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今日も旅する!!ファイブスタークラブ世界探検隊

~お客様の代わりにファイブスタークラブ社員が世界中をチェックしてレポートしてきました。~

プロフィール

ニックネーム:
ファイブスタークラブ
居住地:
東京都
会社名:
ファイブスタークラブ
会社英字名:
Five Star Club
会社所在地:
東京都
会社電話番号:
03-3259-1511
業種:
旅行業
自己紹介:
1.全コース1名より催行保証。ツアーキャンセルはありません。(ごく一部のコースを除く)
2.アレンジ自由自在。延泊や減泊、ホテルグレードUP、航空会社指定、何でもできます。
3.基本的に少人数でのツアーで団体旅行のわずらわしさはありません。(ごく一部のコースを除く)
3.遊牧民のゲルにホームステイやサハラ砂漠でキャンプなど、その国でしかできないユニークなオリジナルツアーを企画。
3.毎週土曜日、各方面の専任スタッフが説明会を実施。疑問、質問は何でもどうぞ。(予約制)

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リトアニア
その時歴史が動いた。憧れの場所へ〜リトアニアは素朴な温かい国でした〜
エリア:
  • ヨーロッパ>リトアニア>ビリニュス
  • ヨーロッパ>リトアニア>カウナス
テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術 
投稿日:2017/01/16 12:42
「私のしたことは外交官としては間違っていたかもしれない。しかし、私には頼って来た何千もの人を見殺しにすることはできなかった」

杉原千畝、みなさまこの名前をご存知でしょうか。
第二次世界大戦時、日本から遠く離れたリトアニアという国で、6,000人ものユダヤ人に向けてビザを発給した日本人がいたのです。

これだけ聞くとなんのこっちゃですが、その時代ドイツと同盟を組んでいた日本としては、ユダヤ人にビザを発給し、ナチスドイツの手が届かに場所へ逃がすことなど許されない事でした。
アメリカやオセアニアなどの第三国へ逃げるために、どうしても必要であった日本の通過ビザ。
日本本国の命令に背いてまで、自分や家族の立場を危うくしてまで、何故彼はビザを発給し続けたのか。

幼い頃に、本か何かで杉原千畝の事を知った私にとって、彼はずっと正義の人でした。
いつか訪れたいと思っていた杉原千畝ゆかりの土地へ、今回、フィンランド航空様とリトアニア政府観光局様のご招待で訪れる機会をいただきました。

初めて目にした素朴で温かい、憧れの土地。
農業が盛んで、自然豊かな国で出会った、素敵な景色。
皆様のご旅行の参考になりますように。
サンタクロースごっこ


今回の旅程は、ヴィリニュスをスタートし、トゥラカイ、カウナス、ドゥルスキニンカイと巡ってきました。
リトアニアの魅力の一つに、地方都市の面白さがあげられます。
リトアニアへのご旅行だとヴィリニュスだけ訪れる方も少なくありませんが、時間が許すのであれば、是非他の町まで足を延ばしてみてください。
まだまだ他のヨーロッパ諸国に比べ、知名度は高くないリトアニア。
実際に私も行くまでは何があるのかよく分からず、バルト三国で一冊にまとめられている地球の歩き方を握りしめ、ヨーロッパまで最短最速のフィンランド航空で出発しました。

フィンランド航空は、アメニティやブランケット、紙コップなど、日本でも大人気のマリメッコとコラボしていることでも有名。
ヘルシンキ空港にはマリメッコのお店もあり、日本の半額ぐらいで購入出来るそうで、こちらも女子に大人気です。マリメッコ店のすぐ隣には、これまた大人気のムーミン店が並んでいるので、乗り継ぎ時間があいたとしても、十分楽しめる空港でした。
サイレントポリシーを取り入れているため、空港内はとても静かでフィンランドという国のイメージにぴったり。(入国した事はないですが)
こじんまりとした空港なので、乗り継ぎの移動もとっても簡単でした。
数年後には新しいターミナルが作られる予定で、また私たちの旅は自由に快適になります。

快適な移動で、遂に到着しました、リトアニア!
リトアニアの首都、ヴィリニュスは、教会密集度が世界一と言われるほど、町中に教会がひしめき合っています。
旧市街は歩いても十分観光ができる大きさ。街並みが本当に美しくて飽きることがありません。
ヴィリニュスの歩き方のコツは、旧市街の街の中を迷子になることだと聞いていましたが、本当にその通りで、一つ角を曲がればまた新しい顔を見せてくれる、いつまでも飽きることのない魅力を持った街でした。
聖ペテロ&パウロ教会


夜明けの門


聖アンナ教会


魚つり中のキリスト?


夜には、丁度宿泊していたホテル前の広場でクリスマスマーケットも行われていたので、みんなで探検に行きました。

クリスマスマーケット初体験の私でしたが、何でしょう、あの独特な温かい優しい雰囲気にすっかり虜になってしまいました。
クリスマスのオーナメントや、ホットワイン、ジンジャークッキーが売っているお店が、クリスマスツリーをぐるりと囲むように並んでいるのですが、みんな幸せそうな顔で写真を撮ったりお菓子を食べたり、日本では見ることのない素敵なあの雰囲気。
冬のヨーロッパなんて寒いだけで絶対行きたくないとずっと思っていましたが、クリスマスシーズンであれば、また是非行きたいと思えるほどに幸せな空間でした。

<ヴィリニュスのクリスマスマーケット>








次に訪れたトゥラカイはヴィリニュスから車で約一時間。ヴィリニュスに移るまで首都が置かれていたトゥラカイの見どころといえば、トラカイ城。
大きな湖に浮かぶトゥラカイ城は、まるでディズニー映画にも出てきそうに可愛いお城。夏には湖でボートを楽しむこともできるそうです。
氷に閉ざされたトゥラカイ城(響きがロマンチック)


きゃーきゃー言いながら写真を撮りまくっていましたが、いざ城内に入ってみると・・
あら?まさかの拷問道具が置いてありました。
とりあえず拷問道具にはまってみる


他にも跳ね橋や、敵が攻めて来た際に守りやすいように作られている狭い階段を見て、いくら可愛いといっても戦争の為に作られたお城なのだなぁとなんとなくしんみり。






お城の中はこじんまりしていますが、見ごたえはたっぷり。
トゥラカイにはトルコ系移民がたくさん住んでいるため、町中にも彼らの伝統家屋が並んでいました。
三窓のある伝統家屋


彼らの伝統料理「キビナイ」というパイも町の名物となっており、多くのカフェやレストランで食べることができます。
肉まんに近いような味で、ぺろっと食べれてしまいました。
このサイズでもぺろっ


次に訪れたカウナスは、第二次世界大戦時に首都が置かれていた街。
この町の見どころといえば何と言っても杉原千畝博物館で、今回の旅で、私が一番楽しみにしていた場所。

そして、遂にその場に私は立つことができた。
彼がこの地で6,000人ものユダヤ人に向けて発行した日本の通過ビザ。
1940年7月から8月にかけて、寝る間を惜しみ、何本ものペンを潰しながら、日本本国の命令を無視し、無許可で発給し続けたビザ。
最後、リトアニアを出発する列車の窓からもビザを投げていたという。

小さい頃から憧れていた杉原千畝が、実際に住んでいた場所は、高級住宅街の一角にひっそりと佇んでいた。
「希望の門、命のヴィザ」とかかかれたプレートが掛けられた門は、私の想像よりもとても小さく、ここに100人を超えるユダヤ人達が詰めかけたとは想像ができない。


杉原千畝が住居としても利用していた元日本領事館を使った博物館では、杉原千畝の生涯をまとめた15分のビデオや、書斎を再現した部屋を見ることができ、訪れた人は皆、机に座って杉原千畝ごっこをするのがお約束で、私もいそいそと記念撮影をさせてもらいました。
遂に憧れの地にたどり着く


