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今日も旅する!!ファイブスタークラブ世界探検隊

~お客様の代わりにファイブスタークラブ社員が世界中をチェックしてレポートしてきました。~

プロフィール

ニックネーム:
ファイブスタークラブ
居住地:
東京都
会社名:
ファイブスタークラブ
会社英字名:
Five Star Club
会社所在地:
東京都
会社電話番号:
03-3259-1511
業種:
旅行業
自己紹介:
1.全コース1名より催行保証。ツアーキャンセルはありません。(ごく一部のコースを除く)
2.アレンジ自由自在。延泊や減泊、ホテルグレードUP、航空会社指定、何でもできます。
3.基本的に少人数でのツアーで団体旅行のわずらわしさはありません。(ごく一部のコースを除く)
3.遊牧民のゲルにホームステイやサハラ砂漠でキャンプなど、その国でしかできないユニークなオリジナルツアーを企画。
3.毎週土曜日、各方面の専任スタッフが説明会を実施。疑問、質問は何でもどうぞ。(予約制)

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ポルトガル
『ポルトガルのポサーダに泊まりました』
エリア:
  • ヨーロッパ>ポルトガル>オビドス
  • ヨーロッパ>ポルトガル>エヴォラ
テーマ:ホテル・宿泊 世界遺産 歴史・文化・芸術 
投稿日:2016/08/02 10:20
「オビドスのポサーダはお城の中」


①ポルトガルの「ポサーダ」
ポザーダ(POUSADA)とは、古いお城や修道院、貴族のお屋敷などを改修したり、その地方特有の建築様式を生かして建てられたポルトガルならではの宿泊施設です。ポザーダは、昔ながらの伝説が残っていて、歴史の舞台となった、しかも美しい景観の場所に建っているところが多く、現代でも、何世紀もの年月を越え、その時代の雰囲気を感じさせてくれる、そんな体験のできるところと言えるでしょう。
しかも、歴史的な建て物を利用したポザーダであっても、ホテルとしては新しく快適な設備を整えています。
また、ポサーダはどこもレストランも最高級で、その土地の郷土料理で楽しませてくれます。
こんな素敵なポサーダが、ポルトガル全土に29もあって、世界中からやってくる観光客を迎えているのです。
ボクはその中の2箇所に泊まってきました。

②谷間の真珠、オビドスの古城のポサーダ
「オビドスの旧市街全景と最奥にある城郭(ポサーダ)」


リスボンから約70km北にあるオビドスは、城壁に囲まれ「谷間の真珠」と呼ばれる小さなかわいい町です。青や黄色の装飾が施された白い家々、狭い路地、整った石畳など、絵のように美しい町で、その起源はローマ帝国の時代ということですが、キリスト教徒がイスラム教徒から支配を取り戻した12世紀から今の町が形作られました。

「オビドス旧市街のメインストリート」


「メインストリートのおみやげ屋さんの壁に飾られた陶器」


オビドスの特産のお酒で「ジンジャ」というさくらんぼの一種Ginja ジンジャから作った甘いリキュールがあります。甘くて口当たりが良いのですが、ちょっと強いお酒なので、アルコールが弱い人は気を付けて飲まねばなりません。オビドスの街を歩くと、至る所で、このジンジャを売っています。
「メインストリートの酒屋さんの壁に並べられたジンジャ」


町を囲む城壁は、その上を歩いて4〜50分で巡ることができ、中世の面影が残る町の内外を眺めながらの散策も楽しいでしょうが、柵も無いのでスリリング。要注意です。

「内側には柵も何も無いオビドスの城壁」


町のいちばん高みにある城郭に、優雅な宿の「ポサーダ・カステロ・オビドス(POUSADA CASTELO OBIDOS)」があります。15世紀の古城を改修した人気のポサーダで、落ち着いた内装とアンティークな家具が居心地のよい空間を作り出しています。
「ポサーダ・カステロ・オビドスの入り口」


「ポサーダ・カステロ・オビドスのロビー」


「ポサーダ・カステロ・オビドスの客室」


入り口から客室までご案内した動画をご覧下さい。
「ポサーダ・カステロ・オビドスの入り口から客室まで」


(スチール写真のカメラで撮っているので、ピントがあまり合っていません。予めご了承ください。)

ポサーダからの眺望もすばらしいのです。オビドスの白い町並や田園風景を楽しむことが出来ます。
「ポサーダ・カステロ・オビドス前から見る町」


「ポサーダ・カステロ・オビドス前から見る城外の眺望」


ところで、オビドスの地図を見ると、ポサーダのすぐ近くにポルトガル鉄道のオビドス駅があるのが分かります。列車でオビドスに行く人は駅が近くにある、と思いがちですが(ボクもそうでした)、これは大きなまちがい。
「ポルトガル鉄道オビドス駅」


平面の地図では分かりませんが、実はポサーダは、駅からは見上げるような、高い高い城壁の中の、そのまた一番高いところにあって、ぐるっと回り込むように坂道を登り続けなければたどり着けません。大きな荷物でも持っていようものなら、とても歩いて行けるところではないのです。
でもこの駅からはバスもタクシーもありません。事前にホテルにお迎えを頼んでおくのでなければ、列車でオビドス駅に着くのはお勧め出来ません。ぜひ、隣のカルダス・ダ・ライーニャ駅で降りて、こそこからタクシーでポサーダ・カステロ・オビドスまで行くようにしてください。

③城壁に囲まれた世界遺産、古都エヴォラの修道院のポサーダ
「エヴォラのディアナ神殿(左後ろにロイオス教会、右後ろにカテドラルのドームが見える)」


リスボンから東南東へ120km、アレンテージョ地方の中心都市エヴォラ。ローマ時代の城壁に囲まれたこの街は、ローマ時代からイスラム教時代を経て、キリスト教時代の中世、近代と、幾多の歴史の中で生まれた建築物の数々が残っていて、1983年に世界遺産に登録されました。まるで、街全体が博物館のよう、と言われるそうです。
「エヴォラの街に溶け込んでいる水道橋」


「カテドラルの天正遣欧少年使節が弾いたというパイプオルガン」


カテドラルには、1584年にここを訪れた天正遣欧少年使節が弾いてみせたというパイプオルガンが残り、ローマ時代の遺跡ディアナ神殿や水道橋、人骨堂が有名なサンフランシスコ教会、アズレージョの壁が見事なロイオス教会、大学や美術館など見どころ満杯。春から初夏には周囲の平原には色とりどりの野花が咲き乱れ、自然にもあふれています。
「アズレージョが見事なロイオス教会」


このエヴォラの心臓部にあたる歴史地区にポサーダ・コンヴェント・デ・エヴォラ(Pousada Convento de Évora)があります。
このポサーダはアズレージョが美しいことで有名なロイオス教会の修道院を改修して作られました。
「ポサーダ・コンヴェント・デ・エヴォラのレセプション」


「ポサーダ・コンヴェント・デ・エヴォラの回廊(1階はレストランに改装されている)」


「ポサーダ・コンヴェント・デ・エヴォラのプール」


入り口から客室までご案内した動画をご覧下さい。
「ポサーダ・カステロ・オビドスの入り口から客室まで」

「ポサーダ・カステロ・オビドスの客室」
(スチール写真のカメラで撮っているので、ピントがあまり合っていません。予めご了承ください。)

客室は狭いですが、雰囲気はたっぷりです。
「ポサーダ・コンヴェント・デ・エヴォラの客室」


「ポサーダ・コンヴェント・デ・エヴォラのバスルーム」


エヴォラでもポサーダのレストランは最高の料理を味合わせてくれました。元の修道院の回廊をレストランに改装してあります。庭の側は全面のガラス張りになっていて、オープンな雰囲気を保ったまま、快適に食事を楽しめます。
「ポサーダ・コンヴェント・デ・エヴォラのレストラン」


「ポサーダ・コンヴェント・デ・エヴォラの朝食」


朝食にはポルトガル名産の生ハムを。ポサーダ自家製のパンやジャムもたくさんで、目移りしてしてしまいます。

④その他のポサーダ

泊まってはいませんが、観光に訪ねた街のポサーダを2つ紹介します。

ひとつ目はヴィラ・ヴィソーザにある「ポサーダ・コンヴェント・ヴィラ・ヴィソーザ (Pousada Convento Vila Viçosa)」
公爵の宮殿の隣に建っていて、最も絵になるポサーダと言って良いと思います。
「公爵の宮殿の隣に建つポサーダ・コンヴェント・ヴィラ・ヴィソーザ」


