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- 中央アジアの秘境「キルギス」はとっておきの桃源郷でした。
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エリア:
- アジア>キルギス>ビシュケク
- アジア>キルギス>イシククル
- アジア>キルギス>カラコル
- テーマ:ハイキング・登山 世界遺産 自然・植物
- 投稿日:2016/10/25 13:48

イシク・クル湖と天山山脈
キルギスまでの日本からの直行便は今現在はなく、ソウル経由でカザフスタンのアルマトイへ到着。ソウルからの飛行時間は6時間と以外に近かった。翌日の午前中はアルマトイの市内観光をして、国境まで車で4時間、さらに2時間かけて最初のキルギスの地「チョン・ケミン」にあいにくの雨の中到着する。翌日の天気が心配だ。そこは晴れ男と自負(自惚れ)している私にはきっと天気も味方してくれると床についた。

アシュ村

チョン・ケミン

チョン・ケミン
そんな願いがかなったのか、目が覚めると見事にいい天気。やったー!と心の中で叫ぶ。
予定とおりプログラムが組めると安心すると同時に、ゲストハウスの回りの山々がくっきりと目の前にキャンパスに描かれるように現れた。これからチョン・ケミンを周る前に、ガイドブックにも載っていないチョン・ケミンのミニ情報を披露。位置としてはキルギスの首都・ビシュケクから車で東へ約2時間のところにある。キルギス語の意味は、チョンとは「大きい」、ケミンとは「平ら」、すなわち盆地のことを指し、形状そのものが土地の名前になっている。標高は約1600m、8つの村を持つ地区で、回りは2000mから4000m級の美しい姿の山々に囲まれ、長さ12km、幅6kmの土地に8000人が住んでる。盆地の中央にはチョン・ケミン川が氷河の水を運んでくるので土地は肥え農業に適している。そのほんのりとした土地柄ゆえに、地元のキルギスの人にも、外国の人にも隠れた人気スポットになっている。前置きはさておき、レッツゴー!

馬車に乗って観光

チョン・ケミン

子供たちの絵
午前中は馬車に乗ってアシュ村の観光。馬車といってもリヤカーを馬が引っ張る原始的なもの。でもこの村の中をこの馬車で周ると恥ずかしくない。それどころか景色の中に溶け込み一体となっている。回りの山々を眺め、チョン・ケミン川を渡り、ゆっくり動く雲を眺める。実にのどかな瞬間だ。時間の進み具合がいつもの5倍、いや10倍遅いかもしれない。訪れた学校は11年制で、11年間同じ学校で授業を受ける。子供たちの天真爛漫な絵が心に残る。夏はキャンプを兼ね泊り込みだ。

乗馬体験

馬で丘歩き

遠くの山々を望む

咲き乱れる花々
午後は乗馬。乗馬と言うと草原を颯爽と走るイメージだが、ここチョン・ケミンの乗馬は「山歩き」そのもの。目の前に見える山に向かって一歩、一歩山道を入っていく。初心者でも問題なし。周りには菜の花(?)やラベンダー(?)の花が咲き乱れ、その中を心地よい風に吹かれて小山を一周。時にはえさの花や草を食べるのに、馬は立ち止まって動かなくなることもあるが、そんな時は周りを見渡し自然を体一杯に受け止めてみる貴重な時。馬に乗って1泊2日の小旅行も可能と言われたが、次回は頑張りますと辞退する。

アシュ・ゲストハウスに集うビシュケクからのグループ

ゲストハウスのオーナー家族一同

ゲストルーム

手作りの蜂蜜&ジャム

アシュ・ゲストハウスから見た夕焼け
昨夜から泊まっているアシュ・ゲストハウスはチョン・ケミン地区の中の「カラマク・アシュ村」にあるゲストハウス。短くアシュ・ゲストハウスになっている。40部屋のそれぞれは広くはないが清潔に保たれている。他にはほとんど宿泊施設がないので、チョン・ケミンを訪れる人はこのゲストハウスに泊まる。ファミリー経営の素朴で温かいおもてなしは、まるで自分の田舎にいるようだ。ここで作られる手作りの蜂蜜や杏のジャムは絶品。残念ながらお土産用には作っていない。夕飯に出たじゃがいもスープは身も心も温かくしてくれる。ビシュケクから2時間の距離やのどかな環境ゆえに地元の人にも大人気。どこからか聞きつけて海外からのお客様も数多い。私流にチョン・ケミンを名付けるならば「どこにでもあるようで、どこにもない村」となるだろうか。

岩絵野外博物館とイシク・クル湖と天山山脈

ルフ・オルド文化センター

イシク・クル湖と天山山脈
4日目は、チョン・ケミンを去るのは名残惜しいが次の「チョルボン・アタ」へ向けて出発。チョルボン・アタは「イシク・クル湖」の最大のリゾート地で、ロシアや地元の人で7-8月は満室状態が続くという。その前に、岩絵野外博物館を見学。各地から集められた石が屋外に無造作に置かれている。4000年もの前の岩絵がその石々に彫られている貴重な博物館だ。ここからのイシク・クル湖の眺めは抜群。湖畔に建つ「ルフ・オルド文化センター」は世界の宗教を融合させたユニークな場所だ。ここから湖の向こうに見える天山山脈はまるで宙に浮かんでいるかのようである。見学に立ち寄ったホテルや宿泊のホテルの周りにはバラの花が咲き乱れベストシーズンにこれた幸せを実感した。ちなみに、イシク・クルの意味は「温かい湖」、1600mの標高にありながらその名のとおり不凍湖なのだ。

バラとクンゲイ・アラトー山脈

花とクンゲイ・アラトー山脈

クンゲイ・アラトー山脈

イシク・クル湖と天山山脈

イシク・クル湖と天山山脈
5日目の早朝のイシク・クル湖の眺めは日本晴れ、いやキルギス晴れの中、絵にも描けない美しさ。ビーチから見るクンゲイ・アラトー山脈と天山山脈の姿にはただただ見とれるばかりだ。透き通つた空に浮かぶ山々。神々しいその姿。しばし写真をご覧いただきたい。

ドゥンガン・モスク

木造の聖三位一体教会

ブルジェヴァルスキー博物館

プーシキン公園

中央公園
午後は「カラコル」の町に向かう。カラコルとはイシク・クル湖の東端に位置し、その昔三蔵法師が湖に立ち寄った記録も残っている。今もキルギス人を始めロシア人、ウクライナ人、ウイグル人、ドゥンガン人が住みシルクロードの足跡が残る多民族都市だ。今は天山山脈とテルスケイ・アラ・トー(イシク・クル湖の南側の山脈)への登山基地になっている。市内には博物館、木造の聖三位一体教会、ドゥンガン・モスク、プーシキン公園等見所も多い。郊外には、以前その名が町の名前だったロシアの偉大な冒険家「ブルジェヴァルスキー」を記念した博物館がある。

自然たっぷりの朝食

手作りジャム

ジュデイ・オグス(7つの牛頭)」の奇岩

ジュデイ・オグス渓谷

馬乳酒を売っている女の子たち(日本人そっくり)

乗馬ツアー

ジュデイ・オグス渓谷
6日目は、素朴な材料で作られた食材がテーブル一杯に並べられ、見ているだけでうきうきしてくる朝食を頂き、グリーンゲートホテルを後にする。この日はキルギス観光のハイライトの一つ、「ジュデイ・オグス(7つの牛頭)」の奇岩と渓谷を訪れる。奇岩から渓谷を30分ほど車で登って行くと、そこには目を見張る草原が現れる。スイスアルプスの景観より美しいと感じた。青い空、緑豊かな森、鮮やかな緑のじゅうたんの草原、勢いよく流れる川の水。まさにこの渓谷は桃源郷そのものだ。馬乳酒を売っている女の子たちの笑顔がこの景色にマッチしている。山の上に上がっていくと、夏の間だけ乗馬ツアーをしている地元の人々が客待ちをしている。これからが稼ぎ時なのだろう。

スカスカ

スカスカ
次に2時間ほどして到着したのがキルギスのグランドキャニオンと言われる「スカスカ」。
ロシア語で「おとぎ話」の意味だが、今まで見たキルギスの風景とは全く違って荒々しく人を寄せ付けない異星のようだ。

ユルタ・キャンプ

ユルタ内部

イシク・クル湖とクンゲイ・アラトー山脈

オーストラリア人の家族

フランス人ライダー

テントスタッフ

テントの女の子
30分ほど車で今日泊まるベルタム・ユルタ・キャンプに到着。海岸沿いに9棟のユルタ
が設営されている。湖の向こうにはクンゲイ・アラトー山脈、後にはテルスケイ・アラ・トー山脈がそびえ、目の前は湖と抜群のロケーションだ。ユルタ(テント)の中は色鮮やかな刺繍模様で作られ気持ちよい居住空間を味わえる。夕食はオーストラリアのご家族、9週間もの休暇をとりバイクで旅行中のフランス人、テントのスタッフと和気あいあいと歓談しながら美味しいピラフをいただく。特にフランス人の2人組みとは話に花が咲き、お互いの国のこと、1200ccのバイクのこと、そして原発(フクシマ)の話題まで広がり大いに盛り上がった。ユルタでの就寝は、砂がテントに当たる音や、夜中に降る雨音で中々寝つけなかったが、それも自然の子守歌のようになり眠りに落ちた。

フランス人ライダー

ユルタでの朝食

ブラナの塔

バラサグン遺跡
7日目の朝は、フランス人ライダーを見送り、我々もビシュケクに向かう。ビシュケク近くの世界遺産「ブラナの塔」に着くまでの雨がここでも突然晴れ間が広がった。塔は傾いており、昔より20mも地震の影響で低くなったがそれでも空に向かってそびえ立っている。ここ「バラサグン遺跡」は古代王朝カラ・ハン朝の首都の一つと考えられており、敷地内にある沢山の石人の像が古人の歴史を偲ばせている。

