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- インカ時代に思いを馳せて…たくさんの不思議を秘める国「秘露(ペルー)」9日間の旅!
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エリア:
- 中南米>ペルー>クスコ
- 中南米>ペルー>マチュピチュ
- 中南米>ペルー>ペルーその他の都市
- テーマ:世界遺産 歴史・文化・芸術 動物
- 投稿日:2017/01/16 11:13
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小さな水たまりで入浴をしていた美しい姫が、男に覗かれていることに気付き、隠れるためにその水たまりを湖に変えました。
彼女が逃げる際に残されたマントのしわが砂漠化し、彼女は今も人魚となってこの湖に住んでいます。
ワカチナの人魚説にまつわる人魚像
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...今回の旅の始まりはこんな素敵な伝説が残る場所。
ペルーまでは伊丹→成田→ロサンゼルス→リマと約24時間の旅…のはずだった。ロサンゼルス到着後、次のフライトの時間をチェックすると、なんと3時間半も遅延になっている。
ロサンゼルスからリマまでは約8時間半。何とかホテルに辿り着き、ガイドさんにオリエンテーションをしてもらい、お部屋に入ったのは朝の6時。とりあえずシャワーを浴びて、1泊分の荷物を入れ替えて、ほぼ寝ないまま出発!
そんなへろへろな私を迎えてくれたのが、イカから車で10〜20分程度のところにある夢のような場所。ワカチナオアシス。
その日宿泊の「モッソーネ」ホテルにチェックイン。ウェルカムドリンクにピスコサワーを頂く。ジュースだと思って飲んでびっくり。ピスコ はブドウ果汁を原料とした蒸留酒で、アルコール度数はなんと36〜42度。ペルーでは欠かせないお酒。とても美味しくて、飲みやすいので要注意。ついつい飲みすぎてしまいそう。
ホテルモッソーネ
ピスコサワー。見かけと味によらず意外と度数が高い
到着後少し休憩し、16時からのサンドバギーのツアーに参加。
バギーに乗り込み、ジェットコースターばりに両肩からしっかりシートベルトをしていざ出発。
これまでドバイとカタールでデザートサファリをしたことがあったが、その時はきちんと窓のある4WD。今回は窓がなく風をもろに感じられるので、そのスリルと疾走感は4WDで走るよりも遙かに上回っている。言うなれば、砂漠の中のジェットコースター。容赦ないスピードで砂漠の上を疾走していく。両肩からのシートベルトには納得。これがなかったら、完全に振り落とされてしまっていただろう。
これはやみつきになる楽しさ!キャーキャー叫びながら、お尻を何度も浮かせながらも、周りの景色がどんどんと綺麗になっていくのがまた素晴らしい。砂漠の上にあがっていくと、そこからはイカの町が一望できる。
ある程度の高さまで上ったら、次はサンドボートに挑戦。
ボードの裏にグロスを塗ってくれる
スノーボードの板に腹ばいになって、丘の上から滑り降りる。
ブレーキがきかないのでなかなかスリル満点!これは、サングラスをしていないと目の中が砂だらけで大変なことになってしまう。耳栓もあった方が良い。
そして、1回だけかと思いきや場所を変えてどんどん高いところへ行く。徐々にリタイヤ組も出てくる。
そして最後に着いたのがココ。
めっちゃ高い、そして急。
写真で伝わるか分からないが、結構な高さがあった。この角度を頭から滑り降りる勇気はなかったので、私もリタイヤ。
勇敢な挑戦者
そして、いい感じに日が沈む時間に。
皆で夕日鑑賞
帰りは、砂漠の上からワカチナオアシスを一望。どうしてこんな乾燥地帯にぽつんと湖があるのだろうか… 本当に不思議だ。
ワカチナでは、1泊するのがおすすめ。