入館料は無料で、入場者からの寄付だけで運営されているそう。
博物館内のお土産屋さんで売られているビザの形をしたマグネットや、チョコレート、蜂蜜は美味しいと評判で、パッケージも可愛いので、お土産にお勧めです。
日本通過ビザを使って、世界中へと散っていった


素敵なお土産


発給されていたビザ


その当時、ヒットラー率いるドイツと同盟を組んでいた日本の国民として、彼がしたことは果たして正義であったのか。その当時の日本の正義を当てはめれば、決してしてはならなかったでしょう。彼のした事に関しては、様々な意見があることも理解できます。
しかし、そういった状況下でも、自分の正義を貫き通した杉原千畝という日本人を、私は心から誇りに思いました。

「私は大したことをしたわけではない。当然のことをしただけです」
この場所で彼がいかに悩み抜き、自分の正義を貫き、目の前の命を助けようと戦い抜いたのか。憧れのこの土地に、自分の足で立つことができて本当に心から嬉しく、私も彼のように芯のある人間になりたい、そう思えた、とても素敵な機会となりました。

そして、最後に訪れたのはドゥルスキニンカイ。
まだまだ日本では名前が知られておらず、ガイドブックにも小さくしか載っていない街ですが、リトアニア人だけでなく、ほかのヨーロッパ諸国やトルコ人に愛されている素敵な街でした。
ミネラル豊富な水が湧き出ているため、昔から湯治場として知られている街。
ここでは観光で外を出歩くのではなく、スパホテルに滞在し、ひたすら体を休めることが目的です。
リトアニアの特産品、琥珀を利用した琥珀スパも有名で、スパトリートメントグッズも日本よりお得に購入できます。
出来ることであれば、長期滞在をお勧めしたい街でした。
スパ・ヴィリニュス


ミネラルたっぷりの水を飲むこともできます


大きなクリスマスツリー


バルト三国への旅行の場合、エストニア・ラトヴィア・リトアニア周遊のツアーであったり、フィンランドなどの経由地と組み合わせたツアーであったりが多いため、リトアニア一か国のみで楽しいかなぁ、などと考えながら出発したのですが、本当に良い意味で裏切ってくれました。
オフシーズンである冬でさえ、こんなに楽しめるこの国に、夏に来たら骨の髄までメロメロにされてしまうかも知れません。
優しい笑顔で迎え入れてくれた人たち、素朴で美しい街並み、美味しすぎる食事、これ以上に必要なものはあるでしょうか。

時間を気にせずに、迷子になるように滞在を楽しめる国、リトアニア。
皆さまも、次のご旅行には迷子になりにリトアニアへのご旅行はいかがでしょうか。
抱えきれない程の思い出のプレゼント、ありがとうございました!


★★★★★杉原千畝博物館
日本人として、リトアニアに行ったら是非訪れて欲しい!

★★★★★トゥラカイ城
夏の景色ももちろん、冬の凍った湖に浮かぶ姿も美しい!

★★★★リトアニア料理
ツェペリナイをはじめ、こんなに外れのない国珍しい!

(2016年12月 大野史子)

インド
【驚きがいっぱい!列車でめぐる北インド周遊の旅】
エリア:
  • アジア>インド>アグラ
  • アジア>インド>ベナレス(ワーラーナシー)
  • アジア>インド>ブッダガヤ
テーマ:買物・土産 世界遺産 歴史・文化・芸術 
投稿日:2017/01/16 11:18
ついに来た、来てしまった、インド。
いつか来たいとは思っていたが、ついに叶ってしまった!!
全日空の直行便に乗り約10時間。
往路はスターウォーズ仕様の機材のため、旅立ちのBGMはスターウォーズのテーマ曲で華々しいスタートになった!が、しかし全く目的地のイメージに合っていない。
R2D2のエプロンをしたCAさんが可愛かったなあ…
この時はまだインドで様々な出会いがあり、まだ見ぬ体験するなんて想像もつかなかっただろう。






インドは広い。そのせいかインドに暮らす人も動物も心が広いというか、自由に生きているのがお国柄によく表れている。
日本にはないごちゃごちゃした空間に最初は緊張していたが、いつの間にか大きな声で話すヒンディー語も、どこでもお構いなしに流すインド音楽も、何にも縛られずに生きる野良犬や野良牛たちも何となく受け入れている自分がいた。

***今回の9日間の北インド周遊の旅程***
1日目 深夜到着 <デリー泊>
2日目 デリー観光 <寝台列車泊>
3日目 列車移動 <ブッダガヤ泊>
4日目 ブッダガヤ観光 ベナレスへ列車移動
<ベナレス泊>
5日目 ベナレス観光 <寝台列車泊>
6日目 列車移動 <オルチャ泊>
7日目 オルチャ観光、アグラへ列車移動
<アグラ泊>
8日目 アグラ観光 <機中泊>
9日間 帰国

到着日に不可欠なのが両替。
インドルピーは日本で両替できないので必ずインドで行う。
空港内にある両替所はどこも大行列。
2016年12月現在、先日ニュースで突然発表された500ルピー紙幣と1000ルピー紙幣が使えなくなるという経済政策が旅行者にもこんな打撃を与えているなんて。
空港両替所のルールは毎日変わるらしいが、私が行った時は5000ルピーを上限にすることに加え9000円以上の両替を求められた。ちなみにこの時は住所や電話番号を記入する用紙の提出も必要だった。
(よく変わるようなので、今はもう変わっているかもしれない)
結局両替に1時間程かかった。最近は混んでいると2時間以上かかることもあるらしい・・・。
その後空港からホテルに向かう途中、市内のATMには夜中2時過ぎ頃なのに大行列ができていた。
なんでも1日に引き出せる金額に上限があってなかなか苦労している様子。
早く安定することを心から願う。

さて、とりあえず入国までクリア。
2日目からはついに観光が始まる!
この時期のインドはとにかく朝晩の濃霧がひどい。夜は空港からホテルへ向かう道なんて真っ白で何にも見えなかった。朝はガイドさんが30分だけ出発時間を遅らせてスタートしてくれて少しでも霧の影響を受けないように気を使ってくれた。ラージガート、レッドフォート、インド門、タンドリーチキンのランチ、フマユーン廟、クトゥブミナール、という感じで定番観光へ。
初インドの私にとっては時代背景を連想させる壮大な遺跡の数々に興奮が止まなかった。
レッドフォートの出口ゲート。


レッドフォートのラングマハル。細かい彫刻や絵が美しい。


フマユーン廟


クトゥブミナール


そんな順調な観光とは裏腹に、インドの第一関門がやってきた、、、寝台列車だ。
濃霧のせいで仕方ないが3時間半の遅延。遅延するのは重々わかっていたから気長に列車の旅を楽しむことにする。23時にやっと出発。疲れていた私はすぐに眠ってしまった。
出発前の寝台列車


朝、ふと目が覚めた。静かだった。
電車は止まっている。あれ。動いたと思ったらのろのろ運転。
ガイドさんと合流して話を聞いたらその時点でトータル8時間遅延だという…
まじか、、、声に出てしまっていた。
デリーからガヤまで普通に行っても17時間くらいかかるのに、さらに8時間…。
乗っても乗っても着かない電車の中ではいろんな音がする。
あっちからもこっちからも、目の前のガイドさんのケータイからも
どんな時であろうとインド音楽ががちゃがちゃと響く車内。
車内販売の掛け声も騒がしい。お弁当を売るおじさんの掛け声は何回聞いても「カネクレカネクレ〜」にしか聞こえてこない。笑 (ほんとは「ご飯売るご飯売るー」と言っているらしい。)
車内の食事はほぼカレー弁当だった。いくつか種類があってごはんやナンも選べる。
車内販売のカレーのお弁当