楓公園で新聞を読む老人

勝利広場

大統領府

アラトー広場

議会

日本人そっくりのレストランスタッフ
最終日は緑豊かな首都ビシュケクの町を観光。100万人の人口の町は日々成長しているが、町の中央には美しい沢山の公園が憩いの場所として住民のためにある。楓公園にて新聞を読んでいる老人には余裕が感じられる。勝利広場、大統領府、アラトー広場、議会等、町歩きには絶好の町である。カザフスタンの国境までは僅か30分、そこから4時間かけてアルマトイ空港へと向かい、今回の出張は終了。中央アジアの秘境「キルギス」は本当にとっておきの桃源郷でした。
おすすめポイント
*チョン・ケミン ★★★★★ どこにでもあるようで、どこにもない村
*アシュ・ゲストハウス ★★★★★ 素朴で温かいおもてなし。癒しの宿
*イシク・クル湖 ★★★★★ 琵琶湖の9倍の大きさの不凍湖 一大リゾート地
*カラコル ★★★★ 他民族都市そして天山山脈への登山基地
*ジュデイ・オグス渓谷 ★★★★★ キルギス観光のハイライト 心洗われる草原
*ユルタ・キャンプ ★★★★ 目の前は湖、抜群のロケーションと家族の温かさ
*ビシュケク ★★★★ まるで公園都市。緑溢れる町。
2016年6月
本山泰久

- 終わりなき白のドキュメント 〜アルプスの向こう側・北イタリアを訪ねて〜
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エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>トリノ
- ヨーロッパ>イタリア>クールマイユール
- ヨーロッパ>フランス>シャモニー
- テーマ:ハイキング・登山 自然・植物
- 投稿日:2016/08/02 10:32

---あなたはなぜエベレストに登るのか?
「それは、そこに山があるから」
イギリス登山家ジョージ・マロリーのインタビューはあまりにも有名だが、実はこれは彼の本意ではなかったという話を聞いたことがある。3度目のエベレスト挑戦を控え、当時マスコミから注目の的だった彼。記者会見で何度も何度も同じ質問をされ、うんざりしていた。その末とうとう苛立ちを隠せず、この言葉を吐き捨ててしまったのだという。
話の真偽はわからないが、インタビュアーも仕事とはいえ野暮だなあと考えていた。言葉にならないモンブランの絶景を目の前にして。
○●○イタリア側からモンテ・チェルビーノ(マッターホルン)へ○●○

ヨーロッパアルプスと言えばスイスやフランスから臨むのが一般的だが、今回は普段とは違うイタリア側から2つの名峰、マッターホルンとモンブランを訪ねる機会を得た。

チェルビニアのこぢんまりした町並み

チェルビニアから臨むマッターホルン
ミラノからバスを乗り継いで5時間半。ガイドブックには載っていない、自然に溶け込む美しい集落をいくつも通り過ぎ、いくつもの峠を越えて、チェルビニアへやってきた。マッターホルンはイタリア語でモンテ・チェルビーノと呼ばれ、チェルビニアはその麓のひっそりとした村。夏でもアルプスの山頂ではスキーが楽しめるため、一年を通してバカンス客らがにぎわいを見せる。この村へやってきた目的はただひとつ、スイス側から訪ねるのが一般的なマッターホルンを、イタリア側から臨むこと!
マッターホルンはチェルビニアの村からも至近距離で臨むことができる。村からケーブルカー2回乗継ぎで行くことができるプラトーローザ展望台(標高3,480m)からはもっともっと迫力あるマッターホルンが臨めるらしい。スキー客らと共にケーブルカーに乗り込み、いざ展望台へ!


中継駅の掲示板 「プラトーザ 1℃」の表記に言葉を失う・・・


途中上空を過ぎるゴイエット湖の美しさに息をのむ。中間駅チーメビアンケからゴイエット湖を経由してハイキングすれば、湖面に映る逆さマッターホルンを拝むことができるそう。



緑の美しい山並みは次第に白く、険しさを増し、異世界へと上昇していく。
終点駅プラトーローザはケーブルカーを降りてすぐ、国境を越えてスイス領になる。麓は美しい緑であふれていたのに、ここは一面の雪。着いたのは朝10時頃だったが、既にスキーを楽しむ人々でにぎわっている。マッターホルンは雲に隠れて見えない。

イタリアとスイスの国境



山小屋は、世界中からやってきたスキーヤーやマッターホルンが顔を出すのを待つ人々でにぎわっていた。コーヒーを飲みながら、パスタを食べながら、それぞれの時間を楽しんでいるよう。展望台施設はまだ正式にオープンしていなかったので、自分も山小屋で待つことにする。

プラトーローザ展望台
雲の動きは早いのに、マッターホルンが姿を現す気配はない。けれどコーヒー片手にそれを待つ人々は皆笑顔だった。何者をも受け入れ、ときに何者をも拒むような、得体の知れない白い山々と、果てしなく続く雪原。どれだけ眺めても感動的で、気温1度であってもいつまでも待っていられるような気がした。そうやって2時間ほど経ったが、マッターホルンが現れることは、ついになかった。
下山の途中、中間駅プランメゾンで腹ごしらえをして、そこからチェルビニアの村まで約4時間半のハイキングをすることにした。

中間地点 プランメゾン

中間地点 プランメゾンでランチ
ロープウェー乗り場で貰った地図や、ときおり現れる頼りない目印を参考にして歩くのだが、シーズンも始まったばかりなので道がはっきりしていない。特に目印もないため、山に刻まれた溝を道と信じて歩く。(それが崖へと続くただの溝だったことが2度ほどあった)日本とは違い山間でも広範囲で電波が飛んでいるらしく、一緒に歩いていたスペイン人たちに道をGoogle検索してもらいながら手さぐりのハイキングとなった。



ときに雪解け水が名もなき滝となってハイカーたちの癒しとなり、ときに名もなき川となって山道(というより溝)をハイジャックする。雪のカーペットが敷かれた山道であっても歩かざるを得なかった。履いていたスニーカーは、中盤から水風呂になっていた。



白いキンポウゲ

アピフォリア・オキナグサ

ゴイエット湖

アルプスマーモット
ハイキングに慣れたスペイン人たちが、野生動物や高山植物などを見つけて教えてくれた。警戒心が強いアルプスマーモットがかわいい。気付けばマッターホルンも雲から顔を出している。なんて美しいのだろうか。

たった4時間半のハイキングだが、まわりの美しい景色と相まってとてつもない大冒険のように感じた。
○●○イタリア側から、モンテ・ブランコ(モンブラン)へ○●○

クールマイヨールの町並み

クールマイヨールとモンテ・チェティフ
チェルビニアから車で1時間のクールマイヨールも、イタリアでは有名な高級山岳リゾートだ。ここはモンブラン(伊語でモンテ・ブランコ)山麓の村。同じくフランス側のモンブラン山麓の村シャモニーまでは、モンブラントンネルでつながっている。レストランとスポーツ用品店しかないこじんまりしたチェルビニアとは違い、クールマイヨールは整備された街並みにブランドショップが軒を連ねる。モンブランは見えないが、モンテ・チェティフが村を見守る。

イタリア側モンブランのエルブロンネ展望台(標高3,466m)へはクールマイヨールの隣のアントレーヴからSKY WAYに乗る。SKY WAYは2015年にリニューアルされたばかりのケーブルカーで、上昇しながらキャビンが360度回転する。その近代的なデザインは、まるで宇宙船のよう。キャビン内で山側の場所をとれなくとも、回転するので待っていればすぐに山の絶景を楽しめる。



険しい谷や鋭い岩々をすこしもおびえず、キャビンはぐいぐいと上昇していく。山というより、絶壁を登っていると言った方が正しいような景色。フランス側よりイタリア側の地形の方が切り立っているので、迫力満点なのだそう。(この後フランス側のケーブルカーも乗ったのだが、ぎゅうぎゅう詰めだったため景色の違いは確認できなかった)
キャビンの中から、かつて勇敢な冒険家たちが通ったかもしれない谷や、ナポレオン軍がアルプス越えの際見たかもしれない景色を探す。まるで時空を超えた旅をしているよう。そうこうするうちに、目的地のエルブロンネ展望台へあっさり到着してしまった。標高3,466mは解放感満点。ここも近代的なデザインで四方の銀世界と相まって、まるで宇宙ステーションにいるような気分だ。レストランでは、モンブランやグランジョラス連峰の爽快な景色を眺めながら食事をとることができる。



エルブロンネ展望台から臨むモンブラン

エルブロンネ展望台から臨むモンブラン

アルピニストたち
テラスからは、クレバスを避けながら歩みを進めるアルピニストたちが見えた。一列になった姿は蟻のよう。彼らを見守る丸っこくてやさしいモンブラン。それとは対照的に、反対方向の巨岩デンテ・デル・ジガンテ(巨人の歯)やグランジョラス連峰はおそろしく険しい。まるで地獄の針山だ。

デンテ・デル・ジガンテ(巨人の歯)

天気もよかったので、イタリア側エルブロンネ展望台からフランス側エギーユ・ドゥ・ミディ展望台(標高3,842m)へと向かうテレキャビンの運行があった。この展望台を経由し、フランス側の麓の町シャモニーまで下るチケットを新たに買うことにした。文字通り山を越えてフランスに入る。

イタリア側とフランス側を結ぶテレキャビン

「30分の空中散歩」なんてかわいいキャッチフレーズをつけているテレキャビン。しかしこれが一番怖かった。簡素な設計のキャビンは叩けばへこんでしまいそうな頼りなさで、年期の入ったベテラン仕様。常に風で揺れ、動いているのか止まっているのかわからない速度。これで天国か地獄かわからないような険しい谷を、ゆっくりゆっくり横風を受けながら進む。写真を撮るために立ち上がると大きく揺れて、一気に血の気が引く。祈りながらクレバスの上を通過する。景色だけは、どの展望台から見るよりも抜群に迫力があった。

テレキャビンから臨む絶景

モンブラン・ドゥ・タクル(標高4,468m)

モンブラン・ドゥ・タクル(標高4,468m)

