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- 中国で4000年の歴史を味わい、台湾で日本の面影を見つけてきました。中国・台湾周遊9日間の旅
-
エリア:
- アジア>台湾>花蓮(ホアリェン)
- アジア>台湾>阿里山(アーリーシャン)
- アジア>中国>西安(セイアン)
- テーマ:世界遺産 歴史・文化・芸術 自然・植物
- 投稿日:2016/06/24 15:29
入社後2回目の海外出張は中国の西安+台湾一周の旅。
どちらも初めて訪れるため私にとっては未知の国。
今回の旅は事前にテーマを決め、中国では「中国4000年の歴史を感じる旅」。台湾では「台湾に残る日本の面影を探す旅」をテーマにまわってきたのでその様子を紹介してゆきたいと思います。
≪西安≫
中国の歴史上最も多くの王朝の都になった西安。中国文明発祥の地として世界4大文明古都の一つにも認められています。そんな西安には今も歴史的に重要な史跡が数多く残されています。
〈兵馬俑抗〉
世界の8大奇跡と呼ばれる兵馬俑抗。地元農民による井戸掘の際に偶然発見されたのだそう。兵馬俑抗には死後の始皇帝を守るため始皇帝陵を背に身長180cmの等身大に作られた約8000体の兵馬俑が展示されています。また兵馬俑坑は発掘された順に主力部隊の兵馬俑が並ぶ1号坑、騎馬戦車隊の兵馬俑が並ぶ2号坑、指令部の役人兵馬俑が並ぶ3号坑の3つの抗に分けられています。
・1号抗



修復途中の兵馬俑。発掘された部品一つ一つを組み合わせて復元されるそう。気の遠くなるような作業です…
・2号抗


2号抗は発掘がまだ進んでいません。

2号抗から発掘された兵馬俑。こんな完璧な状態で発掘されたとは驚きです。
・3号抗

・銅馬車


今にも走り出しそうです

兵馬俑と記念撮影
写真や映像ではよく見る兵馬俑ですが実際に見るとその数の多さに圧倒されました。ちなみに8000体の兵馬俑は一つとして同じ顔のものがなく、実在した兵士をモデルに一体一体手作業でつくられたのだそう。こんなにも精巧な兵馬俑が2000年以上前につくられたというのだから驚きです。
〈華清池〉
華清池は西安市内から約30kmの驪山の麓に位置する温泉地で、秦の始皇帝などの歴代皇帝の保養地として利用されてきました。この華清池を有名にしたのが唐代の玄宗皇帝と楊貴妃とのロマンス。2人は毎年冬から春にかけてこの華清池で享楽生活にふけり、その贅沢極まる華清池での生活は白楽天の有名な「長恨歌」でも歌われています。現在も華清池には楊貴妃が入浴していた「海棠湯」、玄宗皇帝が入浴していた「蓮華湯」などの浴槽が当時のまま残されています。またこの華清池は蒋介石が監禁された西安事件の舞台としても有名です。




楊貴妃の像


楊貴妃専用の海棠湯

玄宗皇帝専用の蓮華湯

湧き出る天然温泉。美人の湯として有名でペットボトルに詰めて持ち帰る人も多いです
〈大雁塔〉
西安のシンボルとも言える大雁塔。
西遊記でおなじみの三蔵法師がインドから持ち帰った仏典や仏像を保管するため642年に建てられました。



大雁塔は登ることもでき最上階からは西安市内が一望できます


夜の大雁塔もライトアップされ美しいです
〈ムスリムストリート〉
西安はシルクロードの起点で世界各地のレシピが集まった美食の街でもあります。そんな西安の美食グルメが一同に集まるのがこのムスリムストリート。食べ歩きにオススメです。





≪台湾≫
1895年から約50年間続いた日本統治の影響でいまでも日本の文化や歴史、建物が残る台湾。
そんな日本とゆかりの深い台湾での旅のテーマは「日本を探す旅」
台北→嘉義→台南→花蓮→台北と日本の面影を探しながら台湾を一周してきました。
〈嘉義〉

台湾の南部に位置する嘉義は日本統治時代日本人監督の下で台湾の高校生たちが台湾代表として甲子園に出場したという実話をもとに作られた映画「KANO」の舞台になったことでも有名です。嘉義は日本とのつながりが深い街で現在も日本統治時代の建物が数多く残ります。また台湾1のパワースポットとしても有名な阿里山への玄関口となる街です。
・嘉義公園


嘉義公園内の嘉義史跡資料館は日本統治時代、嘉義神社の社務所でした。館内はまるで昭和の日本。タイムスリップしたかの様な不思議な気分が味わえます。
・檜意森活村
日本統治時代、檜意森活村は檜が有名な阿里山で林業関係の仕事に携わった人たちの宿舎でした。どの宿舎も檜で作られていることからヒノキビレッジとも呼ばれています。現在は木造宿舎がリノベーションされ観光スポットになっています。


KANOのロケ地に使われました
・阿里山

タイワンヒノキが有名な阿里山。阿里山に自生するタイワンヒノキは靖国神社の神門や東大寺の垂木など日本の神社仏閣でも数多く使われており日本とのつながりも深い場所です。


阿里山へ向かう途中南台湾の九份とも呼ばれる奮起湖へ立ち寄りました

昼食に奮起湖名物の駅弁を
阿里山森林遊楽区の入り口である沼平駅には毎週水曜日檜で出来た檜列車が走っています。近くを通るだけで檜の良い香り。実際に乗ることもできるので機会があれば是非!


阿里山の森林遊楽区では檜の森を散歩できます





・烏頭山ダム
日本人の八田與一が建設指揮をしたことで有名な当時アジア最大と言われた烏山頭ダム。台南市内から車で40分ほどの場所にあります。烏山頭ダムは干ばつや洪水に悩まされていた嘉南平野を豊かな水田地帯に変え地元農民を救いました。この功績から八田與一は今でも台湾国内で英雄として讃えられています

映画KANOのロケ地にも使われました


敷地内にはフェニックスの木が生い茂っています

ダム一面を見晴らせる丘の上に八田與一の銅像が建てられています。

隣接する八田記念公園には当時のダム技師の日本人宿舎が復元されています


〈台南〉

台湾の京都とも言われる歴史がつまった街台南は日本やスペイン、オランダなどの支配を受けてきた歴史から多彩な文化が入り混じるスポットが各所に残されています。日本との関わりの深い場所も多く、今回はそちらをメインにまわりました。
・飛虎将軍廟
飛虎将軍廟は神様になった日本人杉浦繁峰供養のために建てられた廟です。大東亜戦争中、杉浦の操縦する戦闘機が敵機の攻撃により墜落しそうになりました。その際、パラシュートをつかって脱出することもできましたが目の前の村に墜落し犠牲者がでるのを避けるため自らの命を犠牲にし最後まで操縦桿を握り村を避けて墜落しました。その後村人たちは自分の命を犠牲にして村をまもってくれた杉浦の供養のためと、彼を神様として祀るためこの廟を建てました。



愛煙家だった杉浦の為、ここでは線香の代わりにタバコをお供えします
・林百貨
林百貨は日本人の林方一が日本統治時代に開業した台湾南部初のデパートで現在は商業施設として生まれ変わっています。百貨内には可愛い雑貨屋が多いので女性にオススメです。






第二次世界対戦中にうけた爆撃跡が残されていました。長い歴史を感じます。
・花園夜市
毎週木、土、日曜日に開催される台南最大の夜市である花園夜市。ここには台湾の美味しいものが一同に集結します。





〈花蓮〉
太魯閣峡谷の入り口として有名な台湾東部の街花蓮。実は日本とつながりの深い街で市内には日本統治時代の建物が数多く残されています。
・松園別館
1942年に旧日本軍の司令所として建てられた松園別館。花蓮で最も完成度の高い日本建築とも言われています。現在は台湾歴史百景にも選ばれ、セミナーや展覧会の行われる文化施設として利用されています。




現在はおしゃれな雑貨さんに


実際に使われた防空壕が残されています
・太魯閣峡谷
太魯閣峡谷は大理石の岩盤が侵食されて形成された大峡谷で、その美しさから台湾八景にも選ばれる台湾随一の人気スポットです。








〈台北〉
・十份

台北から電車で1時間半、山の山間部に十份はあります。線路に沿ってたくさんのお店が並び、ノスタルジックな雰囲気が漂う静かな街です。十份はランタン上げが有名です。






ランタン上げをやってみました

昼間でもこのランタン上げはできますが、夜に上げると赤いランタンの光が夜空に輝く美しく幻想的な光景が見られます。
・九份
写真1186
千と千尋の神隠しのモデルなったともいわれる九份は日本統治時代に金鉱山として栄えた街です。台湾NO1の人気スポットとあって大賑わいでした。




台湾は想像以上に日本が残るところでした。
過去には日本が統治、いわば占領していたという歴史がありながらも台湾の人々は日本に悪いイメージを持たず、むしろ日本のおかげで台湾の文化が発展したのだとプラスのイメージをもってくれていました。
そんな日本と繋がりが深い台湾。今後も友好関係が継続し、そして多くの人に台湾を訪れ素晴らしさを知ってもらえたらと願います。
西安:★★★★ 中国史を学んでからの観光がお薦め。歴史を知ると感動は倍増です!
嘉義:★★★★ 日本がたくさん残る嘉義の街ではぜひ日本を探す旅を
台南:★★★★★ 歴史とグルメの町。台南のグルメを満喫するなら花園夜市がおすすめ!
花蓮:★★★★ タロコ峡谷もいいけど市内散策もお薦めです
(2016年5月 下根光貴 )
どちらも初めて訪れるため私にとっては未知の国。
今回の旅は事前にテーマを決め、中国では「中国4000年の歴史を感じる旅」。台湾では「台湾に残る日本の面影を探す旅」をテーマにまわってきたのでその様子を紹介してゆきたいと思います。
≪西安≫
中国の歴史上最も多くの王朝の都になった西安。中国文明発祥の地として世界4大文明古都の一つにも認められています。そんな西安には今も歴史的に重要な史跡が数多く残されています。
〈兵馬俑抗〉
世界の8大奇跡と呼ばれる兵馬俑抗。地元農民による井戸掘の際に偶然発見されたのだそう。兵馬俑抗には死後の始皇帝を守るため始皇帝陵を背に身長180cmの等身大に作られた約8000体の兵馬俑が展示されています。また兵馬俑坑は発掘された順に主力部隊の兵馬俑が並ぶ1号坑、騎馬戦車隊の兵馬俑が並ぶ2号坑、指令部の役人兵馬俑が並ぶ3号坑の3つの抗に分けられています。
・1号抗



修復途中の兵馬俑。発掘された部品一つ一つを組み合わせて復元されるそう。気の遠くなるような作業です…
・2号抗


2号抗は発掘がまだ進んでいません。

2号抗から発掘された兵馬俑。こんな完璧な状態で発掘されたとは驚きです。
・3号抗

・銅馬車


今にも走り出しそうです

兵馬俑と記念撮影
写真や映像ではよく見る兵馬俑ですが実際に見るとその数の多さに圧倒されました。ちなみに8000体の兵馬俑は一つとして同じ顔のものがなく、実在した兵士をモデルに一体一体手作業でつくられたのだそう。こんなにも精巧な兵馬俑が2000年以上前につくられたというのだから驚きです。
〈華清池〉
華清池は西安市内から約30kmの驪山の麓に位置する温泉地で、秦の始皇帝などの歴代皇帝の保養地として利用されてきました。この華清池を有名にしたのが唐代の玄宗皇帝と楊貴妃とのロマンス。2人は毎年冬から春にかけてこの華清池で享楽生活にふけり、その贅沢極まる華清池での生活は白楽天の有名な「長恨歌」でも歌われています。現在も華清池には楊貴妃が入浴していた「海棠湯」、玄宗皇帝が入浴していた「蓮華湯」などの浴槽が当時のまま残されています。またこの華清池は蒋介石が監禁された西安事件の舞台としても有名です。




楊貴妃の像


楊貴妃専用の海棠湯

玄宗皇帝専用の蓮華湯

湧き出る天然温泉。美人の湯として有名でペットボトルに詰めて持ち帰る人も多いです
〈大雁塔〉
西安のシンボルとも言える大雁塔。
西遊記でおなじみの三蔵法師がインドから持ち帰った仏典や仏像を保管するため642年に建てられました。



大雁塔は登ることもでき最上階からは西安市内が一望できます


夜の大雁塔もライトアップされ美しいです
〈ムスリムストリート〉
西安はシルクロードの起点で世界各地のレシピが集まった美食の街でもあります。そんな西安の美食グルメが一同に集まるのがこのムスリムストリート。食べ歩きにオススメです。




羊肉の串焼き「シシカバブ」

西安風ハンバーガー「ロージャーモー」
≪台湾≫
1895年から約50年間続いた日本統治の影響でいまでも日本の文化や歴史、建物が残る台湾。
そんな日本とゆかりの深い台湾での旅のテーマは「日本を探す旅」
台北→嘉義→台南→花蓮→台北と日本の面影を探しながら台湾を一周してきました。
〈嘉義〉

台湾の南部に位置する嘉義は日本統治時代日本人監督の下で台湾の高校生たちが台湾代表として甲子園に出場したという実話をもとに作られた映画「KANO」の舞台になったことでも有名です。嘉義は日本とのつながりが深い街で現在も日本統治時代の建物が数多く残ります。また台湾1のパワースポットとしても有名な阿里山への玄関口となる街です。
・嘉義公園


嘉義公園内の嘉義史跡資料館は日本統治時代、嘉義神社の社務所でした。館内はまるで昭和の日本。タイムスリップしたかの様な不思議な気分が味わえます。
・檜意森活村
日本統治時代、檜意森活村は檜が有名な阿里山で林業関係の仕事に携わった人たちの宿舎でした。どの宿舎も檜で作られていることからヒノキビレッジとも呼ばれています。現在は木造宿舎がリノベーションされ観光スポットになっています。


KANOのロケ地に使われました
・阿里山

タイワンヒノキが有名な阿里山。阿里山に自生するタイワンヒノキは靖国神社の神門や東大寺の垂木など日本の神社仏閣でも数多く使われており日本とのつながりも深い場所です。


阿里山へ向かう途中南台湾の九份とも呼ばれる奮起湖へ立ち寄りました

昼食に奮起湖名物の駅弁を
阿里山森林遊楽区の入り口である沼平駅には毎週水曜日檜で出来た檜列車が走っています。近くを通るだけで檜の良い香り。実際に乗ることもできるので機会があれば是非!