そういえば食事のときに、隣のおばちゃんから家庭料理のお裾分けもいただいた!
サモサと一緒に食べるレモンのすっぱい付け合せ、とても美味しい!人の温かさにふれて心から気持ちが安らいだ。インドのこういうところは好きだ。
そんなこんなでやっとこ列車が到着。なんと全部で28時間の列車の旅となった、長い…。

翌日、早朝からブッダガヤの観光。デリーよりとても冷える。
ここはブッダが覚りを開いた地で、仏教徒にとっては最強の聖地でもあるのだ。
スジャータ村、スジャータ寺、マーハボディ寺。
マーハボディ寺にはタイやミャンマー、チベット、スリランカ、などなど色んな国の人が集っている。ちなみにここは携帯電話の持ち込みは禁止されているので預ける必要がある。
ブッダが覚りを開く際のキーパーソンとなったスジャータという女性に出会う場所から、
実際に覚りを開いたところまで同じ道を1つ1つ辿っていく。
これこそ本物の聖地巡礼だ!!仏教信者でなくてもなんだかパワーを感じてしまう。
ブッダガヤはものすごいパワースポットかもしれない。
マーハボディ寺


寺院内の仏像




覚りを開いた菩提樹のお供え


その後、ガヤからベナレスへ。
ベナレスでは早起きが基本。ガンジス川のボートに乗るからだ!
本当は朝日とともに聖なるガンジス川を拝む予定だったがやっぱり霧がひどい。
噂によるとイルカがいるらしい。ガイドさんも見たと言っていたが本当だろうか。




生と死が行き交う聖なる地、母なるガンジス川。
目の前で火葬されていく光景。お祈りをしながら沐浴をする人々。
岸に辿り着く動物の死骸。ボートで魚を釣る人々。
川の上を優雅に舞うシベリアから来る渡り鳥の群れ。
霧の中に神秘的に浮かび上がるそれらをボートからゆっくり眺めた。
この河で沐浴すればすべての罪が報われるらしい。

その日、バラナシの定番の場所へも訪れた。
バラーナスヒンデゥー大学、インドの模型が見られる寺院、ラームナガル城、サルナート。
バラーナスヒンデゥー大学


BraratMata寺院


ファイブスターのステッカー発見!


ラームナガル城


ラームナガル城の近くで有名だというラッシー屋さんにも立ち寄る。


日本人の感覚からするとこれがラッシー??という見た目だがおそるおそる口をつけると予想外に美味しい!甘いヨーグルトドリンクにチーズや豆腐のような食感のものが混ざっているのが特徴。
全部飲み干すとあとあとお腹を壊す気がしたので途中まで飲んだところで申し訳ないがおわりにした。

そのあとはサルナート。
サルナートはブッダガヤのあとに訪れることに非常に意味がある。
ブッダがブッダガヤで覚りを得たあとにサルナートを訪れて、かつての弟子たちと出会う場所なのだ。




ベナレスにてホテルをいくつか見学したのでご紹介します。
①ラマダプラザホテル(すぐ隣がショッピングモールで立地◎)
スタンダードルーム



②ゲートウェイホテル(警察が近くにあるらしく警察官が多く宿泊していた。安全性◎)
エグゼクティブルーム


③SURYAUDAY HAVELI(ガンジス川沿いのホテル。レストランはベジタリアンミールのみだが、宿泊者はヨガ体験もできる。こぢんまりとした女性が好きそうなかわいいホテル!)
デラックスルーム




さて、この夜は2度目の寝台列車!!!
1度目散々な目に遭ったのでまさか2度はないだろう、なんて思っていたらさっそく3時間遅延とのこと。駅に着くと人でごった返している。ああ、このパターン…案の定、もっと遅れるようだ。もともとの予定は17:45。深夜0時を回っても電車がこない。眠気と寒さに耐えていたがそれに加えて突然停電する駅!さすがインド!笑
そんな状況を乗り越えて深夜02:00ついに電車が!!!即寝ました。

ちょっと硬めの寝台列車のベッドにももう慣れたものでゆっくり休むことができた。
それにしてもインド人の忍耐強さは本当にすごい。あんなに寒いホームで全然電車が来ないのにみんな何時間もじっと待っている。こんなに何時間も予定が狂ってみんな大丈夫なのだろうか?不思議だ。
夜のジャンシー駅


ジャンシー駅に到着し、オルチャまでは車で約30分ほど。夜でも入れるラームラージャ寺院に行ってみた。多くの参拝客を集めるイスラム教の寺院だったが、驚くほどのキラッキラの装飾が…!でも中に入ると熱心な信者みんなお祈りをするまじめな寺院だった。(寺院内は撮影禁止でした。)
キラッキラなラームラージャ寺院


意外にきれいな噴水ライトアップ


翌朝、前日に行けなかったオルチャの宮殿群へ。








ラージマハル&ギャハーンギールマハル
予想していたよりも大きな宮殿でその存在感に圧倒された。
イスラム・ヒンドゥーなど様々な建築様式を融合したムガル帝国時代の建築。
宮殿を取り囲む大きな壁も、宮殿内の彫刻や色鮮やかな壁画も比較的綺麗に残っていた。鍵がかかっているところ以外は自由にみることが可能だがまるで迷路のようだった。

その後、お馴染みの列車でアグラへ。もちろん遅延している。
列車/ジャンシー駅にて


ひたすら列車を待つ人々


夜には到着したので、アグラのホテルをいくつか見学させてもらった。
①フォーポインツシェラトン(新しいホテルでとにかく設備がきれい)
□エグゼクティブルーム/タージビュー(窓からタージマハルが見れる部屋もあり)


②アマールヴィラス(アグラで一番のホテル。サービス・立地・お部屋全て文句なし!)
スイートルーム(バスルームからタージマハルを見ることができる贅沢な部屋)




③ジャイピーパレス(すべての部屋がガーデンビュー!ホテル内の施設も充実)
□デラックスルーム


最終日、早朝からサリーを着付けてもらい憧れの姿に!アグラ城とタージマハルをるんるんで観光させてもらった。


タージマハルは王様が妃のために巨額な予算をつぎこんで建てたお墓。それだけ聞くと勝手だなあと思うかもしれないけれど、本当に愛する人のためにだけ作った王様からの最後の贈り物だと思うとなんだか切なくて美しささえ感じる。(でもそのあと国力が傾いてしまったらしい。。。)
大理石で造られた大きなお墓。細かい装飾の絵や彫刻は何百年経った今でも色褪せない。
インドで一番有名かつ定番の観光地とはいえ、心から美しいと感じてしまう。


朝方のアグラ城






アグラをあとにして向かったのはマトゥラー。地球の歩き方にも半ページしか載っていないこの場所。ヒンドゥー教4大聖地のひとつでヴィシュリヌ神巡礼の中心地。熱心なヒンドゥー信者が生命力に溢れて熱心にお祈りをしていた。
クリシュナ誕生の地であるクリシュナジャンマブーミーではカメラ、ケータイなど持ち込み禁止。バッグから財布とパスポートだけを抜き取ってすべてクロークに預ける。靴と靴下も脱いで寺院へ。
神様が生まれたところと言われるとやはりパワーを感じざるを得なかった。
ちなみにこの町のレストランは全てベジメニューらしい。


博物館


クリシュナジャンマブーミー


町の人々


続いてヴリンダーバン。こちらはもっっっと強烈!!小さな町だがメインロードは密度でいうと新宿や渋谷と並ぶのではないかと思うくらいの人々で溢れかえっている。圧倒されすぎてその場に5分いるのも辛かった。
ここではなんと22kmもある距離をひれ伏しては拝んで、というのを繰り返して何時間もかけて聖地を目指すという人々がたくさんいる。しかもしかも地元の人は毎日やっているとか!驚いて何も言えなかったし、その場のエネルギーが強すぎて立っているのが精一杯だった。。








