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今日も旅する!!ファイブスタークラブ世界探検隊

~お客様の代わりにファイブスタークラブ社員が世界中をチェックしてレポートしてきました。~

プロフィール

ニックネーム:
ファイブスタークラブ
居住地:
東京都
会社名:
ファイブスタークラブ
会社英字名:
Five Star Club
会社所在地:
東京都
会社電話番号:
03-3259-1511
業種:
旅行業
自己紹介:
1.全コース1名より催行保証。ツアーキャンセルはありません。(ごく一部のコースを除く)
2.アレンジ自由自在。延泊や減泊、ホテルグレードUP、航空会社指定、何でもできます。
3.基本的に少人数でのツアーで団体旅行のわずらわしさはありません。(ごく一部のコースを除く)
3.遊牧民のゲルにホームステイやサハラ砂漠でキャンプなど、その国でしかできないユニークなオリジナルツアーを企画。
3.毎週土曜日、各方面の専任スタッフが説明会を実施。疑問、質問は何でもどうぞ。(予約制)

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スリランカ
遺跡・紅茶畑・ビーチリゾート あなたの好みはどれですか? スリランカ13都市周遊7泊9日の旅
エリア:
  • アジア>スリランカ>ポロンナルワ
  • アジア>スリランカ>シギリア
  • アジア>スリランカ>ゴール
テーマ:ビーチ・島 世界遺産 動物 
投稿日:2017/01/13 14:25
インドの右下にある北海道の3分の2くらいの大きさの島国。
その形は、まるで涙のようです。
今回はこの小さな国、スリランカにギュッとつめこまれている魅力をお伝えします。

【日程】
1日目:成田→コロンボ【ニゴンボ泊】
2日目:ニゴンボ→アヌラーダプラ【シギリア泊】
3日目:シギリア→ポロンナルワ【シギリア泊】
4日目:ダンブラ→キャンディ【マドゥケレ泊】
5日目:ピンナワラ→キャンディ【キャンディ泊】
6日目:キャンディ→アダムスピーク→ヌワラエリヤ【エッラ泊】
7日目:エッラ→ゴール【ヒッカドワ泊】
8日目:ヒッカドワ→コロンボ【機中泊】
9日目:コロンボ→成田

●スリランカに行ったら外せない世界遺産「シギリアロック」
スリランカに行ったら訪れるスポットとして欠かせないのはここ、シギリアロックです。シギリアロックは自分の父親を殺してしまった王様が自責の念にかられてつくられた宮殿。南北約400m、高さ約180mの宮殿は、どのようにつくられたのか今現在も謎が多く残っています。
私が訪れたときはあいにくの雨でしたが、それでもそびえたつシギリアロックは圧巻でした。頂上までは1210の階段を登ります。シギリアレディは1年程前から写真撮影が不可になっているようです。
シギリアロックまで続く長い道


今もきれいに残るミラーウォール


昔はライオンの頭や身体もあったと言われているが現在もみつかっていない


1210の階段を登りきりました!


●最古の王都「アヌラーダプラ」
イスルムニヤ寺院
イスルムニヤ寺院はスリランカで最も古いと言われているお寺です。スリー・マハー菩薩樹と同じように、スリランカ人にとって神聖で大切な場所です。
アヌラーダプラ代表石像のひとつ「恋人の像」


スリー・マハー菩薩樹
アヌラーダプラは約2500年前に王が都を置いたスリランカ最古の王都です。
その中でもスリー・マハー菩薩樹は世界に現存する最も古い菩薩樹と言われています。シンハラ人にとってこの菩薩樹は神聖で大切なもの。日本人が神社にお祈りにいくように、シンハラ人も重要なこと(試験の前、出産前etc…)の前にはここを訪れお祈りをし、うまくいったらお礼のために戻ってきます。
スリー・マハー菩薩樹


●第2の王都 ポロンナルワ
ポロンナルワはシンハラ王朝2番目の都です。巨大な一枚岩に刻まれた仏像「ガル・ヴィハーラ」はもちろん、巨大な寺院や仏舎利など、全部をみてまわると1日かかります。自転車遺跡巡りサイクリングもおすすめです。
ブッダ坐像


僧院窟


ブッダ立像または弟子のアーナンダ


ブッダ涅槃層


上の4枚の仏像全てが巨大な一枚岩に刻まれているのです。

●ダンブラ石窟寺院
約2000年前から信仰を集めてきた石窟寺院です。巨大な洞窟は時代とともにいくつもの層がつくられてきました。合わせて100以上の仏像が置かれていて、ひとつひとつじっくりみていくと作り手の思いが伝わってくるようです。寺院に登る途中からは天気がよければシギリアロックを見ることができます。
何十体もの仏像が置かれている


美しい壁画も残されている


【番外編】ホロスコープ(占星術)で占ってもらいました


●最後の王都 キャンディ
キャンディはシンハラ王朝最後の王都で、街全体が世界遺産になっている都市です。仏歯寺がおかれている場所でもあります。またイギリスの影響も多く受けた土地で、西洋風の建物も多いので古代のスリランカの雰囲気と西洋が混ざり合った独特な雰囲気が魅力です。
仏歯寺では、たまたまプージャ(お祈り)の時間に訪れることができ、金色に輝く仏歯寺を見ることができました。また、その時間にしか開かれない仏像の部屋や図書館も見学することができました。
ブッダの歯が奉られている仏歯寺


ここはプージャの時間のみ開かれる


【番外編】キャンディアンダンスショー


ペラヘラ祭でも披露されるキャンディアンダンス。10種類以上のダンスがあり中にはバク転をしたりファイアーダンスをしたり迫力満点です。
[img0527jpg]
【番外編②】サリー試着体験をしてみました
スリランカ風の着こなしとインド風の着こなし、どちらも体験できました。
写真はインド風です。スリランカ風はあまりにも似合っていないのでのせられません。

●ゾウの赤ちゃんが保護されている ピンナワラ
キャンディから車で1時間程の距離にある村、ピンナワラにはなんらかの事情で両親を失ったゾウの赤ちゃんが保護されている孤児院があります。何十頭の赤ちゃんゾウが水浴びをする様子はとてもかわいらしいです。また、ゾウに哺乳瓶をあげる体験をすることもできます。孤児院で通常、ゾウさんと一緒に写真撮影をすることは禁止されているので要注意です。
ゾウの赤ちゃんの水浴び見学


カメラにむかってポーズしてくれました


おうちに帰ります


●紅茶畑と高原地帯(マドゥケレ・ヌワラエリヤ・エッラ)
一面に広がる紅茶畑や緑が広がる高原地帯は、同じスリランカでも今まで訪れたエリアとはまた違う雰囲気を感じられるエリアです。
ヌワラエリヤは観光地としても有名ですが、実はその周辺に日本ではまだまだ知られていない2つのエリアがあります。マドゥケレとエッラです。両方とも欧米からの観光客が多く、現在注目されているエリアです。

①マドゥケレ
マドゥケレはキャンディから車で1時間程の所にある紅茶畑が広がる村。
その中の【MADULKELLE TEA & ECO LODGE】は全ての部屋がテントタイプのロッジになっており、ホテルまではトゥクトゥクで移動します。そこまでの道程やホテルは紅茶畑で囲まれており、緑豊かな景色が見られます。レストランでは、ホテルで栽培している野菜をふんだんに使用したオーガニックなメニューがそろいます。紅茶畑に囲まれて、時間がゆっくりと流れるひとときをお過ごしください。
テントタイプの室内 静かでゆっくりとした時間が流れる


紅茶畑の中に転々とロッジがある


朝は地元の人々が紅茶摘みをしている風景も


畑でとれたほうれん草を利用したスープ


②エッラ
キャンディから列車で3時間程に位置するエッラは今欧米からも人気を集めるホットなエリア。周りは紅茶畑や森に囲まれた自然いっぱいの土地です。リトルアダムスピークとよばれる山にトレッキングに行ったり、観光したりとエッラでできるアクティビティがたくさんあるので長期滞在の方もあきることはありません。
そこにある【98 acres resort & spa】はエッラのラグジュアリーホテルです。全ての部屋がロッジタイプになっていてゆっくりとした時間が流れます。バルコニーからもリトルアダムスピークや木々を眺められます。外を歩いているときは自然に囲まれた空間でリフレッシュできるはず。スパのメニューも豊富に取り揃えてあります。
エッラに向かう前のティーファクトリーで食べたカレー


美しい景色が広がります


部屋も広々としています


石でつくられた壁が美しい


●ゴール
ゴールは植民地時代の雰囲気が色濃く残る港町。旧市街を歩くとオランダ統治時代の名残りがみられます。夕暮れは街全体がオレンジ色に染まり、ノスタルジックな雰囲気につつまれます。ゴールなどの南西海岸を訪れたらマングローブボートサファリもおすすめです。
また、ゴールからコロンボまでは海岸沿いを走る列車が通っています。日本では信じられませんが、ドアは走っているときもカギがかからず開閉自由なので、そんな地元気分も味わうことができます。
ゴールの海岸にて


街のランドマークのひとつである灯台


マングローブボートサファリ


バードウォッチングをすることもできます


コロンボまで列車でむかいます


親切にしてくれた地元のおばあさん


列車から見える風景


シギリアロック ★★★★★ スリランカのハイライトは外せません
アヌラーダプラ ★★★★ 遺跡好きの方は外せません
ポロンナルワ ★★★★ ここに行くならぜひ1日観光を
ダンブラ ★★★★ お気に入りの仏像を探してみては?
キャンディ ★★★★★ 仏歯寺とキャンディアンダンスはぜひ堪能してください
ピンナワラ ★★★★★ かわいいゾウの赤ちゃんに癒されてください
高原地帯 ★★★★★ 紅茶畑が続く風景と自然いっぱいの土地が続きます
ゴール ★★★★ ノスタルジックな雰囲気は最高です

(2016年11月 若狭由希)

南アフリカ
赤ちゃんとアフリカ旅行 ~南アフリカで本格サファリを体験~
エリア:
  • アフリカ>南アフリカ共和国>ケープタウン
  • アフリカ>南アフリカ共和国>南アフリカ共和国その他の都市
テーマ:ホテル・宿泊 自然・植物 動物 
投稿日:2017/01/12 15:18
2回目の子連れ出張の行き先は南アフリカ!
1歳2ヶ月になった娘はだいぶ歩けるようになりました。


当初スワジランドでサファリをする予定でしたが、現地旅行社から子供連れはだめと言われてしまい諦めかけていたのですが、南アフリカで赤ちゃん連れでもOKなロッジを見つけ無事サファリに行くことができました。
そのロッジとは、マディクエ動物保護区のMadikwe Safari LodgeのLelapa Lodge(レラパロッジ)です。
マディクエ動物保護区へは、ヨハネスブルクからフェデラルエアーのセスナ機で50分です。
ヨハネスブルクから陸路でもいけますが、約4時間半かかるので、セスナ機で行くのがおすすめです。
ボツワナ国境付近に広がるこの保護区は、標高が高くマラリアの心配がいらない珍しいエリアなので、子連れのファミリーに人気です。サバンナ地帯や丘陵地帯、岩場の多いエリア、山のエリアなど起伏に富んだ地形を楽しめます。
Madikwe Lelapa Lodgeは、小山の斜面に立つロッジです。オールインクルーシブで、ワインやお酒も飲み放題です。24時間電気も使用でき快適です。パブリックプールの前には水飲み場があり、運が良ければ、水を飲みに来る動物にも出会えます。私が泊まっている時も、大きなゾウが水を飲みに来ていました!
各部屋にはプライベートプールもあります。12部屋しかロッジがないので、プライベート感覚で滞在を楽しむことができます。スタッフもとてもフレンドリーできめ細やかなサービスをしてくれました。Madikwe Safari Lodge は私が泊まったLelapa Lodge のほかに、Kopano Lodge 4部屋、Dithaba Lodge 4部屋があります。小さな子供連れがOKなのは、Lelapa Lodgeのみです。朝・夕のゲームドライブのほかに、ブッシュウォーク、バードウォッチング、現地村訪問などのアクティビティがあります。スパの施設もあります。
マディクエレラパロッジ 部屋は広くて快適


ベッドルームからも良い眺め

すべて部屋はコテージタイプ


プライベートプール


食事も美味


ゾウが出現!


