書類は無いのでその点では楽。


その後、荷物が出るのを待っていたらさっきの審査官が仲間を引き連れ私に何か話しかけてきている。どうやら後ろに並んでいた日本人と友人ではないかと言いだし、二人で何しに来たのか聞かせろ、といった体でパスポートを取り上げられ別室に連れて行かれた。一度入国したのに引き戻されるなんて前代未聞。そこには同じように難癖をつけられたであろう入国難の方たちが地べたに座って次の尋問の順番を待っていた。中には4時間近く待っているという、どう見たって普通のアメリカ人もいる。
もはやこれは嫌がらせとしか思えない。理由もなく1時間以上待たされているうち、どうでもよくなりこのまま帰りたい気分になった。しかし帰りの飛行機代はどうなるのかとか、この後の仕事もあるしそう簡単には引きかえせない・・・などと思っていたところ名前を呼ばれて別室で再審査。大した質問をされることもなく許可されようやく入国できたがこのロスタイムは一体何だったのか??

月の都 ヤシの木の都・ジェリコ
ベングリオン空港からは車で約2時間、最初の目的地ジェリコへ(ガイドブックではエリコと紹介されている)海抜マイナス260メートルと世界で最も低地に位置する、そして人が住む都市として地球上で最古の都市。



これだけでも観光地としての話題性は十分備えている。クレオパトラが所有していたという伝説でも有名で遺跡が豊富なパレスチナを代表する観光地。暖かい気候と豊かな水源からさまざまな果樹が育つ、ちょっと南国の雰囲気が漂うジェリコ。ここには大きく2つの観光ポイントがある。

まず最初に訪れたのがパレスチナ屈指の考古学遺跡で中東最大のモザイクの床が有名なヒシャム宮殿



8世紀にイスラム国家の指導者カリフが建てた宮殿跡で、地震で埋まったため保存状態が良く当時のままのモザイクが見られる。中でもきれいなのが生命の樹



生命のバランスを示す画でライオンとシカが描かれている。宮殿跡からはイスラム教が入りたての頃の建築様式やサウナ風呂の構造がわかるという点でも大変重要な遺跡である。他にも多くのモザイクが砂に埋もれているらしい。砂をどければもっと多く見られるそうだがもちろんそれにはお金がかかる。いずれ公開する計画があるらしいのでそうなれば3番目の世界遺産として申請するのだろうか?興味深い。
続いてテルアッスルターン


ジェリコの北西部にある古代遺跡で最も古くから人々が定住した古代都市の一つとして知られる。1万年も前の住居跡や4千年も前の城壁の跡などが残されていることが世界最古の都市と呼ばれる所以。



あまり保存状態が良くないのか、歴史的観光地としての風格が感じられず殺風景というのが正直な感想。深く掘られた地面からは何層にも渡って縞模様が見られるがその縞の数だけ町が滅ぼされその跡に再建されたことを物語っている、世界最古の階段や世界最古の井戸、巨大な防御塔などは紀元前7千年のものだと言われ、まさに歴史が積み重ねられているスポットでる。

遺跡の上を「悪魔に試みられた誘惑の山」へあがるロープウェイが通っている。


断崖に建てられた聖ジョージ修道院
渓谷ワディケルトは高く切り立った岩山に自然にできた亀裂でエルサレムからジェリコまで45kmの長さに及ぶ。


そのワディ渓谷の岩肌にへばりつくように建っている聖ジョージ修道院はギリシャ正教の修道院。



5世紀に建てられたものだがペルシャ軍がパレスチナに侵攻した時に破壊されたので現在の修道院は1901年にギリシャ正教会によって復元されたもの。
車は途中までしか入れない。車を降りてから山道を歩くことおよそ20分、上り下りが厳しく体力を要する。


ロバで行く方法もあるが誰も乗っていない。


遠目に見える修道院がどんどん近づいてくる、この迫る感じがイイ。


こんな山奥で、岩にしがみつくように断崖に建つその姿は感動的でパレスチナにもこんな凄いところがあることに驚いた。ここはこの旅における“意外な出会い”のひとつとなった。
中に入ると熱心な信者が大勢訪れていた。