マトゥラーでは初めてオートリクシャーとサイクルリクシャーに乗ったがそこらのアトラクションより数百倍怖かった!笑
安全性バッチリの設備とシートベルトをつけてカーブや段差でキャッ!と楽しめる日本のテーマパークとは違い、何の安全の保証もない乗り物でズボンに穴の開いたおじいさんが立ち乗りで漕いでくれるサイクルリクシャーはスリル満点もいいところだ!なかなか乗ることもないだろうししがみついて楽しんだ。走行中は危険すぎてあまり写真を撮る余裕がなかった。


観光を終えてやっとこデリーに戻る。ああ9日間。なんて濃いんだろう…。
率直な気持ちでいうと、私はまだインドを好きになりきれていない。笑
でもなんというか、クセのある食べ物をまた食べたくなるような中毒性は感じた。
まだ帰国してないうちに次回はここに行きたい!と具体的に考えてしまうくらいに。

かなりパンチ効いた旅だなあと思ったがガイドさんと共に色んな初めてを体験して、インド独特の文化に触れるのはとても面白かった。
昨今インドのイメージは悪くなるばかりで日本人観光客も昔に比べて減っているのは事実。でもこんなに素晴らしい遺跡や興味深い文化、ちょっとクセのあるインド人たちとの触れ合いをしないのはもったいない。1度じゃまわりきれない大きさだからこそ、きっと何度行っても新しい発見があるに違いない。

“人生観を変える旅”というのをインドなら叶えられると実感!
スリル満点な旅をありがとうインド!


***スタッフおすすめ度***
*ブッダガヤ ★★★★
ブッダの歩んだ道を辿ることができる。世界の仏教徒が集う最強の場所!
*タージマハル ★★★★★
インドに行ったら欠かせない!ため息が出るほど美しい大理石の宮殿は必見!
*オルチャ宮殿群★★★★★
彩り豊かな壁画は見どころ。ムガル帝国時代の建築が今も綺麗に残っている。
*マトゥラー ★★★★
博物館ではクシャーナ朝やグプタ朝時代の貴重な展示品も見ることができる。

(2016年12月 柳舞美)

ペルー
インカ時代に思いを馳せて…たくさんの不思議を秘める国「秘露(ペルー)」9日間の旅!
エリア:
  • 中南米>ペルー>クスコ
  • 中南米>ペルー>マチュピチュ
  • 中南米>ペルー>ペルーその他の都市
テーマ:世界遺産 歴史・文化・芸術 動物 
投稿日:2017/01/16 11:13


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小さな水たまりで入浴をしていた美しい姫が、男に覗かれていることに気付き、隠れるためにその水たまりを湖に変えました。
彼女が逃げる際に残されたマントのしわが砂漠化し、彼女は今も人魚となってこの湖に住んでいます。
ワカチナの人魚説にまつわる人魚像

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...今回の旅の始まりはこんな素敵な伝説が残る場所。


ペルーまでは伊丹→成田→ロサンゼルス→リマと約24時間の旅…のはずだった。ロサンゼルス到着後、次のフライトの時間をチェックすると、なんと3時間半も遅延になっている。
ロサンゼルスからリマまでは約8時間半。何とかホテルに辿り着き、ガイドさんにオリエンテーションをしてもらい、お部屋に入ったのは朝の6時。とりあえずシャワーを浴びて、1泊分の荷物を入れ替えて、ほぼ寝ないまま出発!

そんなへろへろな私を迎えてくれたのが、イカから車で10〜20分程度のところにある夢のような場所。ワカチナオアシス。


その日宿泊の「モッソーネ」ホテルにチェックイン。ウェルカムドリンクにピスコサワーを頂く。ジュースだと思って飲んでびっくり。ピスコ はブドウ果汁を原料とした蒸留酒で、アルコール度数はなんと36〜42度。ペルーでは欠かせないお酒。とても美味しくて、飲みやすいので要注意。ついつい飲みすぎてしまいそう。
ホテルモッソーネ


ピスコサワー。見かけと味によらず意外と度数が高い


到着後少し休憩し、16時からのサンドバギーのツアーに参加。
バギーに乗り込み、ジェットコースターばりに両肩からしっかりシートベルトをしていざ出発。


これまでドバイとカタールでデザートサファリをしたことがあったが、その時はきちんと窓のある4WD。今回は窓がなく風をもろに感じられるので、そのスリルと疾走感は4WDで走るよりも遙かに上回っている。言うなれば、砂漠の中のジェットコースター。容赦ないスピードで砂漠の上を疾走していく。両肩からのシートベルトには納得。これがなかったら、完全に振り落とされてしまっていただろう。
これはやみつきになる楽しさ!キャーキャー叫びながら、お尻を何度も浮かせながらも、周りの景色がどんどんと綺麗になっていくのがまた素晴らしい。砂漠の上にあがっていくと、そこからはイカの町が一望できる。


ある程度の高さまで上ったら、次はサンドボートに挑戦。
ボードの裏にグロスを塗ってくれる


スノーボードの板に腹ばいになって、丘の上から滑り降りる。


ブレーキがきかないのでなかなかスリル満点!これは、サングラスをしていないと目の中が砂だらけで大変なことになってしまう。耳栓もあった方が良い。
そして、1回だけかと思いきや場所を変えてどんどん高いところへ行く。徐々にリタイヤ組も出てくる。


そして最後に着いたのがココ。
めっちゃ高い、そして急。


写真で伝わるか分からないが、結構な高さがあった。この角度を頭から滑り降りる勇気はなかったので、私もリタイヤ。
勇敢な挑戦者


そして、いい感じに日が沈む時間に。


皆で夕日鑑賞




帰りは、砂漠の上からワカチナオアシスを一望。どうしてこんな乾燥地帯にぽつんと湖があるのだろうか… 本当に不思議だ。


ワカチナでは、1泊するのがおすすめ。
訪れるほとんどの観光客はイカに宿泊しているため、ツアーが終わった夜と早朝はとっても静か。夜は砂漠の夜景、朝は青い湖を見ることができる。






まだその夢から覚めやらぬまま、翌日はナスカへと向かう。

皆さん一度は教科書やテレビなどで見たことがあるだろう、ナスカの地上絵。
どうしてここ広大な乾燥地帯に巨大な絵が描かれたのか。

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農耕の時期を知らせるための暦
雨乞の儀式のため
宇宙船発着場
地下水脈を示すため
UFOの滑走路や着陸した痕跡
公共事業の対象(地上絵を描く作業のために人夫を徴用し、その労役に対する報酬として食料を渡すことで地域内の食料を人々に再配分する)
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それにはこのような様々な説がある。UFOの滑走路って。。
セスナに乗り込みいざ遊覧飛行へ


離陸後まもなく地上絵が見えてくる。
宇宙人


ハチドリ




オウム




小さい「宇宙飛行士」で32メートル、一番大きいもので数キロの大きさのものまである。
どうやって、何のために描かれたのか、本当に謎だ。
心配していたセスナ酔いも忘れるほど、パイロットが器用な操縦で羽の下に指し示してくれる地上絵を見つけては感動していた。

イカを後にし、リマから国内線でクスコへと向かう。
インカ時代の首都であったクスコ。今は街全体が世界遺産に登録されている。
石畳の町並み、インカの石造りとスペイン人によって作られた石造りが混在している壁、赤色に統一された瓦屋根、高台から眺める景色、夜景、全てが美しい。
インカの石組みと、スペイン人によって作られた壁




苺を酸っぱそうに食べる姉妹








ジブリにでてきそう・・・


夜のアルマス広場


山の上に建つ家の夜景が美しい


クスコの町中に、「AWAY」というオーダーメイドで靴を作ってくれる靴屋さんがある。
クスコ到着後、まず足のサイズチェックと、皮の色、靴の形、デザイン等を自分好みにオーダーしに行く。皮の色も可愛い柄の布もいっぱいあって、悩んでしまう。
靴会議中


サイズ計測は意外と適当。


靴を作ってくれるホルヘおじさん


受け取りは2日後。どんな靴に仕上がるか楽しみ。

そして2日後・・・出来上がりはこちら。
世界に一足だけの靴完成


かわいい!!サイズもぴったり。ホルヘおじさん、ありがとうございました。大切にします。

クスコから少しいくと、そこにはたくさんの遺跡と素晴らしい自然がある。
聖なる谷


中でも私が一番気に入ったのが、ピサック遺跡。とても美しい段々畑が目の前に広がる。




ここで、ウェディングセレモニー中のカップルに遭遇。
おめでとうございます!