南アフリカは、子供連れの入国がとても厳しい国になります。
戸籍謄本の英訳(第三者が翻訳証明したもの)が必ず必要です。今回私は片親で行ったので、残りの親の同意書とパスポートコピーも必要でした。成田空港のカタール航空でのチェックインの時にまず書類がそろっているか確認され、南アフリカの入国時、さらに、帰りのチェックイン時と出国時にも書類の確認がありました。区役所で出してもらった日本語の謄本は見向きもせず、英訳のほうをざっと見て確認していました。「なぜ父親が同伴ではないのか」と質問されただけで、同意書をみせたらすんなり入国できました。

フェデラルエアーには、預け荷物の制限があります。一人20kg、大きさは、40cm x 30cm x 60cm、ハードケースは不可になります。 大きなスーツケース等は、ヨハネスブルグ空港のフェデラル航空オフィスで預かってもらえます。
今回私は往復ともに、ヨハネスブルクの空港から離れた場所のフェデラルエアーの空港を利用しました。行きのチェックイン時に帰りの乗継のフライトインフォメーションを伝えていたので、シャトルバスで空港間の送迎をしてもらえました。
フェデラルエアーのラウンジ 飲み物や軽食の用意があります




Madikwe Safari Lodgeでのサファリはとても充実したサファリでした。リクエストした動物はすべて見ることができました。チーターはなかなか見るのが難しいそうなのですが、ドライバーガイドさんがかなり遠くまで行ってくれたので、念願通り見ることができました。
娘も産まれて初めて生の動物を間近で見て、大興奮していました。
前向き抱っこでサファリへ出発!


おなかに赤ちゃんがいるハイエナ出現!道を渡って・・・


お食事に来た!


なかなか会えないシロサイ


満腹の雄ライオン


気持ちよさそうにお昼寝


チーターにも会えました♪


抱木まくら!?


サバンナでティータイム


キリンと私たち


ライオンと赤ちゃん


マディクエ動物保護区に2泊した後、ケープタウンへ移動しました。
ケープタウンで泊まったホテルは、テーブルマウンテンをバックに立つ「ベルモンド マウント ネルソン ホテル」です。広い敷地内にはピンク色の壁で有名な本館と、4棟の宿泊棟、花々が咲き乱れるお庭や温水プールがあります。今回私は、8室しかないガーデン・コテージ・スイートへ宿泊しました。赤ちゃん連れなので、ホテルのスタッフが無料アップグレードしてくれたのです!ラッキ~♪ 部屋には専用のお庭がついており、香り高いバラ園の中に佇んでいる素敵なお部屋でした。
広〜い お庭でお散歩


ガーデンコテージスイート


晴れた日には、テーブルマウンテンが見えます。


13年ぶりに訪れたケープタウンはすっかり変わっており、おしゃれなお店がたくさんありました。ガイドさん曰く、ベルモンド マウント ネルソン ホテル近くには日本人の女性に人気の雑貨屋さんなどがたくさんあるそうです。今回私は時間がなく行くことができなかったので、次回はケープタウンでフリータイムが取れるようなスケジュールを組みたいなと思いました。
喜望峰にて


ケープポイントにある「Two Oceans Restaurant」は眺めも良く料理も美味しい。写真はマグロのたたき


ふわふわの毛のペンギンの赤ちゃん


テーブルマウンテンのケーブルカーは、混み合うので事前にチケットを買うのがおススメ


テーブルマウンテンの頂上にて


今回の旅の第2の目的はワインランドでのワイナリー巡りです。
たっぷりワインを堪能し、4本もお土産に買って帰りました♪
老舗のワイナリースピア


スピアはワインはもちろん、隣接するデリでおいしいオリーブなども買えます


アサラ ワインエステート&ホテルのレストランでのランチ。お天気が良くとても気持ちよかったです


オート・ガブリエールでスパークリングワインのテイスティング


ウォーターフォードエステードは、ワインにあわせて作られたチョコレートと一緒にテイスティングを楽しめます


ステレンボッシュでおススメの観光は、チーターアウトリーチセンターです。
ここは、絶滅の危機にさらされているチーターを守るために活動しているボランティア団体によって運営されています。チーターたちと触れあえるほか、めずらしいネコ科の動物を見ることができます。スタッフによる説明を聞いた後、4人ずつのグループに分かれてチーターがいる柵の中に入ります。立膝になり、背中をそっとな〜でなでしてみると、ごろごろ喉を鳴らしました。これは気持ちいい時にするのだそうです。おなかと顔には触らないようにと注意を受けていたのですが、娘はうちにいるワンちゃんにするようにハグをしようとしたり、むぎゅーとしたりするので、ひやひやしました・・・
スタッフがいろいろネコ科の動物について説明してくれます


チーターにタッチ!




最後の2泊は、ステレンボッシュのワイナリーホテル Delaire Graff Estate(ディレアー・グラフ・ロッジ&スパ)に泊まってゆっくり過ごしました。
このホテルは、ワイン畑と岩山を見晴らす丘の上に立ち、絶景を見ながらワインを味わえるラグジュアリーなワインエステートです。オールインクルーシブのホテルで、宿泊客はフリーでワインテイスティングを味わえます。
部屋はすべてコテージタイプ




部屋はスイートタイプになっている


テラスにはプライベートの温水プールもある


眺めの良いジャグジー付のメインプール


スパークリングワインを飲みながらサンセットを楽しむ至福の時






食事もどれも美味しい!


アフリカの食事は大丈夫?とご心配される方もいるかもしれませんが、まったく問題ありませんでした。子供用にオムレツを作ってもらったり、スープを作ってもらったり、各ホテルで丁寧に対応してもらえました。念の為、体調を崩した時のために日本からベビーフードを少し持っていきましたが、体調を崩すことなく元気いっぱいに旅をすることができました。
焼きたてパンにかぶりつく


ビーフジャーキーにトライ!



普段はなかなかゆっくり娘と過ごす時間がないですが、「ハイチーズ!」でポーズが取れるようになったりと、旅に出ることで娘の成長をたくさん感じることができました。
覚えてないから連れて行っても意味がないんじゃないと思うかたもいるかもしれないですが、そんなことはありません!産まれて初めて見たライオンや、とっても大きなアフリカゾウに大興奮したこと。赤ちゃんペンギンと見つめあったこと。チーターに触ったこと。
きっとこの旅で体験したことが、娘のこれからの成長の手助けになってくれると思います。産まれて初めての体験がたくさんできる小さなうちに、貴重な体験と素敵な思い出を作りに、お子さんと旅に出ましょう!
「ハイチーズ!」


【スタッフおすすめ度】
マディクエ動物保護区 ☆☆☆☆
・・・子連れでも安心して本格サファリが楽しめます。
チーターアウトリーチセンター ☆☆☆☆☆
・・・チーターとの触れ合いが楽しい。運が良ければ赤ちゃんチーターとの触れ合いもできます。
ワインランド ☆☆☆☆
・・・南アフリカはおいしいワインの名産地です。ワイナリー巡りをして、是非お気に入りの1本を見つけてください。

(2016年10月 崎由香里)

アメリカ
サファリ+絶景=イエローストーン??? 〜キャンピングカーで行くイエローストーン&グランドティートン 
エリア:
  • 北米>アメリカ西部>ソルトレイクシティ
  • 北米>アメリカ西部>シアトル
  • 北米>アメリカ西部>イエローストーン国立公園
テーマ:世界遺産 自然・植物 動物 
投稿日:2016/10/25 14:05






この度、イエローストーンとグランドティートンをキャンピングカーで巡ってきました。
なぜイエローストーンなのか、といいますとアメリカの2大人気国立公園グランドキャニオンとヨセミテに行ったときに、イエローストーンのことが話題でるんです。イエローストーンと比較して歴史的にどうだとか、大きさがどうだとか。グランドキャニオンやヨセミテだけでもめちゃめちゃ感動したのに、それに匹敵するほどのスケールの国立公園がアメリカにまだあるってどういうこと?!と思い、イエローストーンに思いをはせていました。
そうした中でアメリカのキャンピングカーを使わせていただく機会を得ましたので、私の中で迷いなく次の目的地をイエローストーンに定めました。イエローストーンに即決した理由はほかにも大きく分けて5つあります。


☆ ☆ イエローストーンをキャンピングカーで行く理由 ☆ ☆

その①:経済的に旅行したい
ベストなのはプライベートカー・プライベートガイドをつけることであることは言うまではないのですが、できるだけリーズナブルに行きたいという人は多いはず。しかしイエローストーン混載ツアー、ソルトレイクシティ発の2泊3日は1名10万円近くかかります。これはラスベガス発のグランドサークルツアーの1.5倍くらいの料金です。しかもイエローストーンを十分満喫するには少なくとも4泊したほうがいいといわれています。2泊で10万円もするのに4泊もしたら大変なことです。そもそもイエローストーンで4泊もするツアーはありません。しかしキャンピングカーであればガイドはつかず運転は自分でする必要はありますが、もっとリーズナブルです。

その②:ホテルが高い&取りにくい
観光シーズンのホテルが非常に取りにくいイエローストーン。キャンピングカーであればすくなくとも宿の心配をすることは必要ありません。

その③:自由気ままにまわれる
四国の半分の大きさをもつイエローストーン。短いツアーだと綿密なスケジュールをたてなければなりませんが相手は大自然。自分の思うようにものが運ぶとは限りません。また野生動物がどこからかあらわれ貴重なシャッターチャンスを逃すかもしれません、できれば余裕を持った柔軟なスケジュールが組むことが望ましく、キャンピングカーはそれにうってつけです。

その④:道路事情
広大なアメリカ。日本と比較しても運転しやすい国といえるでしょう。道路は広く見通しもよく、狭い路地はほとんどありません。また高速料金もなく、ガソリン代金も日本よりも半額近い料金です。交通マナーも比較的よいため、日本の運転になれている方であればどなたでも違和感なく運転できます。