死海体験
ジェリコ滞在の最後の楽しみはあの“死海“。もはや説明不要の不思議な塩湖。対岸にはヨルダンが見える。非常に短い時間であったが浮遊体験をしてみた。思ったよりあっけなく感動が少ない。


ミネラルが豊富で美容効果を求めてやってくる人が多く、水底の泥を体に塗りたくってみた。


それよりも死海あがりに飲んだビールが最高でペヤングソース焼きそばが食べたくなる。

世界遺産・バティールの段々畑
ベツレヘムの北西およそ7キロにあるバティール村には古代ローマ時代(約2千年前)に作られたといわれる段々畑や伝統的な灌漑システムが残っていてパレスチナの原風景が楽しめるスポット。



段々畑でオリーブやブドウなどが栽培されている。この村は2014年にパレスチナで
2番目に世界遺産に登録されたが同時に紛争や災害などの影響で保護が必要な危機にさらされている遺産リストにも登録されている。その登録のきっかけがイスラエルとの問題。
イスラエルがこの村を通ってテロ対策用とする分離壁の建設計画が持ち上がっていることが判明したためパレスチナ自治政府は早期に世界文化遺産に指定するよう要請を行った。なぜなら壁が出来てしまうと景観が破壊され地元の農民が過去数世紀にもわたって育ててきた畑に近付けない事態が生じる恐れがあるからだ。そんな訳ありの世界遺産であるが残念ながらとても世界遺産とは思えないほど地味な印象を受けた。昨年社員旅行で行ったフィリピンのバナウェイも同じ段々畑の世界遺産だがそれと比べると(比べてはいけないが)景観がかなり劣る。案内板もなく道にはゴミが数多く散らばっていて、失礼ながらその辺の田舎の村と何ら変わらない。でもその経緯と歴史を理解すれば合点がいくので今後の展開に期待したいと思う。




ベツレヘム・・イエス生誕の地
ベツレヘムにある聖誕教会はイエスが生まれた洞窟の上に建てられた教会で、
処刑されたエルサレム旧市街のゴルゴダの丘からおよそ10キロと非常に近くにある。
現在でも巡礼者や観光客があわせて年間2万人も訪れるベツレヘムを代表する観光地。



2011年にユネスコへの加盟が承認されたパレスチナが世界遺産に申請したところ、イスラエルが反対動議を提出した。しかしそれが却下されたのでアメリカが調査不十分という理由でさらに反対し、ユネスコへの分担金拠出を停止するほどもめた。結局は翌年パレスチナ初の世界遺産に登録されたがパレスチナとイスラエルの抗争などによって教会の維持や補修が進まない状況から、世界遺産登録と同時に危機遺産リストにも記載されている。
教会の入り口はメンジャー広場に面していてとても小さく『謙虚のドア』と呼ばれている。
大人一人がやっと入れる大きさだが中は天井も高くて広い。


階段を下りるとイエスが生まれた洞窟がある。そこに祭壇があるが小さいので見学するには順番待ちをしなければならない。祭壇の下には銀色の星の形をしたものが埋め込まれている。混み合っていたことと、何か撮影してはいけないような空気が充満していたのであまり詳細までおさめられなかった。


聖誕教会から歩いてすぐのところに伝説の教会“ミルクグロット”がある。


マリアが生まれたばかりのイエスと一緒にいる頃、天使から聖ヨセフにエジプトに逃げるようお告げがあった。ヨセフが出かける準備をした時にマリアを急かしたところ母乳が数滴こぼれ落ちて赤い地面が急にミルク色に染まったという不思議で可愛い伝説のある洞窟。この乳白色の美しい教会には子宝を望む女性が多く訪れるらしい。