テレキャビンから臨む絶景

ようやくの思いでエギーユ・ドゥ・ミディ展望台へ到着。まるで天空のシンデレラ城のような建物だ。

エギーユ・ドゥ・ミディ展望台 全体図


エギーユ・ドゥ・ミディ展望台から臨むグランジョラス連峰


モンブランは実は、このエギーユ・ドゥ・ミディ展望台から鑑賞するのが一般的。3,842mでイタリア側の展望台より標高は高くなったのだが、モンブランからは少し離れてしまった。ここでも、目を疑うほどの絶景に言葉を失う。どんな大聖堂よりも神聖で、どんな冒険家よりも揺るぎない意志を持ち、どんな聖母よりも優しく微笑んでくれる。そんな白い山々が四方に広がっていた。
展望台は広いのだがとにかく人が多く、3,842m地点で肩をすぼめながら歩く人々はシュールだった。一番高所にあるテラスへ行くエレベーターは1時間半待ちの長い行列ができていて、トイレにも長い行列。シャモニーへ戻るケーブルカーは1時間待ちの状態で、満員電車の車内のように隙間なくぎゅうぎゅう詰めで並ぶ。その最中軽い高山病になっている人もいたのだが、列の外にも出られずケーブルカーで下ることもできず、耐えることしかできないようだった。イタリア側のケーブルカーも混んではいたが待つほどではなかったので、高山病になりやすい人は時間帯やルートを考えた方がいいのかもしれない。

山を訪れることがこれほど幸せなことだとは思わなかった。悠久の美しさに出会うと、普段の生活で失ってしまった優しさを取り戻せるような気がする。白銀のキャンバスに自分をさらけ出して、何度も何度も、過去とこれからを見つめる時間があった。それを見守る山々は何を思い、何を教えてくれるだろう。想像する時間もまた楽しい。
---あなたはなぜ山に登るのか?
ジョージ・マロリーと同様のインタビューをされる機会があるとすれば(無いとは思うが)自分はこう答えたい。
「それは、山が教えてくれるから」

【スタッフおすすめ度】
●エルブロンネ展望台(標高3,466m) ★★★★★
より険しく、迫力のあるモンブラン鑑賞ならイタリア側へ!ケーブルカーSkywayもおすすめ
●エギーユ・ドゥ・ミディ展望台(標高3,842m)★★★★★
まるで天空のシンデレラ城!見せ方にもこだわったモンブランのフランス側展望台。
●マッターホルンハイキング ★★★★
麓からでも見えるアルプスの名峰。滝や高山植物、野生動物たちとの出会いも癒し。
(2016年6月 仙波佐和子)

- ユングフラウエリアだけじゃない!古き良きスイスの風景を見るなら中央スイスがおすすめです!Grand Train Tour of Switze
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エリア:
- ヨーロッパ>スイス>ザンクトガレン
- ヨーロッパ>スイス>ミューレン
- ヨーロッパ>スイス>シュタイン アム ライン
- テーマ:ハイキング・登山 世界遺産 自然・植物
- 投稿日:2016/08/02 10:26

リギの山頂にて(リギ)
現在スイスではスイス全土を網羅する交通ネットワーク「スイス・トラベル・システム(以下STS)」が中心となり、世界各国のスイス政府観光局やスイスの公共交通機関各社と共にスイスへの渡航者に対してユニークな旅行ルートの提案を行うプロモーション「Grand Train Tour of Switzerland」を行っており、STS が推奨するスイス国内の素晴らしいパノラマ景色を堪能できるルートを人気のシーニックトレインなどで巡るものです。今回のそのプロジェクトの一環としてレイルヨーロッパ主催のFAMトリップに参加する機会を得まして、実際にSTSが推奨するパノラマルートの一部を回ってまいりました。
今回のルートは、チューリッヒ→シャフハウゼン→シュタイン・アム・ライン→ザンクト・ガレン→ルツェルン→ピラトゥス→リギ→ミューレン→シルトホルン→シーニゲプラッテ→インターラケンです。
後半のシルトホルン展望台・シーニゲプラッテ展望台を除き、天気にも恵まれ充実の視察旅行となりました。レイルヨーロッパの加々美様、キャセイパシフィック航空の比留間様はじめ皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。
以下でお写真を交え見所を一部ご紹介いたします。
スイスを周遊するならスイストラベルパスを使うのがお得です!
スイス旅行は特に個人旅行をする場合列車やバス移動となりますが、日本と比べると物価が高いスイスでは、列車やバスなどの交通費は比較的高く何度も移動するとなると旅費が高くつきます。そこで今回の視察旅行でも大活躍だっだのがスイストラベルパスという鉄道パスです。STSに加入している、全長16,000kmに及ぶ連邦鉄道、私鉄、登山鉄道、遊覧船、そして、郵便バスなどの路線網を「無制限」に利用できる”定期券のようなパス”で、このパス1枚あればスイス各地の殆どの場所に行く事が出来ます。更に、スイス国内の主要36都市の市電や市バスにも「無料」で乗れるほか、登山鉄道やケーブルカー、ロープウエイ、ゴンドラなどでも 「25%」や「50%」の割引乗車券が購入できます。また、乗車券を購入する手間が省け、検札時に黙って提示するだけでいいのも楽ちんです。たとえば今回訪れたシルトホルン展望台へのケーブルカーは通常80スイスフラン(約¥9000)しますがこのパスを使うと半額になります。さらに主要75都市の市バスや市電などの都市交通が乗り放題。主な山岳交通路線も半額で購入できるほか、全国約490カ所で使えるミュージアムパスとして利用できるなどのボーナス特典もついています。余談となりますがスイスの鉄道やバスは時間が正確で、列車自体も大変きれいです。車掌さん含めみんな親切で気持ちいい旅ができました。
フォア・アルペン・エクスプレスで絶景パノラマルートを巡る
今回ザンクト・ガレンからルツェルンまでフォア・アルペン特急を利用しました。
フォア・アルペン(アルプスの手前の意)地方の美しい山や湖の数々が一度に味わえる魅力的な鉄道ルートです。往復便とも1時間毎に運行しているので、気軽に楽しめる絶景パノラマルートです。この路線は有名なベルニナ・エクスプレスのように、次々とドラマチックな風景が展開されるわけではありませんが、オーバー湖、チューリヒ湖、ラウエルツ湖、ツーク湖、フィアヴァルトシュテッテ湖(ルツェルン湖)など美しい湖を通過しながら奥に広がるアルプスや、うねるように連なる緑あざやかな丘、春には一面の花畑となる牧草地、谷間のかわいい村々など車窓に次々と広がる景色は十分絶景です。派手さはないけどこれぞスイスといえる景色です。スイスビールを飲みながらの展望列車の旅を満喫しました。今回はルツェルンを起点にピラトゥス山やリギ山へのエクスカーションを楽しみましたが、途中下車してそれらを訪れることも可能です。

フォア・アルペン特急(ザンクト・ガレン〜ルツェルン)

フォア・アルペン特急(ザンクト・ガレン〜ルツェルン)

牧歌的な風景が広がる(ザンクト・ガレン〜ルツェルン)

牧歌的な風景が広がる(ザンクト・ガレン〜ルツェルン)

ツーク湖(ザンクト・ガレン〜ルツェルン)
ヨーロッパ最大の滝、スイスの名瀑「ラインの滝」は想像以上の大迫力!
ライン滝はヨーロッパ随一の水量を誇る名瀑です。滝の高低差は23mと低めですが、幅が150mあり、特に雪解けの頃、春から夏にかけては約700㎥/秒と特に水量が多く大迫力の滝を見ることができます。特に遊覧船での滝壺巡り・滝中の岩登りはスリル満点!横にあるラウフェン城や展望台からの景色も素敵です。最寄りのシャフハウゼンやシュタイン・アム・ラインも美しい家々や絶景の城壁が見所の街ですので合わせて散策されるといいでしょう。

ヨーロッパ最大の滝 ライン滝(シャフハウゼン近郊)

遊覧船での滝壺巡りは想像以上の大迫力!(シャフハウゼン近郊)

遊覧船での滝壺巡りは想像以上の大迫力!(シャフハウゼン近郊)

ムノート城からシャフハウゼンの町並み(シャフハウゼン)

シャフハウゼン旧市街 壁画がすばらしい騎士の家(シャフハウゼン)

旧市街 美しい壁画が残る市庁舎と市庁舎広場(シュタイン・アム・ライン)

ホテルアドラーに残る画家アイリス・カリジェの壁画は見事(シュタイン・アム・ライン
中世の学問の中心ザンクト・ガレンの修道院図書館は必見です!
ザンクト・ガレンは中世にはヨーロッパの文化・教育の中心地となり、15世紀以降は絹織物や刺繍産業で栄えた町です。最大のハイライトは世界遺産に登録されている大聖堂併設の修道院図書館です。中世初期の蔵書数は世界最大級の16万冊を誇り、内装はロココ様式で非常に美しく壮大なスケールの知の集積は訪れるものを圧倒します(残念ながら内部は撮影不可)。中世の美しい町並みと、近代的な都市の様子が見事に調和する旧市街は、町の歴史の深さを感じさせる魅力があります

18世紀に建てられた大聖堂(ザンクト・ガレン)

18世紀に建てられた大聖堂の内部は見事!(ザンクト・ガレン)

出窓が美しい(ザンクト・ガレン)
世界でも最も急勾配の登山列車で行くピラトゥス山からの眺めは絶景!!
ピラトゥス山は標高約2000m程度の山であるが回りに高い山がない独立峰のため、アイガーやユングフラウなどの名峰や美しい湖を一望できる人気の観光名所の1つです。ルツェルンから麓にあるアルプナハシュタットまで遊覧船でアルプスの山々を眺めながら約1時間のクルーズを楽しみ、その後山頂までは世界最大勾配480‰の登山鉄道でアクセスします。断崖絶壁の崖を登山列車で上に引っ張られるような感覚はとてもスリリングです。中腹のフランクミュンテックにはアルパインコースターやアスレチックフィールドがありお子様連れにもおすすめです。

ピラトゥスがみえる(ルツェルンからピラトゥス)

クルーズにてピラトゥス山麓を目指す(ルツェルンからピラトゥス)

ピラトゥス鉄道駅(ピラトゥス)