訪れるほとんどの観光客はイカに宿泊しているため、ツアーが終わった夜と早朝はとっても静か。夜は砂漠の夜景、朝は青い湖を見ることができる。
まだその夢から覚めやらぬまま、翌日はナスカへと向かう。
皆さん一度は教科書やテレビなどで見たことがあるだろう、ナスカの地上絵。
どうしてここ広大な乾燥地帯に巨大な絵が描かれたのか。
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農耕の時期を知らせるための暦
雨乞の儀式のため
宇宙船発着場
地下水脈を示すため
UFOの滑走路や着陸した痕跡
公共事業の対象(地上絵を描く作業のために人夫を徴用し、その労役に対する報酬として食料を渡すことで地域内の食料を人々に再配分する)
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それにはこのような様々な説がある。UFOの滑走路って。。
セスナに乗り込みいざ遊覧飛行へ
離陸後まもなく地上絵が見えてくる。
宇宙人
ハチドリ
オウム
手
小さい「宇宙飛行士」で32メートル、一番大きいもので数キロの大きさのものまである。
どうやって、何のために描かれたのか、本当に謎だ。
心配していたセスナ酔いも忘れるほど、パイロットが器用な操縦で羽の下に指し示してくれる地上絵を見つけては感動していた。
イカを後にし、リマから国内線でクスコへと向かう。
インカ時代の首都であったクスコ。今は街全体が世界遺産に登録されている。
石畳の町並み、インカの石造りとスペイン人によって作られた石造りが混在している壁、赤色に統一された瓦屋根、高台から眺める景色、夜景、全てが美しい。
インカの石組みと、スペイン人によって作られた壁
苺を酸っぱそうに食べる姉妹
ジブリにでてきそう・・・
夜のアルマス広場
山の上に建つ家の夜景が美しい
クスコの町中に、「AWAY」というオーダーメイドで靴を作ってくれる靴屋さんがある。
クスコ到着後、まず足のサイズチェックと、皮の色、靴の形、デザイン等を自分好みにオーダーしに行く。皮の色も可愛い柄の布もいっぱいあって、悩んでしまう。
靴会議中
サイズ計測は意外と適当。
靴を作ってくれるホルヘおじさん
受け取りは2日後。どんな靴に仕上がるか楽しみ。
そして2日後・・・出来上がりはこちら。
世界に一足だけの靴完成
かわいい!!サイズもぴったり。ホルヘおじさん、ありがとうございました。大切にします。
クスコから少しいくと、そこにはたくさんの遺跡と素晴らしい自然がある。
聖なる谷
中でも私が一番気に入ったのが、ピサック遺跡。とても美しい段々畑が目の前に広がる。
ここで、ウェディングセレモニー中のカップルに遭遇。
おめでとうございます!
遺跡でウェディング。初めての光景に驚いたが、幸せを分けて頂きました。
お幸せに!
皆さん、「シャーマン」をご存じだろうか?
シャーマンとはいわゆる巫女や呪術者で、霊と交信する特殊能力を持った日本でいういたこのような人。
ペルーでは、インカの時代からコカは神聖なものとされ、儀式の際に神に捧げられ、占いにも用いられてきた。クスコには「コカの葉占い」ができるシャーマンがいて、今回私は実際にシャーマンに会い、コカの葉占いをしてもらった。
正直、私は行くまでシャーマンについてあまりよく知らなかった。
朝、シャーマンと通訳の方が私のホテルまでわざわざ出向いてくれた。シャーマンは英語でもスペイン語でもなくケチュア語を話すため、ケチュア語から英語に通訳をしてくれる専門の方がいる。
見た目は普通のおじさん。この方がシャーマンか・・
行程の都合上、先に観光を済ましてしまう。プカプカラ、タンボマチャイ、最後にケンコー遺跡を訪れた。
プカプカラ
タンボマチャイ
ケンコー
後ろにいるのがシャーマン
そこで、シャーマンからまさかのお言葉が。「人が少なければ、遺跡の中でセレモニーをしましょう」と。
え、遺跡の中・・・?!
