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ファイブスタークラブ
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会社名:
ファイブスタークラブ
会社英字名:
Five Star Club
会社所在地:
東京都
会社電話番号:
03-3259-1511
業種:
旅行業
自己紹介:
1.全コース1名より催行保証。ツアーキャンセルはありません。(ごく一部のコースを除く)
2.アレンジ自由自在。延泊や減泊、ホテルグレードUP、航空会社指定、何でもできます。
3.基本的に少人数でのツアーで団体旅行のわずらわしさはありません。(ごく一部のコースを除く)
3.遊牧民のゲルにホームステイやサハラ砂漠でキャンプなど、その国でしかできないユニークなオリジナルツアーを企画。
3.毎週土曜日、各方面の専任スタッフが説明会を実施。疑問、質問は何でもどうぞ。(予約制)

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英国式旅行 〜ナローボートで真のイギリスを見る〜

2016/06/24 15:57
イギリス
エリア:
  • ヨーロッパ > イギリス > コッツウォルズ
  • ヨーロッパ > イギリス > ストラトフォードアポンエイヴォン
テーマ:
  • ホテル・宿泊
  • / グルメ
  • / 歴史・文化・芸術


古くからの伝統を大切にする国イギリス。
そんなイギリスで、200年経った今でも変わらずに大切に守られているものがある。それはパブでのビールと、「ナローボート」だ。電車が発達する現在でも、まだ伝統を大切にしているイギリス。今回はその「ナローボート」に宿泊させて頂き、イギリスの歴史に浸ってきた。

「ナローボート」と聞いて、あ〜ナローボートね。と分かる人はいるだろうか。私は正直、行くまで全然ナローボートのことを知らなかった。ナローボートとは、その名のとおり、狭い(ナロー)ボート。

今から約200年前、産業革命の頃イギリスでは運河が作られ始めた。運河の設計と同時に、石炭や鉄道のレール、枕木などを運搬するために造られたのがナローボート。産業革命の中心であったバーミンガムを中心に、運河は網目のように張り巡らされ、ナローボートは運搬手段として大活躍してきた。ところが、蒸気機関車が開発されてからは、運河の交通はみるみると忘れ去られてしまう。やっぱり、ボートは列車の速さや運搬量にはとても敵わない。
でも、忘れてはいけないのがここは「古いものを大切にする国、イギリス」だということ。古いもの大好きなイギリス人達の手で、忘れかけられたナローボートをレジャーの目的で、かつてない素晴らしい旅のスタイルとして甦らせたのだ。
エイヴォン川


シェイクスピアの故郷、ストラトフォード・アポン・エイヴォンに1泊した私は、そこから電車で約10分のウィルムコート駅に向かった。周りは何もない、こじんまりした駅。到着すると、日本人のあつこさんと、イギリス人のアンディさんが出迎えてくれた。
そこから歩くこと1,2分で運河に到着。
そこには何艘ものナローボートが並び、その中から赤色のボートに案内された。「アット・イース」という名前が書かれている。


このボートは、あつこさんとアンディさん2人の手作り。以前のボートに住みながら、この新しいボートを1年半かけて作ったという。今は家も車も売り払い、ナローボートで暮らしている。ナローボートは、幅約2.1m×長さ約20mで、この中にダイニングルーム、キッチン、バスルーム、洗面台が2か所と、寝室が2か所ある。
早速船内を案内してもらう。ボートの内装は、私が想像していた簡素な船内とは裏腹に、とても温かく落ち着いたモダンな内装。あつこさんがデザインや設計を手掛けたということもあり、日本人好みな内装かもしれない。
寝室


洗面台


アメニティも完備


ダイニングルーム


キッチン


ボートにはこの狭い空間だけで生活していくための知恵があらゆる所に詰め込まれている。これぞ究極のミニマリスト。隙間を上手く活用し、無駄なスペースが全くない。特にキッチンには思わず見入ってしまった。最大で4名のお客様を乗せることがあるため、その分の食器が必要。食器の高さにあう食器棚を買ったのか、食器棚の幅にあう食器を見つけたのか、食器棚に無駄なスペースを作らず、ぴったりのサイズでたくさんの食器が収納されている。寝室も、スーツケースを広げられるだけの幅がきっちりと確保されており、ベッドの下にはスーツケースがすっぽり入るスペースが設けられている。

一通り船内を見学した後は、ボートでの注意事項を聞き、いざ出発。
アンディさんが舵を切り、あつこさんは紅茶を入れてくれた。ボートは時速4〜6kmの速さでゆっくりと進む。
アンディさん手作りクッキーと紅茶を頂く


両岸には小径が作られていて、そこをジョギングする人、犬の散歩をする人、サイクリングをする人が行き交っている。
運河の脇には小径続いている


この道は絶えることなくずっと続いている。ふと気付けば、ずっと右側にあった道が左側にある。どうしてだろう・・

それは、今のボートを動かしているエンジンが開発されるよりも昔、馬がこのボートを引っ張っていた。この道はかつてナローボートを引っ張る馬のための道だったのだ。
右にあった道が左に変わったのは、馬の筋力のバランスをとるため。ずっと右側から引っ張っていると、馬の筋肉が片方についてしまいまっすぐに歩けなくなる。そのため、時折道を左側に変え、馬への負担を減らしたらしい。運河をわたす橋には、馬が引っ張っていたロープが擦れた跡がいまだに残っている。

ナローボートの運転には特に資格は要らない。そのため、私も少しだけ舵取りにチャレンジさせてもらった。やってみると意外と簡単!行きたい方向と反対方向に舵を引けば良い。
しかし、運河には所々に番号がふられた橋が渡されており、その細いトンネルを船幅すれすれを通らなければいけない。
この先の細-いトンネルをくぐる