ピラトゥス鉄道は乗車口も急こう配となっている(ピラトゥス)

普通鉄道では世界一の急勾配480‰(パーミット)のピラトゥス鉄道で山頂へ(ピラトゥス)

ピラティスクルムの様子(ピラトゥス)

山岳ホテル「ピラティスクルム」(ピラトゥス)

エーゼル峰からの眺め(ピラトゥス)

展望抜群のロープウエイ(ピラトゥス))

展望抜群のロープウエイ(ピラトゥス)

アルプスホルンをならす老人(ピラトゥス)

展望レストランでの昼食例(ピラトゥス)
ヨーロッパ最古の登山鉄道で行くリギ山からの絶景も見逃せない!
ルツェルン近郊の山でピラトゥス山と並んで人気が高いのがリギ山です。中でもリギ山は1871年に開通したヨーロッパ最古の登山鉄道が運行しておりとても人気です。二両編成の列車はレトロで見た目も可愛いです。標高約2000m程度の山であるが回りに高い山がない独立峰のため、アイガーやユングフラウなどの名峰や美しい湖を一望できる人気の観光名所の1つです。フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーが「変幻自在の自然」と絶賛した朝日を見るなら山頂のリギ・クルムホテルに泊まるのがおすすめです。

フィッツナウ駅 ここで世界初の登山鉄道リギ鉄道に乗車(ルツエルンからフィッツナウ)

リギ鉄道(リギ)

リギ鉄道内にて(リギ)

リギ鉄道からの風景 ベルナーアルプスが望める(リギ)

アルプスの少女ハイジにでてきそうな山小屋風民家(リギ)

リギ・クルムホテル(リギ)

リギ山頂へのハイキング(リギ)

リギ山頂からの風景(リギ)
映画007の舞台 絶景のシルトホルン展望台へ
シルトホルンはユングフラウヨッホについで人気の高い展望台で、天気がよければユングフラウ三山はもちろんのこと、ティトリスやリギ、ピラトゥウなど中央スイスの山々、エメンタールの谷、奥にはジュラ山脈、フランスのモンブランからヴォージュ山脈、ドイツのシュヴァルツヴァルトまで望むことができます。山々を眺めた後は映画007の撮影が行われた回転レスストラン「ピッツ・グロリア」でパノラマを楽しみながら食事を楽しんだり、007映画の50年の歴史をたどる特別展示アトラクション「ボンドワールド007」を見学したりするのもいいでしょう。

ケーブルカーでシルトホルンへ(シルトホルン)

晴れていれば絶景が望めるシルトホルン展望台(シルトホルン)

晴れていれば絶景が望めるシルトホルン展望台(シルトホルン)

リギ山頂からの風景(リギ)

ボンドワールドの看板(シルトホルン)

ボンドワールド入口(シルトホルン)

ボンドワールドを体感(シルトホルン)

映画007の撮影が行われた回転レストラン「ピッツ・グロリア」(シルトホルン)
天空のアルプスの村ミューレンで絶景の山々を拝みたい
ラウターブルンネン谷にそそりたつ崖の上ある小さな山村で、アイガーなどのベルナーオーバーラントの山々を眺められる絶景スポットとして有名です。一般車の乗り入れが禁止されており、基本的に登山列車とロープウエイでしかアクセスできないため、ユングフラウ地方の点在する町の中でもかなり穴場とされています。崖っぷちに肩を寄せ合うように建つ家々はシャレーばかりで素朴な佇まいが素敵です。ハイキングを思う存分満喫したい、スイスアルプスに囲まれた大自然の中で山岳リゾートの雰囲気を楽しみたい、何もせずにのんびり過ごしたいという人には是非おすすめです。

ミューレンの町並み(ミューレン)

山小屋風ホテルが軒を連ねるミューレンの町並み(ミューレン)

ケーブルカー乗り場の目の前の山小屋風ホテル「アルペンルー」

ホテルからの風景 美しいユングフラウ三山が見渡せる(ミューレン)

お土産物屋さんに並んでいたハイジのぬいぐるみ(ミューレン)
中世の雰囲気が残る古都ルツェルンの散策もおすすめ!
古都ルツェルンはルツェルン湖の湖畔にあり自然豊かで美しい町並みが魅力です。石畳の旧市街は散策するだけで中世にタイムスリップしたかのような雰囲気を楽しめるのが魅力です。街中に数多く立ち並ぶ古い建築物には美しいフレスコ画が描かれていて、街中が美術館のように見所がたくさんあります。中でもワイン広場には沢山のフレスコ画が残っており必見です。また旧市街は様々なショップやカフェはもちろんのこと、スイスのショコレートショップや御土産物さんなども集まっているので買い物にも便利です。

ルツェルンのシンボル かつて城壁の一部だったカペル橋(ルツェルン)

カペル橋から旧市街を望む 市庁舎がみえる(ルツェルン)

ロイス川湖畔で過ごす人々(ルツェルン)

ルツェルン市庁舎の時計台(ルツェルン)

ワイン広場のフレスコ画は見事(ルツェルン)
おすすめポイント
ミューレン 4つ星
ザンクト・ガレンア 4つ星
リギ 3つ星
ピラトゥス 3つ星
(2016年6月 渡邊竜一)

- 苦手な国だったはずが、一転大好きな国へ!大地のパワー浴びまくりの旅
-
エリア:
- 北米>アメリカ西部>グランドキャニオン
- 北米>アメリカ西部>サンフランシスコ
- 北米>アメリカ西部>セドナ
- テーマ:ハイキング・登山 世界遺産 自然・植物
- 投稿日:2016/06/24 15:11
旅行の計画を立てたり、飲み会の幹事をしたりするのは大好きだが
直前になると、全て投げ出してしまいたくなってしまうという持病が、私にはある。
ここだけの話、今回ほど出発前にテンションが上がらない国も珍しかった。
メジャーすぎる行先、よく写真で目にする有名すぎる観光地、英語を母国語とする国に行く時の何となく感じる引け目・・。
持病を発病させるのに十分な条件が揃い、周りのお客さんたちが、ガイドブックを広げ和気あいあいとしている機内で、爆音でK-POPを聞きながら爆睡するというやる気の無さを発揮させるという暴挙に出た。
そんな失礼な私が今回お邪魔させていただいたのは、かの有名なアメリカ合衆国。
ここまで読んで「アメリカってそうなんだ・・・残念。テンション下がるわー」と思った方もいらっしゃるでしょう。
安心してください。アメリカは素晴らしい国でした。
今、「もう一度行きたい国はどこですか?」と問われれば、「アメリカ」と即答できる自信があります!
あんなに興味が無かったのに、毎日わくわくしてドキドキして、9日間の旅程がアッという間すぎて、いつもならホッとする帰国便の機内でも、もう帰らないといけないという残念な気持ちでいっぱいになりました。
アメリカある方向に向かって五体投地したい気分です。
恥ずかしながら、今回研修に行かせてもらうまで、アメリカの地理も曖昧だった私が、今回訪れたのは、ラスベガス・セドナ・サンフランシスコ。
ラスベガスか・・・。金と欲望の町と名高い街。酒も博打も女(男?)もやらない私が、そんなところ行って楽しいのだろうか。
セドナね・・・。パワースポットという噂のあそこね。
サンフランシスコ・・・あ、フルハウス!!!!
ということで、乏しすぎる知識を補うために、たくさんのガイドブックを抱えて、いざ出国!
行く先々で、未婚の女一人旅であることを心配され、入国審査官にパスポートの写真が犯罪者みたいだねと言われ、たくさんの優しさに触れ、泣いて笑って大満足の旅行でした。
元から好意を持っていた人ではなく、基準値ゼロ(もしくはマイナス)から入った人間を、こんなに虜にするアメリカ大陸の持つパワーを、今回みなさんにご紹介できればと思います。

【ラスベガス&グランドキャニオン】
みなさんラスベガスのイメージはどんなものをお持ちでしょうか。
咥え葉巻でチップを山のように並べたおじさんと、美しいドレスで着飾ったお姉さんが、一夜の遊びに興じる町。
ほぼ、映画「オーシャンズイレブン」から引用されていた私の乏しすぎるイメージは、一瞬で吹き飛ばされることになりました。
砂漠の中にぽつんとあるラスベガス。
元々、砂漠の中の盆地にできたオアシスに人が集まってきたのが町の始まりというだけあり、ラスベガスの中では、昔オアシスの水で喉の渇きを癒した時と同じく、みんな羽を伸ばして生き生きとした表情をしています。
敷居の高いイメージがありましたが、意外にもラフな格好をしている人たちばかり。
元々マフィアが作り上げたギャンブルの町も、今ではファミリー層まで楽しめる平和な町となっていました。
世界中のVIPが集まってくるため、町の至る所に監視カメラが備え付けられ、夜も出歩くことができます。ただし、酔っ払いなどはいますので、最低限の気配りは必要です。



ラスベガスはカジノの町だけでなく、国立公園や大自然への玄関口としても有名です。
モニュメントバレー、ザイオン国立公園など、様々な有名観光地へアクセスできますが、今回はアンテロープとグランドキャニオンへ行ってきました。
アンテロープキャニオンにはアッパーとローワーがあり、今回訪れたのは急な階段を下りていくローワーアンテロープキャニオン。
息をのむほどに美しい岩肌は、まるで生き物のようであり水の流れのようであり、誰がシャッターを押しても素晴らしい写真が撮れます。
鉄砲水がこの美しい曲線を作り上げたというのですから、自然の力には敵いません。




そして有名すぎる観光地、グランドキャニオンへ。
実際に見ていただかないと、この感じは伝わらないかもしれませんが、これほどまでに非現実感が強い景色に出会ったのは初めてかもしれません。

いくら目を凝らして見ても、写真を撮ってみても、まるでCGの世界に迷い込んでしまったような気持ちになります。
グランドキャニオンは全長約446キロメートル、日本で例えるならば東京〜琵琶湖間の距離に匹敵します。(なぜに、あえての滋賀ではなく“琵琶湖”なのか気になりますが、みんなそう言っていました)
コロラド川の浸食によってできあがったとされるグランドキャニオンですが、渓谷という形容詞には到底当てはまりません。
今回は一泊二日のツアーでしたが、一週間いても飽きることはない気がしました。
今回訪れた有名所以外にもビューポイントは数多くあり、谷底へのハイキングツアーや乗馬、ラフティングなど、興味をそそられるものがたくさんありました。
こんなに広大な遊び場で心行くまで遊びつくしてみたいものです。



すっかりグランドキャニオン、アンテロープキャニオンに心奪われた私でしたが、それ以上に強烈に私の印象に残ったのがここ。

アンテロープからすぐのところにある、ここホースシューベントは、ガイドブックでもあまり取り上げられていない場所だったため、特に期待もせずとぼとぼと歩いて向かったのですが、待ち受けていたのは、まさに絶景でした。
ホースシューベントという名前の通り、馬の蹄形にこれまた水の力によって削られているのですが、柵も何もないので足元は断崖絶壁。でも柵が無い分、縁まで近づくとその広大な景色に吸い込まれていくような錯覚に陥ります。
岩の形といい、蹄型に流れる水の色の美しさといい、この旅一番の絶景でした。
一日中でも見ていたかった〜!皆様も是非、忘れずに見に行ってください!