その⑤:思い出づくり
ホテル生活と違いキャンピングカーでの生活は運転手、ナビゲーター、料理当番など役割と手間は必要となりますが、お互い協力しあい無事旅行を楽しんで終えるという共通のゴールを目指して旅をすることは何事にも代えがたい最高の思い出になります。お仕着せのものでない自分の旅行をつくる、という意味ではこれ以上の体験はありません。
そのほか、ペット連れで旅行したい・食生活が気になる等の方にもキャンピングカーの旅がおすすめです。

そんなわけで私と妻と父親の3人で、イエローストーンおよび隣接するグランドティートンへキャンピングカーで行ってまいりました。また帰りにシアトルに立ち寄りましたのであわせてレポートします。

9月16日
まずは成田空港にて田舎から上京した父親と合流後、シアトル行きの便にチェックイン。
デルタ航空のチェックインはキオスクで行う。パスポートなどをスキャンして行うのであるがこれがまたややこしい。機械に弱い方や、定年を過ぎた私の父親くらいの世代になるとよくわからず結局グランドスタッフに聞く。結局、私たちにとっては効率が良くなっているのかいないのか。アメリカのエアラインを使うと日系航空会社のサービスの良さというのが身にしみてわかる。稀にエアラインに強いこだわりを持つお客様がいらっしゃるが同じ航空会社でこうも違うとやはり多少高くとも日系を選ぶ気持ちが分かる。

その後アメリカドルへの両替と海外で使えるWIFIを受け取り、最近旅行用にゴールドカードを取得したので出国前にラウンジでビールを飲み時間まで過ごす。

シアトルまで約7時間。さすがアメリカ系のエアラインだけありハリウッド映画はいいものが揃っている。機内食のカツ丼を食べて、映画を2本みてあとはぐっすり眠ってしまった。
シアトルに到着。アメリカの入国はグリーンカード保持者、ESTA保持者、ESTA保持者だが初めての入国者の3レーン位に分かれている。我々3人は以前にもアメリカに旅行したことがあるのでESTA保持者のレーンに並びキオスクで入国の手続きを行う。私の妻がランダムの検査に引っかかったので有人の入国審査のレーンに並ぶ。以前にも入国したことがあるからかさほど苦労なく無事入国。
その後荷物をピックアップし、ソルトレイクシティ乗り換えのため再度荷物を預けとハイジャック検査を受けて搭乗口へ。シアトルからソルトレイクシティへは約2時間のフライト。あっという間に目的地に到着。ソルトレイクシティに到着するとグッと気温が下がったように感じた。後から知ったことだがソルトレイクシティは標高1300mの高地にあるそうだ。
ソルトレイクシティ空港で荷物の受け取りを終えて空港出口からタクシーで、今回お世話になるキャンピングカーのオフィスへ向かう。

<キャンピングカーレンタル手続き>
ソルトレイクシティの空港より約20分。大きな幹線道路沿いにある映画のワンシーンになりそうな、うらぶれた(?)オフィスにて降車。タクシー代金は50ドルだったのでチップとして5ドル含めてドライバー支払った。
オフィスには若い金髪の女性が1人いて「予約しているんだけど」というとそれまで暇を持て余していたようだがテキパキと仕事にとりかかった。我々は日本の免許証と国際免許証(又は翻訳フォーム)、パスポート、代表者のクレジットカードを提示して、手続きを待った。記入すべきところに記入し、署名すべきところに署名をしたあとは日本でもあらかじめレンタカー会社にもらったDVDとほぼ同じチュートリアル映像を再度オフィスで見直す。実車を点検して、最後にオフィスのお姉さんに3人の写真を撮ってもらって出発。










この日はソルトレイクシティにてこれからの5泊6日の旅に必要な日用品をスーパーマーケットで買い出し、近郊のRVパーク宿泊する。
まずレンタカーオフィスから車で15分、ターゲットという大型スーパーに到着。

<初日の買い出し>
我々はあらかじめ「パーソナルコンビニエンスキット」という食器やカトラリー、寝具が一式になったセットを人数分と「キッチンセット」という調理道具一式をレンタカーと一緒に頼んでおいたので、道具類はほとんど購入する必要がなかった。食材以外で購入したのはトイレットペーパー、皿洗い洗剤くらい。
食材もアメリカでは手に入りにくいもの、醤油やだし、海苔、乾麺は日本の100円ショップで揃えた。できればチャーハンの素やカレールーも持って行きたかったが肉や肉のエキスが含まれているものはアメリカには基本的に持ち込めないそうなので断念した。またお米も持ち込めないのでスーパーで購入。その他飲料水やジュースにコーヒー、パン、サンドイッチ用の野菜に調味料、ステーキ肉、ちょっとしたお菓子などを購入し全部で110ドルくらい。5泊6日3人分の食費と考えるととても安い。なおモルモン教徒の多いソルトレイクシティではビールなどのアルコール飲料は大型スーパーに売っていない。ガソリンスタンドなどの売店であれば売っているらしい。
日本から持っていくのが難しい調理器具その他一式はレンタルできます。




食材は意外に安い 5泊6日3人分の食費で110$くらいだった


<日本から持ってきた方がいいもの>
箸、菜箸、木ヘラ
醤油やだしなどの和食の調味料
乾麺などの米以外の食材
海外対応のレンタルWIFI
携帯充電用のシガーソケット
スマートフォン(カーナビにもなるのでいろいろ役に立つ)

買い出しのあとはこの日宿泊するRVパーク、ソルトレイクシティ郊外のチェリーヒル(cherry hill)へ。

<RVパーク チェリーヒル(cherry hill)>
RVパークとはキャンピングカー用の駐車場のようなもので、電源、水道、排水設備。更にランドリーやシャワーまで揃った施設だ。宿泊代金は1泊で46ドル。RVパークにも色々あるようで、このチェリーヒルは子供用のプールやミニゴルフといったちょっとしたお遊びもできるためか家族連れが多いように感じた。

チェリーヒルの主な設備
・売店
・プール
・ミニゴルフ
・ウォータースライダー
・レストラン
・シャワー&ランドリー
・WIFI(あったが何故か使えなかった







RVパークにて手続きを済ませ、まずは荷物ほどきと食料の整理。そして水道や電源の接続と夕食の準備。この日は長時間のフライト、レンタカーの手続きをなどの手続きのせいかRVパークに着く頃には大分眠くなっていた。

夕食はソーセージと日本から持ってきたインスタントラーメンに炒めた野菜を入れて食べた。キャンピングカー最初の晩餐だ。ビールがないのが寂しいが明日は早朝出発なのでまあいいだろう。




9月17日
朝4時に起床し、RVパークにてシャワーを浴びる。クロワッサンを焼いてコーヒーを入れて軽い朝食。太陽が昇らないうちにイエローストーンへ向けて出発。




ソルトレイクシティからイエローストーンへは約5時間。とはいえキャンピングカーではそこまでスピードが出せないので6時間くらいはかかるだろうと計算した。

基本は父親が運転し、ハイウェイの真っ直ぐな道になったらペーパードライバーの私と妻も交代して運転した。
慣れれば他の車と大きな違いはなかったが、スピードが乗るとハンドルをもっていかれるように感じることと、ブレーキの効きが弱く感じること、それに車幅・長さともに経験がない大きさなので誰かに誘導してもらわないと無理だなぁと思った。






ルート15号から20号へ。ほぼまっすぐな広い道をひた走ること。約6時間。ウエストイエローストーンに到着。

ウエストイエローストーンはイエローストーン観光の拠点になる街だ。街には西部開拓時代のような雰囲気の土産物屋にレストラン、ホテルが通りにいっぱい、賑やかさがある。RVパーク、ガソリンスタンドやスーパーマーケットもあるので我々のようなキャンピングカーで来た旅行者にとっては、キャラバンにとってのオアシスのごとき場所である。

車のガソリンが約半分になってしまったので、このウエストイエローストーンにて給油。
給油をしてみてたまげた。30ガロン入った。1ガロン3.8リッターなので約114リットル入ったことになる。しかもこれはタンクの二分の一に入る量であるからいかに一般的な車と比べて大きいのがよくわかる。
値段は100ドル超え。値段にも驚愕。1リットルで計算すると約65円なので日本のおよそ半額位。とは言え、ガソリン代としては見たことない金額である。このガソリンスタンドにてようやくビールを手に入れる。一部の地域では大型スーパーでも売っていないビールが一方ではガソリンスタンドでさえ簡単に手に入る。アメリカは面白いなぁ。
給油を終えて、いざイエローストーンへ!




<イエローストーン国立公園>
イエローストーン抜きにしてアメリカ、いや世界の国立公園については語れないだろう。1872年世界初の国立公園となったイエローストーンが、それまでの自然保護の考え方と違い、画期的だったのは「人の手を加えないで保存する」ことを法律で定め、それを実践している点である。例えば自然に発生した山火事に対して消火活動は行わない。山火事も自然のサイクルの一部であるからだ。イエローストーンの主役は、あるがままの豊かな自然の風景とそこに住む野生動物たち。我々観光客は単なる「訪問者」にすぎず、たゆまぬ自然の営みを壊さぬように、このイエローストーンの美しい景観と豊かな動植物・生態系を守っていかなければならない。

そんなイエローストーン観光の際に考慮しなければならないのはその大きさである。約9000平方キロメートル、四国の約半分もの面積を持つというイエローストーンは1日の観光は不可能。イエローストーンの主要な見所は8の字を描くような道路沿いにあるため、少なくとも2日観光の時間をとり、8の字の上の円(アッパーループ)と下の円(ロウアーループ)に1日ずつわけて観光するのがいい。

アッパーループには石灰棚でしられるマンモスホットスプリングス、連なる火山岩の尖塔のから流れ落ちる落差40mタワー滝、野生動物が多く見られるラマーバレーがある。

対してロウアーループにはイエローストーンのシンボルである間欠泉オールドフェイスフルガイザーや鮮やかな色のモーニンググローリープールにグランド・プリズマティック・スプリング、深さ300mの谷底を持つ全長34キロの渓谷・キャニオン、野生動物に頻繁に遭遇するヘイデンバレーがある。

有名どころはロウアーループに集中しているので、1日しか自由な時間がなければロウアーループのみ観光するのもいいだろう。すべての主要な観光ポイントを巡るのであれば少なくとも2日間。ただし道路状況や変わりやすい天候、野生動物との遭遇のチャンスを考慮すると3日間は観光できる時間を確保したい

給油を終えた我々はイエローストーン国立公園の入り口に到着。通常の入場券は車一台につき30ドルだがグランドティートン国立公園とセットの入場券も販売されておりこちらが50ドルなのでセットの方を購入した。なお入場券は購入後5日後まで有効。その間の出入りは自由だ。
イエローストーンの入り口 グランドティートン国立公園とセット入場券で車1台 50$ 5日間有効






さっそくバイソンに遭遇


まず向かったのはマンモスホットスプリングス。このマンモスホットスプリングスは8の字の左上の部分に位置し、イエローストーン公園入口からは約1時間で行ける観光場所なのだが、我々の行ったこの時期ノリスからマンモスへの道(つまり8の字の上の円の左側あたり)が閉鎖されていた。そのため東側に大きく迂回したルートを取り、マンモスホットスプリングスへ向かった。本来1時間で行けるところが2時間費やす羽目になり、マンモスのあとに立ち寄ろうと考えていたラマーバレーは断念。