もう一つは城壁が残る大理石と陶器の町、エストレモスにある
「ポサーダ・カステロ・エストレモス(Pousada Castelo Estremoz)」
です。
エストレモスの町は、13世紀にディニス王が、後に聖人に列されたイザベル王妃のために小高い丘に建てたお城を中心とした、城壁に囲まれた町です。
こんな歴史あるお城が、今ではポザーダとして泊まる事が出来るようになっています。
「ポサーダ・カステロ・エストレモスと古城のトレス・コロアス塔」


この城郭は、1698年に主塔のトレス・コロアス塔を残して崩壊してしまいましたが、この塔は今でもポザーダのシンボルになっています。
この塔のてっぺんまで階段を延々と登っていくと、それは素晴らしい眺望に出会えます。お城のある丘のふもとに広がるエストレモスの町はもちろん、城壁外の草原やその先、遠くに海に浮かぶ島の様にエヴォラ・モンテのお城まで見えます。
ここは、「最も眺めがよいポサーダ」と言えるかもしれません。
「ポサーダ・カステロ・エストレモスの回廊と中庭」


「トレス・コロアス塔頂上から見たエストレモス」


「トレス・コロアス塔頂上から見たエストレモス」


「ポルトのドン・ルイス1世橋上で」


【スタッフおすすめ度】

オビドス ★★★★
小高い丘の上に築かれ、城壁に囲まれたオビドス旧市街は、中世の町がそっくりそのまま残っています。それが、城壁の上から一目で眺められ、まるで映画にでも出てくる景色のよう。ぜひ、城壁の上を一巡りすることをおすすめします。

エヴォラ ★★★★
歴史好きな人にとって街歩きがこんなに楽しい所はなかなかありません。街中に敷き詰められた石畳、ローマ時代の城壁や水道橋が背景にあって、歴史的な建物を景色の中に溶け込ませています。


(旅行期間:2016年 4月25日から 5月3日までの9日間 小澤 誠)

モンゴル
モンゴル帝国の逆襲 心身ともに癒される7泊8日間
エリア:
  • アジア>モンゴル>ウランバートル
  • アジア>モンゴル>南ゴビ
  • アジア>モンゴル>カラコルム
テーマ:観光地 世界遺産 自然・植物 
投稿日:2016/07/15 14:53
THEモンゴル




こんなに緑が生い茂っているなんて。
こんなに地平線が長いなんて。
こんなに動物がいるなんて。
どれをとってもスケールが違いすぎる・・・・。

今回はモンゴルに出張に行かせて頂きました。
まずモンゴルは食事がまずいという訳ではないが、お国柄、典型的な肉と乳製品が中心で野菜が少なく偏った食事の為、嫌気がさすとの事を聞いていました。ガイドの配慮のおかげなのか結果としてそこまでひどいと思うことはなく過ごすことができました。
ただ本当の肉好きにはこれ以上ない国かと思います。何の肉でもありました。
羊肉のバケツ


そしてモンゴル人との感覚の違いに驚かされたのは距離感です。
国土が日本の4倍近くあるので、ちょっと100Kmを車でお買い物なんてことは、日常的にあるそうです。ただ走る道が何もない地平線なので、あっという間だから気にしないのかもしれません。やはり車がなければ何もできないそうです。

ひたすら続く道路


〜ウランバートル〜
成田からたったの5時間ほどの直行便MIATモンゴル航空に乗って、ウランバートルのチンギスハーン空港に到着。思っていたよりも少し肌寒かったです。
21時ごろのチンギスハーン空港


モンゴルでは夏は22時頃まで日が出ているとの事。体内時計が狂わないかとても心配でした。ただなぜか1日が長いような錯覚になり、個人的にとても羨ましい限りでした。

またモンゴルと言えば大平原に多くの動物、そしてゲルといったイメージが強いですが、首都ウランバートルは想像していたよりも何倍も都会でした。高層ビルや多国籍なレストラン、ブランドのショップが立ち並び、人口の半数以上が集中しているそうです。
ウランバートル市内


しかしながら、人口自体は家畜の数より少ないそうです。








これらを見たときは度胆を抜かれました。

〜ブルド&カラコルム〜
ブルドまではウランバートルから車で4時間ほどしたら着きます。
市内を出て10分後から、THEモンゴルの旅行が始まりました。
必ずウランバートルを出る前にお手洗いは済ましておいた方が良いです。道中は何もありません。ただただ草原が一面に広がっているのみです。そこで見る者は空と草原と家畜ぐらいでした。
リアルなモンゴルを堪能したい方はウランバートルから離れることをおすすめします。
ガイドとドライバーと車と自然


市街地から外れるにつれ、徐々に違和感が襲ってきました。
後々、心地よくなってきたのを今でも強く覚えています。ただ少し時間を要しました。


モンゴルが社会主義から民主主義に移り変わると共に、急速に近代化の波が押し寄せ、今では遊牧民でも携帯電話、テレビ、車やバイクを持つ時代です。少しがっかりした反面、面白くも思えました。
遊牧民のバイク試乗


移動式住居で転々とし、家畜を育て生活する根本的な生活スタイルは変わっていません。


もちろん家畜を追い込むときには馬に乗ります。
逃げた羊の追い込み


奥さんも頼りになります。


乗馬は初体験でしたが、楽しくて走り回れたらなんてことを想像しながら手綱を遊牧民に引いてもらっていると、30分程で不幸な事に雷雨。乗馬は馬のコンディション次第で、危険だと判断するとできなくなってしまいます。雷雨なんかは馬が驚くことがあるので、即終了でした。残念。
乗馬初体験




ブルドから更に1時間30分程の距離にあるカラコルムはその昔、モンゴル帝国の都が築かれた場所です。またオルホン渓谷の文化的景観は世界遺産に登録されているだけあって、言葉を失いました。
オルホン川とその景観



その一部のエルニデ・ゾー寺院は過去に訪れたどの寺院よりも漂う空気に徳を感じました。
ゴルバンゾー


ラプラン寺


亀石


ウランバートルに戻る道中に立ち寄ったホスタイ国立公園。
最後の野生馬タヒ(ホスタイノウマ)を見られる世界でも数少ない場所で広さはとても広大で手つかずの自然が残っており、タヒ以外にも鹿や狼、タルバガン、ガゼルなどの哺乳類やチョウゲンボウやヒゲワシ、イヌワシ、ハヤブサなど世界的にも数が激減して動物が観察できます。
モンゴル特有の大自然と珍しい動物を見ることができるのでとてもおすすめです。
ホスタイ国立公園の入り口


雨の中5キロくらい歩いて見つけたタヒ






特にタヒはめったに見ることができないので発見できれば幸運かも!?
ウランバートルで一息ついたら南ゴビへ

〜南ゴビ〜
ウランバートルから飛行機で約1時間30分、南ゴビに到着。
現在、国内線はフンヌエアーとアエロモンゴリア航空の2社のみで、以前までは4社ありましたが道路の舗装が進むにつれて国内線を利用する人が少なくなった為、潰れてしまいました。
南ゴビ空港


アエロモンゴルリア航空


気候は日中が凄まじく暑く、帽子とサングラス、日焼け止めは必須です。
カラカラの大地が永延と続くその光景は【無】という言葉が真っ先に思い浮かんだほど何もありません。まるで西部劇の舞台のような場所です。
カラカラの大地


南ゴビはブルドよりもさらに時間の進みが遅く感じました。
南ゴビのゲルは上のでっぱりが特徴


また星空は周りに光がほぼ無い為、かつて見たことないほど澄み渡り、
360度見渡すことができました。心身ともに浄化するにはもってこいの場所です。
南ゴビの星空 ※実際には空に無数の星が輝いていました。


南ゴビの大きな名所は3つ
1つは砂漠、もう1つは鷹の谷と呼ばれるヨーリン・アム、最後にバイヤンザグ
砂丘は2つあり今回はモルツゥグ砂丘に行き、ラクダの背中にライドオン。
ラクダは食事に夢中