阿里山の森林遊楽区では檜の森を散歩できます




豚の形をした檜の幹

・烏頭山ダム
日本人の八田與一が建設指揮をしたことで有名な当時アジア最大と言われた烏山頭ダム。台南市内から車で40分ほどの場所にあります。烏山頭ダムは干ばつや洪水に悩まされていた嘉南平野を豊かな水田地帯に変え地元農民を救いました。この功績から八田與一は今でも台湾国内で英雄として讃えられています

映画KANOのロケ地にも使われました


敷地内にはフェニックスの木が生い茂っています

ダム一面を見晴らせる丘の上に八田與一の銅像が建てられています。

隣接する八田記念公園には当時のダム技師の日本人宿舎が復元されています


〈台南〉

台湾の京都とも言われる歴史がつまった街台南は日本やスペイン、オランダなどの支配を受けてきた歴史から多彩な文化が入り混じるスポットが各所に残されています。日本との関わりの深い場所も多く、今回はそちらをメインにまわりました。
・飛虎将軍廟
飛虎将軍廟は神様になった日本人杉浦繁峰供養のために建てられた廟です。大東亜戦争中、杉浦の操縦する戦闘機が敵機の攻撃により墜落しそうになりました。その際、パラシュートをつかって脱出することもできましたが目の前の村に墜落し犠牲者がでるのを避けるため自らの命を犠牲にし最後まで操縦桿を握り村を避けて墜落しました。その後村人たちは自分の命を犠牲にして村をまもってくれた杉浦の供養のためと、彼を神様として祀るためこの廟を建てました。



愛煙家だった杉浦の為、ここでは線香の代わりにタバコをお供えします
・林百貨
林百貨は日本人の林方一が日本統治時代に開業した台湾南部初のデパートで現在は商業施設として生まれ変わっています。百貨内には可愛い雑貨屋が多いので女性にオススメです。


台湾南部初のエレベーター




第二次世界対戦中にうけた爆撃跡が残されていました。長い歴史を感じます。
・花園夜市
毎週木、土、日曜日に開催される台南最大の夜市である花園夜市。ここには台湾の美味しいものが一同に集結します。





〈花蓮〉
太魯閣峡谷の入り口として有名な台湾東部の街花蓮。実は日本とつながりの深い街で市内には日本統治時代の建物が数多く残されています。
・松園別館
1942年に旧日本軍の司令所として建てられた松園別館。花蓮で最も完成度の高い日本建築とも言われています。現在は台湾歴史百景にも選ばれ、セミナーや展覧会の行われる文化施設として利用されています。




現在はおしゃれな雑貨さんに


実際に使われた防空壕が残されています
・太魯閣峡谷
太魯閣峡谷は大理石の岩盤が侵食されて形成された大峡谷で、その美しさから台湾八景にも選ばれる台湾随一の人気スポットです。








〈台北〉
・十份

台北から電車で1時間半、山の山間部に十份はあります。線路に沿ってたくさんのお店が並び、ノスタルジックな雰囲気が漂う静かな街です。十份はランタン上げが有名です。






ランタン上げをやってみました

昼間でもこのランタン上げはできますが、夜に上げると赤いランタンの光が夜空に輝く美しく幻想的な光景が見られます。
・九份
写真1186
千と千尋の神隠しのモデルなったともいわれる九份は日本統治時代に金鉱山として栄えた街です。台湾NO1の人気スポットとあって大賑わいでした。




台湾は想像以上に日本が残るところでした。
過去には日本が統治、いわば占領していたという歴史がありながらも台湾の人々は日本に悪いイメージを持たず、むしろ日本のおかげで台湾の文化が発展したのだとプラスのイメージをもってくれていました。
そんな日本と繋がりが深い台湾。今後も友好関係が継続し、そして多くの人に台湾を訪れ素晴らしさを知ってもらえたらと願います。
西安:★★★★ 中国史を学んでからの観光がお薦め。歴史を知ると感動は倍増です!
嘉義:★★★★ 日本がたくさん残る嘉義の街ではぜひ日本を探す旅を
台南:★★★★★ 歴史とグルメの町。台南のグルメを満喫するなら花園夜市がおすすめ!
花蓮:★★★★ タロコ峡谷もいいけど市内散策もお薦めです
(2016年5月 下根光貴 )

- 苦手な国だったはずが、一転大好きな国へ!大地のパワー浴びまくりの旅
-
エリア:
- 北米>アメリカ西部>グランドキャニオン
- 北米>アメリカ西部>サンフランシスコ
- 北米>アメリカ西部>セドナ
- テーマ:ハイキング・登山 世界遺産 自然・植物
- 投稿日:2016/06/24 15:11
旅行の計画を立てたり、飲み会の幹事をしたりするのは大好きだが
直前になると、全て投げ出してしまいたくなってしまうという持病が、私にはある。
ここだけの話、今回ほど出発前にテンションが上がらない国も珍しかった。
メジャーすぎる行先、よく写真で目にする有名すぎる観光地、英語を母国語とする国に行く時の何となく感じる引け目・・。
持病を発病させるのに十分な条件が揃い、周りのお客さんたちが、ガイドブックを広げ和気あいあいとしている機内で、爆音でK-POPを聞きながら爆睡するというやる気の無さを発揮させるという暴挙に出た。
そんな失礼な私が今回お邪魔させていただいたのは、かの有名なアメリカ合衆国。
ここまで読んで「アメリカってそうなんだ・・・残念。テンション下がるわー」と思った方もいらっしゃるでしょう。
安心してください。アメリカは素晴らしい国でした。
今、「もう一度行きたい国はどこですか?」と問われれば、「アメリカ」と即答できる自信があります!
あんなに興味が無かったのに、毎日わくわくしてドキドキして、9日間の旅程がアッという間すぎて、いつもならホッとする帰国便の機内でも、もう帰らないといけないという残念な気持ちでいっぱいになりました。
アメリカある方向に向かって五体投地したい気分です。
恥ずかしながら、今回研修に行かせてもらうまで、アメリカの地理も曖昧だった私が、今回訪れたのは、ラスベガス・セドナ・サンフランシスコ。
ラスベガスか・・・。金と欲望の町と名高い街。酒も博打も女(男?)もやらない私が、そんなところ行って楽しいのだろうか。
セドナね・・・。パワースポットという噂のあそこね。
サンフランシスコ・・・あ、フルハウス!!!!
ということで、乏しすぎる知識を補うために、たくさんのガイドブックを抱えて、いざ出国!
行く先々で、未婚の女一人旅であることを心配され、入国審査官にパスポートの写真が犯罪者みたいだねと言われ、たくさんの優しさに触れ、泣いて笑って大満足の旅行でした。
元から好意を持っていた人ではなく、基準値ゼロ(もしくはマイナス)から入った人間を、こんなに虜にするアメリカ大陸の持つパワーを、今回みなさんにご紹介できればと思います。

【ラスベガス&グランドキャニオン】
みなさんラスベガスのイメージはどんなものをお持ちでしょうか。
咥え葉巻でチップを山のように並べたおじさんと、美しいドレスで着飾ったお姉さんが、一夜の遊びに興じる町。
ほぼ、映画「オーシャンズイレブン」から引用されていた私の乏しすぎるイメージは、一瞬で吹き飛ばされることになりました。
砂漠の中にぽつんとあるラスベガス。
元々、砂漠の中の盆地にできたオアシスに人が集まってきたのが町の始まりというだけあり、ラスベガスの中では、昔オアシスの水で喉の渇きを癒した時と同じく、みんな羽を伸ばして生き生きとした表情をしています。
敷居の高いイメージがありましたが、意外にもラフな格好をしている人たちばかり。
元々マフィアが作り上げたギャンブルの町も、今ではファミリー層まで楽しめる平和な町となっていました。
世界中のVIPが集まってくるため、町の至る所に監視カメラが備え付けられ、夜も出歩くことができます。ただし、酔っ払いなどはいますので、最低限の気配りは必要です。



ラスベガスはカジノの町だけでなく、国立公園や大自然への玄関口としても有名です。
モニュメントバレー、ザイオン国立公園など、様々な有名観光地へアクセスできますが、今回はアンテロープとグランドキャニオンへ行ってきました。
アンテロープキャニオンにはアッパーとローワーがあり、今回訪れたのは急な階段を下りていくローワーアンテロープキャニオン。
息をのむほどに美しい岩肌は、まるで生き物のようであり水の流れのようであり、誰がシャッターを押しても素晴らしい写真が撮れます。
鉄砲水がこの美しい曲線を作り上げたというのですから、自然の力には敵いません。




そして有名すぎる観光地、グランドキャニオンへ。
実際に見ていただかないと、この感じは伝わらないかもしれませんが、これほどまでに非現実感が強い景色に出会ったのは初めてかもしれません。

いくら目を凝らして見ても、写真を撮ってみても、まるでCGの世界に迷い込んでしまったような気持ちになります。
グランドキャニオンは全長約446キロメートル、日本で例えるならば東京〜琵琶湖間の距離に匹敵します。(なぜに、あえての滋賀ではなく“琵琶湖”なのか気になりますが、みんなそう言っていました)
コロラド川の浸食によってできあがったとされるグランドキャニオンですが、渓谷という形容詞には到底当てはまりません。
今回は一泊二日のツアーでしたが、一週間いても飽きることはない気がしました。
今回訪れた有名所以外にもビューポイントは数多くあり、谷底へのハイキングツアーや乗馬、ラフティングなど、興味をそそられるものがたくさんありました。
こんなに広大な遊び場で心行くまで遊びつくしてみたいものです。



すっかりグランドキャニオン、アンテロープキャニオンに心奪われた私でしたが、それ以上に強烈に私の印象に残ったのがここ。

アンテロープからすぐのところにある、ここホースシューベントは、ガイドブックでもあまり取り上げられていない場所だったため、特に期待もせずとぼとぼと歩いて向かったのですが、待ち受けていたのは、まさに絶景でした。
ホースシューベントという名前の通り、馬の蹄形にこれまた水の力によって削られているのですが、柵も何もないので足元は断崖絶壁。でも柵が無い分、縁まで近づくとその広大な景色に吸い込まれていくような錯覚に陥ります。
岩の形といい、蹄型に流れる水の色の美しさといい、この旅一番の絶景でした。
一日中でも見ていたかった〜!皆様も是非、忘れずに見に行ってください!


【セドナ】
日本でも「パワースポット」として人気のあるセドナですが、実際どんな街なのかみなさんご存知でしょうか。
在住者の平均年齢は50歳前後と、世界中から老後を快適に幸せに暮らそうと移住してきたリタイア組が多いセドナでは、約4割の人が働いていないそう。またアートの町としても有名なため、多くのアーティスト、そして自由を求めてヒッピーたちも移住してきました。
では、なぜセドナがパワースポットとして有名になってきたのか。
元々セドナは、ネイティブアメリカンの人たちが聖地として大切にしてきた土地。
鉄分を多く含んだ赤い岩山が町をぐるりと囲んでいます。
ネイティブアメリカンは、セドナには特別な儀式を行う以外では足を踏み入れることが無かったとのこと。聖地としてあがめていたため、セドナは元々人が住んではいけない土地だったのですね。
しかし1900年代に、セドナでリンゴの栽培を始めようと開拓者たちが住みつき、1970年代にセドナに約10か所あるといわれるボルテックスが有名となり、セドナは一躍「スピリチュアルな癒しの町」として世界的に有名になり、癒しを求める人やヒッピーたちが大挙し、今の町ができあがりました。
ずっと聖地として守ってきた土地に家が建てられ、町として発展していく流れを、ネイティブアメリカンの人たちはどんな思いで見ていたのでしょうか。
そんなしんみりした気持ちにもなりますが、ネイティブアメリカンの方がそれほどまでに大事にしていた土地ということを心に留めた上で、お邪魔させてもらっているという気持ちを忘れずに、いざ観光へ!