<マンモスホットスプリングス>
ウエストイエローストーンからは約50マイル、イエローストーンの大自然が織りなす摩訶不思議な代表的な光景の一つ。地下3000m付近までしみ込んだ雨や雪が熱せられた結果、石灰層から溶け出した石灰分が噴き上げられ、8,000年もの年月をかけて幾重にもかさなり巨大なデコレーションケーキのような温泉段丘(テラスマウンテン)が造られた。テラスマウンテンは広大で遊歩道を一周するのに約30分かかる。頂上からは現在も温泉が休むことなく流れ続け、テラスマウンテンの形成はいまも続いている。私が訪れた9月後半は湧き出る温泉の量はすくなかったが、パレットスプリングに関しては、まだ水量も豊富でマンモスホットスプリングスの中では最も見応えがあった。








来た道をそのまま2時間かけて戻り、ウエストイエローストーンへ。

<WAGON WHEEL RV CABIN ワゴンウィルRVキャビン>
この日の宿泊はWAGON WHEEL RV CABINというRVパーク。出発前に予約依頼をしておいたが返事がなかったのでそのままゴーショー。やはり予約は入っていなかったので当日予約という形で無事宿泊できた。施設は新しくはないが、受付のおばちゃんが日本に住んでいたことがあるらしく大変フレンドリーで後々いろいろ配慮してもらった。今回の旅の中で一番思い出深いRVパークかもしれない
ウエストイエローストーンの中心部から少し離れた場所にあるRVパーク。キャンピングカーの他にキャンプサイトもある。シャワーやランドリーはあるが、売店はなかった。パークフィー68$。

WAGON WHEEL RV CABINの主な設備
・ゲームセンター&ビリヤード
・シャワー&ランドリー
・WIFI(あったが使えなかった)

9月18日

朝4時に起床し、シャワーを浴びて朝食の準備。朝5時に朝食を食べて6時頃にRVパークを出発。このくらいの時間だとまだまだ車は少ない。9月のこの時期夜が空け始めるのが7時ごろ。ちょうど空が青白くなってきたあたりにヘイデンバレーに到着。




<ヘイデンバレー>
ヘイデンバレーはキャニオンとイエローストーンレイクの間、ゆるやかに蛇行するイエローストーン川沿いの広大な草原。美しく見晴らしのよいこの平原は野生動物の格好の観察ポイント。バイソンやエルクがのどを潤し、草をはむ姿を高い確率で遭遇できるはずだ。ゆったり流れるイエローストーン川と何事にもせかされずあるがままの生活を営む野生動物たち。その姿をみていると日常の生活を忘れ、誰しもが豊かで穏やかな時間の流れを感じることだろう。

私たちは動物達が動き出す朝と夕刻が見頃ということでまずここに訪れた。この時期のへイデンバレーは一面黄色のアスペンが平原を彩り、秋らしい美しさをはなっていた。道路沿いに草を食むバイソンの群れ遭遇。朝の時間で比較的車の往来が少ない時間帯といえども道路すれすれの場所で呑気に草を食べるバイソン達。ガイドブックによるとバイソンは道路を横切ることもあるそうなので、比較的穏やかな性格なのかもしれない。








ヘイデンバレーをあとにして向かったのはキャニオン。

<キャニオン>
イエローストーン国立公園の名前の由来となったグランドキャニオン。長さ32キロメートル、深さ360mにも及ぶ巨大な渓谷だ。硫黄分を含んだイエローストーン川の流水と水蒸気によって周りの波紋岩の絶壁が黄色く変色している。まるで黄金色にも見える。両側のむき出しの黄金に染まる絶壁の間を縫って流れ出す大瀑布。特にロウアーフォールズはナイアガラの倍の落差とあって大迫力だ。渓谷沿いにはいくつもの遊歩道と展望台が整備されており、できれば3時間ほど時間をとって車ではたどり着けない雄大な自然の深淵へと探訪してみたい。

我々はまずキャニオンビレッジに車を停めて、森の遊歩道を抜けて、グランドビューポイントへ。そしてルックアウトポイント、ロウアー滝の近くまでトレイルが整備されているレッドロックポイントを訪れた。トレイルを全て歩くことも出来たが時間に余裕がないので一旦車に戻り、インスピレーションポイントへ。しかしあいにくインスピレーションポイントへの道路は封鎖されていたのでぐるっとまわってアーティストポイントへ。アーティストポイントは数あるキャニオンのビューポイントの中でも混雑していた、それもそのはず、切り立った峡谷のダイナミックな全景を堪能でき、今回訪れたキャニオンの展望台の中では一番感動的だった。










その後、ロウアーループを南下し、イエローストーンレイク近くのレイクロッジの駐車場にて昼食。一頭のみで同じく食事中のバイソンがいた。お昼休憩をしたあとはアッパーガイザーベイスンへ。






<アッパーガイザーベイスン>
ダイナミックな間欠泉や鮮やかな熱水泉が特に有名なイエローストーン。イエローストーンといえばこれらをイメージとして思い浮かべる人が多いのではないだろうか。このアッパーガイザーベイスンではそのイエローストーンのシンボルともいえる間欠泉「オールドフェイスフル」と熱水泉「モーニンググローリープール」を見られるとあってイエローストーン国立公園の中でも最も賑わいを見せるビレッジである。間欠泉・オールドフェイスフルの噴出は65分〜110分の間隔、高さは30〜55mとほかの間欠泉とくらべてほとんど一定のためフェイスフル(Faithful)と名がつけられている。オールドフェイスフルからの続く遊歩道の最も先にあるのがもう一つのハイライト、モーニンググローリープール。中央部分は高温のためバクテリアが住めない澄んだ青色、その周りは温度によって住むバクテリアが異なるためグラデーションをつくりだし、見るものを惹きつけてやまない美しい極彩色の熱水泉となっている。

まずはオールドフェイスフルロッジにてオールドフェイスフルガイザーで噴出予想時間を確認。およそ40分後に予定していたので遊歩道を少し歩いてからオールドフェイスフルを見ようかな、なんて考えていたら時間が経つにつれてみるみる人が増え始めたので席を確保するために、まだ予想よりも30分以上前だが、間欠泉の前で待つことに。






予想時間はあくまで予想なので10分ほど前後することもあるそうだ。予定時刻に近づくにつれ徐々に吐き出す煙の量は増え始め、ギャラリー達は一斉にカメラを構え始める。しかし一気に噴出しそうな様子を見せながらも勢いが続かず息切れとなる寸止め状態(?)が何度か続き、その度にカメラを構えていたギャラリーがカメラを下ろすとともにため息が漏れる。
何度かその光景が続くものの、予想時間から遅れるほど5分。ようやく噴出!噴出は湯気とともに徐々に大きくなりその後、青空をめがけて勢いよく噴き出す。地球がきていることを感じられる瞬間だ。噴出は1回限りでなく、まるで株価の乱高下のように、一度天高く噴出しても再度ピークの高さまで噴きあげることもある。噴出は2分ほど続き、そのあとは何事もなかったように、煙をもんもんと吐き出す、噴出前と同じ状態に戻る。






オールドフェイスフルをひと通り見学したあとはモーニンググローリーまで続く遊歩道、通称ゲイザーヒルループをぐるりと一周。一周するのに約2時間、モーニンググローリーまでの道すがら様々な間欠泉や温泉があり、旅行者達を楽しませてくれる。遊歩道のクライマックスはモーニンググローリープール。朝顔のようなその形から名前がついた温泉。泉の周囲から深淵にかけての鮮やかなグラデーションは見る者の目を吸い込んでしまいそうなほど美しく妖艶だ。








ひと通り見学したあとは来た時と違うルートを通ってオールドフェイスフル近くの駐車場に戻る。森林の中を抜ける遊歩道を歩いていたところバイソンに遭遇。なんと遊歩道の真横で草を食べている。こんなところで食事なんて!びびる妻とともに引き返すかどうか考えていると、外国人のカップルがいたのでそこに「すぐ近くにバイソンがいるよ!」と教えると「教えてくれてサンキュー」とそのまま森の中へ。さすが外国人。












アッパーガイザーベイスンを見学して、前日同様ウエストイエローストーンへ。
昨日とは違うRVパークに泊まろうと思い、別のRVパークを探すもあいにく満車。2軒尋ねてもどちらも満車なので、前日と同じWAGON WHEEL RV CABINへ。前日と同じく感じの良いおばさんが出迎えてくれた。しかし頼みの綱のWAGON WHEEL RV CABINもこの日は満車。受付のおばさんは携帯で他のパークに状況の確認をしてくれたが、残念ながらもそこも満車。こんなに混んでいると思わなかった。途方にくれる私。しばらくするとおばさんがテントサイトがあるからそこを使うのはどうか、という提案をしてくれた。テントサイトではあるが電源は使えるし、車を停めるスペースもある。翌日チェックアウトする車もあるので、翌日空いたスペースがあれば給水や排水をしてもいいとのこと。ありがたくその提案を受け入れ、この日はテントサイトの駐車場にて宿泊。


9月19日
この日はグランドティートン国立公園を目指す。その道すがら時間の関係でまだ見ていないロウアーループの見所に立ち寄るつもりだ。

朝7時前、ウエストイエローストーンのRVパークを出発。朝早く出発する理由は日中と比べて車が少なく、野生動物達が動き出す時間帯だからだ。この日はマディソンまで道中に朝靄の中、餌を探すエルクの群れを見た。その光景は動物達の楽園と呼ぶにふさわしいものだった。昇ったばかりの黄金色の朝日が地上に輝きをもたらし、しんとしたまだ冷たさが残る中マディソン川からはもやが立ち上がる。その中をゆっくりエルクが歩く姿は自然そのものだ。ここは動物たちのサンクチュアリなのだから「このまま」でなくてはならない、「自然が自然なままであること」、何事もないような言葉だが、これほど尊いものが他にあるのだろうか、ということを思った。












夜明けのイエローストーンの光景に感動したあとはミッドガイザーベイスンへ。

<ミッドガイザーベイスン>
アッパーガイザーベイスンに続き、ミッドガイザーベイスンも逃せないポイントだ。ミッドガイザーベイスンに訪れる目的はただ一つ、直径113m・深さ48メートルに及ぶ全米最大の熱水泉、グランド・プリズマティック・スプリングのためである。まるでモーニンググローリープールを巨大化したような印象的な虹色の色彩。中央部からは70度もの高温の温泉が湧きだし透き通るような美しい青色、周縁部は泉を縁取るように緑から黄色、オレンジへと強烈なコントラストを放っている。そのあまりの大きさと立ち上がる湯気で、近くの遊歩道からはその全景は確認できない。すぐ南の小高い丘がグランド・プリズマティック・スプリングの全景を見渡せるビューポイントになっているので是非訪れよう。