背中は毛がボーボー


モルツゥグ砂丘


ヨーリン・アムは渓谷を歩いて行くと、辺り一面の花畑が広がり、
渓谷の道


綺麗な花がお出迎え


さらに奥では冬の氷がまだ解けきっていない道があり、草原とは異なった自然を体感することができました。
解けきっていない氷の道


最後は一番のおすすめ、バヤンザグ。
バヤンザグ一望


ここはティラノサウルス等の化石が発掘されたことで世界的に有名で、完全に発掘はしておらず大小問わなければ比較的に簡単に化石を発見できそうです。
化石発掘中


ドライバーさんは本業が何かわからないくらい、化石を見つけるのがうまくて指導してくれました。化石か否かの判別は舌で舐めて、落ちなければ化石だそうです。
何かの化石


化石発見


童心をくすぐる体験に大満足でした。残念なのは化石はお持ち帰りができない事。
発見することに夢中になれればそれでよしと、自分に言い聞かせてバヤンザグを後にしました。

最終日はウランバートルに舞い戻り市内観光の予定がモンゴルの国内線は遅れることが多く、ウランバートルに着いた頃には名所は閉館していました。ガンダン寺やボグドハン宮殿には行けなかったのは大変後悔が残りましたが、それ以外が衝撃的だったので、そこまで気が落ちることもありませんでした。
立派な角を持つヤギ


FSCがモルツゥグ砂丘


モンゴルの星空


THE ゲル


【おすすめ度】
・草原★★★★★・・・見なければ、モンゴルに行ったとは言いません。
・エルデニゾー★★★★★・・・ここまで美しい寺院は初めて。周辺の景観を含めて堪能して頂きたい。
・ホスタイ国立公園★★★★★・・・ダヒが見れたらラッキーです。
・バヤンザグ★★★★★・・・大自然の驚異。化石発掘という冒険心をくすぐる
・鷹の谷 ヨーリン・アム★★★★・・・まるで天国のような雰囲気。
・モルツゥグ砂丘★★★★・・・ラクダに乗れば、楽しさ倍増です。

2016年7月 小澤 駿

【歴史あるボグドハン宮殿博物館】
仏の化身として世を救う為、生まれ変わり続けるとされる活仏の8代目ジェプッツンダンバ・ホクトク、別名ボクトハンが晩年を過ごしたボクトハン宮殿。現在ではチベット仏教に関する数多くの書物や美術品が集められており、モンゴル人だけでなく多くの観光客が訪れる博物館として姿を変えました。内部のラブリン寺にはモンゴル初代活仏のザナバザルによって描かれた“21ターラー菩薩”が展示され見る者を魅了して止みません。

【最後の野生馬タヒを見るならホスタイ国立公園】
ウランバートルから車で2時間程の距離に位置し、最後の野生馬タヒ(ホスタイノウマ)を見られる世界でも数少ない場所、ホスタイ国立公園。広さはとても広大で手つかずの自然が残っており、タヒ以外にも鹿や狼、タルバガン、ガゼルなどの哺乳類やチョウゲンボウやヒゲワシ、イヌワシ、ハヤブサなど世界的にも数が激減して動物が観察できます。
モンゴル特有の大自然と珍しい動物を見ることができるのでおすすめです。
特にタヒはめったに見ることができないので発見できれば幸運かも!?

【モンゴルチベット仏教の象徴】
ウランバートル市内の中心地に突如姿を現す、モンゴルのチベット仏教総本山であるガンダン・テクツェンリン寺。社会主義時代、ソ連による粛清の際に観音像は壊されましたが寺自体は残されました。民主化以降はチベット仏教復興の中心として、五体投地の熱心な信者の心の拠り所だけではなく、市民の憩いの場となっています。現在、寺院内には2代目の25M程の観音像があり、その神々しさは一度見たら忘れられません。

カナダ
YOUは何しにカナダへ!?【オタワ→トロント→ナイアガラ→バンフ 9日間周遊女子1人旅♪】
エリア:
  • 北米>カナダ>オタワ
  • 北米>カナダ>ナイアガラフォールズ
  • 北米>カナダ>レイク ルイーズ
テーマ:世界遺産 歴史・文化・芸術 自然・植物 
投稿日:2016/07/13 16:02
6月末、じめじめと汗ばむ陽気の中、これほんとに使うのかな〜と思いつつ、
スーツケースにダウンジャケットを詰め込んで、空港へと向かう。
オバマクッキー


羽田→オタワ(1泊)→トロント(1泊)→ナイアガラ滝(1泊)→バンフ(4泊)→成田
時計の針を14時間元に戻して、初カナダの旅スタート!

★1日目★
日本からオタワまでは、トロントで国内線に乗り継いで向かう。
トロントに着くと、まず入国審査を受け、その後税関申告書の提出。
いったんスーツケースを受け取り、税関審査を終えて再度乗り継ぎ専用のカウンターに預ける。
乗り継ぎ時間は2時間あいていたが、入国審査&荷物の受け取りに意外と時間がかかり、小走りでなんとか乗り継ぎ便に間に合った。
オタワに到着したのは20時頃。なのに、あれ。まだ日が沈んでいない。
早速カナダの気候に驚かされながら、ホテルにたどり着く。

★2日目★
新鮮な果物が並ぶバイワードマーケット


メープルシロップはカナダの中でここが一番安かった!


お初にお目にかかります、カナダの朝。
ホテルから歩いて15分のところにある、バイワードマーケットへ。

バイワードマーケットの屋内


ファンキーな屋台


オタワの台所とも呼ばれるバイワードマーケットでは、果物や野菜、メープルシロップにチーズとあらゆる食材が売られている。花や衣類などを販売するお店もあり、マーケットエリアは15ブロック以上にも渡る。
オシャレなカフェや雰囲気の良いレストランもあるので、カナダらしいお土産探しから食事まで1日中楽しめる。
おすすめは、オバマクッキー。オバマ大統領がオタワに訪れた際、買ったことからその名が付けられている。1つ3ドル。
オバマが買ったからオバマクッキー。甘さ控えめで美味しい


他にもカラフルでインパクト大なクッキーがたくさん


国会議事堂。観光客で賑わう


この日はオタワからトロントまでVIARAILに乗って向かう。
乗車券を事前購入した場合はE-チケットの印刷を忘れずに。
電子掲示板で列車と出発ホームを確認し、しばし待機。

オタワ駅の電光掲示板。


小さな売店があるが本当に小さいので、車内で食事をしたい場合は車内販売を利用するか、事前にどこかで用意しておいたほうがいい。
VIARAIL乗り場ホーム


改札はなく、発車時刻に近づくとアナウンスがあり、ホームへの入り口に一気に列ができる。E-チケットを係員に見せピッと機械にてチェックされ、いざ乗車。
VIARAIL エコノミープラス席。WI-FIは無料で利用可能。


スーツケースなどの大型荷物置き場


スーツケースなどの大きな荷物は預けず、自分で車内に持ち込む。乗車口の所にスーツケース置き場がある。エコノミープラスの場合、荷物の重さ上限は23kgまで。少しでも超えてしまうと手荷物に移すよう言われるので、要注意。
荷物の上げ下げは駅員さんが手伝ってくれる


トロント・ユニオン駅ホームとカメラ目線の少年。


夜21時頃、約1時間遅れて5時間かけトロントに到着。

★3日目★
この日は1日ナイアガラの滝観光。
トロントから車で約1時間かけ、ナイアガラの街へと向かう。
着いた瞬間からゴーゴーと水の流れる音が響く。世界三大瀑布のお一方と初対面。どきどき。
カナダ滝を真横から眺められる展望台、テーブルロック。


右がカナダ滝で、左がアメリカ滝。アメリカ滝には滝壺がない。


ナイアガラクルーズ乗船前。


ホーンブロワーナイアガラクルーズに乗船!