【セドナ】
日本でも「パワースポット」として人気のあるセドナですが、実際どんな街なのかみなさんご存知でしょうか。
在住者の平均年齢は50歳前後と、世界中から老後を快適に幸せに暮らそうと移住してきたリタイア組が多いセドナでは、約4割の人が働いていないそう。またアートの町としても有名なため、多くのアーティスト、そして自由を求めてヒッピーたちも移住してきました。
では、なぜセドナがパワースポットとして有名になってきたのか。
元々セドナは、ネイティブアメリカンの人たちが聖地として大切にしてきた土地。
鉄分を多く含んだ赤い岩山が町をぐるりと囲んでいます。
ネイティブアメリカンは、セドナには特別な儀式を行う以外では足を踏み入れることが無かったとのこと。聖地としてあがめていたため、セドナは元々人が住んではいけない土地だったのですね。
しかし1900年代に、セドナでリンゴの栽培を始めようと開拓者たちが住みつき、1970年代にセドナに約10か所あるといわれるボルテックスが有名となり、セドナは一躍「スピリチュアルな癒しの町」として世界的に有名になり、癒しを求める人やヒッピーたちが大挙し、今の町ができあがりました。
ずっと聖地として守ってきた土地に家が建てられ、町として発展していく流れを、ネイティブアメリカンの人たちはどんな思いで見ていたのでしょうか。
そんなしんみりした気持ちにもなりますが、ネイティブアメリカンの方がそれほどまでに大事にしていた土地ということを心に留めた上で、お邪魔させてもらっているという気持ちを忘れずに、いざ観光へ!



セドナを一躍世界的なパワースポットへと変身させた「ボルテックス」とは、直訳すると「渦」、地球のパワーが渦を巻く場所のことを指します。
セドナの町全体がボルテックスとされていますが、その中でも、特にパワーが強い4つのボルテックスを「4大ボルテックス」といいます。
セドナが人体に何かの影響を与えると言う科学的な証明はありませんが、実際に行ってみると、確かに感じる「何か」がありました。
その「何か」を感じたのが、4大ボルテックスの一つ、ボイントンキャニオンへの道をハイキングしていた時。
少し開けた広場のような所に出たところで急に「ここに立って手のひらを地面に向けてみてください」とガイドさんに誘われ、手のひらを地面に向ける。そのままじっとしていると、段々指先が痺れてきた。
「え、怖い!なんだか指先が痺れてきました!」
「そうですか。ここはネイティブアメリカンの方たちがお祈りをしたりする場所です。パワーが伝わってきたのですね」
なんと!前情報の無い状態だった私でも、体が反応するほどのパワーをこの土地は持っていました。その後も若干プルプルと震える指先を見つめ、この土地が持つパワーをひしひしと感じた場面でした。

ほとんどのボルテックスは、町から離れているので車がないと行くのが難しいですが、町の近くにエアポートメサという、これまた4大ボルテックスの1つであるパワースポットがあります。
私が滞在していたホテルから徒歩圏内だということなので、夕陽鑑賞スポットでもあるエアポートメサへお散歩も兼ねて歩いていってみました。
緩やかな山道ですが、ほぼ歩道はないので、歩いているのは私のみでした。
また、夕日が落ちた後は、一気に暗くなるので、徒歩で夕日鑑賞に行かれる場合は、なるべく陽が落ち切らない内の下山をお勧めいたします。


エアポートメサではとっても暖かいパワーを感じることができ、集まっている人たちもギター片手に歌を歌っている人がいたりして、とってもピースフルなゆったり時間を楽しむことができます。
刻一刻と岩肌の色が変化していく様を、最初はひたすら写真に収めていましたが、ただ座ってゆっくりと色を変えていく贅沢な時間を独り占めすることにしました。
みなさんも、この贅沢を味わってみたいと思われたら、是非行ってみてください。
写真や文章では伝わらない暖かなエネルギーがセドナを包み込んでいました。
また、セドナの夕日と朝日は格別でした!
行かれるのであれば、是非2泊はしてほしい町です。


【サンフランシスコ】
ついに旅の最終地点、サンフランシスコの地に降り立つ。
空港から市内までは電車が走っており、今までに訪れた砂漠の中のオアシスや、岩山に囲まれたパワースポットに比べて、とっても便利。急に大都会に突入です。
住みたい町上位にいつもランクインするというサンフランシスコ。
信じられない程の傾斜を誇る坂道、町を走る可愛らしいケーブルカー、真っ赤なゴールデンゲートブリッジ・・。
小さいころから引きこもりだった私に、日本から遠く離れたこの異国の素晴らしい街を教えてくれたのは、ある海外ドラマでした。
昔NHKで放送されていた、大人気番組をみなさん覚えていらっしゃるでしょうか。
オープニング曲を聞けば、今でも歌いだしてしまうあのドラマ。
「え〜びうぇ〜、ゆーるーっく(Everywhere you look)え〜びうぇ〜、ゆーごー(Everywhere you go)♪」
ということで、そうです、サンフランシスコは、みんな大好き「フルハウス」のモデル地なのです!
奥さんを事故で無くしたダニーが、親友ジョーイと義弟ジェシーと協力し、三人の娘を育てていくという、とってもハートフルなドラマに出てきた場所があるなんて!是非見てみたい!
テンションの低かった出発前から、心ひそかに唯一下調べをしていたサンフランシスコ、半日しかないフリータイムを目いっぱい楽しむため、ホテルに荷物をほり込み、いざ出発!
まずは、ジェシーおいたんも乗っていたサンフランシスコ名物、ケーブルカー乗り場へ!
なんと、日曜日ということもあり、約一時間待ち。

まぁサンフランシスコにきて、ケーブルカーに乗らないっていうのも勿体ないので、大人しく順番待ち。
ユニオンスクエアにある、始発駅から乗ったのですが、ケーブルカーは、方向を変えるのにまさかの人力でした。重たいだろうに、逞しい!


そしてついに乗車〜!
おお!本当に立ち乗りしている!
こういう乗り物を乗りこなせると、地元民になれたような気がしてわくわくしますね。
風を感じて町中を走るケーブルカーは、すっかり街並みに溶け込んでおり、始発から終点まで約30分の素敵時間を楽しみました。

そんなケーブルカーの横には、あの有名な「世界一曲がりくねった坂道」ロンバートストリートが。
坂の上から下への一方通行で、腕自慢のドライバーたちが長い行列を作っていました。
私の運転技術だったら確実にどこか擦ってしまうだろうなぁと、ひやひやしながら、横を颯爽とすり抜けていくマリオカートの恰好のドライバーに目を奪われていました。
・・・どこの国にもファンキーな人っているものだな。



そして今回のフルハウスロケ旅、どうしても行きたかった場所へ、ヨセミテツアーへ向かう前、朝の5時にホテルを出発し、行ってきました!
フルハウスで最後にみんながピクニックをしていたアラモスクエア!このシーンをみて、あぁここに住みたいと子ども心に思ったのを覚えています。
まだ薄暗い中到着して、愕然。
なんと、公園をぐるりと柵が囲っているではないですか!
えええ!入れない!でも、もう時間がない!
ということで、泣く泣く有名なビクトリアンハウスだけを楽しんできました。
あぁ、ピクニックしようと前日にサンドイッチまで買ったのに・・。

サンフランシスコの町は、私の期待を全く裏切らない素敵な町でした。
やっぱりこの町にだったら住みたい!
他にも、フィッシャーマンズワーフで有名なクラムチャウダーを食べたり、絶対脱獄不可能と言われたアルカトラズ島を遠くから拝んだりと、短時間なのに大充実の滞在でした。


サンフランシスコから日帰りのヨセミテ国立公園ツアーにも参加してきました。
なんと片道5時間もかかりますが、本当に行って良かったです。
グランドキャニオンとは全く違った、緑がたくさんな山森林浴を楽しみ、滝でマイナスイオンを浴びることができます。
国立公園のものは何一つとして持って帰ることは許されていません。
とっても大きな松ぼっくりなど、是非お土産に持って帰りたくなりましたが、我慢我慢。
また、持ってきたものは全て持って帰るのも国立公園のお約束。
ただ、3つだけ置いて帰ってもいいものがあるそう。
それは「思い出」「足跡」「お金」。
みなさんも是非いかれた際には、こちら3つをたくさん置いてきてください。




そして最後に、今回の旅行でとても心が暖まる出来事があったので、ご紹介。
セドナでパワーを堪能した後、有名な老舗レストラン「カウボーイクラブ」へ。
ガイドさんからこのお店ではセドナでしか食べられない料理が楽しめますよ!と教えてもらいわくわく。
西部劇に出てきそうな店内にもわくわくしながら、「セドナならではの料理をお願いします」と注文する。
ウェイターさんがプレートを私の前に置き、料理の説明をしてくれる。
「こちらが、バッファローのバーベキュー、サボテンのフライ、ガラガラヘビのソーセージですね。エンジョイ!」