遺跡でウェディング。初めての光景に驚いたが、幸せを分けて頂きました。
お幸せに!


皆さん、「シャーマン」をご存じだろうか?
シャーマンとはいわゆる巫女や呪術者で、霊と交信する特殊能力を持った日本でいういたこのような人。
ペルーでは、インカの時代からコカは神聖なものとされ、儀式の際に神に捧げられ、占いにも用いられてきた。クスコには「コカの葉占い」ができるシャーマンがいて、今回私は実際にシャーマンに会い、コカの葉占いをしてもらった。
正直、私は行くまでシャーマンについてあまりよく知らなかった。
朝、シャーマンと通訳の方が私のホテルまでわざわざ出向いてくれた。シャーマンは英語でもスペイン語でもなくケチュア語を話すため、ケチュア語から英語に通訳をしてくれる専門の方がいる。
見た目は普通のおじさん。この方がシャーマンか・・
行程の都合上、先に観光を済ましてしまう。プカプカラ、タンボマチャイ、最後にケンコー遺跡を訪れた。
プカプカラ


タンボマチャイ


ケンコー


後ろにいるのがシャーマン


そこで、シャーマンからまさかのお言葉が。「人が少なければ、遺跡の中でセレモニーをしましょう」と。
え、遺跡の中・・・?!
そして、ケンコーから少し歩いたところにある小さな遺跡に向かう。日本でいう、"パワースポット"らしい。
ここで占いをする


到着するとさっきまで普通のおじさんだったシャーマンがそれらしく変身していく。
風呂敷のようなものに包まれたコカの葉を広げ、準備を整える。


そして、そこに一緒にいたガイドさん2人と私の3人にコカの葉を2枚ずつ配られる。


この場所でセレモニーをやっていいか、といくことを交信するという。そしてそのコカの葉に自分の願いをこめ、シャーマンは何かを唱え始める。その後そのコカの葉を口に含め、少し噛み、そのまま占いが終わるまで右のほっぺに含んでおく。ガイドさん2人は占ってもらわないのに、その場所にいるため、ということで私が終わるまでずっとコカの葉を噛んでいてくれた。
最初のセレモニー中、遺跡の管理人さんが来て、「No photo」と言われてしまったので、これ以降の写真が残念ながらない。(占い中、ずっと見張られていた・・)
健康、家族、お金&仕事、恋愛、スピリットすべてをコカの葉で占ってもらった。
葉っぱだけで本当に占えるのかな・・と最初は半信半疑だったが、言っていることが当たっていて驚いてしまった。遺跡の中でシャーマンに人生を占ってもらうという、ペルーでしかできない本当に貴重な体験をさせて頂いた。
シャーマンと通訳さんと私


ペルーに行ったのにマチュピチュの話は?!とそろそろ思っている人
がいるかもしれない。マチュピチュを語らずにペルーは語れない・・・ということで、マチュピチュについても少しご紹介。

マチュピチュ村から遺跡までのシャトルバスの始発は5:30発。ホテルを5時過ぎに出発し、バス停に到着すると最後部が見えない程の大行列。残念ながら朝からあいにくの雨。カッパを着てのスタート。
始発前の大行列


始発に乗れなければまた次のバスを待たないといけないかというと、そうではない。バスが満員になると次のバスがどんどんやってきてピストン方式で出発する。私が乗れたのは5:40頃。なんと9台目のバス。一体みんな何時から並んでいるのだろうか。
マチュピチュ村から遺跡まではバスで約30分。遺跡に着いてからまずお手洗い行くことを忘れずに。遺跡内にトイレはありません。遺跡が開くのは6時からで、私はワイナピチュ7時の入場券を購入していたので、軽くマチュピチュを見てワイナピチュに向かう。


あいにく霧がかかっていてワイナピチュのてっぺんは真っ白。登っても絶対何も見えないだろうな・・ と思いながらも、ここまで来て登らない訳にはいかない。
悪天候のワイナピチュ


頂までの道のりはなかなかハード。急な斜面を、滑らないようゆっくりと登っていく。


そしてなんとか登頂。


眺めはというと。
何も見えない


やはり。真っ白でした。
頂上で粘って待ってみるものの、一向に晴れてこないため、またゆっくりと来た道を戻っていく。

ワイナピチュは残念ながら雨だったが、ワイナピチュから降りると少し雨があがり、マチュピチュは綺麗に見ることができた。ただ、マチュピチュ内は一方通行になっていて、来た道は戻れないし、決まった道以外は進めないようになっている。そのため、ガイドをつけるか、事前に見たいところ、行程を決めて行くことをおすすめする。私はワイナピチュから降り、一番下の道を歩いてマチュピチュ遺跡を周っていたので、中腹にある遺跡を見に行こうと登っていくと、ダメと言われて追い返されてしまった。

また、ワイナピチュは天気も変わりやすいので、雨具と両手のあく鞄(岩をよじ登る場面もある)、軍手(私は持ってなかったので手がどろどろになった)は持って行った方が良い。天気の良い日は、日焼け止めと虫よけ、帽子、サングラスは必須。

最後に。帰国のフライトの前、リマで「世界のベストレストラン50」で世界第4位に選ばれたレストラン「セントラル」で最後の夕食を頂いた。
「世界のベストレストラン50」で中南米1位の「セントラル」


そう、リマは近年世界でも注目を集める美食の都市。中でもこの「セントラル」は、「NOMA」などの有名店をさしおいて4位に立ち、世界でも最も注視されている1軒だ。
オープンは19時45分。19時30分くらいに到着し、オープンまで少しお店の前で待っていると、スーツを着た人やお洒落なワンピースを着た女性たちが続々と集まってくる。
19時45分、ぴったりにそのドアが開いた。順番に中に入ると、ガラス張りのキッチンの中でシェフ達が集まり、真剣な面持ちで話し合っている。今日のメニューについて最終チェックを行っているのだろうか。テレビでしか見たことのないような光景にテンションがあがる。
今回私が予約したのは、「MATER ELEVATIONS」(母なる標高)というコース。全部で17皿、それぞれの標高で取られる食材を使い、メニューには料理名の隣にその標高が書かれている。地元の人々と協力して絶滅の危機から救った希少な食材のほか、”食べられるバクテリア“としてアンデスで珍重されるクシュロ(藍藻)なども取り入れられている。
綿の川/140m


砂漠植物/230m


岩上の蜘蛛/-5m


トウモロコシの多様性/2010m


ジャングルの秤/230m


海底の土/-20m


樹木の肌/2300m


茎の端/4100m


途中、シェフのビルジリオ・マルティネ氏がキッチンから出てきて、タコの料理をサービングしてくれた。すごくオーラがあった・・
ビルジリオさんにサービングしてもらった料理「近場の釣り/-10m」