セドナを一躍世界的なパワースポットへと変身させた「ボルテックス」とは、直訳すると「渦」、地球のパワーが渦を巻く場所のことを指します。
セドナの町全体がボルテックスとされていますが、その中でも、特にパワーが強い4つのボルテックスを「4大ボルテックス」といいます。
セドナが人体に何かの影響を与えると言う科学的な証明はありませんが、実際に行ってみると、確かに感じる「何か」がありました。
その「何か」を感じたのが、4大ボルテックスの一つ、ボイントンキャニオンへの道をハイキングしていた時。
少し開けた広場のような所に出たところで急に「ここに立って手のひらを地面に向けてみてください」とガイドさんに誘われ、手のひらを地面に向ける。そのままじっとしていると、段々指先が痺れてきた。
「え、怖い!なんだか指先が痺れてきました!」
「そうですか。ここはネイティブアメリカンの方たちがお祈りをしたりする場所です。パワーが伝わってきたのですね」
なんと!前情報の無い状態だった私でも、体が反応するほどのパワーをこの土地は持っていました。その後も若干プルプルと震える指先を見つめ、この土地が持つパワーをひしひしと感じた場面でした。

ほとんどのボルテックスは、町から離れているので車がないと行くのが難しいですが、町の近くにエアポートメサという、これまた4大ボルテックスの1つであるパワースポットがあります。
私が滞在していたホテルから徒歩圏内だということなので、夕陽鑑賞スポットでもあるエアポートメサへお散歩も兼ねて歩いていってみました。
緩やかな山道ですが、ほぼ歩道はないので、歩いているのは私のみでした。
また、夕日が落ちた後は、一気に暗くなるので、徒歩で夕日鑑賞に行かれる場合は、なるべく陽が落ち切らない内の下山をお勧めいたします。


エアポートメサではとっても暖かいパワーを感じることができ、集まっている人たちもギター片手に歌を歌っている人がいたりして、とってもピースフルなゆったり時間を楽しむことができます。
刻一刻と岩肌の色が変化していく様を、最初はひたすら写真に収めていましたが、ただ座ってゆっくりと色を変えていく贅沢な時間を独り占めすることにしました。
みなさんも、この贅沢を味わってみたいと思われたら、是非行ってみてください。
写真や文章では伝わらない暖かなエネルギーがセドナを包み込んでいました。
また、セドナの夕日と朝日は格別でした!
行かれるのであれば、是非2泊はしてほしい町です。


【サンフランシスコ】
ついに旅の最終地点、サンフランシスコの地に降り立つ。
空港から市内までは電車が走っており、今までに訪れた砂漠の中のオアシスや、岩山に囲まれたパワースポットに比べて、とっても便利。急に大都会に突入です。
住みたい町上位にいつもランクインするというサンフランシスコ。
信じられない程の傾斜を誇る坂道、町を走る可愛らしいケーブルカー、真っ赤なゴールデンゲートブリッジ・・。
小さいころから引きこもりだった私に、日本から遠く離れたこの異国の素晴らしい街を教えてくれたのは、ある海外ドラマでした。
昔NHKで放送されていた、大人気番組をみなさん覚えていらっしゃるでしょうか。
オープニング曲を聞けば、今でも歌いだしてしまうあのドラマ。
「え〜びうぇ〜、ゆーるーっく(Everywhere you look)え〜びうぇ〜、ゆーごー(Everywhere you go)♪」
ということで、そうです、サンフランシスコは、みんな大好き「フルハウス」のモデル地なのです!
奥さんを事故で無くしたダニーが、親友ジョーイと義弟ジェシーと協力し、三人の娘を育てていくという、とってもハートフルなドラマに出てきた場所があるなんて!是非見てみたい!
テンションの低かった出発前から、心ひそかに唯一下調べをしていたサンフランシスコ、半日しかないフリータイムを目いっぱい楽しむため、ホテルに荷物をほり込み、いざ出発!
まずは、ジェシーおいたんも乗っていたサンフランシスコ名物、ケーブルカー乗り場へ!
なんと、日曜日ということもあり、約一時間待ち。

まぁサンフランシスコにきて、ケーブルカーに乗らないっていうのも勿体ないので、大人しく順番待ち。
ユニオンスクエアにある、始発駅から乗ったのですが、ケーブルカーは、方向を変えるのにまさかの人力でした。重たいだろうに、逞しい!


そしてついに乗車〜!
おお!本当に立ち乗りしている!
こういう乗り物を乗りこなせると、地元民になれたような気がしてわくわくしますね。
風を感じて町中を走るケーブルカーは、すっかり街並みに溶け込んでおり、始発から終点まで約30分の素敵時間を楽しみました。

そんなケーブルカーの横には、あの有名な「世界一曲がりくねった坂道」ロンバートストリートが。
坂の上から下への一方通行で、腕自慢のドライバーたちが長い行列を作っていました。
私の運転技術だったら確実にどこか擦ってしまうだろうなぁと、ひやひやしながら、横を颯爽とすり抜けていくマリオカートの恰好のドライバーに目を奪われていました。
・・・どこの国にもファンキーな人っているものだな。



そして今回のフルハウスロケ旅、どうしても行きたかった場所へ、ヨセミテツアーへ向かう前、朝の5時にホテルを出発し、行ってきました!
フルハウスで最後にみんながピクニックをしていたアラモスクエア!このシーンをみて、あぁここに住みたいと子ども心に思ったのを覚えています。
まだ薄暗い中到着して、愕然。
なんと、公園をぐるりと柵が囲っているではないですか!
えええ!入れない!でも、もう時間がない!
ということで、泣く泣く有名なビクトリアンハウスだけを楽しんできました。
あぁ、ピクニックしようと前日にサンドイッチまで買ったのに・・。

サンフランシスコの町は、私の期待を全く裏切らない素敵な町でした。
やっぱりこの町にだったら住みたい!
他にも、フィッシャーマンズワーフで有名なクラムチャウダーを食べたり、絶対脱獄不可能と言われたアルカトラズ島を遠くから拝んだりと、短時間なのに大充実の滞在でした。


サンフランシスコから日帰りのヨセミテ国立公園ツアーにも参加してきました。
なんと片道5時間もかかりますが、本当に行って良かったです。
グランドキャニオンとは全く違った、緑がたくさんな山森林浴を楽しみ、滝でマイナスイオンを浴びることができます。
国立公園のものは何一つとして持って帰ることは許されていません。
とっても大きな松ぼっくりなど、是非お土産に持って帰りたくなりましたが、我慢我慢。
また、持ってきたものは全て持って帰るのも国立公園のお約束。
ただ、3つだけ置いて帰ってもいいものがあるそう。
それは「思い出」「足跡」「お金」。
みなさんも是非いかれた際には、こちら3つをたくさん置いてきてください。




そして最後に、今回の旅行でとても心が暖まる出来事があったので、ご紹介。
セドナでパワーを堪能した後、有名な老舗レストラン「カウボーイクラブ」へ。
ガイドさんからこのお店ではセドナでしか食べられない料理が楽しめますよ!と教えてもらいわくわく。
西部劇に出てきそうな店内にもわくわくしながら、「セドナならではの料理をお願いします」と注文する。
ウェイターさんがプレートを私の前に置き、料理の説明をしてくれる。
「こちらが、バッファローのバーベキュー、サボテンのフライ、ガラガラヘビのソーセージですね。エンジョイ!」

おお、想像以上にすごいものがでてきたなと、半笑いでパシャパシャと写真を撮っていると、ふと感じる視線。顔をあげると、周りのテーブルの人たちみんなが私の料理を凝視していた。
目があったので、笑いかけると、一気にみんなからの質問が飛んでくる。
「え、それヘビの肉なの?それ食べるの?嘘でしょ?」「あなたどこから来たの、わざわざアメリカまできてそんなの食べなくてもいいのに!」「ちょっと写真撮って良い?」と、周りを巻き込み、大騒ぎとなった。
その中でも、ラスベガスから来ていた隣席の夫婦が「あなた一人なの?大丈夫?何で一人で旅してるの?なんでアメリカでサボテンなんて食べてるの?」と、アメリカの片田舎で奇怪な食べ物に挑戦している私の事を、本気で心配し始めた。
「大丈夫ですよ!一人旅慣れているので寂しくないです!」と、どうにか納得してもらい、いざ実食!
周りのみんなが見守る中、ガラガラヘビのソーセージをいただく。
思っていたよりも美味しかったです。何の味に似ているから問われても難しいので、周りのお客さんに「一口あげる」と進めるも、みんな頑なに拒否し、最後には嫌がりすぎて女の子が号泣し始めるという、本当にカオスな状況に陥りましたが、そんなに恐れる程の味ではなかったです。
サボテンはゴーヤに似た触感で、バッファローは臭みもなく独特の美味しさが口の中に広がります。
一人でヘンテコ料理に挑戦している間も、周りから質問が飛んできて、何とも楽しい時間を過ごすことができました。
そして、帰ろうかと、ウェイターに会計を頼むと「いえ、お支払は必要ないですよ」と、にっこり。
文字通り、きょとーんっとする私に「あなたと過ごした楽しい時間に感動された方が、あなたのお支払も済ませてくれています。セドナを楽しんでいただいて、私からもお礼を申し上げます」と、またにっこり。
なんと、隣席の夫婦が私の支払いを済ませてくれていたのです!
辞退しようと必死に伝えるも「あなたは一人でアメリカまで来て、私はあなたをとっても誇りに思います。楽しい時間をありがとう。アメリカを楽しんでね」と、こちらもにっこり。
人生で涙を流すことはたくさんありますが、人の優しさに泣けるほど幸せなことはないですね。
日本から遠く離れ、言葉も十分に通じない土地で、人生で初めて「あちらのお客様にお支払していただいております」という粋な心遣いに出会い、とても心が暖まり、周りのお客さんにも手を振り見送られ、半泣き状態、胸いっぱいで帰路につきました。
海外に行くと、やっぱり楽しい事ばかりでなく、辛い事や悔しいこともたくさんあり、心が折れることもたくさんありますが、こういう出会いがあるから旅は止められないなと、再認識。
また会いたいと思える人や景色に出会う度に、嬉しくてたまらなくなります。
「アメリカなんてスタンダードな旅先、興味ないね!」と、出発まで言っていた自分が恥ずかしいくらい、アメリカは見どころ満載の楽しすぎる国でした。
まだまだ西海岸の一部しか見ていないアメリカ、次はどんな一面を見せてくれるのか、また会える日が楽しみで待ちきれないです。
みなさん、私みたいに食わず嫌いしている場合ではないです。
是非次のご旅行には、ビッグパワーをもらいにアメリカへ!

おすすめ
セドナ★★★★★
滞在するだけでデトックス!パワーストーンも安く手に入ります
ホースシューベント★★★★★
必ず見て欲しい観光地。行けば素晴らしさが分かります。
サンフランシスコ★★★★★
暮らすように滞在を楽しんでください。
(2016年5月 大野史子)
直前になると、全て投げ出してしまいたくなってしまうという持病が、私にはある。
ここだけの話、今回ほど出発前にテンションが上がらない国も珍しかった。
メジャーすぎる行先、よく写真で目にする有名すぎる観光地、英語を母国語とする国に行く時の何となく感じる引け目・・。
持病を発病させるのに十分な条件が揃い、周りのお客さんたちが、ガイドブックを広げ和気あいあいとしている機内で、爆音でK-POPを聞きながら爆睡するというやる気の無さを発揮させるという暴挙に出た。
そんな失礼な私が今回お邪魔させていただいたのは、かの有名なアメリカ合衆国。
ここまで読んで「アメリカってそうなんだ・・・残念。テンション下がるわー」と思った方もいらっしゃるでしょう。
安心してください。アメリカは素晴らしい国でした。
今、「もう一度行きたい国はどこですか?」と問われれば、「アメリカ」と即答できる自信があります!
あんなに興味が無かったのに、毎日わくわくしてドキドキして、9日間の旅程がアッという間すぎて、いつもならホッとする帰国便の機内でも、もう帰らないといけないという残念な気持ちでいっぱいになりました。
アメリカある方向に向かって五体投地したい気分です。
恥ずかしながら、今回研修に行かせてもらうまで、アメリカの地理も曖昧だった私が、今回訪れたのは、ラスベガス・セドナ・サンフランシスコ。
ラスベガスか・・・。金と欲望の町と名高い街。酒も博打も女(男?)もやらない私が、そんなところ行って楽しいのだろうか。
セドナね・・・。パワースポットという噂のあそこね。
サンフランシスコ・・・あ、フルハウス!!!!
ということで、乏しすぎる知識を補うために、たくさんのガイドブックを抱えて、いざ出国!
行く先々で、未婚の女一人旅であることを心配され、入国審査官にパスポートの写真が犯罪者みたいだねと言われ、たくさんの優しさに触れ、泣いて笑って大満足の旅行でした。
元から好意を持っていた人ではなく、基準値ゼロ(もしくはマイナス)から入った人間を、こんなに虜にするアメリカ大陸の持つパワーを、今回みなさんにご紹介できればと思います。