カッパは膝下まであります


風と水しぶきが強いので、しっかり防水しましょう


アメリカ側から乗るときは青色のカッパ、カナダ側からは赤色のカッパが配られる。
しっかり着込まないと、足から腕から顔からびしょびしょになるので注意。
ナイアガラオンザレイクタウンの街並み


クリスマスグッズしか売っていないお店。売り上げが気になる・・


十分にナイアガラ滝を楽しんだ後は、車を30分ほど走らせてナイアガラオンザレイクへ。ここはナイアガラ滝周辺のにぎやかな場所に比べて、のんびりとしたのどかな街。
19世紀のイギリス統治時代の面影が今もなお残っている。
小物や雑貨など、個性的で可愛らしいお店がたくさん。
レトロな板たち。


有名なアイスクリーム屋さん「COW’S」


バブルガムという、いかにも怪しげな味にトライ。


ナイアガラオンザレイクは、ワインの生産地として世界的に有名で、街の周辺には雄大なブドウ畑が広がっている。ワイナリーが数多くあり、白ワイン、赤ワイン、そしてナイアガラ名産のアイスワイン(デザート感覚で飲める甘いワイン)と、様々なワインの試飲を楽しめるので、ワイン好きにはたまらない場所だと思う。(私はワインは好きだけど味はよく分からない。)

ピカデリーワイナリーでワインの試飲!


ハーシーストア


異常な大きさのシロップを発見。


ずーっと食べてみたかったビーバーテイルズ!ビーバーのしっぽに似ていることが名前の由来


ナイアガラ滝の繁華街、クリフトンヒル


とにかく派手で、カラフル。


可愛いお土産屋さん


★4日目★
トロントから国内線でカルガリーへ。
そこから車で1時間半でカナディアンロッキー観光の拠点となる街、バンフに到着。
バンフ通り


可愛いお菓子屋さん


中心街のバンフ通りには自然と調和した建物が並び、お土産屋さんやスーパー、ショッピングモールなど、様々な種類の店がずらりと軒を連ねる。コンパクトな商店街といったような感じで、端から端まで歩いてみても20分くらい。
観光客で賑わう


街歩きに夢中になっていて、ふと時計を見ると「え!もうこんな時間!?」と驚くことがよくある。夏だと22時ごろまで太陽が落ちないので、なんだか得した気分。

★5日目★
この日はアイスフィールド&コロンビア大氷原ツアーに参加。
ボウレイク




私より楽しそうなガイドさん その1


ガイドさんがカナディアンロッキーの中で一番好きと言っていたペイトー湖。
「今日は天気がとても良いので、きっと綺麗に見えますよ。」と言われ、期待に胸膨らませる。
駐車場から展望台まで10分ほど森の中を登り旧展望台へ。(旧の方が人が全然いない!)
生い茂った木々の間の道を抜けると、ペイトー湖が現れる。


こんな綺麗な水色、絵の具でも見たことない・・・
天国に来たのかと思うくらい、幻想的で、壮大で、言葉が出ないほどの絶景。
氷河から削り出る岩の粉、通称ロックフラワーが湖に混ざりこみ、それが太陽の光に当たるとそれはそれは鮮やかなターコイズブルーの絶景を生み出す。
大きな雲もなく快晴だったので、湖への光を遮るものはなにもなかった。
鮮やかなターコイズブルーの湖面


ウィーピングウォール(すすり泣く壁)


アサバスカ氷河の上を走る雪上車


アサバスカ氷河。氷の上は寒くてたまらない。




私より楽しそうなガイドさん。パート2


グレーシャースカイウォーク




床の厚み。意外に薄い・・・?


★6日目★
この日はカナディアンロッキーの中で唯一入山規制のある、レイクオハラへ。
ここへ行くためには1日の乗車席数が42席という特別バスの確保が必須になる。予約は電話のみ。そして予約開始とともに全世界から電話が殺到するほど、大人気でかつ予約困難なコースである。100回かけても繋がらない!なんてことも珍しくなく、ハイカーの憧れとも呼ばれる。
レイクオハラ行きのバス


スクールバスなので座席はやや小さめ。


帰りのバスチケット代わりのコイン


バスの予約が取れなかった場合は、歩いてレイクオハラまで行くことも出来るが、4時間ほどかかってしまう。ロッジに泊まったりキャンプをしたり、宿泊予定のある人であれば問題ないかもしれないが、日帰りだと難しいそう。
今回は無事シャトルバスの予約ができたので日帰りで向かう。
ハイキングの拠点となるレイクオハラ。


風がないので、湖面に山々が映りこむ。
最初はなだらかな道


たまに足場の悪い岩場を登る


バンフ市内ホテル→車(1時間)→レイクオハラシャトルバス乗り場→バス(30分)→レイクオハラハイキングスタート
ハイキングはレイクオハラがスタート地点になる。
その日の天候状況により、「レイクマッカーサー」・「レイクオエサ」・「オパピンレイク」の3つのコースからハイキングプランが決まる。どのコースもハイキングのレベルに大差はないとのこと。
今回は、先月アメリカ最高峰の山マッキンリーを登り終えたばかりのガイドさんおすすめの「レイクオエサ」に挑戦した。
レイクオエサに到着


日が差込むと湖面がきれい


ランチタイム


約2時間でレイクオエサに到着。道中は、比較的なだらかな道だが、途中崖のような足場の悪いところを歩くので、手袋や杖があると便利。
普段あまり運動しない私でも、ガイドさんが私たちの体調を常に見て休憩を挟みながら、
ゆっくりとしたペースで歩いてくれるので、難なく登って降りてこれた。
まだ雪が残っているところも




帰りのバスは、予約はいらない。入山規制はしているが、山を出て行くのはご自由にどうぞ、ということだそう。
他のどのエリアにもないほどの美しさで輝く氷河湖が点在しており、生き生きとした野生動物の姿や、日本の山ではめったに見られない希少種の高山植物などを観察することができた。

★7日目★
この日はヨーホー国立公園&レイクルイーズツアーに参加。
レイクルイーズ


絶妙なタイミングでシャッターを切れた


モレーンレイク


ペイトー湖に並ぶ、美しい色合い。展望台にはごろごろした崖がたくさん。
展望台からはモレーンレイクを見下ろせる


つい先日観光可能になったばかりのボウ滝


エメラルドレイク


晴れた日のエメラルドレイクは最高


カナダ最後の夜はここエメラルドレイクの湖畔にただずむエメラルドレイクロッジに宿泊
バルコニーからはエメラルドレイクを独り占めできる。
ログハウス風であたたかみのあるエメラルドレイクロッジ


プライベートバルコニーからはエメラルドレイクが・・・



本物の暖炉に興奮し、寒くないしむしろ暑いけど、せっかくだから暖炉をつける。
案の定暑くて、でも消し方が分からないので窓を全開に開ける。
すぐ火が行き渡るようにセッティングしておいてくれる


暖炉の火は不思議とずっと見ていたくなる


アメニティは全てロクシタン








大自然には天気の良さが絶対だが、今回は見事に全て晴れ、最高のカナダ初旅となった。
トロントでお世話になったガイドさんが、「カナダは自分の国を表現するのが下手だ。メープルシロップやサーモン以外にももっと魅力に溢れているのに・・・」と嘆いていた。
その通りだと思った。行かなくても分かることもあるが、カナダは行かないと分からないことの方が圧倒的に多い。カナダの魅力は、実際に訪れて歩いてみないと分からないのだ。
夜寝てしまうのが惜しくて、けれど明日が待ち遠しくて、まばたきするのがもったいないほど常に刺激的で感動に包まれた旅だった。

【スタッフおすすめ度】
●オタワ ★★★★
バイワードマーケットは朝から晩まで楽しめる!女子向けの可愛い雑貨もたくさん☆お気に入りのお店を見つけてみては?
●レイクオハラ ★★★★★
運動が苦手な人でも大丈夫!最高の景色と日本の山では見られない希少種の植物に出会える。
●ナイアガラ滝 ★★★★
ナイアガラクルーズは必須!パワーで満ち溢れる滝を全身で感じよう!