奥のカップに注がれたのは、なんと血のスープ。ごめんなさい、せっかく注いで頂いたのに飲めませんでした。。
10皿目にメイン。牛肉と様々な種類のキヌア、サボテンの実、アンデスミントなどが入っている。
アンデス山脈の低地/1800m


そして、デザート。
緑の高地/3800m


薬用と染用/3050m


一皿一皿、本当に考え抜かれたメニューになっていた。なんとレストランの2階には植物研究所があるらしい。すべてが独創的で、日本では味わえない未知なる食材を使用した料理は前代未聞だった。
ペルーにとっては決して安くない金額。だけど、予約はなかなか取れず、その日も満席。
ミラフローレス地区にあるので、リマを訪れた際はぜひ一度南米1位の味を試してみて欲しい。
セントラルの店内


帰りのダラス空港でパスポートにおされた入国スタンプ。その隣にちょうど1年前の同じ日のダラスの入国スタンプがあった。そう、1年前の12月、初めての中南米、メキシコを訪れていた。初めての中南米に治安を心配しつつも、日本と全く違う文化を持ち、人は本当に暖かく、見るもの全てに目を輝かせて、心からまた来たい!と思っていた。
今年もまたダラス空港で、同じことを思っている自分がいた。美しい遺跡、歴史ある街、陽気な人たち、美味しい料理、そしてたくさんの「不思議」がそう思わせてくれたのだろう。


【スタッフおススメ度】
ワカチナオアシス★★★★★ まるで絵本の中に入ったような、不思議な世界。のんびりできるリゾート。サンドバギーはスリル満点でおすすめ!

クスコ★★★★★ さすが世界遺産に登録されているだけあり、歴史残る街並みは美しい。夜のアルマス広場もロマンチックでおすすめ。

マチュピチュ★★★★★ ペルーといえばマチュピチュ。ここを訪れずにペルーは語れません!


(2016年12月 池田郁依)

イタリア
1000Km走破 イタリア田舎巡りの旅
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>イタリアその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 グルメ 歴史・文化・芸術 
投稿日:2017/01/16 11:00
霧に包まれたコンピアーノ村


「2回目のイタリア」のコンセプトの基に造られた、エミーレーツ航空とパーパスジャパン主催の研修旅行に行ってきた。ローマ、フィレンツェ、ベネチア等の王道のコースはすでに行ってしまった人に対して、もう一度イタリアに行きたくなるコース、内容を考えるのが目的だ。はたしてその目論見は果たせたのでしょうか。
ドバイ経由でローマに夕刻到着。とは言え、ローマには泊まらず45キロメートル|離れた夏は避暑地になるフラスカティの街にて宿泊。しかし今回の一癖あるツアーは直接は行かず、これから脚光を浴びるかもしれないローマ市内にあるドミチアーノ競技場跡を見学。沢山の観光客とローマっ子で溢れかえっているナヴォーナ広場の地下にまさか、3万人もの観客を収容できる壮大な競技場が紀元前1世紀の昔からあったなんて想像すらできない。地下への階段を下りていくと今なおその姿を留めている。時空を超えたこの場所で、コンサートもパーティも可能とはさすがローマである。
ドミチアーノ競技場跡


ナヴォーナ広場

白ワインで有名なフラスカティはローマから行くと徐々に登っていき、小高い丘の上にある。それゆえローマより涼しく、ローマ法王も夏はバチカンを離れて避暑にくるそうだ。確かにこの町からサッカーボールを転がしたらローマまでずっと行き着く感じがする。土曜の朝だからか町はひっそりと静まっていたが、唯一、豪邸の「ヴィラ・アルドブランディーニ」だけが異彩を放っていた。
フラスカティの町並み


フラスカティの町並み


ヴィラ・アルドブランディーニ


9時にフラスカティから130キロメートル|離れたウンブリア州、州都テルニにある「マルモレの滝」へバスにて出発。いよいよ今日からバスの旅が始まった。マルモレの滝は紀元前3世紀もの昔に、上流のヴェリーノ川の氾濫を防ぐ目的で建造された。イタリア第2を誇る落差165mの滝は、1923年からダムとなっている。当日は12時の放水の瞬間に立ち会うことができた。ちょろちょろとした水が次第に水量を増し、15分後には轟音をたてて落下していく。詩人バイロンの言葉「身の毛もよだつほどすばらしく、美しい」はこの滝を言い当てている。
放水前のマルモレの滝


放水後のマルモレの滝


午後は、100キロメートル|離れた同じくウンブリア州の「アッシジ」へ向かう。ぽっかり丘の上に浮かぶようにその町は建っていた。町の中心のコムーネ広場をはさむように左端にはサン・フランチェスコ聖堂、右端にはサンタ・キアーラ教会が両脇を固めている。12世紀に聖フランチェスコの生まれた町として知られ、世界中から沢山の人が訪れている。サン・フランチェスコ聖堂から出て、坂を上って町の中に進んでいくとそこは昔の佇まいのままだ。
サン・フランチェスコ聖堂


サン・フランチェスコ聖堂内部


町の中心に向かう坂


コムーネ広場


サンタ・キアーラ教会


今日の泊りは50キロメートル|離れたグッビオだ。ホテルは元修道院だったパークホテル・アイ・カプチーニ。ワインセラー、暖炉のあるロビー、アスレチック・ジム、そして広い部屋。格調高く、それでいてモダンな感覚の超おすすめのホテルだ。なによりも夕食にでた、ポルチーニたっぷりの生タリアテッレパスタには脱帽。美味しくいただきました。
ポルチーニたっぷりの生タリアテッレパスタ


ワインセラー


翌日はグッビオの旧市街を観光。この町は毎年5月15日に行われる「チェーリの祭り(大燭台の祭り)」で有名だ。執政官宮殿(コンソリ宮)の前のグランデ広場にはちきれんばかりの人々で一杯だそうだ。バルジェッロの噴水を3回まわり水をかければ公認「名誉変人」になれるとか、ガイドさんに見本をみせてもらった。そして最大のイベントはギネスブックにも認定されている高さ650メートルの「世界最大のクリスマスツリー」。12月7日から点灯し1月10日まで見れるそうだ。こじんまりした古きよき時代がそのまま残った町でした。
グランデ広場


チェーリの祭り


バルジェッロの噴水


97キロメートル|離れた「トラシメーノ湖」に寄って、中世の城壁に囲まれたコルトーナの町へ訪問。オリーブ畑の斜面に張り付くように静かにたたずみ、眼下にはトスカーナ地方のキアーナ渓谷が広がっている。
トラシメーノ湖


コルトーナの町並み


コルトーナの町並み


キアーナ渓谷


さらに34キロメートル|ドライブの後、カスティリオーン・フィオレンティーノ村のアグリ・ツーリズモで昼食。心温まる料理とワインを楽しみ、ひと時の静かな時間をすごす。ここのブルスケッタとくるみのケーキは美味しかった。
アグリ・ツーリズモ客室


オーナーご夫婦


ブルスケッタ


くるみのケーキ


午後は120キロメートル|離れた、トスカーナ平原の真ん中に突如現れた「サンジミニャーノ」を1時間の観光。雨の中ではあったが、しっかりアイスクリームの世界チャンピオンの店で美味しいアイスクリームをいただきました。
サンジミニャーノの町並


アイスクリームの世界チャンピオンの店


泊まりはトスカーナ州のモンタイオーネ村にある4星ホテル「ラ・タパッカイア」。廃村を建て直し、ゴルフ場や結婚式のできる館まである隠れリゾートだ。ホテルが村の一部になっており、高台から見える景色は最高!
4星ホテル「ラ・タパッカイア」