いざ、赤い大地にパワーをもらう旅へ!
【ラスベガス&グランドキャニオン】
みなさんラスベガスのイメージはどんなものをお持ちでしょうか。
咥え葉巻でチップを山のように並べたおじさんと、美しいドレスで着飾ったお姉さんが、一夜の遊びに興じる町。
ほぼ、映画「オーシャンズイレブン」から引用されていた私の乏しすぎるイメージは、一瞬で吹き飛ばされることになりました。
砂漠の中にぽつんとあるラスベガス。
元々、砂漠の中の盆地にできたオアシスに人が集まってきたのが町の始まりというだけあり、ラスベガスの中では、昔オアシスの水で喉の渇きを癒した時と同じく、みんな羽を伸ばして生き生きとした表情をしています。
敷居の高いイメージがありましたが、意外にもラフな格好をしている人たちばかり。
元々マフィアが作り上げたギャンブルの町も、今ではファミリー層まで楽しめる平和な町となっていました。
世界中のVIPが集まってくるため、町の至る所に監視カメラが備え付けられ、夜も出歩くことができます。ただし、酔っ払いなどはいますので、最低限の気配りは必要です。



ラスベガスはカジノの町だけでなく、国立公園や大自然への玄関口としても有名です。
モニュメントバレー、ザイオン国立公園など、様々な有名観光地へアクセスできますが、今回はアンテロープとグランドキャニオンへ行ってきました。
アンテロープキャニオンにはアッパーとローワーがあり、今回訪れたのは急な階段を下りていくローワーアンテロープキャニオン。
息をのむほどに美しい岩肌は、まるで生き物のようであり水の流れのようであり、誰がシャッターを押しても素晴らしい写真が撮れます。
鉄砲水がこの美しい曲線を作り上げたというのですから、自然の力には敵いません。

ローワーアンテロープへの冒険スタート!



そして有名すぎる観光地、グランドキャニオンへ。
実際に見ていただかないと、この感じは伝わらないかもしれませんが、これほどまでに非現実感が強い景色に出会ったのは初めてかもしれません。

この世の景色とは思えない
いくら目を凝らして見ても、写真を撮ってみても、まるでCGの世界に迷い込んでしまったような気持ちになります。
グランドキャニオンは全長約446キロメートル、日本で例えるならば東京〜琵琶湖間の距離に匹敵します。(なぜに、あえての滋賀ではなく“琵琶湖”なのか気になりますが、みんなそう言っていました)
コロラド川の浸食によってできあがったとされるグランドキャニオンですが、渓谷という形容詞には到底当てはまりません。
今回は一泊二日のツアーでしたが、一週間いても飽きることはない気がしました。
今回訪れた有名所以外にもビューポイントは数多くあり、谷底へのハイキングツアーや乗馬、ラフティングなど、興味をそそられるものがたくさんありました。
こんなに広大な遊び場で心行くまで遊びつくしてみたいものです。



可愛いココペリ(精霊)グッズも充実!
すっかりグランドキャニオン、アンテロープキャニオンに心奪われた私でしたが、それ以上に強烈に私の印象に残ったのがここ。

絶景!!
アンテロープからすぐのところにある、ここホースシューベントは、ガイドブックでもあまり取り上げられていない場所だったため、特に期待もせずとぼとぼと歩いて向かったのですが、待ち受けていたのは、まさに絶景でした。
ホースシューベントという名前の通り、馬の蹄形にこれまた水の力によって削られているのですが、柵も何もないので足元は断崖絶壁。でも柵が無い分、縁まで近づくとその広大な景色に吸い込まれていくような錯覚に陥ります。
岩の形といい、蹄型に流れる水の色の美しさといい、この旅一番の絶景でした。
一日中でも見ていたかった〜!皆様も是非、忘れずに見に行ってください!

落ちないかひやひや

撮ってくれたおじさん、、、良さが伝わらないよ!涙
【セドナ】
日本でも「パワースポット」として人気のあるセドナですが、実際どんな街なのかみなさんご存知でしょうか。
在住者の平均年齢は50歳前後と、世界中から老後を快適に幸せに暮らそうと移住してきたリタイア組が多いセドナでは、約4割の人が働いていないそう。またアートの町としても有名なため、多くのアーティスト、そして自由を求めてヒッピーたちも移住してきました。
では、なぜセドナがパワースポットとして有名になってきたのか。
元々セドナは、ネイティブアメリカンの人たちが聖地として大切にしてきた土地。
鉄分を多く含んだ赤い岩山が町をぐるりと囲んでいます。
ネイティブアメリカンは、セドナには特別な儀式を行う以外では足を踏み入れることが無かったとのこと。聖地としてあがめていたため、セドナは元々人が住んではいけない土地だったのですね。
しかし1900年代に、セドナでリンゴの栽培を始めようと開拓者たちが住みつき、1970年代にセドナに約10か所あるといわれるボルテックスが有名となり、セドナは一躍「スピリチュアルな癒しの町」として世界的に有名になり、癒しを求める人やヒッピーたちが大挙し、今の町ができあがりました。
ずっと聖地として守ってきた土地に家が建てられ、町として発展していく流れを、ネイティブアメリカンの人たちはどんな思いで見ていたのでしょうか。
そんなしんみりした気持ちにもなりますが、ネイティブアメリカンの方がそれほどまでに大事にしていた土地ということを心に留めた上で、お邪魔させてもらっているという気持ちを忘れずに、いざ観光へ!

右の小さい岩がスヌーピーロック、左の大きい岩の上にルーシーが座っています

本当にまっすぐに育つ木。セドナでは、パワーを受けてくねくねになってしまいます

土の中に水晶が混ざっています
セドナを一躍世界的なパワースポットへと変身させた「ボルテックス」とは、直訳すると「渦」、地球のパワーが渦を巻く場所のことを指します。
セドナの町全体がボルテックスとされていますが、その中でも、特にパワーが強い4つのボルテックスを「4大ボルテックス」といいます。
セドナが人体に何かの影響を与えると言う科学的な証明はありませんが、実際に行ってみると、確かに感じる「何か」がありました。
その「何か」を感じたのが、4大ボルテックスの一つ、ボイントンキャニオンへの道をハイキングしていた時。
少し開けた広場のような所に出たところで急に「ここに立って手のひらを地面に向けてみてください」とガイドさんに誘われ、手のひらを地面に向ける。そのままじっとしていると、段々指先が痺れてきた。
「え、怖い!なんだか指先が痺れてきました!」
「そうですか。ここはネイティブアメリカンの方たちがお祈りをしたりする場所です。パワーが伝わってきたのですね」
なんと!前情報の無い状態だった私でも、体が反応するほどのパワーをこの土地は持っていました。その後も若干プルプルと震える指先を見つめ、この土地が持つパワーをひしひしと感じた場面でした。

精神統一をしている人もいました
ほとんどのボルテックスは、町から離れているので車がないと行くのが難しいですが、町の近くにエアポートメサという、これまた4大ボルテックスの1つであるパワースポットがあります。
私が滞在していたホテルから徒歩圏内だということなので、夕陽鑑賞スポットでもあるエアポートメサへお散歩も兼ねて歩いていってみました。
緩やかな山道ですが、ほぼ歩道はないので、歩いているのは私のみでした。
また、夕日が落ちた後は、一気に暗くなるので、徒歩で夕日鑑賞に行かれる場合は、なるべく陽が落ち切らない内の下山をお勧めいたします。

エアポートメサへの道

エアポートメサからの眺め
エアポートメサではとっても暖かいパワーを感じることができ、集まっている人たちもギター片手に歌を歌っている人がいたりして、とってもピースフルなゆったり時間を楽しむことができます。
刻一刻と岩肌の色が変化していく様を、最初はひたすら写真に収めていましたが、ただ座ってゆっくりと色を変えていく贅沢な時間を独り占めすることにしました。
みなさんも、この贅沢を味わってみたいと思われたら、是非行ってみてください。
写真や文章では伝わらない暖かなエネルギーがセドナを包み込んでいました。
また、セドナの夕日と朝日は格別でした!
行かれるのであれば、是非2泊はしてほしい町です。

夕日

朝日
【サンフランシスコ】
ついに旅の最終地点、サンフランシスコの地に降り立つ。
空港から市内までは電車が走っており、今までに訪れた砂漠の中のオアシスや、岩山に囲まれたパワースポットに比べて、とっても便利。急に大都会に突入です。
住みたい町上位にいつもランクインするというサンフランシスコ。
信じられない程の傾斜を誇る坂道、町を走る可愛らしいケーブルカー、真っ赤なゴールデンゲートブリッジ・・。
小さいころから引きこもりだった私に、日本から遠く離れたこの異国の素晴らしい街を教えてくれたのは、ある海外ドラマでした。
昔NHKで放送されていた、大人気番組をみなさん覚えていらっしゃるでしょうか。
オープニング曲を聞けば、今でも歌いだしてしまうあのドラマ。
「え〜びうぇ〜、ゆーるーっく(Everywhere you look)え〜びうぇ〜、ゆーごー(Everywhere you go)♪」
ということで、そうです、サンフランシスコは、みんな大好き「フルハウス」のモデル地なのです!
奥さんを事故で無くしたダニーが、親友ジョーイと義弟ジェシーと協力し、三人の娘を育てていくという、とってもハートフルなドラマに出てきた場所があるなんて!是非見てみたい!
テンションの低かった出発前から、心ひそかに唯一下調べをしていたサンフランシスコ、半日しかないフリータイムを目いっぱい楽しむため、ホテルに荷物をほり込み、いざ出発!
まずは、ジェシーおいたんも乗っていたサンフランシスコ名物、ケーブルカー乗り場へ!
なんと、日曜日ということもあり、約一時間待ち。

まぁサンフランシスコにきて、ケーブルカーに乗らないっていうのも勿体ないので、大人しく順番待ち。
ユニオンスクエアにある、始発駅から乗ったのですが、ケーブルカーは、方向を変えるのにまさかの人力でした。重たいだろうに、逞しい!


そしてついに乗車〜!
おお!本当に立ち乗りしている!
こういう乗り物を乗りこなせると、地元民になれたような気がしてわくわくしますね。
風を感じて町中を走るケーブルカーは、すっかり街並みに溶け込んでおり、始発から終点まで約30分の素敵時間を楽しみました。

そんなケーブルカーの横には、あの有名な「世界一曲がりくねった坂道」ロンバートストリートが。
坂の上から下への一方通行で、腕自慢のドライバーたちが長い行列を作っていました。
私の運転技術だったら確実にどこか擦ってしまうだろうなぁと、ひやひやしながら、横を颯爽とすり抜けていくマリオカートの恰好のドライバーに目を奪われていました。
・・・どこの国にもファンキーな人っているものだな。



もはや何が何だか分からない程の傾斜
そして今回のフルハウスロケ旅、どうしても行きたかった場所へ、ヨセミテツアーへ向かう前、朝の5時にホテルを出発し、行ってきました!
フルハウスで最後にみんながピクニックをしていたアラモスクエア!このシーンをみて、あぁここに住みたいと子ども心に思ったのを覚えています。
まだ薄暗い中到着して、愕然。
なんと、公園をぐるりと柵が囲っているではないですか!
えええ!入れない!でも、もう時間がない!
ということで、泣く泣く有名なビクトリアンハウスだけを楽しんできました。
あぁ、ピクニックしようと前日にサンドイッチまで買ったのに・・。

ビクトリアンハウスは美しかった
サンフランシスコの町は、私の期待を全く裏切らない素敵な町でした。
やっぱりこの町にだったら住みたい!
他にも、フィッシャーマンズワーフで有名なクラムチャウダーを食べたり、絶対脱獄不可能と言われたアルカトラズ島を遠くから拝んだりと、短時間なのに大充実の滞在でした。

全てシマシマ、アルカトラズ島土産

名物クラムチャウダーとクラブサンド
サンフランシスコから日帰りのヨセミテ国立公園ツアーにも参加してきました。
なんと片道5時間もかかりますが、本当に行って良かったです。
グランドキャニオンとは全く違った、緑がたくさんな山森林浴を楽しみ、滝でマイナスイオンを浴びることができます。
国立公園のものは何一つとして持って帰ることは許されていません。
とっても大きな松ぼっくりなど、是非お土産に持って帰りたくなりましたが、我慢我慢。
また、持ってきたものは全て持って帰るのも国立公園のお約束。
ただ、3つだけ置いて帰ってもいいものがあるそう。
それは「思い出」「足跡」「お金」。
みなさんも是非いかれた際には、こちら3つをたくさん置いてきてください。