そして、ケンコーから少し歩いたところにある小さな遺跡に向かう。日本でいう、"パワースポット"らしい。
ここで占いをする
到着するとさっきまで普通のおじさんだったシャーマンがそれらしく変身していく。
風呂敷のようなものに包まれたコカの葉を広げ、準備を整える。
そして、そこに一緒にいたガイドさん2人と私の3人にコカの葉を2枚ずつ配られる。
この場所でセレモニーをやっていいか、といくことを交信するという。そしてそのコカの葉に自分の願いをこめ、シャーマンは何かを唱え始める。その後そのコカの葉を口に含め、少し噛み、そのまま占いが終わるまで右のほっぺに含んでおく。ガイドさん2人は占ってもらわないのに、その場所にいるため、ということで私が終わるまでずっとコカの葉を噛んでいてくれた。
最初のセレモニー中、遺跡の管理人さんが来て、「No photo」と言われてしまったので、これ以降の写真が残念ながらない。(占い中、ずっと見張られていた・・)
健康、家族、お金&仕事、恋愛、スピリットすべてをコカの葉で占ってもらった。
葉っぱだけで本当に占えるのかな・・と最初は半信半疑だったが、言っていることが当たっていて驚いてしまった。遺跡の中でシャーマンに人生を占ってもらうという、ペルーでしかできない本当に貴重な体験をさせて頂いた。
シャーマンと通訳さんと私
ペルーに行ったのにマチュピチュの話は?!とそろそろ思っている人
がいるかもしれない。マチュピチュを語らずにペルーは語れない・・・ということで、マチュピチュについても少しご紹介。
マチュピチュ村から遺跡までのシャトルバスの始発は5:30発。ホテルを5時過ぎに出発し、バス停に到着すると最後部が見えない程の大行列。残念ながら朝からあいにくの雨。カッパを着てのスタート。
始発前の大行列
始発に乗れなければまた次のバスを待たないといけないかというと、そうではない。バスが満員になると次のバスがどんどんやってきてピストン方式で出発する。私が乗れたのは5:40頃。なんと9台目のバス。一体みんな何時から並んでいるのだろうか。
マチュピチュ村から遺跡まではバスで約30分。遺跡に着いてからまずお手洗い行くことを忘れずに。遺跡内にトイレはありません。遺跡が開くのは6時からで、私はワイナピチュ7時の入場券を購入していたので、軽くマチュピチュを見てワイナピチュに向かう。
あいにく霧がかかっていてワイナピチュのてっぺんは真っ白。登っても絶対何も見えないだろうな・・ と思いながらも、ここまで来て登らない訳にはいかない。
悪天候のワイナピチュ
頂までの道のりはなかなかハード。急な斜面を、滑らないようゆっくりと登っていく。
そしてなんとか登頂。
眺めはというと。
何も見えない
やはり。真っ白でした。
頂上で粘って待ってみるものの、一向に晴れてこないため、またゆっくりと来た道を戻っていく。
ワイナピチュは残念ながら雨だったが、ワイナピチュから降りると少し雨があがり、マチュピチュは綺麗に見ることができた。ただ、マチュピチュ内は一方通行になっていて、来た道は戻れないし、決まった道以外は進めないようになっている。そのため、ガイドをつけるか、事前に見たいところ、行程を決めて行くことをおすすめする。私はワイナピチュから降り、一番下の道を歩いてマチュピチュ遺跡を周っていたので、中腹にある遺跡を見に行こうと登っていくと、ダメと言われて追い返されてしまった。
また、ワイナピチュは天気も変わりやすいので、雨具と両手のあく鞄(岩をよじ登る場面もある)、軍手(私は持ってなかったので手がどろどろになった)は持って行った方が良い。天気の良い日は、日焼け止めと虫よけ、帽子、サングラスは必須。
最後に。帰国のフライトの前、リマで「世界のベストレストラン50」で世界第4位に選ばれたレストラン「セントラル」で最後の夕食を頂いた。
「世界のベストレストラン50」で中南米1位の「セントラル」
そう、リマは近年世界でも注目を集める美食の都市。中でもこの「セントラル」は、「NOMA」などの有名店をさしおいて4位に立ち、世界でも最も注視されている1軒だ。
オープンは19時45分。19時30分くらいに到着し、オープンまで少しお店の前で待っていると、スーツを着た人やお洒落なワンピースを着た女性たちが続々と集まってくる。