(2016年7月 酒井)

ブータン
幸福の国で幸せについて本気出して考えてみた 〜ツェチュ祭を訪ねるブータン周遊紀行〜
エリア:
  • アジア>ブータン>ティンプー
  • アジア>ブータン>パロ
  • アジア>ブータン>プナカ
テーマ:街中・建物・景色 お祭り・イベント ホテル・宿泊 
投稿日:2016/07/13 15:54
もはや観光名所になってしまった首都ティンプーの手信号


インドやパキスタンで見られる派手なデコトラ(デコレーショントラック)はブータンにも


ルンタ(お経が書かれた旗)が張り巡らされ、異世界への入口感がプンプンするブータンの橋


このたび、ブータン出張に行かせていただくことになった。
ブータンと言えば真っ先に出てくるワードが「幸せの国」。全世界に二百カ国近くある国の中で、いきなり「幸福」を売りにしてくる国はブータンだけだろう。なんだか怪しい新興宗教のようでうさんくささ満点だが、国全体でそう言っているということは何かちゃんとした根拠があるに違いない。よし、その幸せとはなんぞやを見に行ってやろうじゃないか。そしてあわよくば自分にも幸せのお裾分けがあれば・・・。
しかも今回の目的は「見るだけで悟りが開き、御利益がある」といわれるチベット仏教の祭ツェチュを見ることで、幸せの秘密を探る準備は完全に整っている。はたして煩悩だらけの私が行っても大丈夫なのだろうか、幸せを感じることはできるのだろうか。

ブータンがいろんな意味で他に類を見ない独特の国、ということはご存じの方も多いと思うが、まず入国からしてドラマチックだった。
今回はネパールのカトマンズから空路での入国。ヒマラヤの眺望を期待して進行方向左の窓側席に座ると、狙い通り雪を被った雄大な山々が見えてくる。機内アナウンスでは、これから着陸しますよ、などの放送と同じような普通のトーンで「左手にエベレストが見えます。。」との案内が流れてきた。なんてこった、高額なマウンテンフライトもハードなトレッキングもすることなく簡単に世界最高峰が見えてしまうとは。。
これが幸せの国のオープニングなんだろうか?
左がエベレスト(世界1位)、右がマカルー(世界5位)


そして分厚い雲を通り抜けてブータン上空へ。見えてくるのはのどかな農村風景で、でかい棚田に立派な農家。都市らしきものは全然見当たらないけど、確かに平和そうだ。谷に沿っていくようにしてパロ空港へ。




ターミナルはこれまた立派な伝統建築で、日本でも有名になったイケメン国王と美人王妃の写真がいきなり出迎えてくれる。明らかに今まで訪れた国の空港とは全然違う光景だった。正直、入国するだけでこんなにテンションが上がる国はないと思う。まるでさっき通り抜けた雲が異世界へのトンネルだったかのよう。
これはほんの序章で、この入国からブータン出国まで体験したことはとにかく他国ではありえないことばかり。これまで60カ国ほど旅行した経験があるが、ここまでユニークな国は間違いなく今までなかった。そんな「ありえない」を勝手にまとめてみると、、、

・国王

ブータンの街の建物はほとんど見事な伝統建築のみで、それだけでも十分異様でスゴイのだが、さらに異様でスゴイのが道路や軒先にでかでかと国王夫婦の写真が掲げられていること。先ほど書いたように空港にも大きな写真が旅行者を出迎えてくれるのだが、それはこの国では当たり前のことだったのだ。
首都ティンプーの繁華街


「王家がずっと続きますように」と書かれた看板を見ても、どれだけ国王が慕われているか伺える


首都ティンプーへの入口。立派なゲートと国王夫妻のラブラブ看板


一歩間違えれば北朝鮮状態にも見えるが、実際国王に対する国民の信頼は揺るぎないものがある。先代の国王は「幸福の国」の由来にもなっている国民総幸福量(GNH)という概念を提唱し、自ら国王の権限の縮小を目指して立憲君主制へと移行させ、自ら現地で指揮してインド系ゲリラを国内から追放した(特にこの出来事について熱っぽく語るブータン人に何回か出会った)。現国王も2011年に新婚旅行で来日して国会で感動的な演説を披露し、日本にブータンフィーバーを巻き起こしたのだから相当な人格者なのだろう。
・食べ物

日本人にはほぼなじみがないブータン料理。実際食べてみると、「とにかく辛い!」ことに尽きる。それは唐辛子を調味料ではなく野菜として扱っているから。どの料理も必ず唐辛子が大量に入っているし、そもそも唐辛子を炒めただけという日本では絶対成立しないような料理もある。
典型的なレストランでの料理


ティンプーの市場で、唐辛子を大量に買うお坊さん


といってもさすがに旅行者向けのホテルやレストランでは辛さを手加減してくれたり、パスタのように全く辛くない料理も用意してくれるが・・・。

一番ポピュラーな料理は唐辛子とのチーズ炒めもの「エマダツィ」で、一日三食これでも普通のことだという。あとは米や野菜、チーズに加え、干し肉を食べるのがブータンの特徴。料理も食材も日本どころか周辺国とも全く違うものばかりだけど、辛いことを除けば和定食のような、どこか素朴で懐かしい味がする。
またブムタン地方は高所のため米が取れない代わりにそばが栽培されており、日本のそばと似た「プタ」やそば粉のクレープ「クレ」がある。日本のとはまた違った味だけど、今度来たときはめんつゆとわさび持参でそば打ちでもやってみたい。
そば粉クレープ「クレ」をホームステイ先でいただく


また意外かもしれないがブータン人はお酒をよく飲む。市販されているビールや、家庭で作ることが多い焼酎アラなどは旅行者でも気軽に飲める。ブムタン地方では地ビール、地ワインをつくっており、お酒好きにはたまらない。昼からビールを飲んでいる現地人もおり、アルコールに寛容な地域だと感じた。まあ確かに日本人からしても昼からお酒を飲むなんてこれ以上の幸せはない。

ブムタン地方の地ビールレッドパンダと、山椒がきいてつまみにぴったりな腸詰めギュマ


ただ標高が高い場所が多いため酔いが回りやすいので、飲み過ぎにはくれぐれもご注意を・・・。

・国内移動

ブータンはヒマラヤの山岳国で平地がほとんどなく、必然的に国内移動が大変になる。日本のような国なら山岳地域でも高速道路を通したりトンネルを作りまくったりすることもできるが、経済規模も小さいためクネクネの峠道ばかり。鉄道も現在のところまったく通じていない。
ブータンで旅行者がよく訪れるパロ、ティンプー、プナカ、ブムタンといった街をほぼすべて通っているのが国道一号線で、いわばブータン版東名高速。ところがこれが日本の林道状態のありさまで、断崖絶壁の危険な道がガードレールなしの両側一車線というのはあたりまえで、ところどころ舗装すらされていない。現地の方は今工事中で一年後には良くなると言っていたが・・・。


そんなわけで移動するだけでもちょっとハードなブータン旅行だけど、頻繁に出会う絶景が疲れを吹き飛ばしてくれる。山岳国ながら農業が盛んなブータンではありえないほど高い山の上や深い谷底にも立派な農家や見事な棚田があり、どこを移動しても全く飽きない。日本でいうと四国の山奥や紀伊半島などに似ている感じ。移動中でも、ガイドさんに頼めば気軽に好きな所で停まってもらえて写真が撮れるのもいいところだ。
プナカへ向かう途中の見事な棚田


なお一応国内線フライトもあるが天候不良でよく欠航したり、そもそも乗客が少ないとその時点でフライトがキャンセルになることもあるのだそう。やはりどんな手段を使ってもブータン国内移動は一筋縄ではいかないのだ。

・スポーツ

ブータンの国技といえばアーチェリー。民族衣装でアーチェリーを楽しんでいる姿はどこか日本の弓道に通じるものがあるけど、ルールは全く違う。的までの距離はなんと140mもあり、オリンピックに参加したブータン人選手が「的が近すぎて当たらない」という名言(迷言?)を残したこともあるとか。また一日中どころか何日間も試合が続くこともあり、的に当たると祝いの歌と踊りを披露する。なんともブータンらしいゆるゆるスポーツ。


さらに手軽に行われているのがダーツで、よく道ばたでやっているのを見かける。これも的が遠い、当たると歌って踊る、とアーチェリーとよく似たブータン流スポーツ。ブータンでダーツバーを開いたら流行るかも。
全身正装のアーチェリーに対してこちらは適当な服装でもいいようだ




ゴーイングマイウェイなブータンスポーツ界だけれど、最近力を入れているのがサッカー。一時期世界最弱といわれていたが、ここ最近はその位置を脱し最近のワールドカップ予選では日本と同じステージで戦っていた。
せっかくなので国際試合が行われる首都ティンプーのチャンミリタンスタジアムへお邪魔してみる。


伝統建築なのはここも同じで、なんとも優雅なスタジアム。いつか日本代表がここで試合するときはぜひ行ってみたい!