つい持って帰りたくなる、可愛い松ぼっくり

ヨセミテ滝でマイナスイオン浴

ロッククライミングしてる人がいました

大自然生き返る!
そして最後に、今回の旅行でとても心が暖まる出来事があったので、ご紹介。
セドナでパワーを堪能した後、有名な老舗レストラン「カウボーイクラブ」へ。
ガイドさんからこのお店ではセドナでしか食べられない料理が楽しめますよ!と教えてもらいわくわく。
西部劇に出てきそうな店内にもわくわくしながら、「セドナならではの料理をお願いします」と注文する。
ウェイターさんがプレートを私の前に置き、料理の説明をしてくれる。
「こちらが、バッファローのバーベキュー、サボテンのフライ、ガラガラヘビのソーセージですね。エンジョイ!」

おお、想像以上にすごいものがでてきたなと、半笑いでパシャパシャと写真を撮っていると、ふと感じる視線。顔をあげると、周りのテーブルの人たちみんなが私の料理を凝視していた。
目があったので、笑いかけると、一気にみんなからの質問が飛んでくる。
「え、それヘビの肉なの?それ食べるの?嘘でしょ?」「あなたどこから来たの、わざわざアメリカまできてそんなの食べなくてもいいのに!」「ちょっと写真撮って良い?」と、周りを巻き込み、大騒ぎとなった。
その中でも、ラスベガスから来ていた隣席の夫婦が「あなた一人なの?大丈夫?何で一人で旅してるの?なんでアメリカでサボテンなんて食べてるの?」と、アメリカの片田舎で奇怪な食べ物に挑戦している私の事を、本気で心配し始めた。
「大丈夫ですよ!一人旅慣れているので寂しくないです!」と、どうにか納得してもらい、いざ実食!
周りのみんなが見守る中、ガラガラヘビのソーセージをいただく。
思っていたよりも美味しかったです。何の味に似ているから問われても難しいので、周りのお客さんに「一口あげる」と進めるも、みんな頑なに拒否し、最後には嫌がりすぎて女の子が号泣し始めるという、本当にカオスな状況に陥りましたが、そんなに恐れる程の味ではなかったです。
サボテンはゴーヤに似た触感で、バッファローは臭みもなく独特の美味しさが口の中に広がります。
一人でヘンテコ料理に挑戦している間も、周りから質問が飛んできて、何とも楽しい時間を過ごすことができました。
そして、帰ろうかと、ウェイターに会計を頼むと「いえ、お支払は必要ないですよ」と、にっこり。
文字通り、きょとーんっとする私に「あなたと過ごした楽しい時間に感動された方が、あなたのお支払も済ませてくれています。セドナを楽しんでいただいて、私からもお礼を申し上げます」と、またにっこり。
なんと、隣席の夫婦が私の支払いを済ませてくれていたのです!
辞退しようと必死に伝えるも「あなたは一人でアメリカまで来て、私はあなたをとっても誇りに思います。楽しい時間をありがとう。アメリカを楽しんでね」と、こちらもにっこり。
人生で涙を流すことはたくさんありますが、人の優しさに泣けるほど幸せなことはないですね。
日本から遠く離れ、言葉も十分に通じない土地で、人生で初めて「あちらのお客様にお支払していただいております」という粋な心遣いに出会い、とても心が暖まり、周りのお客さんにも手を振り見送られ、半泣き状態、胸いっぱいで帰路につきました。
海外に行くと、やっぱり楽しい事ばかりでなく、辛い事や悔しいこともたくさんあり、心が折れることもたくさんありますが、こういう出会いがあるから旅は止められないなと、再認識。
また会いたいと思える人や景色に出会う度に、嬉しくてたまらなくなります。
「アメリカなんてスタンダードな旅先、興味ないね!」と、出発まで言っていた自分が恥ずかしいくらい、アメリカは見どころ満載の楽しすぎる国でした。
まだまだ西海岸の一部しか見ていないアメリカ、次はどんな一面を見せてくれるのか、また会える日が楽しみで待ちきれないです。
みなさん、私みたいに食わず嫌いしている場合ではないです。
是非次のご旅行には、ビッグパワーをもらいにアメリカへ!

ガラガラヘビが繋いでくれた出会い!
おすすめ
セドナ★★★★★
滞在するだけでデトックス!パワーストーンも安く手に入ります
ホースシューベント★★★★★
必ず見て欲しい観光地。行けば素晴らしさが分かります。
サンフランシスコ★★★★★
暮らすように滞在を楽しんでください。
(2016年5月 大野史子)

- ヒマラヤの絶景に焦がれて、地震後のネパール旅
-
エリア:
- アジア>ネパール>カトマンズ
- アジア>ネパール>ポカラ
- アジア>ネパール>ジョムソン
- テーマ:街中・建物・景色 ハイキング・登山 自然・植物
- 投稿日:2016/06/23 16:06



約1年前の2015年4月25日にネパール大地震で8000人以上の多くの犠牲者を出したニュースは、日本にも届き記憶にも新しい。しかし地震後のネパールの現状はあまり届いていないこともあり、ネガティブなイメージがしっかりついてしまった。そんな中、約1年が経過した2016年の3月にネパールを訪問する機会を得た。
ネパールのイメージは、ただ一つ「エベレスト」を筆頭にしたヒマラヤ山脈に憧れを抱き一度は訪問したいと昔から思っていた。出発2週間前に現地から国内線墜落のニュースが飛び込んできて、期待から大きな不安に変わりつつある中で出発したのである。
ネパールの首都カトマンズまでは、キャセイパシフィック航空を利用し香港で乗継ぎ、バングラディッシュのダッカを経由し機内食や香港でのトランジット時に飲茶を食べ約15時間後の日付の変わる前に到着した。
カトマンズに到着後は、アライバルVISAの取得に申請機械を利用し、申請書を作成した後にVISAカウンターでUS$25を払いレシートを持って入国審査を通過した。
特に難しいこともなく荷物を取って無事にガイドとミートし、空港からタメル地区のホテルまでは、渋滞もなく30分ほどで到着した。深夜にもかかわらず、タメル地区の路上には多くの人が歩く姿が見受けられます。
エベレストに代表されるヒマラヤ連峰を目指しアルピニストやトレッカーを含む旅行者の多くが玄関口の首都カトマンズのタメル地区には今も変わらずに集っている。トレッキングショップやレストランや土産物屋が密集し賑わっているので、ネパールに来たらまずはここに行くだろう。





ヒマラヤを望む静かな湖畔の街「ポカラ」
現地ガイドにポカラを訪れる観光客の7割が国内からのネパール人だと意外でもあり、納得も出来る街が「ポカラ」である。旅行客の中心地のレイクサイドには多くのホテル、レストラン、土産物などのショップなどが軒を連ねカトマンズの喧騒から逃れ静かなフェワ湖畔でゆっくりするバックパッカーの姿も多く見られる。サランコットからは天候が良ければ、間近で美しいヒマラヤを拝むことができる。またポカラへは往復とも国内線を利用し30分間、天候も良く窓から見るヒマラヤ山脈が間近に見える景色は圧巻の一言です。ポカラへのフライトは右側の座席をカトマンズへのフライトは左側の座席を確保したい。心配していた国内線も天候が良く揺れもほとんどなく、心配が嘘のように楽しめた。

国内線の16人乗りのシムリックエアー

CAも腰をかがめてサービス


機内からみるヒマラヤ




アンナプルナ山域の絶景ホテル「タサン・ビレッジ」
ジョムソンへはポカラから国内線を利用し約25分のフライト、窓から見るヒマラヤ山脈が間近で出迎えてくれる。ジョムソンからローカルバスを乗り、凸凹の山道を進むこと1時間で、ジョムソン街道上のラルジョン村に到着した。ラルジョンから山道を運動不足の身体にムチを打ち、息が切れながらも休み休み歩いて登ること約30分、ナウリコット村に建つタサン・ビレッジに到着します。玄関口には桜が咲き正面にはダウラギリ(8167m)の雄姿と氷河が背後にはニルギリとヒマラヤ山脈のパノラマに圧倒された。
ロッジ内には暖炉やこたつもありヒマラヤの山中とは思えないほど快適に過ごせる。新鮮な野菜やソバ粉など土地の食材を使った日本料理も美味しい。ロッジの屋上からは満点の星空や日の出時には、黄金に輝くダウラギリを屋上から眺めることが出来る。




コックピットが目の前に・・・

フライト中ずっと不安で祈り無事に到着した笑顔












タサン・ビレッジからの日帰り往復5時間のトレッキングは、無理の無いように休憩をしながら歩いて標高2727mに位置する山上湖へ行くことが出来る。湖畔から見る、鏡のような湖面に映るニルギリ峰はまさに絶景。ロッジから山道をゆっくり下り、そして急坂を登る。決して楽ではないが、目の前にアンラプルナ、ダウラギリ、ニルギリを見ながらのハイキングは最高に気分が良い!帰った後は、お風呂で疲れを癒す事も出来る。














タサン・ビレッジでのうれしい日本食。



念願のヒマラヤを間近で思う存分堪能した後、カトマンズに戻り市内を含め近郊の世界遺産の町を訪れた。
美の都「パタン」
カトマンズの南に位置するパタンは車で30分ほどに位置している。「パタン」は、サンスクリット語では「Lalitpur(ラリトプル)」、ネワール語では「Yala(イェラ)」と呼ばれいずれも「美の都」と意味している。
世界遺産のダルバール広場は旧王宮に面し、歴史的な建築物がいくつも立ち並び震災で被害を受け、いくつかの建物が崩落しているが、すでに問題なく観光ができる状態になっている。
そして生き神と信じられているカトマンズのクマリは有名だが、他の町や村にも居るとのことでパタンのクマリさんを訪れると直に対面でき、まずはお祈りをし、寄付をすると額にオームのご朱印を貰うことが出来た。
またカトマンズのクマリは、写真がNGだがパタンでは写真も許された。
パタンは工芸の町としても知られ掘り出しものを探すのもよいでしょう。








ネワール族の古都「バクタプル」
世界遺産に認定されているバクタプル(バドガオン)はカトマンズから東に12キロ離れた場所にある。15世紀から18世紀にかけてネワール文化とともに発展したが古都であるが為に、ネパール地震では町全体がダメージを受け、一年が経った今でもダルバール広場などの寺院などが再建中である。旧王宮や寺院が並ぶダルバール広場、トゥマディー広場、最も古い町並みが残るタチュパル広場の各広場と徒歩で観光しているときに通る裏道には今なお瓦礫が積まれている。復興までには時間を要するかもしれないが、古きよき文化の香りがする雰囲気を感じることが出来る。









カトマンズの主要観光地であるダルバール広場、スワヤンブナート、ボダナートの世界遺産も地震により被災し、
現在もまだ一部寺院を含め復興および再建中であるものの観光客や参拝客ですでに賑わっている。また良くも悪くもカトマンズ市内の喧騒や渋滞を含めネパールの親切な人達は何も変わらずに迎えくれる。




パシュパティナート

軍人も並んで故人を偲ぶ

復興中のボダナート

カトマンズのクマリの館
到着翌日に会った現地旅行会社の人に今のネパールを見て、今のネパールを日本人の方に伝えて欲しいと頼まれました。ネパールの地震の後、ネパールの主な産業である「観光」も同様に打撃を受け、観光収入が激減して職を失った人々もいるそうです。一つ言えることは観光が出来るのか心配など不要ということです。
ネパールの人達は、日本人の旅行者が大好きで日本人が訪れてくれることを待っています。
今だからこそ復興の一助に、ネパール旅行に訪れて欲しい!
タサン・ビレッジ ★★★★★ ヒマラヤ山脈が眼前に!
ポカラ ★★★★ 湖畔でゆっくり。
カトマンズ★★★★★ タメル地区で旅に必要なものはすべて揃う。
(2016年 3月 大道隆宏)

- それでもまだ地球はアメリカを中心にまわっている〜アメリカ横断紀行・下〜
-
エリア:
- 北米>アメリカ西部>ヨセミテ国立公園
- 北米>アメリカ西部>セドナ
- 北米>アメリカ東部>ニューヨーク
- テーマ:世界遺産 歴史・文化・芸術 自然・植物
- 投稿日:2016/03/11 14:52