ミッドガイザーベイスンを後にして、車をグランドティートン方面へと走らせる。休憩がてらに立ち寄ったのがウエストサム。

<ウエストサム>
手のひらのような形をしたイエローストーンレイクの親指の付け根の位置にあたることから名づけられたウエストサム。ウエストサムでは熱水泉越しにイエローストーンレイクが見渡せるという不思議な光景を楽しめる。石灰がカップ状に堆積したような湖底から吹き出す間欠泉もあり、昔釣り人が釣り上げた魚をこの中に入れてその場で食べたそうだ。






イエローストーンを抜けてグランドティートン国立公園へ。イエローストーンの国立公園を出たとしても風光明媚な光景は途切れることがない。グランドティートンへ差し掛かるとすっかり秋らしい景色へとかわっていった。途中、ジャクソンレイク沿いのレストランの駐車場で昼食。レストランはすでに休業していたが、ちょうどいいベンチがあったので車の中でサンドイッチを作ってベンチで食べた。ジャクソンレイク越しに見える雄大なマウントモラン。いつものランチがさらに美味しく感じられる。








ランチのあとはコルターベイというグランドティートン国立公園の起点となるようなエリアに立ち寄る。ここはRVパークやテントサイトに売店、湖畔沿いのトレイルがあったり、夏にはクルーズツアーの出発地にもなる。ここに車を停めてしばらく散歩。興味本位でRVパークを覗いてみると、お昼を少し過ぎたくらいの時間だったがすでに満車。こんなに素晴らしい立地だからそれも当然か。

コルターベイを後にして、ジャクソンホールハイウェイを走る。

<ジャクソンホールハイウェイ>
1953年に公開されたアメリカ映画「シェーン」。西部開拓時代の原風景を描いたこの映画の舞台となったのがこのグランドティートン国立公園だ。そのグランドティートン国立公園を南北に貫くのがジャクソンホールハイウェイ。ジャクソンホールハイウェイにはティートン山脈の雄大な景色を眺められるビューポイントが複数ある。スネークリバーと広大な草原越しにみるティートン山脈のパノラマはきっと忘れないものになるだろう。特にスネークリバーが大きく湾曲する場所にある展望台・オクスボーベンドでは水面にうつる雄大な「逆さもマウントモラン」を楽しめるとあって常にギャラリーが絶えない。






ジャクソンへ向かう道中、トランスフィギュレーション礼拝堂に立ち寄る。丸太作りの小さな教会の大きな窓からは標高4200mのグランドティートンが窓いっぱいに広がる。教会の中がシンプルなため尚更、その自然の雄大な景色が神秘性を帯びているようにも感じる。




<ジャクソン>
教会を後にして向かうのはジャクソン。グランドティートン国立公園から約20分の場所にあるグランドティートン観光への起点となる街だ。イエローストーンの玄関口であるウエストイエローストーンよりも街の規模としては少し大きいくらいの西部開拓時代を思わせるような街だ。




中心から少し離れたところに車を停めて、歩いて街の中心地へ。街にはイエローストーンやグランドティートン、ジャクソンをモチーフにしたTシャツ屋さんやお土産屋さんが沢山ある。中でもお土産にオススメなのはダウンタウンにあるリカーショップで購入したワイオミング州限定のバーボン。なかなかデザインもカッコ良く酒好きへの限定ではあるがお土産として喜ばれること間違いなし。

この日予約したと思われる(返信メールが来ない)RVパークへ向かうも、この日も予約が入っていないと言われる。ガックリ肩を落とし、別のRVパークを探すもジャクソン付近のRVパークは現在1軒しかないため、隣町のウィルソン近くのRVパークへ行く羽目に。目指したのはジャクソン・ホール・キャンプグランドというRVパーク。1泊90ドルだがしょうがない。

<ジャクソン・ホール・キャンプグランド>
ジャクソン中心部から車で約10分にあるRVパーク。他にもテントサイトやロッジなど様々な宿泊施設がある。シャワー、ランドリー、無料のWIFあり。売店はあるものの商品数は少ない。近くには特に飲食する場所やスーパーなどもない。値段は高めで割に合わないが、ジャクソン近辺で数少ない貴重なRVパークの一つである。

ジャクソン・ホール・キャンプグランドの主な設備
・売店(すごく小さい)
・シャワー&ランドリー
・WIFI
・たき火

この日私は食事のあと疲れのためすぐに寝てしまったが、妻や父親は焚き火をしている他のキャンパーとコミュニケーションをとって結構楽しんだそうだ。






9月20日

RVパークを朝7時頃に出発。この日はもう一度グランドティートンを観光して、ソルトレイクシティへ約2時間の途中のセントチャールズという場所で宿泊する予定だ。

父は昨日お土産として購入したワオミニング州のバーボンを一人で1本あけてしまった。私が怒り狂ったのはいうまでもない。2日酔いの父に代わり私が午前中は運転することに。


昨日は公園の東側のジャクソンホールハイウェイを走ったので今日は公園の西側のティートンパークロードへ。

<ティートンパークロード>
スネークリバーの西側を走るティートンパークロード。ティートン山脈を望む壮大な展望を楽しむビューポイントが多いジャクソンホールハイウェイとは対照的にティートン山脈の足元を回り込むように走っているためグランドティートンが間近にせまり迫力満点。またジェニーレイクやジャクソンレイクといった湖沿いのトレイルも充実しているため、湖畔のレストランやキャンプ場を起点にハイキングを楽しむのもいい。夏の期間であればジェニーレイクやジャクソンレイクからのボートクルーズも運行しているので水面から眺める涼しげなティートン山脈の表情を楽しめるとあって好評を博している。

ムースのゲートを越えてまず到着したのはジェニーレイクのトレイル。夏であれば対岸までのボードが出ているが、すでにクルーズは終了しているので湖への遊歩道のみ楽しんだ。










次に停車したのはシグナルマウンテンロッジの駐車場。特にここにはクルーズやトレイルはないもののジェニーレイクよりもひらけており、水面に映るダイナミックなグランドティートンを拝むことができる。


そのあとジャクソンレイクとスネークリバーをまたがるダムにて休憩。






もう一度ジャクソンホールハイウェイを経てこの日の宿泊予定地のセントチャールズを目指す。(この日もう一度オクスボーベンドに訪れたが、晴れていたので鏡張りの景色もよくみえ再訪して正解だった。またパラマウント映画の「シェーン」の舞台となったアンテロープフラットロードも訪れた。オクスボーベンドに次いで感動した景色の一つとなった。)








実はセントチャールズはジャクソンとソルトレイクシティのルートからは外れるので少し遠回りになるのだが、お世話になったレンタカー会社の方がぜひというので立ち寄らせていただいた。

<ベアーレイクノースRVパーク>
ジャクソンの街から約2時間半、ベアーレイク近くにあるRVパーク。このRVパークのオーナーはアメリカ人と日本人のご夫妻。ご主人のケントさんは大阪の英会話教室で働いていたそうで、かなりフレンドリー。もちろん日本語もお上手。残念ながら私たちが訪れた日奥様は日本に里帰りなさっているということで会えずじまいだった。これまでの街中にひっそりと隠れるようにつくられたRVパークでなく、遠くに見えるベアーレイクと山脈が美しい、大自然の中のなにも遮るものがないほっと一息できるような解放感にあふれたRV パークだ。ケントさんの可愛い愛犬レミーと美しい夕暮れの中で遊んだのはいまでも脳裏によぎる良い思い出である。

ベアーレイクノースRVパークの主な設備
・シャワー&ランドリー(有料)
・WIFI
・たき火










9月21日

朝3時に起床、楽しかったキャンピングカーの生活もこの日が最後。返却のため荷物を簡単なパッキングと清掃、その後軽めの朝食。4時にベアーレイクノースRVパークを出発。

この日こんなに朝早く出発したのは理由がある。
ソルトレイクシティ郊外にある死海に次いで塩分濃度の高いというグレートソルト湖とまるでボリビアのウユニ塩湖を思わせるような塩の平原ボンネビル・ソルトフラッツに行くためだ。

<グレートソルト湖>
ソルトレイクシティ中心部から車で約30分、ソルトレイクシティの町の由来になったグレートソルト湖。もともとは巨大なボンネビル湖の一部であったが氷河期の終わりと地殻変動により陸と湖に分離し孤立湖となった。グレートソルト湖へ流れ込む川はあるが、流れ出す川はなく標高の高い場所に位置するため蒸発する量も少なった。徐々に干上がるにつれ塩分濃度が濃くなっていき、現在のグレートソルト湖となった。死海に次いで塩分濃度が高く8〜25%。濃度は南と北で異なり、北側には川が流れ込んでいないため平均より湖水の塩分濃度が高くなっている。
観光客がアクセスしやすいのは湖の南に位置するマリーナ。80号線のハイウェイから降りてすぐの場所だ。広大なグレートソルト湖の展望を楽しめるとあった朝にもかかわらず多くの観光客でにぎわっていた。しかし誰も塩湖に入ろうとしない。なぜ誰も塩湖が目の前にあるのに入ろうとしないのか。イスラエルやヨルダンに足を運ぶまでもなく、こんなに近くに浮遊体験ができるのに!というわけで早速トライ。








<ボンネビル・ソルトフラッツ>
ソルトレイクシティのから約200キロメートル、グレートソルト湖からさらに80号線を西に車を走らせること約1時間半。徐々に真っ白な大平原が目の前に広がる。もともとはグレートソルト湖と同じボンネビル湖の一部であったが現在は干上がっておりその面積は100平方マイル(260平方キロ)にも及ぶという。その幻想的な光景から映画のロケ地としてもたびたび使われたり、スピードレースの舞台としても知られている。それよりも私達に思い起こさせるのはボリビアのウユニ塩湖。ボリビアまで行かなくとも手軽にウユニ塩湖のような絶景を楽しめるとあって近年観光客にも人気となっている。もちろん雨が降れば鏡張りのような光景を見られることも。








ボンネビル・ソルトフラッツにてレンタカー会社に到着が遅れる旨を連絡。ソルトレイクシティまで1時間半かけて戻り、市内の給油所にてガソリンを満タンにし、キャンピングカー最後の食事、お茶漬け。排水が生じる洗い物ができないため、ティッシュなどで器を拭き、細かいゴミはガソリンスタンドで捨てた。


午後1時頃キャンピングカーを返却。6日間お世話になったキャンピングカーともここでお別れ。精算を終えたあとはキャンピングカー前で記念撮影。呼んでもらったタクシーに乗り、この日予約していた宿へ。なおタクシー代金は到着時とは違いメーター制で約12ドル+チップ。


<エコノロッジ・ダウンタウン>
ソルトレイクシティの比較的中心部に位置するその名の通りエコノミーホテル。駐車場が広いため、レンタカーでの旅を考えている旅行者にはうってつけだろう。ホテルから徒歩数分でソルトレイクシティの路面電車、UTAの駅があるためダウンタウンへのアクセスも容易。またこの路面電車は空港へも乗り入れているため、車保持者だけでなく現地発のツアーに参加する方や乗り継ぎの都合上などの短い滞在にも使える。室内は広めだが、設備は古い。無料のWIFIとテレビ(今時ブラウン管)はあるが、冷蔵庫やセーフティボックス、スリッパなどはない。換気扇の音がうるさく、隣の排水口の音も聞こえてくる。気になる人は気になるかもしれないが、2つ星程度のホテル、ということで理解していれば概ね納得できる選択肢である。また近くには人気のメキシコ料理店RED IGUANAがあるので滞在される方は是非。