19時45分、ぴったりにそのドアが開いた。順番に中に入ると、ガラス張りのキッチンの中でシェフ達が集まり、真剣な面持ちで話し合っている。今日のメニューについて最終チェックを行っているのだろうか。テレビでしか見たことのないような光景にテンションがあがる。
今回私が予約したのは、「MATER ELEVATIONS」(母なる標高)というコース。全部で17皿、それぞれの標高で取られる食材を使い、メニューには料理名の隣にその標高が書かれている。地元の人々と協力して絶滅の危機から救った希少な食材のほか、”食べられるバクテリア“としてアンデスで珍重されるクシュロ(藍藻)なども取り入れられている。
綿の川/140m
砂漠植物/230m
岩上の蜘蛛/-5m
トウモロコシの多様性/2010m
ジャングルの秤/230m
海底の土/-20m
樹木の肌/2300m
茎の端/4100m
途中、シェフのビルジリオ・マルティネ氏がキッチンから出てきて、タコの料理をサービングしてくれた。すごくオーラがあった・・
ビルジリオさんにサービングしてもらった料理「近場の釣り/-10m」
奥のカップに注がれたのは、なんと血のスープ。ごめんなさい、せっかく注いで頂いたのに飲めませんでした。。
10皿目にメイン。牛肉と様々な種類のキヌア、サボテンの実、アンデスミントなどが入っている。
アンデス山脈の低地/1800m
そして、デザート。
緑の高地/3800m
薬用と染用/3050m
一皿一皿、本当に考え抜かれたメニューになっていた。なんとレストランの2階には植物研究所があるらしい。すべてが独創的で、日本では味わえない未知なる食材を使用した料理は前代未聞だった。
ペルーにとっては決して安くない金額。だけど、予約はなかなか取れず、その日も満席。
ミラフローレス地区にあるので、リマを訪れた際はぜひ一度南米1位の味を試してみて欲しい。
セントラルの店内
帰りのダラス空港でパスポートにおされた入国スタンプ。その隣にちょうど1年前の同じ日のダラスの入国スタンプがあった。そう、1年前の12月、初めての中南米、メキシコを訪れていた。初めての中南米に治安を心配しつつも、日本と全く違う文化を持ち、人は本当に暖かく、見るもの全てに目を輝かせて、心からまた来たい!と思っていた。
今年もまたダラス空港で、同じことを思っている自分がいた。美しい遺跡、歴史ある街、陽気な人たち、美味しい料理、そしてたくさんの「不思議」がそう思わせてくれたのだろう。
【スタッフおススメ度】
ワカチナオアシス★★★★★ まるで絵本の中に入ったような、不思議な世界。のんびりできるリゾート。サンドバギーはスリル満点でおすすめ!
クスコ★★★★★ さすが世界遺産に登録されているだけあり、歴史残る街並みは美しい。夜のアルマス広場もロマンチックでおすすめ。
マチュピチュ★★★★★ ペルーといえばマチュピチュ。ここを訪れずにペルーは語れません!
(2016年12月 池田郁依)
- 1000Km走破 イタリア田舎巡りの旅
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エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>イタリアその他の都市
- テーマ:街中・建物・景色 グルメ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2017/01/16 11:00
霧に包まれたコンピアーノ村
「2回目のイタリア」のコンセプトの基に造られた、エミーレーツ航空とパーパスジャパン主催の研修旅行に行ってきた。ローマ、フィレンツェ、ベネチア等の王道のコースはすでに行ってしまった人に対して、もう一度イタリアに行きたくなるコース、内容を考えるのが目的だ。はたしてその目論見は果たせたのでしょうか。
ドバイ経由でローマに夕刻到着。とは言え、ローマには泊まらず45キロメートル|離れた夏は避暑地になるフラスカティの街にて宿泊。しかし今回の一癖あるツアーは直接は行かず、これから脚光を浴びるかもしれないローマ市内にあるドミチアーノ競技場跡を見学。沢山の観光客とローマっ子で溢れかえっているナヴォーナ広場の地下にまさか、3万人もの観客を収容できる壮大な競技場が紀元前1世紀の昔からあったなんて想像すらできない。地下への階段を下りていくと今なおその姿を留めている。時空を超えたこの場所で、コンサートもパーティも可能とはさすがローマである。