ユニークな邸宅ホテル・DAR SITTI AZIZA HOTEL
ミルクグロットのすぐ近く、ロケーションが良い家族経営のブティックホテル


ホテルサイトの口コミ情報でもとても評判がよく最初に足を踏み入れた瞬間”おっ!”と声が出るくらいの感動がある。正確な年数は不明だが築年数は300年を超えており、まさに歴史を感じる宿。昔の邸宅を改造した部屋は全部で12。それぞれの部屋にテーマがありすべて造りが違うのが特徴。お婆ちゃんがあたたかく迎えてくれて、しかもおもてなしが行きすぎるくらい厚い。そんな家族の愛に囲まれ、自宅で寛ぐような体験をしたければぜひここに泊まることをお勧めする。




分離壁とストリートアート



分離壁とはイスラエル側がパレスチナ人の自爆テロを防止するという名目でヨルダン川西岸地区の境界に建設している壁。ところがその名目とは裏腹に、実際の分離壁は入植地を囲むために停戦ラインより内側に曲がりくねったように入り込んでいる。それはイスラエル側が入植地を恒久的な領土とするための既成事実化を目論んでいるとも言われている。さらに分離壁そのものがパレスチナ人の生活を分断して孤立させていることから壁の建設は国際的に不当な差別であると非難されている。2005年8月にバンクシーという世界でも有名な正体不明のイギリスのストリートアーチストが分離壁に9枚の絵を描いた。しかもイスラエルの治安部隊から威嚇射撃を受けながらも果敢に描いたらしい。


壁の絵は一か所ではなく分散しているのですべてを見ることはできないが今回は風船で壁を飛び越える少女の絵を見た。教えてもらわないと見逃してしまうようなサイズの絵。この絵の前にバンクシーのショップがあってTシャツなど様々なグッズが手に入る。



また分離壁ではなく町の中のガソリンスタンドの壁にあるこちらの絵も有名。


爆弾でなく花束を投げるシーンは衝撃的で迫力がある。このようにパレスチナ人の苦しみが表現された絵がいくつか点在していてとても興味深い。
これもこの旅における“意外な出会い”のひとつだった。

ホームステイもできる
ベツレヘム近郊にあるランドオペレーターのマネージャーのお宅訪問。


とても陽気で明るい性格の方なのできっと楽しいホームステイが体験できると思う。
一戸建でなくマンションだがかなり広く、ゲストを迎えられるようにツインベッドルームがしつらえてある。


テラスバルコニーは眺めも良く、バーベキューも出来るので家族や地元の人たちとのふれあいも可能。ホテルライフも良いがリアルにパレスチナライフが体験できるのでツアーにすれば面白い。

文化・娯楽・美食の都、ラマッラー
ベツレヘムから東へ15キロ、標高860メートルの丘にあるパレスチナの政治的首都


若者文化の発信地でもあり今回訪れた都市の中では最も都会で活気に満ち溢れている。
歩いていると地元の青年たちに一緒に写真を撮ってほしいと囲まれる。


それはそれでとても嬉しいが本音はあまり外では見かけない若いパレスチナ女子とおさまりたい。

ザハラン家の伝統家屋


19世紀に建てられた家屋で現在は博物館のようにパレスチナの歴史的資料が並べられているおみやげや。またイベントスペースとしても使われている。


ラマッラーにはパレスチナの歴史に名を刻んだ英雄たちが眠っている。
パレスチナに生涯をささげたアラファト議長のお墓


パレスチナを代表する詩人でパレスチナの独立宣言の起草者である
マフムードダルウィーシュの博物館など。



マルサバ修道院とキドロン渓谷
ベツレヘムの東、約15キロ、キドロン渓谷を望む荒涼とした岩山にある修道院。




カッパドキア出身の修道士、聖サバスが5世紀後半に建てた世界で最も古い居住型の修道院の一つで、今なお多くの修道士が住みついている。そもそも渓谷の洞窟の中で禁欲的な生活を送るのが目的であったため現在も女人禁制となっている。帰国してからネットでチェックすると、下から見た方が圧巻、ということがわかって残念・・・降りるのを忘れた。強く後悔している。