ホテルにチェックインをし、荷物を置いてしばらく休憩。ソルトレイクシティの観光場所と経路をチェックして身軽になり、市内観光へ出発。父親は疲れたようでホテルで待機するとのこと。

<ソルトレイクシティ>
ソルトレイクシティといえばまっさきに思い浮かぶのが2002年の冬季オリンピックの開催地。周辺を山岳で囲まれており、良質な雪質のスキー場を擁し、スキーリゾートの中心地としても知られている。もともとは山に囲まれた塩湖と荒野の過酷な土地だったのだが、この街が拓かれたのは19世紀。宗派争いから逃れるためにモルモン教徒が西へ西へと移動、たどり着いたのがこのソルトレイクシティだ。街の中心には立派なモルモン教のソルトレイク神殿が鎮座している。モルモン教徒でなくともビジターセンターなどがあり気軽に入ることができる。モルモン教はその厳しい規律でしられておりアルコールやコーヒーを摂ることを禁じている。そのほか街中にはギャンブルなどの派手なネオンも見ることはない。誘惑が少ないためか、学校教育はほかの都市と比べてかなり進んでいるそうだ。
モルモン教徒の総本山の街というと少し窮屈なイメージを受けるかもしれないが、治安もよく町の中心にはショッピングセンターもありほかのアメリカの都市と大きく変わりない。街中にはビール醸造所がありおいしいクラフトビールも飲める。








人気のビール醸造所 Squatters Pub Brewery


テイスティング


ソルトレイクシティの街を観光した後、19時頃ホテル戻り父親と合流。ホテルの目の前のメキシコ料理店RED IGUANAへ。すでに店の目の前には人だかり。45分ほど店の前で待ち店内へ。メキシコビールとタコス、モーレを堪能。チップ込み3人で50ドルほど。この旅、初めてレストランでの食事がメキシカンで、今回の旅は食事だけを見ると一体どこに来たのかわからないほどアメリカ感はないのだが美味しかったので良しとする。




9月22日

この日はシアトル行きの11時ソルトレイクシティ発の便に乗るために朝6時半頃に起床。朝食を食べて、荷造りをし8時半頃にチェックアウト。どうやらこのホテル、空港までの無料送迎があるらしい。ホテル目の前の路面電車も空港まで乗り入れているのでそれでいこうと思っていたが、ホテル前から連れて行ってくれた方が楽だ。乗客我々3人だけで空港に送迎してもらう。ホテルから空港までの約10分。あっというまに到着。

行きと同様、デルタ航空の端末で搭乗手続きを行い、荷物預けは有人レーンに並ぶ。荷物検査を行い搭乗エリアへ。定刻通りにシアトルへ。

約2時間のフライトを経て、シアトル到着。シアトルからは中心部への地下鉄が運行しており、1時間足らずで移動が可能(3$)。

この日の宿泊はシェラトンホテル。信じられないことだが我々の滞在する時期、シアトル中心部のホテルで一番安いホテルがシェラトンだった。郊外のホテルやホステル、Airbnbという手段もあったが立地と値段等を考えるとシェラトンという結果になった。アメリカのホテルはなぜか高いときがあるので少し困る。

<シェラトン・シアトル>
空港から直結している地下鉄のウエストレイク駅から徒歩5分、市内中心部のロケーションのパイクストリート側とユニオン側の2棟からなる大型ホテル。さすがシェラトンだけあり、セーフティボックス・ドライヤー・無料のWIFI(もちろん室内も)・ミニバー・バスタブあり。スリッパはなかった。無料の水とコーヒーもつき、コーヒーに関してはスタバの紙コップとドリップタイプのものが置いてあった。さすがシアトル、さすがシェラトン。もちろん室内は比較的広く、清潔感・開放感があり、椅子の座り心地もよかった。




ホテルにチェックし、しばし休憩した後シアトルの街へ。
少し郊外にスターバックスの本社(通称スターバックスセンター)があるので行ってみる事に。調べてみるとシアトルには数多くのスターバックスにまつわる場所が多いことがわかった。

<スターバックスの聖地・シアトル>
もともとは焙煎を専門にする会社だったが、1987年エスプレッソを主体とするテイクアウトメニューがシアトルの学生や女性の間で大人気となった。のちに「シアトルスタイル」と呼ばれるコーヒーや店舗の内装は瞬く間にブームとなり北米全土に広がり、1996年銀座に北米以外で初めての出店。それ以降、世界中でスターバックスが火付け役となったシアトルスタイルのカフェブームが世界中を席巻することとなった。もちろんスタバ発祥のシアトルでは歩くたびにスターバックスがある。シアトルの人々にとってはまるで八百屋や銀行、郵便局のように日常生活とはきっても切れないような存在のようである。そんなスターバックスの聖地のような街・シアトルには特別なスターバックスが3つある。
1つ目はスターバックス本社、通称スターバックスセンター。1階には通常のスターバックス、8階にはここでしか買えないスターバックス関連商品が購入できる。平日しか入館できないのでご注意。
2つ目はスターバックス1号店。シアトルの港・パイク・プレース・マーケットにある1号店はセイレーンのロゴがオリジナルのまま。この1号店ではコーヒーはテイクアウトのみ販売を行っており、あとは1号店のみのタンブラーやマグなどの記念品が購入できる店舗となっている。
3つ目は2014年末にオープンしたスターバックス リザーブ ロースタリー&テイスティングルーム。まるで焙煎工場のような内装に、広々としたテーブル、オーダーを受けてから一杯ずつ作るので時間はかかるが希少なコーヒー豆を焙煎した直後の最高な状態で味わえるとあってシアトルっ子で大賑わいだ。

我々はまず平日しか入れないスターバックス本社へ。市内中心部からは5番または21番のバスで約15分。シアトルのバスはサンフランシスコなどと同様、一度乗れば2時間後まで乗り放題。そのためチケットは無くさないように。しばらく乗っているとスターバックスのロゴで有名なセイレーンの大きな顔をてっぺんに掲げた大きなビルが見えてくるはずだ。そのビルが見えたら次の1st Ave S & S Lander St のバス停で降車。そこからセイレーンの顔をめがけて歩くこと5分。スタバ本社に到着。なお1階はスターバックスのお店になっている。我々が目指すのは8階。8階はスターバックス本社の受付となっているがすぐ右手はコーヒーギアストアと呼ばれる本社限定のグッズ販売所になっている。スターバックスのボールペンやポロシャツ、ウインドブレーカー、キーホルダーにエプロンなど、スタバファン垂涎の商品が並べられている。








当初はただのコーヒー屋さんの本職とは関係ないグッズにそんなに心ときめくかねぇ、と思っていたが来たら来たでやはりそれなりにテンション上がる。スターバックスは無料のWIFIが使えるので、家にWIFIを引いていない私としては、たまに使わせてもらっていますが、これからも利用させていただきます。

スターバックス本社を後にして、ホテルに戻り父親と合流。3人でパイク・プレース・マーケットへ。

<パイク・プレース・マーケット>
シアトルを観光するうえで外せないのがこのパイク・プレース・マーケット。1907年に創設されたアメリカ公設市場の先駆けである。アーケードには魚屋をメインにベーカリー・花屋・カフェなどが両側にびっしり。多くが個人経営でここでしか購入できない手作りの商品が数多く並んでいるのでお土産の購入にはうってつけ。








パイク・プレース・マーケットで最も賑わいを見せるのはスターバックス1号店だが、そのほかにも見逃せないスポットが多数。無添加の自家製チーズでしられる「ビーチャーズ」、行列の絶えないクラムチャウダー専門店の「パイク・プレース・チャウダー」など。マーケットの地下通路を通り港方面にでると無数のチューインガムが張り付けられているポストアレーへ。1993年、マーケット劇場への入場待ちの少年が暇つぶしにガムを壁に貼り付けたのが始まりだとか。










パイク・プレース・マーケットを楽しんだ後は港沿いをそぞろ歩き。ピア55にあるエリオットオイスターハウスで夕食。この店は生牡蠣で有名なそうで、観光地にありながら良心的な料金で美味しい牡蠣を食べさせてくれる事で有名だそうだ。我々は店内に入り、1人4種類ずつ違った産地の牡蠣とお勧めの白ワイン、それにリゾットとクラムチャウダーを注文。KUMAMOTOと呼ばれる熊本産の牡蠣もあった。一番私が美味しいと感じたのはSHIGOKUと呼ばれる牡蠣。これはその日本風の名前のとおり原産は日本であるが、同じ種類の牡蠣をシアトル近郊の海で養殖しているそうだ。肉厚且つ濃厚だった。






9月23日

朝7時に起床し、出発の準備。父親が「はとバス的なものに乗りたい」というのでエメラルドシティ・トロリーに乗ることにした。

<エメラルドシティ・トロリー>
エメラルドシティ・トロリーというのは4月から9月の間、シアトル市内の主要ホテルと観光ポイントを巡る乗り降り自由の観光バスだ。もちろん降りなくとも車内で英語のガイドが同乗しており車窓からの見える建物などにまつわる歴史などを説明もしてくれる。日本語や中国語、韓国語のオーディオガイドも備え付けられているので、係員の人にイヤホンをもらうのを忘れずに。チケットは事前に購入、もしくはシアトルセンターであれば直接購入ができる。またスマホをお持ちであればアプリをダウンロードするのがお勧め。今どの辺りをバスが循環しているかが一目でわかる。


エメラルドシティ・トロリーはシェラトンホテルも一つの停留所にしているため、我々はネットであらかじめチケットを購入し、ホテルから乗車。私達はまずシアトルの観光を語る上で外せない、シアトルセンターへ。シアトルセンターを目指したのはスペースニードル!、、、ではなくEMP博物館に行くためである。実は私がシアトルと聞いて思い浮かぶのは音楽、ロック、特にグランジと呼ばれるジャンルである。




<シアトル発のオルタナティブロックムーヴメント>
1991年にニルヴァーナの「ネヴァーマインド」を口火に全米に広がるオルタナティブロックムーヴメント・グランジ。
シアトルのローカルバンドに過ぎなかったニルヴァーナは、ビルボードでナンバー1となったこのアルバムにより全米人気トップバンドへのスターダムへと押し上げられた。ブームは1994年にニルヴァーナのフロントマンであるカート・コバーンが自殺による終息するが、現在までのロックミュージックに深い影響を与え続けている。27歳でその生涯をとじたミュージシャン、カート・コバーンのシアトル近郊の自宅そばの公園はファンたちの追悼の場所となっている。またシアトルのカルチャーを紹介するEMP博物館のニルヴァーナに関する常設展示はファン必見だ。
シアトルからグランジムーブメントが始まったのは諸説あるが、一番大きな要因はニルヴァーナをはじめサウンドガーデン、マッドハニーなどグランジ・ロックを代表するバンドを多く輩出した良質なインディペンデント・レコード・レーベル「SUB POP」があったことだろう。この伝説的レーベル・SUB POPは現在webでの販売がメインだが、旅行者にはうれしいことにシアトル空港では実店舗が営業中だ。