ドミチアーノ競技場跡
ナヴォーナ広場
白ワインで有名なフラスカティはローマから行くと徐々に登っていき、小高い丘の上にある。それゆえローマより涼しく、ローマ法王も夏はバチカンを離れて避暑にくるそうだ。確かにこの町からサッカーボールを転がしたらローマまでずっと行き着く感じがする。土曜の朝だからか町はひっそりと静まっていたが、唯一、豪邸の「ヴィラ・アルドブランディーニ」だけが異彩を放っていた。
フラスカティの町並み
フラスカティの町並み
ヴィラ・アルドブランディーニ
9時にフラスカティから130キロメートル|離れたウンブリア州、州都テルニにある「マルモレの滝」へバスにて出発。いよいよ今日からバスの旅が始まった。マルモレの滝は紀元前3世紀もの昔に、上流のヴェリーノ川の氾濫を防ぐ目的で建造された。イタリア第2を誇る落差165mの滝は、1923年からダムとなっている。当日は12時の放水の瞬間に立ち会うことができた。ちょろちょろとした水が次第に水量を増し、15分後には轟音をたてて落下していく。詩人バイロンの言葉「身の毛もよだつほどすばらしく、美しい」はこの滝を言い当てている。
放水前のマルモレの滝
放水後のマルモレの滝
午後は、100キロメートル|離れた同じくウンブリア州の「アッシジ」へ向かう。ぽっかり丘の上に浮かぶようにその町は建っていた。町の中心のコムーネ広場をはさむように左端にはサン・フランチェスコ聖堂、右端にはサンタ・キアーラ教会が両脇を固めている。12世紀に聖フランチェスコの生まれた町として知られ、世界中から沢山の人が訪れている。サン・フランチェスコ聖堂から出て、坂を上って町の中に進んでいくとそこは昔の佇まいのままだ。
サン・フランチェスコ聖堂
サン・フランチェスコ聖堂内部
町の中心に向かう坂
コムーネ広場
サンタ・キアーラ教会
今日の泊りは50キロメートル|離れたグッビオだ。ホテルは元修道院だったパークホテル・アイ・カプチーニ。ワインセラー、暖炉のあるロビー、アスレチック・ジム、そして広い部屋。格調高く、それでいてモダンな感覚の超おすすめのホテルだ。なによりも夕食にでた、ポルチーニたっぷりの生タリアテッレパスタには脱帽。美味しくいただきました。
ポルチーニたっぷりの生タリアテッレパスタ
ワインセラー
翌日はグッビオの旧市街を観光。この町は毎年5月15日に行われる「チェーリの祭り(大燭台の祭り)」で有名だ。執政官宮殿(コンソリ宮)の前のグランデ広場にはちきれんばかりの人々で一杯だそうだ。バルジェッロの噴水を3回まわり水をかければ公認「名誉変人」になれるとか、ガイドさんに見本をみせてもらった。そして最大のイベントはギネスブックにも認定されている高さ650メートルの「世界最大のクリスマスツリー」。12月7日から点灯し1月10日まで見れるそうだ。こじんまりした古きよき時代がそのまま残った町でした。
グランデ広場
チェーリの祭り
バルジェッロの噴水
97キロメートル|離れた「トラシメーノ湖」に寄って、中世の城壁に囲まれたコルトーナの町へ訪問。オリーブ畑の斜面に張り付くように静かにたたずみ、眼下にはトスカーナ地方のキアーナ渓谷が広がっている。
トラシメーノ湖
コルトーナの町並み
コルトーナの町並み
キアーナ渓谷
さらに34キロメートル|ドライブの後、カスティリオーン・フィオレンティーノ村のアグリ・ツーリズモで昼食。心温まる料理とワインを楽しみ、ひと時の静かな時間をすごす。ここのブルスケッタとくるみのケーキは美味しかった。
アグリ・ツーリズモ客室
オーナーご夫婦
ブルスケッタ
くるみのケーキ
午後は120キロメートル|離れた、トスカーナ平原の真ん中に突如現れた「サンジミニャーノ」を1時間の観光。雨の中ではあったが、しっかりアイスクリームの世界チャンピオンの店で美味しいアイスクリームをいただきました。
サンジミニャーノの町並
アイスクリームの世界チャンピオンの店
泊まりはトスカーナ州のモンタイオーネ村にある4星ホテル「ラ・タパッカイア」。廃村を建て直し、ゴルフ場や結婚式のできる館まである隠れリゾートだ。ホテルが村の一部になっており、高台から見える景色は最高!