これまで南米の帰りにアメリカ本土の都市に数泊したことはありましたが、どっしり腰を据えて(?)西から東へと観光したのは今回が初めてです。あまりに広大で魅力的な見どころが点在する国ですからやはり西海岸だけでなく東海岸も、さらには自然も見たいということでサンフランシスコ・ラスベガス・グランドサークル・ワシントン・ニューヨークを巡って参りました。
何かにつけ「アメリカの凋落」という言葉を聞く昨今ですが、今回旅行してみてこんなにエキサイティングな国があるのか、というのが私の正直な感想です。もちろんグランドキャニオンに代表される大自然も見逃せませんが、一番引きつけられたのは街とそこに住む人々のエネルギーです。それはアメリカの大都市には必ず近郊に世界的な有名大学と企業があることが影響しているように思います。世界中の優秀で意欲ある若い人たちがアメリカの大都市に必然的に集まり、世界最先端の技術に携わり、革新的なアイデアをもつベンチャー企業や新しいビジネスを立ち上げます。そしてアメリカで成功を収めたビジネスモデルやブランドは世界中に飛び火していきます。
事実、街を歩くと何を売っているお店かよくわかず思わず足を止めてしまうようなお店が多数あります(特にニューヨーク)。結局それは何かさっぱりわからないのですが、それは日本人である我々がまだ見ぬ新しいビジネスやムーブメント、カルチャーのお店であるからなわけです。10年後同じ店の前に来たら足を止めることはないかもしれませんが、アメリカの街はおそらく更に先をいっていることでしょう。
中国やインド、さらにブラジル、ロシアなどの大国が経済的に影響力を増し相対的にアメリカの存在は薄れたとはいえ、アメリカに住む裕福そうな中国人やインド人、ヒスパニックの人の数を目の当たりにすると、やはり意欲的な優秀な人材はアメリカを目指している気がします。国外の有能な人々を受け入れ変化しながら巨大化する国、アメリカ。その寛容さが失われない限り、世界の主導権を握るのはしばらくアメリカのままだと思いました。
〜スケジュール〜
12/25 サンフランシスコ着・観光 【サンフランシスコ泊】
12/26 ヨセミテ観光 【サンフランシスコ泊】
12/27 サンフランシスコ観光 ラスベガスへ【ラスベガス泊】
12/28 セドナ観光 【ラスベガス泊】
12/29 (1日目)グランドサークル1泊2日 【カイエンタ泊】
12/30 (2日目)グランドサークル1泊2日 ワシントンDCへ【機中泊】
12/31 ワシントンDC観光 【ワシントンDC泊】
1/1 ワシントンDC観光 【ワシントンDC泊】
1/2 ニューヨークへ ブルックリン観光 【ニューヨーク泊】
1/3 ブルックリン・マンハッタン観光 【ニューヨーク泊】
1/4 ニューヨーク発、帰途へ
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12月25日
早朝、サンフランシスコの空港に降り立つ。
ホノルルからサンフランシスコのフライトは約5時間。食事は一度たりとも出てこなかった。日本からホノルルは1回の夕食と軽食にアルコールが無料だったことを考えれば、えらいサービスの違いである。アルコールはまだしも機内食は出るだろうと想定していたので、サンフランシスコ空港に到着するなり、非常に空腹感を感じた。
アメリカ本土の空港はどれも判でおしたように似ている。没個性的だ。それに一旦搭乗エリアから出てしまうとお店がほとんどなくなってしまう。あるのはスターバックスのみである。スターバックス、嫌いじゃないけどサンドイッチ類がやけに高い。日本のも高いが、アメリカの空港で買うサンドイッチは10ドル近くするので日本と比べても格段に高い。それでもスターバックスしかないので明るくなるのを退屈なコーヒーとパンを食べながら過ごす。空が明るくなってきたところでサンフランシスコの中心部を目指して出発。できるだけ経費を浮かそうと、ローカルバス・サムトランズを利用。空港からダウンタウンを結ぶバスは292番で1人2.5$でダウンタウン行ける。約1時間の移動だが、それで2.5$。なおハワイでは時間内であれば無料で1回に限り乗り継ぎ可能だが、サンフランシスコでは時間内であれば何回も乗り継ぎ自由なのである。それで2.5$は格安だと思うのだがどうでしょう。アメリカは食品に関してはすべて日本のも倍近くするが、ことローカルバスに代表される、公共交通機関に関しては驚くほど安い。

サンフランシスコのバス停 地面に停車するバスの便名が書いてある

サンフランシスコではバスを使いこすことがマスト

公式には一度2.5$で乗車すれば2時間後まで何度でも乗継できるバス切符、しかし3時間後、4時間先までで発券してくれるバスの運転手が多いため正直$14のバス1日券はいらない。。。。
まず向かったのはこの日のホテル、UTAH INN。
カルトレイン駅徒歩圏内のダウンタウンエリアの2つ星ホテル。1階はバー、2階より上層部がホテルになっている。エレベーターは備え付けられていないので重い荷物の場合は苦労する。フロントのスタッフは感じはいいがインターホンを押してもすぐに出てこないことがあるなど3つ星以上のホテルより当然ながらサービスは劣る。室内は比較的綺麗で、シャワーとトイレは共同。シャワーは温度調整が難しいなど苦労することも多いがホテル料金が高いサンフランシスコにおいては助かる存在ではある。なお室内にはシーリングファンと洗面台、無料のWIFIが利用できる。
我々はダウンタウンにてバスを降りた後、スーツケース転がしながらUTAH INNに到着。しかしホテルのフロントドアが開かない。インターホンを何度も押すが応答がない。おかしいなと思いつつ、その場でしばらく待つ。今日はクリスマスの25日。今日到着したばかりなのでわからないがサンフランシスコの街は静かだ。交通量もすくない。もしかしてクリスマスに家族と過ごすことを何より大事にするアメリカなら24日の夜から25日の昼近くまでホテルスタッフ不在にしていることはありえない話ではない、という考えが頭をよぎった。もともと2つ星クラスの安宿なのでホテルの警備や決まりごともキッチリしていないのだろう。しかたなく近くのカフェを探してホテルのドアが開くのを待つことに。しかしここで思わぬトラブルが。25日なのであらゆるお店が閉店しているのだ。個人経営のお店はもちろん、あのマクドナルドもサブウェイも(空港のスターバックスやフィッシャーマンズワーフ近くのマクドナルドなどは営業していた)。しかたなく駅近くの小さな売店でサイドウィッチとコーラを買い2人で駅のベンチで食べて時間を潰す。
10:30ごろ、もう一度ホテルに向かい、インターホンを押す。すると応答がありドアを開けてくれる。万が一ホテルが休みだったらどうしようと思いもあったので良かった。フロントの男性はインド系の男性で眠たそうだった。もしかしてホテルには駐在していたけど寝ていたのか?私の予約が通っているかを確認したあと、荷物を駅に置いているからすぐ戻る、と私は言い残して駅で待つ妻の元へ。その後無事チェックインを終えて、荷物を部屋の中へ。お昼近くになってようやくサンフランシスコにて自由な時間を取ることができた。
我々がまず向かったのはゴールデンゲートブリッジ。
<ゴールデンゲートブリッジ>
サンフランシスコのシンボルであり、世界中で最も有名な橋といってもいいこの全長2737mの橋は1930年住民の熱い思いから建設が決定され、また建設費用も橋の利用者などサンフランシスコ住民から賄われたため現在いくつもの橋がかかったサンフランシスコの中でもひときわ愛着を持って語られ続けられている。さらに当時、建設は不可能に思われた橋としても知られている。この海峡は霧が多く、冷たい突風が吹き荒れる、さらに両岸の地形は複雑さを極めていた。死と隣り合わせの4年半もの建設作業の末1937年ようやく完成したゴールデンゲートブリッジは2012年に開通75周年を迎えた。75年を過ぎてもなお世界中から観光客が押し寄せるほど人気のある橋はそうないだろう。100周年、いや200周年を迎えようが世界中から愛されていることだろう。

ゴールデンゲートブリッジ

ゴールデンゲートブリッジ生みの親 ジョセフ・ストラウス
<フィッシャーマンズワーフ>
ゴールデンゲートブリッジのあとに向かったのはこれもサンフランシスコで外せないスポット、フィッシャーマンズワーフ。ゴールデンゲートブリッジのたもとのバス停から約30分バスに乗り、身寄りの停留所から10分程度歩く。途中に有名チョコブランド・ギラデリのレンガ造りの工場を販売所やカフェなどにリノベーションした一画のギラデリ・スクエア、さらに海洋国立歴史公園ではサンフランシスコの昔ながらの港町を彷彿させるビーチがあるので立ち寄るのも面白いだろう。フィッシャーマンズワーフのエリアに差し掛かると郊外の静けさとは打って変わって観光客に溢れ賑わいを見せていた。お土産屋さんはもちろんファストフードやカフェ、レストランにホテル。人気の観光地につきもののお店は全て揃っている。街中の明るいネオンは煌びやかに輝き、道行く人は何か楽しげに語らいながら片手にはクラムチャウダーや屋台の食べ物を持ち食べて歩いていく。ほかの人が美味しそうに食べているのを見ると無性に食べたくなる。まずはサンフランシスコを代表する料理、クラムチャウダーで有名なボゥディンへ。ここのクラムチャウダーは、これもサンフランシスコ名物のすっぱいパン、サワードゥブレッドをくりぬいた穴の中に入れて食べるスタイル。すでに長蛇の列であったが辛抱。注文と支払い(約9$)のあと、ピックアップの場所にてしばし待つ。なんとか混雑した中から空きのあるテーブルを確保して本場のクラムチャウダーにありつく。とろりとした濃厚なクラムチャウダーは身体がポカポカあったまる。クリーミーでマイルドな味が酸味のあるパンとの相性もバッチリ。美味しくいただいた。ところが皆このパンはすべて食べないで残す人が多数。クラムチャウダーに量に対してパンが大きすぎるのも理由だと思うが、あまり酸味のあるパンが口に合わないのだろう。その土地の名物というものは味よりも優先度が上であるのだなあと感じた。つまり名物であれば、多少味はイマイチだとしても、並んででも皆さん食べたいのである。
クラムチャウダーだけでは私の食欲は満たされないので次のサンフランシスコグルメを探す。行列の出来ている屋台があったのでそこに並んでカラマリ&チップスを購入(10$)。カラマリとはイカリングのフライのことである。港町のサンフランシスコでは海産物を食べたいと思っていたので食べられてよかった。もちろん美味しいのではあるが値段は少し高いなぁ。

ボゥディンのクラムチャウダーをテイクアウト

フィッシャーマンズといえばカニマーク
フィッシャーマンズワーフの賑やかなエリアを通り過ぎると倉庫街の風景へと変わっていく。倉庫街といっても現在はお洒落なブティックやレストランにリノベーションされており、歴史あるその外観を見ているのも楽しい。しばらく港沿いを歩いてバスに乗り込みホテルへ。
この日の観光は終了。
思ったよりサンフランシスコの街は広く、バスと言えども移動に時間がかかった。そのためなんとなく計画していたものよりもあまり動き回れなかったので最終日に持ち越し。明日は1日ヨセミテ観光だ!
12月26日
ヨセミテ観光の集合時間が朝の7時15分のため、6時に起床。昨日ガソリンスタンドの売店で買っておいたカップラーメンを食べて出発した。
なおヨセミテ観光に参加するのは私だけ、妻はサンフランシスコ市内をもっと観光したいということで留守番。ツアー集合場所はマリオット・マーキスホテル、宿泊先のホテルから徒歩10分くらい歩いた。ホテルロビーにて集合時間ちょうどに迎えが来た。
他に一箇所ピックアップのホテルに立ち寄った後、30人乗り用のバンに乗り換えた。この日は大盛況。ほぼ満席であった。
<ヨセミテ観光>
ツアーが出発したのは7:45前後。
バンはベイブリッジを経由して郊外へ。ベイブリッジからはゴールデンゲートブリッジの姿が見えた。その後、緑豊かな郊外の街を抜けると、今度は禿山だらけの風景になる。ガイドさん曰く、これがサンフランシスコ本来の姿で、市内にある緑は新しく植えた木だそうだ。なんでもサンフランシスコは雨がほとんど降らないのでヨーロッパ人がサンフランシスコに住みつくまではこの地に緑はほとんどなかったという。
出発して1時間後、トイレ休憩。実際にはドライフルーツのお店のトイレを借りているだけなのだが、皆さんドライフルーツを買っていくのでなかなかいい商売ではないだろうか。
その後もう一度トイレ休憩を挟み、ヨセミテ国立公園へ向かう。サンフランシスコがまるで夏か秋のような風景だったのが徐々に雪世界へと変わってゆく。
公園入り口まであと数十メートルというところで入場を待つ車の長蛇の列。結局入場までかかった時間は1時間。その間に昼食の幕の内弁当が配られ、皆バスの中で長めの食事。夏の時期もさらにこれ以上の列になるそうだが、これだけの行列は今の時期ではかなり多い方だそうだ。
しかし四季折々の季節楽しめるヨセミテでは冬に来たとしてもがっかりする必要はない。冬は冬で雪化粧をした特別なヨセミテの姿を見ることができる。ガイドさんが言うにはこの日は天気も良く雪もいい具合に積もっているためヨセミテの雪景色に中では最高のものが見えるそうだ。そう言われると期待が高まる。
まず入り口から少し走った橋でチェーンを取り付け。そう、公園内を走行する際、雪の積もり具合によるがチェーン取り付けが義務付けられる。レンタカーできた人なんかはチェーンのことを知らず仕方なく引き返す人もいるそうだ。またチェーンの取り付け方がわからず立ち往生することもあるそうなのでレンタカーで行かれる方はご注意を。
最初に降り立ったのはVARIED VEWと呼ばれるEl Capitanのビューポイントへ。
El Capitanはヨセミテ国立公園に入場口から最も近い位置にあるため、目に入る瞬間、旅行客は圧倒されるはずだ。谷底から996mの高さへ垂直にそそり立つEl Capitanは、花崗岩の一枚岩としては世界最大である。その姿は入場者をヨセミテの世界にいざなってくれることだろう。