シアトルで若かりし頃に夢中になった音楽にどっぷり改めてひたったあとは、お洒落な若者でにぎわうエリア・キャピトルヒルを歩いてホテルに戻る。






ホテルで父と妻と合流し、クルーズ船の出発地点であるピア50の港へ。
クルーズといっても大層なものではない。シアトルと対岸のベインブリッジアイランドを結ぶ定期航路である。往復約8ドル、片道約35分。休憩がてらにちょうどよい






すでに時計は夜の8時をまわっていたので最後の夕食は船上で。本来はもっと早めにホテルを出発すればよかったのだが、なんやかんやで遅れてしまった。船内では有名店アイバーズのクラムチャウダーや生ビールが販売されている。船内といえどもおいしい食事と美しいシアトルの夜景が楽しめるのでおすすめ。

最後の夜をクルーズでしめくくり、ホテルに戻り就寝。

9月24日
12時のフライトに合わせ荷造りと買い足りないお土産を買い足し後は往路も使った地下鉄・エアポートリンクにて空港へ。
無事チェックインし、日本への帰途へついた。

ざっとした感想 ☆彡
イエローストーンはやはり素晴らしかった。オールドフェイスフルやモーニンググローリーなどは写真で見ていたので感動することはあらかじめわかっていたのだが、予想をはるかに裏切るほど感動的だったのは朝もやの中でみたエルクの群れ。自然が自然であるままはなんて素晴らしいことなのだろう。絶景の中でまるでアフリカにいるようなサファリ気分も味わえて、これまでの国立公園とはまた違った楽しみができたことは驚きだった。

シアトルはほかのアメリカの街よりもこじんまりしていて好きだ。2泊くらいだったらちょうどいいくらいのサイズである。ダウンタウンに宿をとれば大体のところは歩けてしまう。それにスターバックスに限らず美味しいカフェがいたるところにあるのがいい。ちょっとした休憩にもってこい。アメリカにしかないスーパーマーケットやアメリカブランドのお店も大体あるし、立ち寄って買い物&観光するには最適な街だ。イチローが長年愛着をもって住んでいたのも理解できる(シアトルでは街中で野球のユフォームよりもフットボールのユニフォームの着用率が高くて、フットボールのほうが人気あったのが残念だったけど)。

キャンピングカーについて。
これまでハワイではレンタカーで旅行をしたことがあるがキャンピングカーは初めて。車体の大きさに最初は恐る恐るの運転だったがしばらくするとある程度慣れてくる。カーナビは日本から持っていくスマホで充分(WIFIは日本からレンタルしていこう)。今回、父と妻の3人で旅行したのだが、日常的に車を運転しているのが父だけだったので、父がお酒を飲んだ翌日や時差ボケで眠くなったときは結構弱った。キャンピングカーで旅行するのであればできれば4人以上で行くのが望ましい。4人いればドライバー専属として2人、ナビゲーターと料理長として2人で比較的ゆとりのある体制がつくれる。役割分担を決めておかないと、特定の人にだけ負担が多くなって観光どころではなくなってしまうので喧嘩になるかも。でもそうやって日常を離れた場所で、同じ目的に向かい、家族や友人だけで旅行するのは本当に楽しい。キャンピングカーの旅、癖になるひとは絶対やみつきになると思います。

キャンピングカーの旅 ★★★★★L 思い出になること間違いなし!でも役割分担が超重要
イエローストーン ★★★★★L 文句なしの国立公園ナンバー1!
グランドティートン ★★★★★ シェーン
シアトル ★★★★ ロックとコーヒーとクラムチャウダーの街(アメリカってクラムチャウダーが名物という街多くないですか?)

RVパークでは星がきれいでした


(2016年9月 橋本康弘)

ケニア
自分だけの動物図鑑完成!ケニアサファリ旅
エリア:
  • アフリカ>ケニア>アンボセリ
  • アフリカ>ケニア>マサイマラ
  • アフリカ>ケニア>ナイバシャ
テーマ:自然・植物 動物 
投稿日:2016/01/05 14:25
大好きなキリンが目の前!!


休憩中のライオンのカップル


アフリカサファリの定番、ケニアへ出張の機会が訪れました。
ケニアと言えば、ナイロビの危険なイメージを持たれる方も多いと思います。ここ最近、エボラ出血熱やテロ等いろいろな悪いイメージが先行してしまい、アフリカ旅行を懸念される方が多かったように感じますが、実際に現地へ行ってみるとサファリで楽しむ国立公園は、宿泊する部屋の鍵をかけなくても良いくらい安全な場所でした。
今回はアンボセリ国立公園→ナイバシャ湖→マサイマラ国立保護区→ナクル湖のルートでサファリを堪能してきました!

ナイロビの空港に到着後、スルーガイドとして案内してもらうため、ドライバーガイドさんにサファリカーでお出迎えしてもらい、そのままアンボセリ国立公園へ。
空港からは5時間ほどかかります。アンボセリ国立公園に着く頃はすっかり夕方でした。翌日は朝から夕方までずっと国立公園内でサファリ。国立公園のゲートを入るとすぐにガゼルやヌー、シマウマがお出迎えです。





草食動物を動物園でしか見たことのない私は、こんなに近くで野生の動物を見れること、更にシマウマの多さ等、初っ端から驚きの連続でした。
アンボセリ国立公園は、ゾウ、キリン、ヌー、シマウマ、ガゼル、ダチョウ等主に草食動物にたくさん出会えます。
所々に突如現れるダチョウ。迫力があります


食事中のゾウさんもこんなに近くで!!!


文豪であるヘミングウェイがハンティングと執筆のために住んだ地として知られるアンボセリ国立公園。アフリカ最高峰のキリマンジャロ山の麓に広がる国立公園としても有名で、滞在中には朝焼けや夕焼けを見ることもできます。天気の良い日であれば、キリマンジャロ山を眺めながらサファリを楽しみ、キリマンジャロ山を背景に動物の写真を撮ることもできるので他の国立公園より特別感があります。
キリマンジャロ山の夕焼け


日中も天気が良いとキリマンジャロ山がはっきり見える


オブザベーションヒルからは水場に集まる象やシマウマを観察できるのもこの国立公園ならでは。近郊には多くのマサイ族が住んでいるので、足を延ばしてマサイ村も訪問しました。マサイ族が歌とジャンプで歓迎してくれて、家の中まで案内してくれたり火の起こし方を見せてくれたり、貴重な体験でした



マサイ村の家の中


マサイ族の男の子達


一生懸命火を起こしてくれた


アンボセリからナイバシャ湖までは、1日がかりの移動です。途中で広大なグレートリフトバレー(大地溝帯)を通ります。
北は死海から南はモザンビークまで東アフリカの大地を縦断する巨大な大地溝帯。地球の割れ目とも言われ現在も活動が続いているこの大地溝帯は広大な草原や森林が広がり、多種類の動物、また人々も住んでいます。フラミンゴで有名なボゴリア湖やナクル湖もこの大地溝帯にあり、鳥や大型動物もたくさん生息するので生態研究等に適した大地だと言われています。大地溝帯のビューポイントからは、広大な大地溝帯を見渡せます。

グレートリフトバレー ビューポイントの看板




広大なグレートリフトバレー



ナイバシャ湖は国立公園ではありませんが、早朝に湖をボートでサファリすることができます。ここでは多種類の鳥やカバに出会えます。




また、ボートサファリの途中には、オプションで三日月島に上陸し、ウォーキングサファリも楽しめるのです。基本的にサファリをする国立公園内は車から降りることはできませんが、この三日月島は自ら歩いてサファリすることができるので動物に近づけるチャンスです。
この日、ボートサファリ中にあいにく雨が降ってしまい傘を差しながらのウォーキングサファリでしたが、動物達は雨に喜び、嬉しそうに走り回っていました。(動き回るので写真はブレブレなのは残念でしたが・・)
私が差す傘が気になって付いてくるキリン


こんなに大量のヌーに注目されると少し怖い


次の目的地、マサイマラは今回の旅の中ではメインの国立保護区です。
広大な草原が広がるこのマサイマラ国立保護区は、観察できる動物の種類、数ともにケニア一を誇ります。特にライオンやチーター等の大型動物を目的にするサファリには最適です。早速保護区内に入り、大物を狙います。サファリカーには無線が付いていて、ドライバーさんはこの無線で他のサファリカーと情報交換をしながら、協力して動物を探します。
眠たそう・・


仲良く休憩中


終日サファリの日程では、タンザニアとの国境まで行くこともでき、マラ川でたくさんのカバやワニの観察もできます。国立保護区の規模が大きく様々な表情の動物を観察できるチャンスが多いです。更にライオン王国と言われるマサイマラですので高確率でライオン、やチーターに出会うことができます。
今回私は体験しませんでしたがバルーンサファリもおすすめです。肉食動物は早朝からハンティングを行うので、日中とは違う動物の姿を見る事ができるかもしれません。
日の出から夕方までいろんな姿の動物を見るには、2泊以上の滞在は必須だと感じました。

タンザニアとの国境を示す石


マラ川のカバの親子


捕食中のナイルワニ


その他、マサイマラでは本当に図鑑が作れるほどたくさんの動物に出会えました。どの動物も表情が生き生きしていて不思議ですがパワーをもらったような感覚です。









最後のサファリ地、ナクル湖まではマサイマラから車で6〜7時間かかります。ナクル湖は数年前までフラミンゴで有名でしたが、現在は湖畔で数十羽ほどしか見る事ができません。フラミンゴはプランクトンがたくさんいるアルカリ性の湖に生息しますが、ナクル湖は水位が上昇し、プランクトンも減ってしまったため、別の湖に移動してしまったのです。

湖畔のフラミンゴ 現在は数十羽ほど・・


ナクル湖国立公園の展望台からナクル湖を一望できますが、一目で水位が上昇しているのが分かります。現在ナクル湖の湖畔にあったゲートは水没して入れなくなっていますし国立公園内の道も一部通れなくなっています。しかし、このナクル湖にはもう一種、お目当てとなる動物、シロサイがたくさん住んでいるのです。大きな体ですが、足の膝以上の高さの段差に登れない可愛らしい動物です。1日目は1匹しか見れませんでしたが、翌日の最終日に再チャレンジでサイの家族(?)に出会うことができました。


ケニアの人々は私が訪れた国の中で、ベスト3に入るほどフレンドリーで親切だと感じました。子供からお年寄りまで車に乗っていても手を振ってくれるし、「ジャンボ」「アサンテ」「ハクナマタタ」この言葉だけで誰とでも仲良くなれる、そんな温かい国でした。ケニアは動物達の楽園であり、そんな動物達と共存するケニアの人々は日本人とは異なるゆっくりとした生活をし、皆幸せそうに生きているように感じました。
ケニアに行く前までは未知の世界で不安でいっぱいだった私ですが、時間を忘れてしまうほどサファリに夢中になり、ガイドさんをはじめケニアで出会ったたくさんの人々のおかげで楽しく素晴らしい旅でした。
キリンの変顔(食事中)


お昼寝中のカバ


勇ましいハイエナ


シマウマの数に終始圧倒されました!