あ、お坊さんもサッカーを見るんだ


・テレビ

1999年以前はテレビの視聴は禁止されていたとのことで、現在もチャンネル数は少なめ。今回の旅行ではホームステイ先で見る機会があったが、ニュース番組と歌番組しか見る機会がなかった。
ニュース番組では、トップニュースはもちろん国王の一日。


また英語教育に力を入れているブータンらしく、ニュースも公用語のゾンカ語と英語の両方を流しているのが特徴。
歌番組はプロの歌手やタレントがほぼいないためかのど自慢的な番組で、これもしっかり舞台背景が国王と第一子の男の子を抱いた王妃になっているのがなんともシュール。


ただどの番組も出演者全員が民族衣装を着ているため(法律により公的な場では民族衣装を着なければいけない)、どんな番組でも時代劇か笑点に見える・・・。

しかし、ブータンのチャンネルより圧倒的に多いのが隣国インドのチャンネル。インド映画やドラマは大人気で、なんとその影響で公用語のゾンカ語よりヒンディー語の方がよく通用するとのこと。独特の文化を持つブータンでも、やはりエンターテイメント大国インドの力は大きいようだ。

・観光地
ブータンは敬虔なチベット仏教徒が多く、世界で唯一チベット仏教を国教としている国。観光地も仏教関係の寺院などがほとんど。
特にブータンならではの見どころといえるのがゾン。ゾンとはひとことで言えば城塞兼県庁兼寺院といったもので、歴史的価値があるうえにほとんどが現役の行政施設、宗教施設として使われている。
川のたもとに堂々と建つプナカ・ゾン


緑の中にいきなり現れる、軍艦のようなトンサ・ゾンを望む


チベットから17世紀に亡命してきた僧がブータンの起源をつくったといわれ、ほとんどのゾンもその時に建てられた。どのゾンも遠目からでも圧倒されるほどとてつもない存在感を放っており、内部に入ると大胆かつ緻密なつくりや鮮明な仏画にこれまた圧倒される。
またブータン人はゾンに入るときに、ゴ(男性用)やキラ(女性用)といった民族衣装に加えカムニやラチューと呼ばれる肩掛けを身につけなければならない。これをいそいそと身につけるブータン人を見ると、外国人の私たちまで身が引き締まる思いがする。
パロ・ゾンの内部


ブータンの公用語はゾンカ語だがこれはゾンで使われる言葉という意味で、また県もゾンカクと呼ばれる。それほどゾンはブータン人にとって重要なものなのだ。

またブムタン地方は国内でも数多くの古刹、名刹が集まっている地域として有名で、寺院めぐりが楽しい。
参拝者が少なくひっそりとしたチャカル・ラカン


ロダク・カルチュ・ゴンパで法要にお邪魔させてもらう


ときおり村人が参拝に来る以外は誰もおらず静寂が支配する寺院や逆にいつも僧侶でにぎわっている寺院などいろいろで、祀られている仏像も様々。ブムタンは範囲が広いので、一日かけてゆっくりまわりたい。

・・・と、この国は目にするもの耳にするもの感じるものとにかくすべてが新鮮で衝撃!確かに他の国に比べるとブータン旅行は高くするけど、こんな経験ができるだけでも十分行く価値があるのでは??

●ブータンに来たならホームステイ!ご家庭に潜入して幸せの秘密を探る

そんなユニークな国ブータンでおすすめなのが、なんといってもホームステイ!もともと宿泊施設が少なかったブータンでは旅行者を家に泊めるのが当たり前で、外国人旅行者も気軽にホームステイができる。またホストファミリーにとってもお客さんを泊めることで話し相手ができ、外部のニュースが聞けるというメリットがあるようで、ホームステイ中ガイドさんやドライバーさんとホストファミリーとの会話は絶えることがなかった。

今回はプナカとブムタンでホームステイ。
プナカでのホームステイ先は、街から30分ほどかかる人里離れた場所。「よくぞこんな所に・・・」と言いたくなる山奥に立派な農家があった。
玄関に魔除けのポ・チェン(男根)が描かれるのがブータン民家のユニークなところ


ホームステイ先の子供たちと遊ぶ


農家の周りにはこれぞザ・ブータンの絶景といった見事な棚田が広がっており、そのてっぺんには小さな寺院がある。まずは家族の方とその棚田の中を散歩。
白い旗のようなものはお経が書かれたダルシン


そしてやっぱり楽しみなのが食事。ここの田畑で取れた自家製のご飯や野菜を出してくれる。こちらも自家製のブータン焼酎アラも振る舞ってくれた。


赤米で作られたためワインのような見た目だが味は完全に焼酎。すぐ目がまわる。。


朝食はご飯やゆで卵、そしてブータンならではの特製バター茶。


ブムタンでのホームステイ先は母屋とは別に宿泊者用の建物があり、ホテルのように快適だった。
けれどやっぱりそこはホームステイ、ホストファミリーがいろいろ気にかけてくれ、言葉があまり通じなくても優しさが身にしみる。
せっかくブムタンに来たのだからと名物そば料理を出してくれたり、毎日自家製アラをいただいていたらアル中と思われたのか別れ際にボトルに詰めてプレゼントしてくれたり。
日本のそばと似ているようで全然違うブータンそばプタ(右下)




ブータン人の生活に触れ、家族の一員になったようになれるホームステイ体験は、観光よりもずっと心に残るかも。

また一般家庭で体験したいのがなんといっても石焼き風呂ドツォ。ホームステイしなくても、ガイドさんに相談すれば近くの農家などで手配してくれるはず(別料金)。一見お堅そうでも、このようにうまく融通が利く所もブータン旅行のいい所だと思う。


●「見るだけでご利益がある」チベット仏教の祭ツェチュ

今回楽しみにしていたのがツェチュ。各地の悪霊を調伏してブータンにチベット仏教を伝えたとされる僧グル・リンポチェにちなむ祭で、メインのマスクダンスはグル・リンポチェの生涯に起こった出来事をたたえたもので、この出来事がいずれも月の10日であったことから、ツェチュとは「月の10日」を意味している。
ツェチュが行われる時期は場所によって様々でほぼ毎月どこかの地域でやっているが、今回幸運なことにブムタン地方で2日連続で別々のツェチュを見ることができた。ブータンにおいてとても重要で「見るだけでご利益がある」とされるお祭だから、これでご利益も倍になったはず!

まずはチュメ谷のニマルン・ツェチュへ。
会場は寺院で、舞台を取り囲んで観客が所狭しと並んでいる。これがツェチュの即席ステージ。

まず村の女性たちの歌から始まり、すぐにマスクダンスがスタート。僧侶が奏でる音楽に合わせて、色鮮やかなダンサーがダイナミックに踊りまくる!
ここにも大きな国王ファミリーの写真が・・・








ダンサーに混じってときどき出てくるのは風変わりな仮面をかぶったアツァラ。道化の役割を持ち、観客を笑わせる強烈なキャラを持っているがここのアツァラは気合いが入りまくり。外国人旅行者を舞台に引きずり込んでダンスさせるわ、子供や犬を追いかけ回すわで観客も大喝采だった。




棒で頭を叩かれると御利益があるとか。日本でもこんな祭があるような・・・


翌日はチョコル谷のクジェ・ツェチュへ。このツェチュのメインはトンドル(大仏画)のご開帳。開帳は未明に行われるようで、会場の寺院へ着いた頃には長い行列ができあがっていて皆トンドルを額へすりつけていた。トンドルを前に五体投地をする観客もいて、彼らがどれだけご開帳を待ち望んでいたのか身にしみて分かる。


ここではニマルン・ツェチュとまた違ったダンスが見られ、大満足。いずれも会場が小さいのですぐ目の前でマスクダンスが見られ、その迫力はすごいものがあった。




お昼頃トンドルが大切にしまわれる。また来年までさようなら


けれど、ツェチュで一番印象に残ったのは精一杯のおしゃれをして年に一度のお祭りを楽しんでいる観客たち。舞台からふと周囲に目を移すと民族衣装の鮮やかな色彩や、満足そうに踊りを見つめている観客の姿が目に入って、これを見るだけでもツェチュに来て良かった!と感じた。私たち旅行者にとっては重要なイベントであるこのツェチュだけど、彼らにとっても年に一度の最高の楽しみなのかもしれない。