VARIED VEWエルキャピタンと奥に見えるハーフドーム

おおきなつらら
次にストップしたのはEl Capitanとその向かいにあるブライダルベールの滝のビューポイント。ブライダルベールの滝は約189mの細く柔らかなその水流のため風で煽られて霧のように吹き上がるため、花嫁のヴェールに例えられた。
3番目にストップしたのはHALF DOME。絶景ポイントであるマーセド川に架かる橋から撮影。マーセド川を下にしてそびえ立つHALF DOME。まるでナイフで切り落としたかのような面をもつHALF DOMEはヨセミテのシンボルとも言える。見る角度や時間帯によって様々に表情を変えるHALF DOMEは旅行客を惹きつけてやまない。アウトドアブランドのノースフェイスのロゴはこのHALF DOMEがモチーフとなっている。

ジャイアントセコイア

THE NORTH FACEのロゴのモチーフとなったハーフドーム
そして今回の最終目的地であるヨセミテビレッジに到着。旅人は皆、ヨセミテビレッジを起点にトレッキングに出かけるなどの行動をとる。我々はここで1時間自由時間をとった。私はまずヨセミテ滝へ向かう。ヨセミテ滝は全長739mの世界第3位の落差をもつ巨大な滝である。滝は3部分に分かれており、上部のアッパー滝、真ん中はカスケード、一番下がローワー滝。トレイルをすすめばローワー滝の目の前まで行けるそうだがそうすると全体の流れが見えなくなるため遠方から見るのがオススメ。滝に近づくにつれ時たま氷河が削るバリバリバリバリというと轟が森の中に響き、あたり一面静寂に包まれる。
ヨセミテ滝を楽しんだあとはセンチネル橋周辺。このあたりはHALF DOMEを見るには絶景のポイントとして知られている。お土産屋さんに立ち寄ることもできないくらい時間めいっぱい写真撮影行なった。

全長739m 世界第3位の落差をもつ巨大なヨセミテ滝

雪化粧のヨセミテヴァレー

さよなら ハーフドーム
帰り道に3箇所撮影ポイントに立ち寄ることができた。
まずはEl Capitanの麓。El Capitanをしたからなめるように撮影したそして次は良くパンフレットにも使われるというカテドラルロックとEl Capitanが同時に一枚の風景におさまるというバレービュー。まさに絶景だ。

雄大なエルキャピタン

青空の中 美しい白さが際立つエルキャピタン

カテドラルロックとエルキャピタンが一枚の風景におさまるバレービュー
最後にガイドさんがヨセミテ滝の一部、カスケードの目の前でバンを停めてチェーンを外す。その間、そのカスケードを撮影。あっという間の3時間だったが夢のような体験だった。
帰りは マーセド近くのリビングストンという小さな町のサービスエリアのような場所にてトイレ休憩、帰りの休憩は一度きり。
ヨセミテからサンフランシスコへの帰りの道は日が暮れたあとは真っ暗。街灯も少ない上にもちろん建物が少ないので前の車のテールランプめがけて走っているような感じ。そのため車内は真っ暗で、ほかの乗客は時差ボケのせいか、大体眠っていた。
20:30ごろにサンフランシスコに到着。
帰りはホテル近くのホールフーズで降ろしてもらい、遅い夕食を購入。 妻の待つホテルに戻った。
12月27日
この日は朝9時に起床し10時過ぎにホテルをチェックアウト。
サンフランシスコ観光最後の日だ。この日の夜にラスベガス行きの飛行機にてラスベガスへ向かう。
初日の観光ではこなせなかったサンフランシスコで訪れてみたかった場所へ向かう。
まず向かうはヘイトアシュベリー。
<ヘイトアシュベリー>
ヘイトアシュベリーはヒッピー文化の聖地と言われる。ヒッピーとは既存の社会体制を否定し、自然回帰を目指すスタイルを持つ人々である。ジョンレノンやジャニスジョプリン、グレイトフルデッドなど様々なミュージシャンやアレンギンズバーグ、サンリンジャー、デニスホッパー、スティーブジョブズなどヒッピー的なバックボーンから生まれた文化人・起業家は数知れない。このヘイトアシュベリー付近にはレア物のレコードやオリエンタルな雰囲気漂うアジア雑貨、さらに古着を売る店をはじめ、日本でいうと裏原系のようなインディペンデントなブティックも数多い。フィッシャーマンズワーフは旅行者向けに造られた一画であったのに対してヘイトアシュベリーは各店のオーナーが自己主張しあっているエリアに感じた。

ヒッピー文化の聖地 ヘイトアシュベリー

ラスプーチンレコード

ヘイトアシュベリー近くにあった可愛らしい家
次に向かったのはThe Mill というコーヒーショップ。サンフランシスコはブルーボトルなどサードウェーブと呼ばれるコーヒームーブメントの発祥の地とされており、一風変わったスタイルのカフェが多い。The Millの店内はまるで倉庫を改装したようなレンガ造りで開放感のある広さ。コーヒー豆の焙煎機があり何人かのスタッフが忙しそうに働いている。またこのコーヒーショップを特徴づけているのは店内でパンを作っているのである。つまりコーヒー専門店とベーカリーが一緒になったような店なのである。朝8時に焼きあがるという全粒粉のパンのトーストとそれに合うコーヒーを提供してくれる。

The Mill サードウェーブ・コーヒーショップ

全粒粉のパンのトーストとそれに合うコーヒーを提供してくれる
The Millを後にして向かったのがロンバードストリート。
<ロンバードストリート>
世界一曲がりくねった坂道と評されるこの通りは、坂道が多いサンフランシスコの街中でも極めて急勾配であったため車で通行できるようにS字カーブをつくったのがその始まりとされる。

ロンバードストリートの目の前を通るサンフランシスコ名物ケーブルカー

世界一曲がりくねった坂道 ロンバードストリート

坂道がすごい
そこから歩いでフィッシャーマンズワーフへ歩いて行く。フィッシャーマンズワーフはサンフランシスコ初日の夜にも訪れたが昼間の様子もみて見たかったため再訪した。昼間は夜間よりも人が少なく港町の趣がグッと増すので夜よりも私は昼間の方が好きだ。またフィッシャーマンズワーフを代表するレストラン&ショッピングスポット、ピア39では無数のアシカたちをはっきり見ることができる。これも昼間ならではの景色である。なぜこんなにサンフランシスコにアシカが住み着いたというと1989年の地震の影響でエサの豊富にある湾沖にやってきて天敵がいないこの地に住み着いたそう。なおアシカたちは夏の間は繁殖のため南へ移動するため見えなくなるので注意。

お昼のフィッシャーマンズワーフ

フィッシャーマンズワーフに住みつくアシカ

脱出不可能の監獄島 アルカトラズ島
それからトラムにのって湾岸沿いベイブリッジの眺めが美しいオイスターバーWaterbar へ。サンフランシスコに来たら生ガキを食べたいと前々から思っていた。以前サンフランシスコ訪れたが妻が市内でカキを1$で食べたと自慢してきたのだ。物価の高いアメリカでカキを1$で食べられるはずがないと思っていたのだが、妻が実際レストランで撮影してきた綺麗に盛られた生カキを見ると「サンフランシスコに着いたら生カキ」が私のサンフランシスコ滞在の目的の一つと化した。サンフランシスコではオイスターバーが比較的多くあり、各店ともハッピアワーを設けているためその時間帯であれば格安でカキを食べられるのがその理由である。ホテルに近く評判のよいオイスターバーWaterbar を選んだのは大正解であった。窓から見えるベイブリッジの眺望は美しく、カキももちろん美味しい。白ワインのグラスが1杯9$なのはちと高いがこの眺望と味であれば元以上のものはとれた。サンフランシスコ最後の夕食は大満足で締めくられた。

1カキ1$のオイスターバーWaterbar ベイブリッジの眺めも最高

夕刻のベイブリッジ
その後ホテルに戻り預けていた荷物をピックアップ。ローカルバスで空港へ向かう。
ラスベガス空港へ向かうフロンティア航空はターミナル1。チェックインを終えて1.5時間ディレイではあるが無事出発。ラスベガス行きのフライトは満席であった。皆さん新年をラスベガスで迎え、運だめしをラスベガスでするのだろうか。
12月28日
午前1時にさしかかろうとするところの真夜中、ラスベガスの地に降り立つ。
ラスベガス空港は潔い。空港に入るなりスロットマシンがある。バゲージクレームのエリアにもスロットマシンが。空港からラスベガスに来た!という気分になる。没個性的だと思っていたアメリカ本土の空港だがラスベガスの空港はいいなぁ。

到着後即バゲージクレームで運だめし!
預け荷物を引き取り、シャトルバス乗り場へ。シャトルバスは24時間運行しているはずだがすでにカウンターは閉まっていた。タクシー乗り場のスタッフに確認したところ、向こうのシャトルバスが待機している場所へ行ってみれば?とのこと。言われるがままシャトルバスの近くに行くと、恰幅の良いスーツの女性がおり、ストラトスフィアホテルに行きたいのだけどと言うと、もちろんという感じで荷物を引き受けてくれた。徐々に同じシャトルバスに乗るお客さん集まり合計9人、計3組になったところで出発。シャトルバスの料金は8$のはずだが、ストラトスフィアホテルはストリップの北側のためか10$と言われた。
空港から近い順のホテルにお客を降ろしていき、我々が最後にストラトスフィアホテル到着した。
<ストラトスフィアホテル>
ラスベガスのメイン通りストリップの北の端に位置するストラトスフィアタワー。観光名所でもあるここはホテルも併設している。中心地から離れており、繁華街へのアクセスはよくないためホテルの料金が少し安めである。ラスベガス市内での観光をあまり重視しない場合であればおすすめ。ホテル周辺にはコンビニやファミリーレストランが多少、ホテルの2階にはファストフードやレストランが充実している。ホテルのゲストはタワーへの無料入場がうれしい。室内はかなり清潔。無料のWIFI、ドライヤー、エアコン、バスタブ、セーフティーボックスがある。冷蔵庫、スリッパはない。

ホテルの入口はすべてカジノエリアから始まる

ストラトスフィアホテル
ラスベガスのホテルはすべて入り口にカジノがあるようで、まずはカジノの誘惑をかわしホテルの受付にたどり着かなければならない。
これは後から知ったことだが、ラスベガスはお客に長く居させるために様々な工夫を凝らしている。気持ちを高ぶらせるようなライティングや絨毯、時間を忘れさせるために時計はおかない、気を大きくさせるために無料でアルコールの提供をする。また休憩用のイスは一切置かない。歩き疲れたお客が座るのはスロットマシンのイスで、そこで賭けてみようかなと気になるらしい。
ようやくフロントを見つけてチェックイン。
小腹がすいてきたので、ホテル外のコンビニエンスストアでホットドックと明日のツアー中の食料と水を調達する。ホテルで食事を終えるとすでに午前3時半をまわっていた。
この日はセドナへの日帰りツアーに参加する予定だ。ツアーの出発は朝4時半。悠長に構えていたがシャワーを浴び、着替え、急いで集合場所へ向かう。
<セドナ日帰り観光>
集合時間は若干すぎていたがまだ迎えは来ていなかったようだ。胸を撫で下ろす。午前4:45位にお迎えがきて、他のホテルへお客さんをピックアップ。駐車場に移動し、14人乗りのバンに乗り換えてさらに別のホテルにお迎えに行く。バンは満員御礼。いざセドナへ。
寝られなかった分、セドナまでの移動中に睡眠をとる。移動時間は約4時間、往復とも2回ずつ休憩がある。ラスベガスの街を超えると荒野が延々と続く。
セドナに近づくにつれて赤茶けた大地と大きな岩山が目の間に見えてくる。
セドナはネイティブアメリカンの聖地であり、ネイティブアメリカンの民族にはこの地に立つだけで先祖からエネルギーや波動を受け取れる場所(Vortex ボルテックス)と考えていた。セドナのこの特殊な地形は川の流れによるものや地震によるものではなく、地殻変動による隆起が原因でこのような不思議な光景をもつ場所になったそうだ。つまりネイティブアメリカンのいう大地のパワーが渦巻く場所(Vortex ボルテックス)であることは科学的にもあながち間違いではないのだ。
もともとは小さな町であったが、1970年代には自然回帰を求める新しいライフスタイルが提唱され、多くの人々がボルテックスを求め、このセドナを訪れるようになった。その後数多くのアーティストやスピリチュアルな人々がボルテックスを求め移住してきたそうだ。日本でも2000年代からの占いブームによってオーラの集う場所としてテレビに取り上げられ注目された。占いブームが落ち着いた今も日本からの訪問客は多いようだ。
まず降りたのは呼び鈴の形に似ていることからベルロックと称される岩石とその隣にある裁判所の形に似ていることからコートハウスビュートと呼ばれる岩山のビューストップへ。

裁判所の形に似ている コートハウスビュート

4大ボルテックスの一つ ベルロック
その後、これもベルロックと同じく4大ボルテックスの一つ、カセドラルロックのビューポイントへ。ベルロックは男性性のボルテックスを持つとされる一方このカセドラルロックは女性性のボルテックスが強い岩石だと言われている。