おお、想像以上にすごいものがでてきたなと、半笑いでパシャパシャと写真を撮っていると、ふと感じる視線。顔をあげると、周りのテーブルの人たちみんなが私の料理を凝視していた。
目があったので、笑いかけると、一気にみんなからの質問が飛んでくる。
「え、それヘビの肉なの?それ食べるの?嘘でしょ?」「あなたどこから来たの、わざわざアメリカまできてそんなの食べなくてもいいのに!」「ちょっと写真撮って良い?」と、周りを巻き込み、大騒ぎとなった。
その中でも、ラスベガスから来ていた隣席の夫婦が「あなた一人なの?大丈夫?何で一人で旅してるの?なんでアメリカでサボテンなんて食べてるの?」と、アメリカの片田舎で奇怪な食べ物に挑戦している私の事を、本気で心配し始めた。
「大丈夫ですよ!一人旅慣れているので寂しくないです!」と、どうにか納得してもらい、いざ実食!
周りのみんなが見守る中、ガラガラヘビのソーセージをいただく。
思っていたよりも美味しかったです。何の味に似ているから問われても難しいので、周りのお客さんに「一口あげる」と進めるも、みんな頑なに拒否し、最後には嫌がりすぎて女の子が号泣し始めるという、本当にカオスな状況に陥りましたが、そんなに恐れる程の味ではなかったです。
サボテンはゴーヤに似た触感で、バッファローは臭みもなく独特の美味しさが口の中に広がります。
一人でヘンテコ料理に挑戦している間も、周りから質問が飛んできて、何とも楽しい時間を過ごすことができました。
そして、帰ろうかと、ウェイターに会計を頼むと「いえ、お支払は必要ないですよ」と、にっこり。
文字通り、きょとーんっとする私に「あなたと過ごした楽しい時間に感動された方が、あなたのお支払も済ませてくれています。セドナを楽しんでいただいて、私からもお礼を申し上げます」と、またにっこり。
なんと、隣席の夫婦が私の支払いを済ませてくれていたのです!
辞退しようと必死に伝えるも「あなたは一人でアメリカまで来て、私はあなたをとっても誇りに思います。楽しい時間をありがとう。アメリカを楽しんでね」と、こちらもにっこり。
人生で涙を流すことはたくさんありますが、人の優しさに泣けるほど幸せなことはないですね。
日本から遠く離れ、言葉も十分に通じない土地で、人生で初めて「あちらのお客様にお支払していただいております」という粋な心遣いに出会い、とても心が暖まり、周りのお客さんにも手を振り見送られ、半泣き状態、胸いっぱいで帰路につきました。
海外に行くと、やっぱり楽しい事ばかりでなく、辛い事や悔しいこともたくさんあり、心が折れることもたくさんありますが、こういう出会いがあるから旅は止められないなと、再認識。
また会いたいと思える人や景色に出会う度に、嬉しくてたまらなくなります。
「アメリカなんてスタンダードな旅先、興味ないね!」と、出発まで言っていた自分が恥ずかしいくらい、アメリカは見どころ満載の楽しすぎる国でした。
まだまだ西海岸の一部しか見ていないアメリカ、次はどんな一面を見せてくれるのか、また会える日が楽しみで待ちきれないです。
みなさん、私みたいに食わず嫌いしている場合ではないです。
是非次のご旅行には、ビッグパワーをもらいにアメリカへ!

おすすめ
セドナ★★★★★
滞在するだけでデトックス!パワーストーンも安く手に入ります
ホースシューベント★★★★★
必ず見て欲しい観光地。行けば素晴らしさが分かります。
サンフランシスコ★★★★★
暮らすように滞在を楽しんでください。
(2016年5月 大野史子)
直前になると、全て投げ出してしまいたくなってしまうという持病が、私にはある。
ここだけの話、今回ほど出発前にテンションが上がらない国も珍しかった。
メジャーすぎる行先、よく写真で目にする有名すぎる観光地、英語を母国語とする国に行く時の何となく感じる引け目・・。
持病を発病させるのに十分な条件が揃い、周りのお客さんたちが、ガイドブックを広げ和気あいあいとしている機内で、爆音でK-POPを聞きながら爆睡するというやる気の無さを発揮させるという暴挙に出た。
そんな失礼な私が今回お邪魔させていただいたのは、かの有名なアメリカ合衆国。
ここまで読んで「アメリカってそうなんだ・・・残念。テンション下がるわー」と思った方もいらっしゃるでしょう。
安心してください。アメリカは素晴らしい国でした。
今、「もう一度行きたい国はどこですか?」と問われれば、「アメリカ」と即答できる自信があります!
あんなに興味が無かったのに、毎日わくわくしてドキドキして、9日間の旅程がアッという間すぎて、いつもならホッとする帰国便の機内でも、もう帰らないといけないという残念な気持ちでいっぱいになりました。
アメリカある方向に向かって五体投地したい気分です。
恥ずかしながら、今回研修に行かせてもらうまで、アメリカの地理も曖昧だった私が、今回訪れたのは、ラスベガス・セドナ・サンフランシスコ。
ラスベガスか・・・。金と欲望の町と名高い街。酒も博打も女(男?)もやらない私が、そんなところ行って楽しいのだろうか。
セドナね・・・。パワースポットという噂のあそこね。
サンフランシスコ・・・あ、フルハウス!!!!
ということで、乏しすぎる知識を補うために、たくさんのガイドブックを抱えて、いざ出国!
行く先々で、未婚の女一人旅であることを心配され、入国審査官にパスポートの写真が犯罪者みたいだねと言われ、たくさんの優しさに触れ、泣いて笑って大満足の旅行でした。
元から好意を持っていた人ではなく、基準値ゼロ(もしくはマイナス)から入った人間を、こんなに虜にするアメリカ大陸の持つパワーを、今回みなさんにご紹介できればと思います。

いざ、赤い大地にパワーをもらう旅へ!
【ラスベガス&グランドキャニオン】
みなさんラスベガスのイメージはどんなものをお持ちでしょうか。
咥え葉巻でチップを山のように並べたおじさんと、美しいドレスで着飾ったお姉さんが、一夜の遊びに興じる町。
ほぼ、映画「オーシャンズイレブン」から引用されていた私の乏しすぎるイメージは、一瞬で吹き飛ばされることになりました。
砂漠の中にぽつんとあるラスベガス。
元々、砂漠の中の盆地にできたオアシスに人が集まってきたのが町の始まりというだけあり、ラスベガスの中では、昔オアシスの水で喉の渇きを癒した時と同じく、みんな羽を伸ばして生き生きとした表情をしています。
敷居の高いイメージがありましたが、意外にもラフな格好をしている人たちばかり。
元々マフィアが作り上げたギャンブルの町も、今ではファミリー層まで楽しめる平和な町となっていました。
世界中のVIPが集まってくるため、町の至る所に監視カメラが備え付けられ、夜も出歩くことができます。ただし、酔っ払いなどはいますので、最低限の気配りは必要です。



ラスベガスはカジノの町だけでなく、国立公園や大自然への玄関口としても有名です。
モニュメントバレー、ザイオン国立公園など、様々な有名観光地へアクセスできますが、今回はアンテロープとグランドキャニオンへ行ってきました。
アンテロープキャニオンにはアッパーとローワーがあり、今回訪れたのは急な階段を下りていくローワーアンテロープキャニオン。
息をのむほどに美しい岩肌は、まるで生き物のようであり水の流れのようであり、誰がシャッターを押しても素晴らしい写真が撮れます。
鉄砲水がこの美しい曲線を作り上げたというのですから、自然の力には敵いません。

ローワーアンテロープへの冒険スタート!



そして有名すぎる観光地、グランドキャニオンへ。
実際に見ていただかないと、この感じは伝わらないかもしれませんが、これほどまでに非現実感が強い景色に出会ったのは初めてかもしれません。

この世の景色とは思えない
いくら目を凝らして見ても、写真を撮ってみても、まるでCGの世界に迷い込んでしまったような気持ちになります。
グランドキャニオンは全長約446キロメートル、日本で例えるならば東京〜琵琶湖間の距離に匹敵します。(なぜに、あえての滋賀ではなく“琵琶湖”なのか気になりますが、みんなそう言っていました)
コロラド川の浸食によってできあがったとされるグランドキャニオンですが、渓谷という形容詞には到底当てはまりません。
今回は一泊二日のツアーでしたが、一週間いても飽きることはない気がしました。
今回訪れた有名所以外にもビューポイントは数多くあり、谷底へのハイキングツアーや乗馬、ラフティングなど、興味をそそられるものがたくさんありました。
こんなに広大な遊び場で心行くまで遊びつくしてみたいものです。



可愛いココペリ(精霊)グッズも充実!
すっかりグランドキャニオン、アンテロープキャニオンに心奪われた私でしたが、それ以上に強烈に私の印象に残ったのがここ。

絶景!!
アンテロープからすぐのところにある、ここホースシューベントは、ガイドブックでもあまり取り上げられていない場所だったため、特に期待もせずとぼとぼと歩いて向かったのですが、待ち受けていたのは、まさに絶景でした。
ホースシューベントという名前の通り、馬の蹄形にこれまた水の力によって削られているのですが、柵も何もないので足元は断崖絶壁。でも柵が無い分、縁まで近づくとその広大な景色に吸い込まれていくような錯覚に陥ります。
岩の形といい、蹄型に流れる水の色の美しさといい、この旅一番の絶景でした。
一日中でも見ていたかった〜!皆様も是非、忘れずに見に行ってください!