そんな日本昔話に出てくる世界そのものをこの目で見れたこと自体がご利益なのかも。そして、これこそが彼らにとっての幸せなのかもしれないと思う。幸せは遠い所にあるのではなく案外そこら辺に転がっている、と聞いたことがあるけどブータン人はそれを探すのが上手な民族で、それが「幸福の国」の秘密かも・・・。

自然豊かな国土と賢明な国王、謙虚で信心深い国民に恵まれた、世界でここだけの奇跡の国ブータン。この国が幸せの国と呼ばれるのは必然なのかもしれない。そんな国を旅できること自体、これ以上ない幸せなのでは。

【スタッフおススメ度】
●プナカ ★★★★
標高が低く冬も冷え込まないことから「冬の首都」として栄えた街。プナカ・ゾンはブータンのゾンの中でも屈指のイケメン度を誇る
●ブムタン ★★★★★
歴史あるお寺が多いが、街らしい街がなくのんびりした雰囲気で立派な農家が多い。ここに来たなら名物そば料理はぜひ食べたい。京都と長野を足したような感じ?
●ティンプー ★★★★
首都だが人口はたった10万人、それでも地方から来ると大都会に見える。日本では見られない食材ばかり集まる市場見学がオススメ。
●パロ ★★★★★
国内唯一の国際空港があるが、中心部は伝統建築家屋が並び宿場町のような印象。郊外のパロ・ゾンから眺める街は絶景。
(2016年7月 伊藤)

アイルランド
まだ知られぬアイルランドの大自然を楽しむ旅はいかがでしょうか? 〜ギネスだけじゃないアイルランドの魅力を知る旅〜
エリア:
  • ヨーロッパ>アイルランド>ダブリン
  • ヨーロッパ>アイルランド>ゴルウェイ
  • ヨーロッパ>アイルランド>キラーニー
テーマ:世界遺産 グルメ 自然・植物 
投稿日:2016/06/24 16:12
キラーニー国立公園で野生のシカに出会う!


妖精とケルト神話、そしてギネスの国アイルランド。ビール(お酒?)が大好きな私が若かりし頃より憧れていたダブリンへ、この季節のいい6月に行ける事になりました。
しかし今回の旅はギネスが目的ではありません(本当か?)。まだあまり知られぬ大自然を巡り、ギネス以外のアイルランドの魅力を探しに行く旅となりました。
アラン諸島イニシュモア島


日本からダブリンまでは直行便がありません。今回はKLMオランダ航空でアムステルダム経由にてダブリンへ。アイルランドはシェンゲン加盟国ではありませんので、入国審査はダブリン到着時になります。アムステルダムまでは沢山いた日本人もダブリン行きは私一人、そんなにアイルランドってマイナーな国だっけ?

ダブリン空港から市内までは便利なバス、エアリンクを利用。市内まで片道6ドルの明瞭価格なので旅行者には嬉しいもの。停留所近くのホテルだったので迷わず到着です。
空港のエアリンクバス停


ダブリンのホテルに到着したのは20時間頃でしたが、まだまだ明るく夕食兼ねての散策に出掛けました。気温も18度前後で湿気もなく快適です。
クライストチャーチ目の前のホテルハーディング


今ダブリンの若者に人気なテンプルバーエリア。ここには創業1840年の老舗パブを初め、アイルランド音楽を聞きながらビールを楽しめるアイリッシュパブが軒を連ねます。日の落ちない夜を友人達とビールを飲んで過ごす人達で溢れていました。絶好調の賑やかパブに女子1人で入るのも気が引けたので、シーフードビストロでビールを頂く事に。アイルランド初日はビール&ムール貝で一息。
テンプルバー


ムール貝&ビール


■day2
時差のせいで早目に起床、今日はダブリン近郊の世界遺産のあるミース県を訪れます。アイルランドを代表する世界遺産「ボイン渓谷の遺跡群」はダブリンから北へ約60キロ、ボイン川流域に残る墳墓群です。その中心のニューグレンジは約5000年前に作られたと推測されますが未だその目的ははっきりとせず、謎の遺跡とされています。ニューグレンジの墓内は真っ暗ですが、唯一冬至の朝17分間だけ陽光が真っ直ぐ入る様設計がされています。周辺の巨石には渦巻き菱形の模様が書かれこれも未だ解明されず、謎に包まれています。
ニューグレンジ


ニューグレンジ入口


次に訪れたのはアイルランドで最も有名な十字架のある「モナスターボイス」へ。この教会跡に残るハイクロスは10世紀のもので、見事なレリーフを残しています。文字が読める人が少ない時代に絵による布教を行いました。
そのハイクロスは1000年経つも美しく、威厳を纏ってただひたすら立ち続けている様でした。
モナスターボイス


ランチには元駅舎を利用したstation houseでローストビーフをビールと共に。このホテル兼レストランは結婚式等にも使用される素敵な内装です。
元駅舎を利用


午後はアイルランド人心の故郷「タラの丘」へ。ここは紀元前200年頃タラ王が宗教色の強い国家を築き、後に聖地となり繁栄した場所です。今なお、世界中のアイルランド人にとって「タラに帰る」と言う言葉は望郷の意味を持ちます。
小高い丘の上からの眺めは遥か地まで見渡せ、タラ王の時代までもが重なり見える様でした。
タラの丘


タラの丘に立つ石


ダブリンから高速道路利用で約1時間程の近郊には牛や羊が草を食べ、のびのび育む姿が見られます。町に滞在するだけではなく、ちょっと足を伸ばしてみると、よりアイルランドが理解出来るに違いありません。
のんびりとした風景


■day3
今朝はこの時期だけ早くオープンする「トリニティカレッジ」のライブラリーへ。かなり並ぶと聞いていましたが、8時半オープンはあまり知られていないのか、5分前でもほんの数人が待つだけでした。
ここの見どころはケルズの書とロングルーム。ケルズの書とは、9世紀初めに修道士が作成した装飾写本の傑作です。ケルト特有の模様や動物、人が書かれ、ケルト美術の最高峰とも言われます。
そして、ロングルームは見事!入った瞬間に図書館としての圧倒感を受け、ただ感動します。特にあまり人のいない時間だっただけに、静けさが心地よく時が止まった様でした。
ロングルーム


ロングルームの石像


今日はダブリンからゴールウェイへ向かいます。校外への列車はヒューストン駅から発車。掲示板にはゴールウェイ行き列車のプラットフォーム番号が10分前まで出ていませんでしたが、わらわらと改札に人々が集まり出したので私も続いて行くとちょうど放送が流れ、皆一斉にホームへ。指定席のない列車なだけにみんな小走り。
ヒューストン駅


ダブリンから約2時間半弱でゴールウェイに到着しました。アイルランド西部の中心都市ゴールウェイは学生も多く活気に溢れた町です。中心部のショップストリート、ハイストリート、キーストリートにはパブやレストラン、ショップが並び、時間を問わず賑やかです。
この時期はとても日が長いので21時を過ぎても昼間の明るさ。1日が長く感じられます。
ゴールウェイ中心部


■day4
今日はゴールウェイから車で約1時間のロサビル港からフェリーでアラン諸島のイニシュモア島へ。大西洋にあるアラン諸島はケルト文化の中心地でゲール語が話されています。また、古代遺跡も残り人気の観光地です。この地に住んでいた先住民達が石灰岩の地を均し、放牧が出来る島へと変えました。その削った石灰石を壁の様に積上げた様は、海のブルーと草のグリーンに石のグレーがプラスされ、何とも美しいものです。
イニシュモア島へ渡るフェリー


緑と青とグレーが映える風景


また、9〜15世紀に建てられた修道院跡や、最大の見どころであるドン・エンガスでは大西洋に面する断崖に立つことも。但し、風も強いので、下を覗く時は注意が必要です。(私は高所恐怖症の為、下を見る事は控えました。見たらたぶん気絶します。笑)
まだまだ石灰石の残る海