アンボセリ国立公園★★★★★ 草食動物にたくさん出会えます。キリマンジャロ山の朝焼け・夕焼けも必見です。

ナイバシャ湖 ★★★★★ ボートサファリで訪れる三日月島は必訪!ウォーキングサファリでより動物に近づけるチャンス有りです。

マサイマラ国立保護区 ★★★★★ 動物の種類・数ともにケニア一を誇るマサイマラ。ライオン王国とも言われるマサイマラでビッグ5制覇を目指せます。

ナクル湖国立公園 ★★★★ 現在フラミンゴは数十羽程ですがシロサイに出会える確率は高く、多種類の鳥も観察できるので依然人気があります。

(2015年10月 栗山智美)

ジンバブエ
想像以上にワイルドで想像以上にモダン!期待の数段上を行く南アフリカの旅☆
エリア:
  • アフリカ>ジンバブウェ>ビクトリアフォールズ
  • アフリカ>南アフリカ共和国>ケープタウン
  • アフリカ>ボツワナ>チョベ
テーマ:世界遺産 自然・植物 動物 
投稿日:2016/01/05 14:15
去年のケニアに次ぎ、人生2度目のアフリカへ!今回の行き先はジンバブエ、ボツワナ、ザンビア、南アフリカの4か国。前回のケニアではサファリ三昧だったが、今回の日程ではサファリは1回のみ。私にとってアフリカはまだまだ未知の国々。イメージできるのは動物、民族、大自然。さて、今回はどんな旅になるのだろうか…。


まず私が降り立ったのは、ヴィクトリアフォールズ空港。そう、世界三大瀑布の一つ、ビクトリア滝のある場所だ。到着後早速、滝の観光へ。
私の訪問した10月は乾季にあたる時期で、雨量は少ない。とはいえ、遠くまで轟く爆音と乾季とは思えない水量に驚きを隠せない。乾季とはいえ、滝に近いポイントは噴霧でまるで熱帯雨林のよう。常に舞い上がる水しぶきで、周辺は雨が降ったようにしとしとしている。もっとも深いところで落差108mもあり、滝の幅は約1700m。ジンバブエからザンビアに2か国またがっている。驚くことに、4〜5月の雨季、最大雨量は1分間に5億リットルもの水が落下するのだとか。想像を絶する数字だ。でも乾季であっても驚きの水量なのだ!雨季には見えない滝壺も見られるし、カメラが壊れる心配もない。なにより、とっておきのアクティビティーが楽しめる。(これについては後ほど詳細を語らせて頂くとして…)
乾季のビクトリア滝


この後、ザンベジリバークルーズに参加し、初日の夜は更けて行った。
ザンベジリバーの夕陽


この後、ザンベジリバークルーズに参加し、初日の夜は更けて行った。
ザンベジリバーの夕陽


翌日、陸路で国境を越え、ボツワナへ。
イミグレーションはかなり簡素なつくりで、あっけなくボツワナに入国!
国境から約10分で本日の宿泊先、レインボーホテルにチェックイン。熱帯の植物がそこかしこに植えられ、ホテルの中に川が流れている。トロピカルなイメージの素敵なホテルだった。早速ビュッフェの昼食。ここの食事がまた美味しい!アフリカ滞在中、一番おいしい食事だった。
レインボーホテルのロビー


ワニの肉も楽しめる


夕方からはホテルからチョベ川のボートサファリへ出かけた。チョベ川はビクトリアフォールズから流れてきている川だ。チョベ国立公園はゾウの楽園とも呼ばれているほど、たくさんのゾウが生息しており、生息密度は世界一なのだ。この国立公園をボートに乗り川からサファリを楽しめるというわけだ。ゾウを始めワニ、カバ、ジャッカル、キリン、ヌー、バッファロー、インパラそして遠くにライオンの群れを発見する事が出来た。






ボートクルーズ


でも私はやっぱりサファリカーに乗って、風を受けながら動物を探すほうがワクワクしてしまう。
夕方のボートクルーズを楽しんだら、翌朝からはジープサファリだ!
日が昇り切る前にいざ、チョベ国立公園へ。
今回は運が悪かったらしく、残念ながら大型の肉食動物を見ることはできなかった…。
サファリカー


ゾウさん


そして再びジンバブエに戻る…。ジンバブエの国立公園でエレファントバックサファリだ。ゾウさんの背中に乗ってサファリをするのだ!
大人三人が乗っても余裕のゾウさん。時より鼻を持ち上げておやつをねだってくる姿がかわいい。ジープでのサファリと違い、獣道やアップダウンの激しい道を行くのでキャーキャーいいながら楽しめる。動物を見る事よりも、ゾウの背中に乗っていることの方に楽しさを覚えた。


エレファントバックサファリ


そして翌日、先ほど述べた、乾季の楽しいアクティビティーに参加するためジンバブエからザンビアへ向かった。
ここで何をするのかというと…。デビルズプールに入るのだ!
悪魔のプール…名前がすごい(笑)
水量の少なくなる乾季、ビクトリア滝の崖っぷちに自然のプールが現れる。そこに飛び込むというなんともクレイジーなツアーなのだ。一寸先は100m下の滝つぼ。落ちればもちろん命はないだろう。
まずは、ザンビアサイドの川辺にあるホテルへ。そこで死んでも文句言いません、というような書類にサインをする。
そして小舟に乗って、乾季の間に現れる、滝上の中州へ。
中州に向かう船。


中州に上陸したら、まずは記念撮影。

中州にて


滝にかかる虹が本当に円の形に見る事が出来る。今まで見たことのある虹は大きくて半円のものだったが、これは…そうだな、たぶん270度くらい?この虹を見られただけでも、感動の嵐。そして川幅10mくらいの、流れの緩やかな川を泳ぎ渡る。この時、大事なカメラはガイドさんが運んでくれる。
そしてこれが、デビルズプールだ!




飛び込む人もいるのだろうが、チキンな私はゆっくり入水。ガイドさんが常に体の一部をもっていてくれるので、怖い!という気持ちにはならなかった。とにかくテンションが上がって、終始笑っていた。ガイドさんたちはなれたもので、100mの絶壁の上を恐れることなくスタスタと歩いていた。崖の下をのぞきこんで写真を撮ってあげている。恐ろしや〜。
正直、サファリより胸がドキドキした。
プールから上がると、中州に素敵な朝食が用意されていた。美味。
エッグベネディクト


そして日帰りでザンビアを後にし、南アフリカはケープタウンへ飛んだ。
ザンビア、ジンバブエに比べて穏やかな気候。ちょっと寒いくらいだ。
自然、野生動物、美食と楽しみの多いケープタウンでぐるっと半島1周終日観光ツアーへ向かった。
まずはマーケットやパフォーマーで賑やかなハウト湾から、オットセイの群れを見に、ドイガー島へのクルーズ船に乗り込む。10分程度でドイガー島が見えてきた。島の上にも海の中にも、どこもかしこもオットセイだらけ!水面にヒレを出しながら泳いで、この仕草は体温調節の為に行っているらしいが、まるでこちらにバイバイしているかのよう。


賑やかなハウト湾




オットセイの群れ


そしてチャップマンズ・ピーク・ドライブというドライブルートを通って、喜望峰を目指す。途中、大西洋の素晴らしい展望が広がり、楽しいドライブだ。そして道路脇に、普通に野生のダチョウが歩いている(笑)!これがアフリカか!!
きれいな海岸線


野生のダチョウ


車窓風景を楽しんでいるとあっという間に喜望峰に到着。
ケーブルカーを登り、喜望峰のシンボルでもある灯台を散策。ちょっと天気が悪いのが残念…。
喜望峰にて


灯台


喜望峰を後にし、ケープタウンで一番楽しみにしていたボルダーズビーチへ!ここは年間600万人もの観光客が訪れる人気観光スポット。野生のペンギンが間近に観察できる、世界でも珍しいビーチなのだ。
住宅街を少し抜けただけで、ペンギンさんが現れるからびっくり!人を恐れないらしく、かなりカメラを近づけてもびくともしない。きゃ、きゃわいい。






ここまでケープタウンの野生動物を楽しんできたが、私の訪れた10月はシーズンで言うと春であり、喜望峰の自然保護区やカーステンボッシュ植物園は鮮やかな花が咲き乱れていた。
カーステンボッシュ植物園


翌日、ワインランドのワイナリーとダチョウ牧場を訪問しに、郊外へ出かけた。
ワインについてはあまり知識がないのだが、ステレンボッシュというところにはたくさんのワイナリーがあり、気軽にテイスティングやワイナリーの見学ができる。中でも1692年から300年以上もの歴史のあるスピアーはとてもおすすめ。数々の受賞歴のあるワインをテイスティング&購入できるのはもちろんの事、広大な敷地にはブドウ畑が広がり、デリカテッセンで食材を買い、ピクニックランチに行くこともできる。そしてここには宿泊施設もあるので、ゆっくりとワインや自家栽培の野菜を提供してくれるレストラン、スパを楽しむのも良いだろう。
なぜかここにはフクロウセンターがあり、フクロウとの触れ合いも楽しめる。(入場料別)


名門ワイナリー「スピアー」




スピアーホテル


メンフクロウ


フクロウと戯れる


この日、私はダチョウとチーターとも戯れた。
ダチョウ産業で栄えたオーツホーンにはダチョウ牧場がいくつかある。
ここではダチョウに餌付けをしたり、背中に乗ることができるのだ。もちろんダチョウの生態についても学ぶことができる。ダチョウの身長は2mを超えるが、脳みそがピンポン玉程度だったことに驚いた。脳みそ小っさ!
ダチョウに餌付け


子供のダチョウ


ダチョウの背中に乗ってみる


チーターアウトリーチセンターを訪問し、生後3か月の赤ちゃんチーターとご対面。


赤ちゃんチーター


仕草はネコなのに、たくましいお手て。がぶっといかれたら、赤ちゃんとはいえ、ただでは済まないだろう。

こうして人生2度目のアフリカの旅は終わりを告げた。
大自然に圧倒され、デンジャラスなアクティビティーを楽しみ、動物をたくさんみて、美しい景色に感動して、豊かな緑を満喫した。
今回、思った以上にジンバブエは観光がしやすく(一人で街中を歩けると思わなかった)、ケープタウンは思った以上にヨーロッパのようなモダンな街だった。
夜、ケープタウンの空港から街に向かっていたときに車窓からみた素晴らしい夜景が今でもまぶたの裏に焼き付いている。
やっぱりアフリカは想像以上の場所だった。

おすすめスポット
ビクトリア滝・・・★★★★★
言わずと知れた、世界三大瀑布の一つ。乾季であってもその圧倒的な迫力に感動させられる。
チョベ国立公園・・・★★★★
ゾウの楽園。水辺から、ジープからいろいろな角度でサファリを楽しむ事が出来る。
デビルズプール・・・★★★★★
乾季にしか現れない悪魔のプールはとってもスリリング!
ケープタウン・・・★★★★★
自然も都会も動物も!何もかもが楽しくて見どころに満ち溢れた街。

(2015年10月 久保井奈々子)

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