落ちないかひやひや

撮ってくれたおじさん、、、良さが伝わらないよ!涙
【セドナ】
日本でも「パワースポット」として人気のあるセドナですが、実際どんな街なのかみなさんご存知でしょうか。
在住者の平均年齢は50歳前後と、世界中から老後を快適に幸せに暮らそうと移住してきたリタイア組が多いセドナでは、約4割の人が働いていないそう。またアートの町としても有名なため、多くのアーティスト、そして自由を求めてヒッピーたちも移住してきました。
では、なぜセドナがパワースポットとして有名になってきたのか。
元々セドナは、ネイティブアメリカンの人たちが聖地として大切にしてきた土地。
鉄分を多く含んだ赤い岩山が町をぐるりと囲んでいます。
ネイティブアメリカンは、セドナには特別な儀式を行う以外では足を踏み入れることが無かったとのこと。聖地としてあがめていたため、セドナは元々人が住んではいけない土地だったのですね。
しかし1900年代に、セドナでリンゴの栽培を始めようと開拓者たちが住みつき、1970年代にセドナに約10か所あるといわれるボルテックスが有名となり、セドナは一躍「スピリチュアルな癒しの町」として世界的に有名になり、癒しを求める人やヒッピーたちが大挙し、今の町ができあがりました。
ずっと聖地として守ってきた土地に家が建てられ、町として発展していく流れを、ネイティブアメリカンの人たちはどんな思いで見ていたのでしょうか。
そんなしんみりした気持ちにもなりますが、ネイティブアメリカンの方がそれほどまでに大事にしていた土地ということを心に留めた上で、お邪魔させてもらっているという気持ちを忘れずに、いざ観光へ!

右の小さい岩がスヌーピーロック、左の大きい岩の上にルーシーが座っています

本当にまっすぐに育つ木。セドナでは、パワーを受けてくねくねになってしまいます

土の中に水晶が混ざっています
セドナを一躍世界的なパワースポットへと変身させた「ボルテックス」とは、直訳すると「渦」、地球のパワーが渦を巻く場所のことを指します。
セドナの町全体がボルテックスとされていますが、その中でも、特にパワーが強い4つのボルテックスを「4大ボルテックス」といいます。
セドナが人体に何かの影響を与えると言う科学的な証明はありませんが、実際に行ってみると、確かに感じる「何か」がありました。
その「何か」を感じたのが、4大ボルテックスの一つ、ボイントンキャニオンへの道をハイキングしていた時。
少し開けた広場のような所に出たところで急に「ここに立って手のひらを地面に向けてみてください」とガイドさんに誘われ、手のひらを地面に向ける。そのままじっとしていると、段々指先が痺れてきた。
「え、怖い!なんだか指先が痺れてきました!」
「そうですか。ここはネイティブアメリカンの方たちがお祈りをしたりする場所です。パワーが伝わってきたのですね」
なんと!前情報の無い状態だった私でも、体が反応するほどのパワーをこの土地は持っていました。その後も若干プルプルと震える指先を見つめ、この土地が持つパワーをひしひしと感じた場面でした。

精神統一をしている人もいました
ほとんどのボルテックスは、町から離れているので車がないと行くのが難しいですが、町の近くにエアポートメサという、これまた4大ボルテックスの1つであるパワースポットがあります。
私が滞在していたホテルから徒歩圏内だということなので、夕陽鑑賞スポットでもあるエアポートメサへお散歩も兼ねて歩いていってみました。
緩やかな山道ですが、ほぼ歩道はないので、歩いているのは私のみでした。
また、夕日が落ちた後は、一気に暗くなるので、徒歩で夕日鑑賞に行かれる場合は、なるべく陽が落ち切らない内の下山をお勧めいたします。

エアポートメサへの道

エアポートメサからの眺め
エアポートメサではとっても暖かいパワーを感じることができ、集まっている人たちもギター片手に歌を歌っている人がいたりして、とってもピースフルなゆったり時間を楽しむことができます。
刻一刻と岩肌の色が変化していく様を、最初はひたすら写真に収めていましたが、ただ座ってゆっくりと色を変えていく贅沢な時間を独り占めすることにしました。
みなさんも、この贅沢を味わってみたいと思われたら、是非行ってみてください。
写真や文章では伝わらない暖かなエネルギーがセドナを包み込んでいました。
また、セドナの夕日と朝日は格別でした!
行かれるのであれば、是非2泊はしてほしい町です。

夕日

朝日
【サンフランシスコ】
ついに旅の最終地点、サンフランシスコの地に降り立つ。
空港から市内までは電車が走っており、今までに訪れた砂漠の中のオアシスや、岩山に囲まれたパワースポットに比べて、とっても便利。急に大都会に突入です。
住みたい町上位にいつもランクインするというサンフランシスコ。
信じられない程の傾斜を誇る坂道、町を走る可愛らしいケーブルカー、真っ赤なゴールデンゲートブリッジ・・。
小さいころから引きこもりだった私に、日本から遠く離れたこの異国の素晴らしい街を教えてくれたのは、ある海外ドラマでした。
昔NHKで放送されていた、大人気番組をみなさん覚えていらっしゃるでしょうか。
オープニング曲を聞けば、今でも歌いだしてしまうあのドラマ。
「え〜びうぇ〜、ゆーるーっく(Everywhere you look)え〜びうぇ〜、ゆーごー(Everywhere you go)♪」
ということで、そうです、サンフランシスコは、みんな大好き「フルハウス」のモデル地なのです!
奥さんを事故で無くしたダニーが、親友ジョーイと義弟ジェシーと協力し、三人の娘を育てていくという、とってもハートフルなドラマに出てきた場所があるなんて!是非見てみたい!
テンションの低かった出発前から、心ひそかに唯一下調べをしていたサンフランシスコ、半日しかないフリータイムを目いっぱい楽しむため、ホテルに荷物をほり込み、いざ出発!
まずは、ジェシーおいたんも乗っていたサンフランシスコ名物、ケーブルカー乗り場へ!
なんと、日曜日ということもあり、約一時間待ち。

まぁサンフランシスコにきて、ケーブルカーに乗らないっていうのも勿体ないので、大人しく順番待ち。
ユニオンスクエアにある、始発駅から乗ったのですが、ケーブルカーは、方向を変えるのにまさかの人力でした。重たいだろうに、逞しい!


そしてついに乗車〜!
おお!本当に立ち乗りしている!
こういう乗り物を乗りこなせると、地元民になれたような気がしてわくわくしますね。
風を感じて町中を走るケーブルカーは、すっかり街並みに溶け込んでおり、始発から終点まで約30分の素敵時間を楽しみました。

そんなケーブルカーの横には、あの有名な「世界一曲がりくねった坂道」ロンバートストリートが。
坂の上から下への一方通行で、腕自慢のドライバーたちが長い行列を作っていました。
私の運転技術だったら確実にどこか擦ってしまうだろうなぁと、ひやひやしながら、横を颯爽とすり抜けていくマリオカートの恰好のドライバーに目を奪われていました。
・・・どこの国にもファンキーな人っているものだな。



もはや何が何だか分からない程の傾斜
そして今回のフルハウスロケ旅、どうしても行きたかった場所へ、ヨセミテツアーへ向かう前、朝の5時にホテルを出発し、行ってきました!
フルハウスで最後にみんながピクニックをしていたアラモスクエア!このシーンをみて、あぁここに住みたいと子ども心に思ったのを覚えています。
まだ薄暗い中到着して、愕然。
なんと、公園をぐるりと柵が囲っているではないですか!
えええ!入れない!でも、もう時間がない!
ということで、泣く泣く有名なビクトリアンハウスだけを楽しんできました。
あぁ、ピクニックしようと前日にサンドイッチまで買ったのに・・。

ビクトリアンハウスは美しかった
サンフランシスコの町は、私の期待を全く裏切らない素敵な町でした。
やっぱりこの町にだったら住みたい!
他にも、フィッシャーマンズワーフで有名なクラムチャウダーを食べたり、絶対脱獄不可能と言われたアルカトラズ島を遠くから拝んだりと、短時間なのに大充実の滞在でした。

全てシマシマ、アルカトラズ島土産

名物クラムチャウダーとクラブサンド
サンフランシスコから日帰りのヨセミテ国立公園ツアーにも参加してきました。
なんと片道5時間もかかりますが、本当に行って良かったです。
グランドキャニオンとは全く違った、緑がたくさんな山森林浴を楽しみ、滝でマイナスイオンを浴びることができます。
国立公園のものは何一つとして持って帰ることは許されていません。
とっても大きな松ぼっくりなど、是非お土産に持って帰りたくなりましたが、我慢我慢。
また、持ってきたものは全て持って帰るのも国立公園のお約束。
ただ、3つだけ置いて帰ってもいいものがあるそう。
それは「思い出」「足跡」「お金」。
みなさんも是非いかれた際には、こちら3つをたくさん置いてきてください。

つい持って帰りたくなる、可愛い松ぼっくり

ヨセミテ滝でマイナスイオン浴

ロッククライミングしてる人がいました

大自然生き返る!
そして最後に、今回の旅行でとても心が暖まる出来事があったので、ご紹介。
セドナでパワーを堪能した後、有名な老舗レストラン「カウボーイクラブ」へ。
ガイドさんからこのお店ではセドナでしか食べられない料理が楽しめますよ!と教えてもらいわくわく。
西部劇に出てきそうな店内にもわくわくしながら、「セドナならではの料理をお願いします」と注文する。
ウェイターさんがプレートを私の前に置き、料理の説明をしてくれる。
「こちらが、バッファローのバーベキュー、サボテンのフライ、ガラガラヘビのソーセージですね。エンジョイ!」