高台から見える景色


高台から見える景色と私


4日目は135キロメートル|離れたラ・スペツィアの町へ。ここから一般車は通行禁止なのでバスに乗り換え、世界遺産「ポルトヴェーネレ(ヴェーネレ港)」に向かった。ヴェーネレとはヴィーナスを意味し、言わば愛と美の女神ヴィーナスの港なのです。その名に負けずの絵葉書のような港、挙式もできるサンピエトロ教会、荒波のリグレア海、ため息が出そうな景色なのです。もちろん料理もグー。スカンピのショートパスタご馳走さまでした。
ポルトヴェーネレ


ポルトヴェーネレ


荒波のリグレア海


モデルさんも撮影中


スカンピのショートパスタ


89キロメートル|離れたボルゴターニの町ではほとんど「ポルチーニ」の買い物で時間がなくなった。
参加者の目の色が買い物モードに一変。ほんの短い時間に大いに売り上げ貢献したせいか、お店のおばさんの顔はくずれっぱなしだった。
ポルチーニ


14キロメートル|離れたコンピアーノの村が今夜の宿泊地。コンピアーノはイタリアの「最も美しい村」の一つに選ばれているタロ渓谷にある1,000人ほどの小さな村だ。石の民家を見渡しながら石畳の坂を上っていくと丘の上になんとお城がある。ここが今夜の根城。1000年ごろに建てられ、13世紀ごろから名門「ランディ家」が450年もの長きにわたって領主として住んでいた。博物館になっているお城の内部を案内してもらってから部屋に入ると、なにかが出そうなそんな雰囲気だ。一人で寝るのが不安になる。夕食は焼き立てのフォカッチャを楽しんだ。目の前でパン職人さんが次から次へと焼き上げていく。美味しくないわけがない。
石の民家


古城ホテル


古城ホテル内部の博物館


パン職人さん


翌朝、驚きのシーンが出現した。村が濃い霧でおおわれている。朝日の光を浴びながら幻想的な絵を作り出している。この瞬間を見逃してはならないと、夢中でシャッターを切った。二度と出会わない景色なのだから。
霧でおおわれた村


霧が晴れてきた村


古城ホテル


朝日を浴びる村


朝食後、近くのパルメザンチーズ工場を見学。頭の先から靴の底までビニール帽子・コートで覆い、まるで無菌室のような工場に入った。中では恰幅のいいチーズ職人が手際よく働いている。彼らのきびきびとした作業がリズムを作り、それが美味しいチーズを作り上げていると感じた。数え切れないほどの出来上がったチーズが貯蔵庫に整然と並んでいる。チーズを叩いているのは、中に空洞がないかを確かめるためだ。もちろん空洞がないのがいいチーズだ。検査後焼印が押される。直販もしているので、ここで買ったほうが市内の1/3という超お得。私もたっぷり買い込みました。
チーズ工場見学


チーズ作成中


チーズ作成中


チーズ貯蔵庫と私


チーズを叩いて検査


焼印されたチーズ


100キロメートル|車に乗り、次は生ハム博物館へ行き、生ハム生成の歴史を勉強し、またもや舌鼓を打つことになった。いやはや美味しいもの三昧で申し訳ない。
生ハム料理


42キロメートル|かけて最後の宿泊地「パルマ」に到着。久しぶりの都会なので逆にほっとした。旧市街は中世の香りを十分に残し、今なお芸術の都である。ドゥーモ広場やピロッタ宮殿など見所も多い。最後の晩餐はボロニェーゼのショートパスタとワインで締めになった。美味しい料理と美味しいワイン、そしてイタリアの田舎は本当にお薦めなのだ。田舎巡りを入れることでさらにイタリアの魅力が増えること間違い無しである。
ドゥーモ広場


ピロッタ宮殿


ボロニェーゼのショートパスタ


オススメ度
*フラスカティ ★★★ ローマの近くにこんなのんびりとした街があるなんて
*マルモレの滝 ★★★★ 大迫力の滝にビックリ
*グッビオ ★★★★ チェーリの祭りと世界最大のクリスマスツリーで有名
*ポルトヴェーネレ ★★★★★ 僻地ゆえの美しさ、素朴さ、荒々しさ
*コンピアーノ ★★★★★ 最も美しい村の一つ 是非とも古城ホテルに泊まろう
*パルミザンチーズ工場 ★★★★★ ますますチーズが好きになります

(2016年11月 本山泰久)

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マッドマンに会いたい!忘れざる太平洋戦争と民族を巡る、パプアニューギニア!
エリア:
  • オセアニア>パプアニューギニア>ポートモレスビー
  • オセアニア>パプアニューギニア>ラバウル
  • オセアニア>パプアニューギニア>ゴロカ
テーマ:マリンスポーツ 歴史・文化・芸術 自然・植物 
投稿日:2017/01/13 16:15


パプアニューギニアと聞いてどんなイメージを持つだろうか。
第二次世界大戦、多種多様な民族、つい数十年前まで石器時代のような暮らしをしていた未開の土地・・・
そんなイメージを抱いていた。とにかく謎に満ちた国!いつかは行ってみたいと心の隅で思っていたものの、まさかその機会が訪れようとは!
ありがたい事に視察旅行で憧れのパプアニューギニアに行く機会を頂いた。

ついこないだまで石器時代の暮らしをしていたと聞くと、どれほどの秘境かと思うが実は日本からはとても近い。
成田から週に2便も直行便が飛んでいて、6時間ほどで首都、ポートモレスビーに到着した。時差はたったの1時間。あまりにあっさりと到着するので、秘境にやって来たという感じは全くしない。
早朝到着であるにもかかわらず、タラップに降りると南国らしいムァツとっした熱気に包まれた。
イミグレーションで、これまたあっさりとビザを取得。(ビザは2016年12月現在、無料)
パプアニューギニアに入国する際、気を付けなければならないのは食べ物の持ち込みだ。生モノ類以外は持ち込みが許可されているが、入国カードの“食べ物をもっていますか”の問いに“いいえ”として、万が一スーツケースからお菓子など見つかろうもんには、罰金を取られるかもしれない。私たちのグループも4名中3名はスーツケースをあけられていたので、高確率でスーツケースの中身チェックがあるだろう。
さて今回は・・・
初日 日本発
2日目 ポートモレスビー着後、朝食
空路にてラバウル、戦跡めぐり
3日目 AM:ドルフィンウォッチング
空路にてポートモレスビーへ
4日目 空路にてゴロカへ
マッドマン・ダンスショー観光
5日目 帰国
という、5日間の限られた日程だ。

2日目
国内線でラバウルへ。ラバウルはソロモン諸島を攻略するための一大基地として、9万にも及ぶ航空隊員が派兵された。ラバウルを占領した日本軍は、ガダルカナルなどの戦いに向け、至る所に地下要塞も作ったのだ。
海から約200mも離れたところに作られた大発格納庫には5隻の船が今も格納されたままだ。爆撃機は現在、緑と花とヤシの木に囲まれている。かつて人々の命を奪っていた恐ろしい殺戮マシーンであったことを忘れ、ようやく平和な眠りについたようだった。
大発格納庫


爆撃機


あの山本五十六が戦死する前日まで作戦会議をしていた海軍司令部地下壕、山本バンカーへ。地下に潜ると壁には、慰霊に来た人の名前や山本五十六が作戦会議をしていた際の地図などがそのままに残されていた。中は空気が通らないので蒸し暑く、ものの数分でじっとりと汗をかき始める。こんな環境で兵士たちは過ごしていたのか・・・