ラマッラー郊外のタイベー村
ヨルダン川西岸地域で唯一のキリスト教徒の村。その村にあるタイベービール工場を訪問した。


ここでは唯一のパレスチナ地ビール、タイベーが作られている。まずはビールを試飲しながらのDVD鑑賞だがちょっと造りが雑。映像こそ雑だがこのビールをあなどってはいけない。


それくらい美味い。ここに来るまでに何度か飲んでいるがそのクオリティの高さに惚れてしまう。
日本のビールに味が似ていていわゆる外国のビールという感じがしない。かなり研究されて作られたようだ。鑑賞後は社長自らのご案内によるとても簡単な作業工程見学。



小さな工場なのであっけなく終了してしまう。日本で行われたビールフェスティバルにも出展したことがあるらしくその質の高さは認められている。工場内には日本語で書かれた自慢ののぼりも飾ってある。



ホテルで飲むと350ミリで600円と割高、スーパーで買うと200円、味だけでなく価格も似ている。さらにこの父子はビジネスに貪欲で近所にホテルを経営している。ホテルのオープンは未だだが、中を案内してもらった。1階にはワイン工場も備えていてこっちも試飲。これも美味い。
なかなかやる・・・この父子


パレスチナの食事
新鮮な果物と野菜が美味しいパレスチナ。マーケットには多くの食材が並んでいてとても賑やか


短い滞在の中でも印象的な食べ物は、
・ファラフェル(コロッケ)・・・ひよこ豆で作るコロッケ。街中いたるところで揚げているので手軽に楽しめる。タイベービールがよくあう。


・マクルーベ(炊き込みご飯)・・・味付けがシンプルでたくさん食べても飽きない、日本人好みの味。


・シュワルマ(薄切りの肉)・・トルコのケバブと同じだが味は断然いい。このサンドイッチはどこでも手軽に食べられる。臭みがまったくなくてジューシー。


この3つがお勧めで他にも野菜がとても美味しい。


食事の値段は決して安くない、むしろ物価が高い。
それから街中のカフェならどこでもあるシーシャ。普段喫煙の習慣がない私でもこれはトライしたくなる


さらにこんな際どいお店も。真剣なパクリなのか?ただのシャレなのか?スタバをベツレヘムで発見!


パレスチナで出会った人々
皆さん明るくて愛想が良いのが非常に印象的。街ですれ違う人たちの人たちも笑顔で挨拶を
返してくれる、そんな温かみのあるパレスチナ。










観光振興のプロジェクトとしてJICAが力を入れているツーリズムのいくつかも見学・体験させて頂いたので紹介したい。

モザイクグループ


ベドウィンテント体験


女性支援の刺繍製品


バードリングステーション


ベツレヘムフェアートレードアルチサン


失礼ながら観光素材としては物足りなくお客には伝わりにくく、まだまだ努力が必要という印象を受けた。今すぐビジネスとして捉えるには厳しいが、こういった人たちの努力を私たちツーリズムが積極的に協力して盛り上げていかなければならない。
それから今回は視察旅行なので、現地の観光に携わっている皆さんとの意見交換会や観光大臣を表敬訪問


などに数少ない日本代表(?)として出席させていただき非常に光栄であった。

美しい朝
今回の旅行では多くの方に出会い、とてもお世話になりました。
出発前の期待を大きく裏切る、素晴らしい機会を下さったことに厚くお礼申し上げます。
これからは考えを改め、安心、安全で美しいパレスチナを多くの日本人に伝えていきます。
最後にパレスチナのサンライズショットでマアッサラーマ!



スタッフおすすめ度

★★★ヒシャム宮殿・・・宮殿中庭のオブジェとモザイク(生命の木)が見どころ。
★★★★聖ジョージ修道院・・・岩にへばりつく姿が美しい、ギリシャ正教会の修道院。
★★★★★聖誕教会・・・キリストが生まれた、世界中から注目する必見の教会。
★★★★★ベツレヘム近郊の分離壁・・・ゆっくり時間をかけて1枚でも多くの絵を見つけたい。
★★★★タイベービール・・・ビール好きな人に飲んで欲しい、絶妙な味わい。

(2015年4月 櫻本竜一)
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