おお、想像以上にすごいものがでてきたなと、半笑いでパシャパシャと写真を撮っていると、ふと感じる視線。顔をあげると、周りのテーブルの人たちみんなが私の料理を凝視していた。
目があったので、笑いかけると、一気にみんなからの質問が飛んでくる。
「え、それヘビの肉なの?それ食べるの?嘘でしょ?」「あなたどこから来たの、わざわざアメリカまできてそんなの食べなくてもいいのに!」「ちょっと写真撮って良い?」と、周りを巻き込み、大騒ぎとなった。
その中でも、ラスベガスから来ていた隣席の夫婦が「あなた一人なの?大丈夫?何で一人で旅してるの?なんでアメリカでサボテンなんて食べてるの?」と、アメリカの片田舎で奇怪な食べ物に挑戦している私の事を、本気で心配し始めた。
「大丈夫ですよ!一人旅慣れているので寂しくないです!」と、どうにか納得してもらい、いざ実食!
周りのみんなが見守る中、ガラガラヘビのソーセージをいただく。
思っていたよりも美味しかったです。何の味に似ているから問われても難しいので、周りのお客さんに「一口あげる」と進めるも、みんな頑なに拒否し、最後には嫌がりすぎて女の子が号泣し始めるという、本当にカオスな状況に陥りましたが、そんなに恐れる程の味ではなかったです。
サボテンはゴーヤに似た触感で、バッファローは臭みもなく独特の美味しさが口の中に広がります。
一人でヘンテコ料理に挑戦している間も、周りから質問が飛んできて、何とも楽しい時間を過ごすことができました。
そして、帰ろうかと、ウェイターに会計を頼むと「いえ、お支払は必要ないですよ」と、にっこり。
文字通り、きょとーんっとする私に「あなたと過ごした楽しい時間に感動された方が、あなたのお支払も済ませてくれています。セドナを楽しんでいただいて、私からもお礼を申し上げます」と、またにっこり。
なんと、隣席の夫婦が私の支払いを済ませてくれていたのです!
辞退しようと必死に伝えるも「あなたは一人でアメリカまで来て、私はあなたをとっても誇りに思います。楽しい時間をありがとう。アメリカを楽しんでね」と、こちらもにっこり。
人生で涙を流すことはたくさんありますが、人の優しさに泣けるほど幸せなことはないですね。
日本から遠く離れ、言葉も十分に通じない土地で、人生で初めて「あちらのお客様にお支払していただいております」という粋な心遣いに出会い、とても心が暖まり、周りのお客さんにも手を振り見送られ、半泣き状態、胸いっぱいで帰路につきました。
海外に行くと、やっぱり楽しい事ばかりでなく、辛い事や悔しいこともたくさんあり、心が折れることもたくさんありますが、こういう出会いがあるから旅は止められないなと、再認識。
また会いたいと思える人や景色に出会う度に、嬉しくてたまらなくなります。
「アメリカなんてスタンダードな旅先、興味ないね!」と、出発まで言っていた自分が恥ずかしいくらい、アメリカは見どころ満載の楽しすぎる国でした。
まだまだ西海岸の一部しか見ていないアメリカ、次はどんな一面を見せてくれるのか、また会える日が楽しみで待ちきれないです。
みなさん、私みたいに食わず嫌いしている場合ではないです。
是非次のご旅行には、ビッグパワーをもらいにアメリカへ!

ガラガラヘビが繋いでくれた出会い!
おすすめ
セドナ★★★★★
滞在するだけでデトックス!パワーストーンも安く手に入ります
ホースシューベント★★★★★
必ず見て欲しい観光地。行けば素晴らしさが分かります。
サンフランシスコ★★★★★
暮らすように滞在を楽しんでください。
(2016年5月 大野史子)

- ヒマラヤの絶景に焦がれて、地震後のネパール旅
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エリア:
- アジア>ネパール>カトマンズ
- アジア>ネパール>ポカラ
- アジア>ネパール>ジョムソン
- テーマ:街中・建物・景色 ハイキング・登山 自然・植物
- 投稿日:2016/06/23 16:06



約1年前の2015年4月25日にネパール大地震で8000人以上の多くの犠牲者を出したニュースは、日本にも届き記憶にも新しい。しかし地震後のネパールの現状はあまり届いていないこともあり、ネガティブなイメージがしっかりついてしまった。そんな中、約1年が経過した2016年の3月にネパールを訪問する機会を得た。
ネパールのイメージは、ただ一つ「エベレスト」を筆頭にしたヒマラヤ山脈に憧れを抱き一度は訪問したいと昔から思っていた。出発2週間前に現地から国内線墜落のニュースが飛び込んできて、期待から大きな不安に変わりつつある中で出発したのである。
ネパールの首都カトマンズまでは、キャセイパシフィック航空を利用し香港で乗継ぎ、バングラディッシュのダッカを経由し機内食や香港でのトランジット時に飲茶を食べ約15時間後の日付の変わる前に到着した。
カトマンズに到着後は、アライバルVISAの取得に申請機械を利用し、申請書を作成した後にVISAカウンターでUS$25を払いレシートを持って入国審査を通過した。
特に難しいこともなく荷物を取って無事にガイドとミートし、空港からタメル地区のホテルまでは、渋滞もなく30分ほどで到着した。深夜にもかかわらず、タメル地区の路上には多くの人が歩く姿が見受けられます。
エベレストに代表されるヒマラヤ連峰を目指しアルピニストやトレッカーを含む旅行者の多くが玄関口の首都カトマンズのタメル地区には今も変わらずに集っている。トレッキングショップやレストランや土産物屋が密集し賑わっているので、ネパールに来たらまずはここに行くだろう。





ヒマラヤを望む静かな湖畔の街「ポカラ」
現地ガイドにポカラを訪れる観光客の7割が国内からのネパール人だと意外でもあり、納得も出来る街が「ポカラ」である。旅行客の中心地のレイクサイドには多くのホテル、レストラン、土産物などのショップなどが軒を連ねカトマンズの喧騒から逃れ静かなフェワ湖畔でゆっくりするバックパッカーの姿も多く見られる。サランコットからは天候が良ければ、間近で美しいヒマラヤを拝むことができる。またポカラへは往復とも国内線を利用し30分間、天候も良く窓から見るヒマラヤ山脈が間近に見える景色は圧巻の一言です。ポカラへのフライトは右側の座席をカトマンズへのフライトは左側の座席を確保したい。心配していた国内線も天候が良く揺れもほとんどなく、心配が嘘のように楽しめた。

国内線の16人乗りのシムリックエアー

CAも腰をかがめてサービス


機内からみるヒマラヤ




アンナプルナ山域の絶景ホテル「タサン・ビレッジ」
ジョムソンへはポカラから国内線を利用し約25分のフライト、窓から見るヒマラヤ山脈が間近で出迎えてくれる。ジョムソンからローカルバスを乗り、凸凹の山道を進むこと1時間で、ジョムソン街道上のラルジョン村に到着した。ラルジョンから山道を運動不足の身体にムチを打ち、息が切れながらも休み休み歩いて登ること約30分、ナウリコット村に建つタサン・ビレッジに到着します。玄関口には桜が咲き正面にはダウラギリ(8167m)の雄姿と氷河が背後にはニルギリとヒマラヤ山脈のパノラマに圧倒された。
ロッジ内には暖炉やこたつもありヒマラヤの山中とは思えないほど快適に過ごせる。新鮮な野菜やソバ粉など土地の食材を使った日本料理も美味しい。ロッジの屋上からは満点の星空や日の出時には、黄金に輝くダウラギリを屋上から眺めることが出来る。




コックピットが目の前に・・・

フライト中ずっと不安で祈り無事に到着した笑顔












タサン・ビレッジからの日帰り往復5時間のトレッキングは、無理の無いように休憩をしながら歩いて標高2727mに位置する山上湖へ行くことが出来る。湖畔から見る、鏡のような湖面に映るニルギリ峰はまさに絶景。ロッジから山道をゆっくり下り、そして急坂を登る。決して楽ではないが、目の前にアンラプルナ、ダウラギリ、ニルギリを見ながらのハイキングは最高に気分が良い!帰った後は、お風呂で疲れを癒す事も出来る。














タサン・ビレッジでのうれしい日本食。



念願のヒマラヤを間近で思う存分堪能した後、カトマンズに戻り市内を含め近郊の世界遺産の町を訪れた。
美の都「パタン」
カトマンズの南に位置するパタンは車で30分ほどに位置している。「パタン」は、サンスクリット語では「Lalitpur(ラリトプル)」、ネワール語では「Yala(イェラ)」と呼ばれいずれも「美の都」と意味している。
世界遺産のダルバール広場は旧王宮に面し、歴史的な建築物がいくつも立ち並び震災で被害を受け、いくつかの建物が崩落しているが、すでに問題なく観光ができる状態になっている。
そして生き神と信じられているカトマンズのクマリは有名だが、他の町や村にも居るとのことでパタンのクマリさんを訪れると直に対面でき、まずはお祈りをし、寄付をすると額にオームのご朱印を貰うことが出来た。
またカトマンズのクマリは、写真がNGだがパタンでは写真も許された。
パタンは工芸の町としても知られ掘り出しものを探すのもよいでしょう。








ネワール族の古都「バクタプル」
世界遺産に認定されているバクタプル(バドガオン)はカトマンズから東に12キロ離れた場所にある。15世紀から18世紀にかけてネワール文化とともに発展したが古都であるが為に、ネパール地震では町全体がダメージを受け、一年が経った今でもダルバール広場などの寺院などが再建中である。旧王宮や寺院が並ぶダルバール広場、トゥマディー広場、最も古い町並みが残るタチュパル広場の各広場と徒歩で観光しているときに通る裏道には今なお瓦礫が積まれている。復興までには時間を要するかもしれないが、古きよき文化の香りがする雰囲気を感じることが出来る。









カトマンズの主要観光地であるダルバール広場、スワヤンブナート、ボダナートの世界遺産も地震により被災し、
現在もまだ一部寺院を含め復興および再建中であるものの観光客や参拝客ですでに賑わっている。また良くも悪くもカトマンズ市内の喧騒や渋滞を含めネパールの親切な人達は何も変わらずに迎えくれる。




パシュパティナート

軍人も並んで故人を偲ぶ

復興中のボダナート

カトマンズのクマリの館
到着翌日に会った現地旅行会社の人に今のネパールを見て、今のネパールを日本人の方に伝えて欲しいと頼まれました。ネパールの地震の後、ネパールの主な産業である「観光」も同様に打撃を受け、観光収入が激減して職を失った人々もいるそうです。一つ言えることは観光が出来るのか心配など不要ということです。
ネパールの人達は、日本人の旅行者が大好きで日本人が訪れてくれることを待っています。
今だからこそ復興の一助に、ネパール旅行に訪れて欲しい!
タサン・ビレッジ ★★★★★ ヒマラヤ山脈が眼前に!
ポカラ ★★★★ 湖畔でゆっくり。
カトマンズ★★★★★ タメル地区で旅に必要なものはすべて揃う。
(2016年 3月 大道隆宏)
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