舵を切っているところから見ると、さらに難しいのが分かる


さすがにここは私では無理なので、アンディさんにバトンタッチ。乗っていると本当に船幅すれすれを通るので、スリル満点。

誰でも運転できるということで、家族でボートをレンタルしたり、結婚式前のパーティに若い男性陣がわいわいと騒いでいるボートもあったり、どうやらイギリスでは若者からお年寄りまで、幅広く人気があるみたい。いろんな人たちが乗るボートとすれ違い、その度にみんなが挨拶をしてくれるのが楽しい。

しばらくすると、細い橋が見えてきた。これは「水道橋」といって、道路や線路の上をボートで走れるようになっている。
水道橋


線路の上を走る


下を走る車から手を振ってくれる


下から見るとこんな感じ(これは短い水道橋)


さらに行くと、行き止まりが見えてきた。これは、「閘門」と言われる門。この門の向こう側は水位が異なっており、この閘門を設けることによって、水位を調節し、船が行き来できるようになっている。一度船から降り、手作業で開けて通る。
まず、門を通るためにボートを細い通路に通し、スタンバイ。






そして、手でぐるぐるとハンドルを回し、水中にある水路を開け、水を水位の高い方から低い方へと送る。
水中の水路を開ける


そして、反対側の門も閉め、水を貯めて水位を合わせる。
門は重たいので、全体重をかけて




水位がだんだん上がってくる


最初こんなに低かった水位が


ここまで上がる


水位が合うと、もう一つの門を開け、ようやく船を通すことができる。






ナローボートでの旅は「急ぐ」ということはできない。対向するボートが来た場合は、この門を対向ボートが通るまで待って、もう一度水位を合わせて通っていく。

何よりも、ゆっくりと歩く速さで動くボートから眺める景色は最高。鴨の親子が戯れている様子、野生のウサギがぴょんぴょん飛び跳ねている様子、草原で牧草を食べる牛や羊の様子。日本にいると体感できないゆっくりとした時間の流れに身を任せ、何も考えずにこの大自然の景色を眺めているととても心が癒される。

この日はウートン・ワーウェンという所で停泊。ここで、ボートに水を補給。シャワーや飲料水はボートの下部に積まれていて、停泊した際に補給する。




この停泊所近くのパブで夕食。
ナビゲーションイン


このナビゲーションインというパブ。運河沿いに同じ名前のパブが何軒もあるらしい。「Navigation」は「航行する」という意味。かつてこの運河を作っていた頃、作業員の休憩所のために建てられたのがこのナビゲーションイン。運河の工事が進むと、その先々に建てられていたため、運河沿いにはたくさん同じ名前のパブがまだ残っており、このパブに飾ってある写真や絵を見ると、運河ができる様子が年ごとに見ることができて面白いのだとか。

この辺りは明かりがないため、夜はボートから満点の星空を見ることができる。残念ながら、夕食を食べ終えた頃から雨が降り出し、星は見ることができなかった。。。

ボートで寝るって、船酔いは大丈夫?
2人が暮らすボートで寝るって、プライベートは大丈夫?
と心配される方もいるかもしれない。

船酔いに関しては、私も船酔いには弱いため、少し心配していた。が、ボートといっても全く揺れないので、船酔いの心配は不要だった。あつこさんもこれまで船酔いされた方はいないとおっしゃっていた。
また、客室と、あつこさん夫妻が寝る寝室はきちんと仕切られるようにドアがあり、夜はここを閉めて寝るので、きちんとした個室になりプライベートは保たれる。バスルームと洗面台も2か所あるので、自分の好きなタイミングでシャワーを浴びることができる。アメニティやドライヤーも用意されているので、不便を感じないどころか、想像を遥かに超えて快適に過ごすことができた。※ドライヤーは、電気はエンジンが動いている間しか使うことができないので、夜は20時まで、朝は7時以降しか使うことはできない。

朝は、あつこさんが朝食を作って下さった。


まさかボートでこんな豪勢な朝食を食べられるとは思ってもいなかった。何といっても日本人のあつこさんが作ってくれるので味は間違いない。フルーツも私が到着する数時間前に仕入れて下さったということで、とても新鮮。因みにお醤油も用意してくれている。
お腹いっぱいになったところで、ボートは再度ウィルムコート駅に向けて出発。
この日は少し雨が降っていたので、外は少し肌寒かった。船内で曇る窓ガラスをこすりつつ、あつこさんが入れてくれたコーヒーを飲みながら、ナローボートについての興味深いお話をひたすら聞いた。

かつて、ナローボートで生活していた人はたくさんいた。しかし、ナローボートで生まれた子供たちはきちんと学校にも行くことができず、字の読み書きができなかった。その子たちから生まれる子供たちももちろん字の読み書きができない。そのため、かなり苦しい生活をし、その当時のことは本などにも残っておらず、ナローボートで生活する人たちの間で、口頭で伝えられてきた情報しかないのだ。
そんな貴重なお話を聞くことができ、さらに実際に目に見ることができ、行くまで名前も知らなかったナローボートの虜になってしまったことは言うまでもない。

これからコッツォルズを訪れる際には、是非ナローボートも体験して頂きたい。ロンドンだけではもったいない!

ナローボートの旅を通し、イギリスの古き良き伝統と大自然に魅了され、初めてのイギリス訪問にして真のイギリスを見れた気がした。
お世話になりました!


ナローボート ★★★★★ 素晴らしい伝統と大自然に触れることができる。イギリスに行ったことのある人にも、初めての人にもおすすめ!

(2016年5月 池田郁依)
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