山本バンカー


小橋桟橋にむかうと、朽ち果てた日本戦からだいぶして遊ぶ子供たちに出会った。




小橋桟橋で遊ぶ子供たち


魚雷


戦車


ゼロ戦


緑に囲まれた爆撃機や、朽ちた戦艦で遊ぶ子供たち・・・あまりの今の平和さとのギャップに、戦争がいかに無意味だったのかと胸が締め付けられる思いになる。

3日目
ドルフィンウォッチングへ


ラバウルには戦跡以外にも見所は多い。
今日はガラッと気分を変えて、ドルフィンウォッチングへ出かけた。
天候は曇天…イルカが見れるのか、波は荒くないのか、不安がよぎるが、いざ出航!
ボートから海水に触れてみると、想像以上に水温が高い。31度くらいあるそうだ。
15分くらい走ればイルカの集まるポイントに着くという事だが、目当ての場所に着くもイルカは見当たらない。別のポイントにボートを走らせるが、途中、限界に達した雨雲から大粒の雨が。スコールを抜けさらに30分ほど走ったところで、ようやくイルカの群れに出会う事が出来た!
イルカの群れ


ボートの先頭の左右に鉄の棒を装着。そこに大きなネットをつけ、ネット上にドボン!
ネットに捕まりながら、船がゆっくりとイルカの群れを探して進んでくれる。イルカは船と並走して遊ぶのだそうだ。すごい近くにイルカが!すごい、私、一緒に泳いでる〜(実際にはネットに捕まっているだけで泳いでないが)




イルカの群れ


インストラクターさんの言葉を借りると、目の前はまるでナショナルジオグラフィックの世界。海の中でイルカの鳴き声が聞こえたことに超感動!
そして次なる目的地、ポートモレスビーへ。
また国内線に乗らなければならない・・・のだが、どうやらオーバーブッキングをしているようで、私たちが飛行機に搭乗できたのはなんと出発時刻の10分前。
このフライトに乗れないと、楽しみにしていたゴロカに行けなくなってしまうのでほっと胸をなでおろした。
首都ポートモレスビーは想像以上に都会だった。
ちょうどU-20のFIFA女子ワールドカップが開催されていて、日本はくしくも準決勝でフランスに敗れたところだった。
そんな中、ポートモレスビーを車窓観光していると、作りかけの立派なサッカー場が。現地スタッフ曰く、今回のワールドカップに向けて新しいサッカー場をつくっていたのだが、途中で資金が足りなくなり、ゴール裏の観客席が1面作れなかったそう。FIFAに見せたら、こんなところで試合は出来ない(当たり前(笑))と言われ、4面のうち、1面が足りないまま放置されているのだそうだ。
だってこれじゃ、チケット買わなくても外からよく見えるもんね。チケット買う意味ないよね。なんで途中でお金なくなっちゃうんだろ、パプアニューギニア人て面白いな。
ここで現地スタッフの方から聞いた面白い小話をもう一つ。
パプアニューギニアに来て驚かされるのは、人々の人懐こさ。カメラを向けると誰でも微笑んでくれて、気軽に話しかけてくれる。本当に邪気を感じないのだ。みんなとても優しい。でも彼らは喜怒哀楽の感情が非常に激しいのだそう。ケンカになると弓や槍を持ち出す人が未だにいて(狩りかよ!)、夫婦げんかで家を燃やすとか、逃げてきた近隣の嫁さんを匿ったら、夫が押しかけてきて包丁沙汰になったりすることもあったらしい。後日その夫婦は豚をもって謝罪に来たという。彼らにとっての豚とは、時に結納金、時に部族間の闘争を収めるための保証の品である。またもしも仮に交通事故を起こして、相手が瀕死の重傷に陥った場合、ドライバーの起す行動は、まず逃げること。逃げて安全を確保するのだ。なぜかというと、悪いことをしたドライバーが、周りの人たちからリンチに合うため。結局ドライバーに暴行した人たちは法の下に裁かれるのだが、世間の目は違う。あぁ、あれはドライバーが悪いよ、周りの人に殴り殺されても仕方ない、と判断するらしい。
今のこの時代でも本当に精霊や黒魔術を信じているし、いろいろな意味でピュアで混じりけが無いのだ。




カメラを向けると屈託のない笑顔を返してくれる人々


4日目
最後の目的地にして、最大の目的地、ゴロカへ。
ゴロカもまた国内線を使うのだが、ここでもまたトラブル。2時間前に空港に着くが、待てど暮らせどチェックインが出来ない。あっという間に搭乗時間30分前で、それでもまだチェックインできそうな見込みがない。というか列はこの1時間、全く進んでいない。
現地スタッフの方が航空会社の偉い人に電話をかけてくれ、列に並ぶ人を無視して、別ルートからチェックインをさせてもらい、事なきを得た。
オーバーブッキングで人が溢れているのかと思いきや、出発10分前に機材に乗り込むと、半分以上空いているではないか!なんだったんだ!?とイラッとした気持ちにさせられるが、ここパプアでそんなことに腹を立ててもしょうがない。無事に乗れたことに感謝し、心にくすぶる疑問マークは消し去った。
ゴロカ空港のバゲージクレームはかなり質素


ゴロカの標高は約1500mなので、これまでとうって変ってとても涼しい!とはいえ日中の日差しはすさまじく、油断しているとかなり日に焼けてしまう。
本日ゴロカではマッドマンによるショーを見に行く。
マッドマンとはアサロ渓谷に住む人々が泥を塗って戦いに挑んだとき、相手部族が亡霊と思い込み逃げて行ったことに由来している。マッドマンはあまり強い部族ではなかったが、その独特な風貌で、戦わずして土地の奪還に成功したのだ。
マッドマンの部族が暮らす村




まずはスパイが偵察に来る・・・


マッドマンは音も立てずにやって来る




マッドマン


子供のマッドマンもいる!


泥のマスクは意外と重い


音もなくマッドマンが現れ、観客に向かってサービスをしてくれる。
前にばかり気を取られていると、背後の竹やぶからもマッドマンが現れてびっくり!
時々手に持った葉っぱを目の前にかざす仕草をしている。何か意味があるのかと思ったら、ただ単に蚊をよけているだけ(笑)。
マッドマン達は心優しく、日本人の私たちに向け、日本流のお辞儀で来てくれたことへの感謝の意を表してくれた。
お辞儀するマッドマン


ショーを楽しんだ後は、伝統料理のムームーランチ。土の上にバナナの皮をひき、そこに葉っぱやイモ、チキン(チキンは彼らにとってはめったに食べられない御馳走)を蒸し焼きにしたものだ。
ムームーランチの準備をしてくれるマッドマン達・・・優しい




ムームーランチ


キャベツ、カボチャの葉、シダなどたくさんの葉っぱが入っている。シダ((;゜Д゜)!と思って恐る恐る食べてみたけど、無味無臭。それよりもタピオカイモが、もさもさしていて、とても食べるのが辛かった。ゴロカ名産のさつまいもは甘くて美味。

アサロ渓谷から戻り、ローカルマーケット見学。
とても活気があって、人がごった返している。ムームーランチでおなじみのシダもたくさん売っていた。


活気あふれるゴロカマーケット


こうしてあっという間の5日間が過ぎた。
今回初めてのパプアニューギニアだったが、早くも次に行きたい場所、見たい民族、体験したいお祭りなどが頭の中を巡っている。
そう遠くない将来、この笑顔あふれる島で、国内線のチェックインの遅さにイライラしつつも、それを楽しんでいる自分がいる気がしてならない。
マッドマンの村にて


オススメ度
ラバウル ★★★★★ 日本人が忘れてはいけない過去。海のアクティビティーも楽しい。
ポートモレスビー ★★ 観光する場所はあまり多くない、治安もあまりよくない
ゴロカ ★★★★★ マッドマンは必見!その他、多様な民族が多く暮らしている。

(2016年11月 久保井奈々子)

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