4星ホテル「ラ・タパッカイア」
高台から見える景色
高台から見える景色と私
4日目は135キロメートル|離れたラ・スペツィアの町へ。ここから一般車は通行禁止なのでバスに乗り換え、世界遺産「ポルトヴェーネレ(ヴェーネレ港)」に向かった。ヴェーネレとはヴィーナスを意味し、言わば愛と美の女神ヴィーナスの港なのです。その名に負けずの絵葉書のような港、挙式もできるサンピエトロ教会、荒波のリグレア海、ため息が出そうな景色なのです。もちろん料理もグー。スカンピのショートパスタご馳走さまでした。
ポルトヴェーネレ
ポルトヴェーネレ
荒波のリグレア海
モデルさんも撮影中
スカンピのショートパスタ
89キロメートル|離れたボルゴターニの町ではほとんど「ポルチーニ」の買い物で時間がなくなった。
参加者の目の色が買い物モードに一変。ほんの短い時間に大いに売り上げ貢献したせいか、お店のおばさんの顔はくずれっぱなしだった。
ポルチーニ
14キロメートル|離れたコンピアーノの村が今夜の宿泊地。コンピアーノはイタリアの「最も美しい村」の一つに選ばれているタロ渓谷にある1,000人ほどの小さな村だ。石の民家を見渡しながら石畳の坂を上っていくと丘の上になんとお城がある。ここが今夜の根城。1000年ごろに建てられ、13世紀ごろから名門「ランディ家」が450年もの長きにわたって領主として住んでいた。博物館になっているお城の内部を案内してもらってから部屋に入ると、なにかが出そうなそんな雰囲気だ。一人で寝るのが不安になる。夕食は焼き立てのフォカッチャを楽しんだ。目の前でパン職人さんが次から次へと焼き上げていく。美味しくないわけがない。
石の民家
古城ホテル
古城ホテル内部の博物館
パン職人さん
翌朝、驚きのシーンが出現した。村が濃い霧でおおわれている。朝日の光を浴びながら幻想的な絵を作り出している。この瞬間を見逃してはならないと、夢中でシャッターを切った。二度と出会わない景色なのだから。
霧でおおわれた村
霧が晴れてきた村
古城ホテル
朝日を浴びる村
朝食後、近くのパルメザンチーズ工場を見学。頭の先から靴の底までビニール帽子・コートで覆い、まるで無菌室のような工場に入った。中では恰幅のいいチーズ職人が手際よく働いている。彼らのきびきびとした作業がリズムを作り、それが美味しいチーズを作り上げていると感じた。数え切れないほどの出来上がったチーズが貯蔵庫に整然と並んでいる。チーズを叩いているのは、中に空洞がないかを確かめるためだ。もちろん空洞がないのがいいチーズだ。検査後焼印が押される。直販もしているので、ここで買ったほうが市内の1/3という超お得。私もたっぷり買い込みました。
チーズ工場見学
チーズ作成中
チーズ作成中
チーズ貯蔵庫と私
チーズを叩いて検査
焼印されたチーズ
100キロメートル|車に乗り、次は生ハム博物館へ行き、生ハム生成の歴史を勉強し、またもや舌鼓を打つことになった。いやはや美味しいもの三昧で申し訳ない。
生ハム料理
42キロメートル|かけて最後の宿泊地「パルマ」に到着。久しぶりの都会なので逆にほっとした。旧市街は中世の香りを十分に残し、今なお芸術の都である。ドゥーモ広場やピロッタ宮殿など見所も多い。最後の晩餐はボロニェーゼのショートパスタとワインで締めになった。美味しい料理と美味しいワイン、そしてイタリアの田舎は本当にお薦めなのだ。田舎巡りを入れることでさらにイタリアの魅力が増えること間違い無しである。
ドゥーモ広場
ピロッタ宮殿
ボロニェーゼのショートパスタ
オススメ度
*フラスカティ ★★★ ローマの近くにこんなのんびりとした街があるなんて
*マルモレの滝 ★★★★ 大迫力の滝にビックリ
*グッビオ ★★★★ チェーリの祭りと世界最大のクリスマスツリーで有名
*ポルトヴェーネレ ★★★★★ 僻地ゆえの美しさ、素朴さ、荒々しさ
*コンピアーノ ★★★★★ 最も美しい村の一つ 是非とも古城ホテルに泊まろう
*パルミザンチーズ工場 ★★★★★ ますますチーズが好きになります
(2016年11月 本山泰久)
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