後ろは見ません。


チャレンジャー


またアラン諸島はアランセーター発祥の地でもあり、デザインに意味がある事で世界的にも知られています。
セーターショップ


島内巡りにはミニバス、サイクリング、馬車、徒歩の方法があります。全長15キロの小さな島ですが、アップダウンもあり、徒歩だと以外に時間もかかりますので、弊社のツアーでは、陽気なおじさんのミニバスを利用して効率良く回ります。ランチは島のカフェでスープやボリュームサラダが食べられます。
島を案内してくれる馬車


ミニバスで回る


ランチのサラダ(12EUR)


せっかくゴールウェイまで来たならば、やはりアラン諸島まで足を伸ばして頂きたい。
手作りの籠も売られている


■day5
今日はゴールウェイから、モハーの断崖を経てケリーリングにあるウォータービレッジへ向かいます。モハーの断崖はアイルランドの中でも1、2を争う人気観光地。モハーはゲール語で「廃墟になった崖」を意味しています。あまりにも有名で既に写真で沢山見ているにも関わらず、目の前に現れた時はその迫力に圧倒されました。断崖の向こうに見える大西洋がまた無限に広がり、自然の偉大さを見せつけている様でした。
モハーの断崖


ここには一応石柵があるのですが、何故かみんなお構い無しで乗り越え、断崖の縁を歩いていました。私も恐る恐る歩いてみたものの、強風が吹いたらバランスを崩して落ちるのではとか、誰かに押されたら絶対落ちるなど、いらぬ心配をしてしまい、そうそう柵内に戻りました。
観光地可されているとはいえ、モハーの断崖はゴールウェイまで来たら行くべきです。
柵越え禁止表示


柵越えで撮影


今回のミッションの1つ、「アイルランド音楽レッスン」を受けにエニスへ。エニスは伝統音楽が息づく町で毎年音楽祭が開かれる事でも有名です。
この町で楽器初級者の私がティンホイッスルのレッスンを受けます。楽器に触るのは中学生以来。リコーダーとホルンを少し齧っていた程度の経験です。
1対1で丁寧にレッスンが始まりました。先生は凄く簡単な英語で説明をしてくれるので、とてもわかり易くすぐに吹ける様に。それにアイルランド風な息遣いをプラスすれば何とか形になりました。
エニスの町


ティンホイッスルに初チャレンジ!


初めてのアイルランド音楽レッスン。短い時間でしたが、楽しく、ついティンホイッスルを購入してしまいましたので、帰国後も練習したいと思います。
少しでも音楽の心得がある方には本場での演奏はいい思い出になりますのでおすすめです。
優しい先生


先生と一緒に


次に向ったのはアイルランドで最もかわいい村と言われる「アデア」へ。素朴な藁葺き屋根が未だ建ち並びます。目的地にするには小さい町なので、立寄り程度に楽しむといいでしょう。
アデアの風景


アデアから一気に南下し、ケリー周遊路にあるウォータービルへ。ここはチャーリーチャップリンの別荘があった町です。目の前に大西洋が広がり本来なら美しい眺めなのですが、あいにくの荒れ模様…。青く見られるはずの海がグレーに・・・。
グレーの大西洋


今回の旅の目的の一つで、とても楽しみにしていたダークスカイリザーブでの星空鑑賞は残念ながら出来ませんでした。アイルランドの晴天は珍しい位なので、それも含めてアイルランドということですね。(しかし、これは本当に残念・・・リベンジせねば、です。)
雨の夜空・・・


■day6
今朝も目覚めると雨風…。基本的に晴れ女なはずでしたが、今回ばかりは負けました。ちょっと落ち込みましたが、気を取り直し素敵な朝食を楽しみます。
スクランブルエッグです


ウォータービルで宿泊した「BUTLER ARMS HOTEL」はかのチャップリンも通ったと言う4つ星のクラシカルなホテルです。
BUTLER ARMS HOTEL


ウォータービルの町並み


ホテルを出発するも雨足は強まるばかり…。暴風雨の中リング・オブ・ケリー(ケリー周遊路)を走ります。霧も深くさすがに雄大な自然は見渡せませんでしたが、道の両側の緑は生き生きとして、一年中この青さを維持出来ているのは雨が多いアイルランドの気候によるものだとつくづく感じました。
リング・オブ・ケリーの看板


キラーニーまでは、途中小さな町スニーム、ケンメアを経由、国立公園内のビューポイントであるモルズ渓谷、レディース・ビューで写真を撮り、約3時間程で観光の町キラーニーに到着です。雨風の中、緑と海と岩々に囲まれた周遊路を走るのは、大自然に全ての方面から迫られている様で少し怖くもありました。それだけに手付かずの自然が残る素晴らしさも感じる事が出来ました。
雨の中のレディース・ビュー


景色が薄暗いので花の写真を


スニームの町


ケンメアの町


午後、雨も上がり、薄日も差し始めたキラーニーの町を歩く事に。ホテルの数がダブリンの次に多い町だとは聞いていましたが、町自体は小さく、端から端まで徒歩30分もあれば回れるサイズです。観光地だけあり、町には観光客も沢山いましたが、ここでも日本人を見かける事はありませんでした。
キラーニーの町


キラーニーでは観光用に馬車が使われています。少し走るとすぐ国立公園なのですが、公共のバスもなく、タクシーも少ないので、観光も兼ねた交通手段として利用されています。馬のパカパカ走る音が優しく、この町にとても似合います。
馬車


■day7
翌朝、雨も降っていなく、太陽も僅かに出ていたのでキラーニー国立公園をリベンジせねばと「ロス・キャッスル」へ行く事にしました。朝7時前と早かったのでレセプションが閉まっていた為タクシーを呼んで貰えず、さらに町まで出てもタクシーは見つからず…。片道30〜40分かかると聞いていたのですが、とりあえず歩く事に。
早朝に知らない道をひたすら歩くのも気持ちがよくただ黙々と歩いていると「ナショナルパーク」と「鹿横断注意」の看板が。きっともうすぐだ、と思ったところで鹿に遭遇!じっと見つめ合ってしまいました。
野生の鹿に遭遇


さらにひたすら歩くと、ようやく城が。やはり30分かかりました。笑
誰もいない薄曇りの中、国立公園の湖の湖畔に佇む城は幻想的で何とも美しかったです。またその周りには鴨が集まって寝ている様子が可愛く、しばらく眺めていました。
ロス・キャッスル


湖畔の鴨達


心残す事なく、ダブリンへ。キラーニーからは途中マーロウ(MALLOW)で乗り換え、約3時間の列車の旅です。
到着はヒューストン駅でホテルまではルアス(LUAS)で向かいます。ルアスもバスもダブリンでは便利です。
ルアスの切符は事前にホームで購入


ダブリン前半に行けなかった「ギネス・ストアハウス」へ。ダブリンは天気もよくビール日和(?)でしたので早速行ってみる事に。
ギネス・ストアハウス


工場見学好きの私はワクワク、さすがの観光スポットで観光客も沢山来ていました。ここは7階建ての建物でギネス造りの工程や歴史が学べるようになっています。また入場料に1パイントのギネスが込となっており、6、7階のバーでダブリンの景色を見渡しながら飲めるのです。
ギネスの歴史を紹介


バーでのギネス


最上階からダブリンを眺める


アイルランドの自然に沢山触れ、ギネスも満喫して9日間の旅を終えました。しとしと雨の多いアイルランドですが、一年中緑と花が生き生きしているので、とても町並みが美しいです。
アイルランドはギネスだけではありませんでした!
自然や歴史に触れるとよりその国が見えてきます。人々がとにかく優しく、やっぱりギネスもシーフードも美味しいアイルランド。一度は行ってみる事をおすすめします。

今回はとにかく星空鑑賞が出来なかったのは残念でなりませんが、皆様に訪れて頂き、素敵な星空写真を送って下さる事をお待ちしております。

<オススメ度>
ニューグレンジ・タラの丘★★★★★・・・謎の世界遺産やアイルランドの故郷
ゴールウェイ★★★★★・・・海も近くシーフードも美味しく歩きやすい町
モハーの断崖★★★★★・・・やっぱり一度は行くべき
エニス★★★★・・・音楽好きなら絶対立ち寄って欲しい!
リング・オブ・ケリー★★★★・・・天気が重要。良ければ最高!
キラーニー国立公園★★★★・・・天気が重要ですが、雲がかった様子も幻想的。

(2016年6月 能祖文子)

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