女性性のボルテックスが強い カセドラルロック

雄大な景色の連続 セドナ
3番目のビュースポットは、赤い岩壁に囲まれたホーリークロス教会。1955年に建てられたカソリックの教会である。この教会からの展望も素晴らしい。子供を抱くマリア像のような形の岩石が見つかったことが、この像付近に教会を設立するきっかけとなったそうだ。なお鷲の頭に見える岩石や、世界で最も高価な住宅と言われるセドナの中心部にある10億円相当の豪邸もここからじっくり眺めることもできる。

赤い岩壁に囲まれたホーリークロス教会

10億円の豪邸とカセドラルロック

カセドラルロックの眺望
最後のビュースポットは4大ボルテックスの一つに数えられる、エアポートメサからの景色。ここからはディズニーランドにあるアトラクションのアイデアの元になったといわれるビックサンダー、さらにその形が似ていることからコーヒーポットロックと呼ばれる岩石の雄大な眺望を楽しむことができる。個人的にはビックサンダーの地層がグラデーションを描くように美しくはっきりと見えるためエアポートメサからの景色が私は中でも気に入った。

エアポートメサからビックサンダーの眺め これも4大ボルテックスの一つ

すぐ近くにはアメリカの国旗が誇らしげにはためいていた
エアポートメサを後にし、アップタウンにて昼食のため、1時間ほど自由行動。
我々はフードコートにてタコスとフィッシュ&チップスを注文。展望がよいテラス席近くの場所で贅沢なランチタイム。こうして雄大な景色を見ながら食事をしていると、日帰りでセドナ観光をしていることが大変もったいないことのように思えた。天気は申し分ないほどの青空であるが、これが夕方オレンジ色に染まる時間帯、そして夜中星空が輝きだす時間帯、さらに早朝の黄金色の朝日を浴びた時のセドナの表情を私は見ることができないのである。もしこれからセドナを観光しようとしている方がいらっしゃれば時間の許す限り、1泊以上の滞在をおすすめしたい。

セドナの街 アップタウン

セドナを巡回するトロリー

ランチしながらこの景色・・・このまま石になりたい
ネバダ時間で14時ごろ、セドナを後にしてラスベガスへ向かう。途中、アメリカ文化の発祥の地とよばれるルート66の街セリグマンを経由した。ルート66は幾多の小説や映画の舞台であり、ファストフードやモーテルなどの文化はこのルート66から生まれたと言われている。またディズニー映画のカーズのモデルとなった街はこのセリグマンとのことで、街にはカーズのキャラクターを模したような車が並べられていた。

目が入れられたのは映画化される前らしい
ラスベガス到着は午後6時半ごろ。私たちはストラトスフィアホテルではなく、ラスベガスの中心地であるフォーコーナーにて降車させてもらう。
フォーコーナーはラスベガスでもっとも歴史あるホテル、フラミンゴや噴水ショーで有名なベラッジオのある十字路のことである。
まずはラスベガス観光の定番あるベラッジオの噴水ショーへ。噴水ショーはホテルの前にて無料で観られるとあって、多くの人で賑わっている。私は前の方に陣取って噴水ショーを満喫した。
ベラッジオから歩いて向かったのはホテル、ミラージュ。ミラージュもベラッジオと同じく、ホテル前にて無料の噴水ショーを行っている。ただし同じ噴水のショーであっても、ミラージュの方がベラッジオよりも趣向を凝らしており、ミラージュは火山の噴火をモチーフにしている。水と炎を使い火山の噴火を表現しており、その演出が見事だ。私はミラージュのショーの方が面白いと感じた。実際、観客の数もミラージュの方が多いように見受けられた。

ベラッジオの噴水ショー

豪華絢爛過ぎるシーザースパレス
ベラッジオから反対車線に渡り向かったのはイタリアのベネチアをテーマにした巨大なホテル、ベネチアン。ベネチアンではカジノにチャレンジした。といっても無料でもらえるカクテルを目当てなので、1セントのスロットマシンでちびちびかけてなんとかカクテルを配るお姉さんに来てもらおうとスロットマシンをプレイしているが一向に現れない。無料のアルコールは頻繁に配るものではないらしいので、アルコールが目当てであればカジノに金をつぎ込むより売店で購入する方が安上がりかもしれない。

カジノをしているふり 無料のお酒を待つ

ヴェネチアンホテルの天井
ベネチアンからストリップを循環するバスに乗り、ストラトスフィアホテルへ。
コンビニで昨日も購入したサークルKのホットドック(お気に入り)で夕食。その後、ストラトスフィアホテルのゲストであれば無料で入場できるというストラトスフィアタワーへ。
実はあまり期待していなかったのだが、なかなかこのストラトスフィアタワーの眺望は面白かった。ラスベガスはこのタワーよりも高い建物がないので周辺一面を見渡せる。また山もないため、平坦でどこまでも続くような夜景が満喫できるのだ。時間帯のせいか子供達も少なく、照明は暗めでお酒を出すようなバーもあり、ロマンティックでもあった。もしカップルやご夫婦でラスベガスへ訪れる機会があればタワーに行かれることをおすすめしたい。

ラスベガス名物インスタントウェディング
ホテルへ戻り、明日の出発のため荷物整理に取り掛かる。
明日も朝4時半集合なのだ。。。。。
12月29日
この日はグランドサークルの1泊2日ツアーに参加する。アンテロープキャニオン、ホースシューベンド、モニュメントバレー、グランドキャニオンを観光する盛りだくさんの内容である。
ストラトスフィアタワーの展望台を観光して、お風呂に浸かって、歯を磨いていたりしている間にいつの間にか午前1時を回っている。
1時から2時まで仮眠し、セドナで撮影した写真を整理し、荷物の整理をして朝の4時半の集合時間までの時間を過ごした。
朝4時にホテルのチェックアウトを終え、荷物をホテル入り口のベルデスクに預ける。明後日まで預かって欲しいというとベルデスクのスタッフは慣れて感じで「グランドキャニオンのツアーに参加するんだね」というふうに気前よく預かってくれた。ガイドブックに荷物を預ける際は荷物1つ1日につきチップを渡すようにと記載があったので5$渡した。
アメリカに旅行していると小銭(1$、5$、10$札)がすぐになくなっていく。チップはもちろん、バス料金などはお釣りがでないことが多いので、細かなお金がないと損をすることも。日本で予め用意しておくのがベストだが滞在先がラスベガスであれば心配は無用。手数料無料の両替機がカジノにあるのだ。我々はここぞとばかりに小額紙幣を今後の旅行のためにいくつもつくり、財布をぱんぱんにしておいた。

カジノ内にある超便利な両替機
<グランドサークル1泊2日ツアー>
4時半の集合時間のはずだが4時50分の段階でまだ来ない。現地の緊急連絡先へと連絡するとどうやら集合時間を間違えて伝えられたみたいで正確には5時15分とのことだった。チェックアウトしてしまったので仕方なくそのまま待つ。
5時15分ほぼちょうどにお迎えがきて、出発。
今日のバンも昨日と同じく満員御礼。やはり年末なだけに多くの人が休みを利用してツアーに参加しているようだ。
我々がまず向かったのはアンテロープキャニオン。途中、ユタ州のハリケーンという街で途中休憩を挟んで約4時間半のドライブ。到着したのは11時頃。
ここでラスベガス滞在中の時差に関して注意をしたい。
昨日のセドナの場合もそうだが、ラスベガスのあるネバダ州とグランドキャニオンなどがあるアリゾナ州はもともと1時間の時差があり、アリゾナ州のほうが1時間進んでいる。またアリゾナ州はサマータイムを導入していないため、3月中旬から11月初旬までは時差がなくなる。アリゾナ州のフェニックス空港などの飛行機を利用する場合やツアーの集合時間は要注意。しかしややこしいことにナバホ族居住地はサマータイムを導入している。とにかくアリゾナ州は時間に関してはややこしいといいことは頭に入れておいておしい。
<アンテロープキャニオン>
アリゾナ州ナバホ居住地のスロット・キャニオン。スロット・キャニオンとは気の遠くなるような長い時間、雨水と砂丘が積み重なり固まってできた砂岩の亀裂に雨水が鉄砲水となり、岩を削ってできた峡谷のこと。美しくしなやかな曲線が織り成す空間とそこにわずかな隙間から差し込む光が幻想的な景観をつくりだす。
アンテロープキャニオンにはアッパーとロウワーの2箇所あり、アッパーは全長150mの短めのコース、よく絶景の写真集などで紹介されるビーム(空から光が差し空間を明るく照らす現象)はアッパーでよく見られる現象である。そのため写真を撮ることが目的であればアッパーをおすすめするが、頻繁にみられるのは太陽が真上に上がる春から秋にかけての正午前後のみだ。ロウワーは全長400mにも及ぶ長さであり、アッパーと比べて深く狭い。距離が長い分、様々なアンテロープキャニオンの表情楽しめるのと時間帯と季節にさほど左右されないのがメリットだ。
この時期のアッパーではビーム現象はみられないとのことだったので、我々はロウワーを観光する。ナバホのガイドが道案内をしてくれる。狭い中階段を登ったり下ったりするのでしっかりした靴や汚れてもいいような動きやすい服装を選びたい。またカメラもできるだけ広角ほうがいいだろう。幻想的な景観のアンテロープキャニオンを間近にしてみると、まるで絹がそのまま固まったようなに刻んだようなやわらかな線に気付くはず。そして差し込む光の加減により、砂岩は極端にその表情を変える。自然がつくりだす景観というのはここまで繊細なものなのかと驚嘆した。
最後にナバホ族のガイドが、アンテロープキャニオンが形成された変遷を実演してくれて、約1時間におよぶ観光は終了。
その後、中華料理の昼食を挟み車で約10分、到着したのはホースシューベンド。

アンテロープキャニオンのそばの火力発電所 あまりの煙の大きさに事故だとおもった

ロウワーアンテロープに入場

光の加減で様々な表情を見せるロウワーアンテロープキャニオン

女性の頭にも見える

光が洞窟内を幻想的に照らす

まるでシルクを押しあてたような美しい流線

ナバホ族のガイドがアンテロープキャニオンの成り立ちを説明
<ホースシューベンド>
グランドキャニオン上流にあるコロラド川がまるで馬蹄のように曲がった地形のためこの名前がついた。コロラド川が巨大な岩山を侵食し、川の内側・外側ともほぼ垂直に切り立った断崖絶壁の絶景が形成されている。緑のコロラド川と赤茶けた大地のコントラストの美しさに圧倒されることだろう。足を踏みはずそうなら真っ逆さまに転落しかねない危険な場所であるので、よほどの怖いもの知らずの人でない限り崖には近づかないほうが賢明である。

腰が引けているし目がいっちゃっています

滑り落ちて死人がでているというのに無謀な人
車を駐車場にとめ約1km、砂の道を歩くとホースシューベンドの姿が見えてきた。
広がる絶景、崖の近くまでいくと腰が引けてしまう。
期待以上に感動したという意味ではこの旅行のナンバーワンといってもいいかもしれない。写真では遠近感がつかみづらく、スケールに気付かなかったが、実物を見るとその光景には絶句してしまう。
ホースシューベンドを最後にこの日の観光は終了。本当はモニュメントバレーの観光をこの日に行う予定だったがこの時期は17時頃には暗くなってしまうのでホースシューベンドから約2時間、モニュメントバレー近くのナバホ族の街・カイエンタにて宿泊。
<ハンプトン・イン>
ナバホ族の街・カイエンタにあるヒルトン系列のホテル。ホテルの質としては3.5星位だが、さすがヒルトンのマネジメントだけあってサービスが充実している。無料の水やコーヒー、お茶にお湯、さらには果物のサービスまであった。室内には無料のWIFIのほか、エアコン、バスタブ、ドライヤーあり。セーフティーボックスやスリッパはない。ホテルにはレストランも併設している。周辺にはマクドナルドやバーガーキングくらいしかないので経済的に夕食を済ませたい場合は途中の売店であらかじめ購入のこと。
明日のモニュメントバレーの日の出に備えて早めの就寝。
12月30日
朝5時半に起床し、出発の準備。
朝日に照らされるモニュメントバレーを観光するためである。
7時半に朝日が昇り始めるためカイエンタのホテルの出発は朝6時45分。朝6時から朝食がスタートするため6時ちょうどくらいにレストランへ。朝食を頬張り、部屋に戻って歯を磨いてチェックアウトのため荷物を持ってフロントへ。他の参加者の方も準備万端予定時間通りに出発した。
カイエンタから約30分のドライブでモニュメントバレーに到着。だんだんと空は白けてきた。
<モニュメントバレー>
アメリカを、いや地球上のあらゆる自然現象を代表する美しき岩の彫刻、モニュメントバレー。澄み渡るブルーの空と赤茶けた大地とそそり立つ巨大な岩石、そこはまるで西部開拓時代。そのあまりに印象的な風景は数多くの映画、CMのロケ地として使われた。あたかも記念碑が並んでいるようなこの摩訶不思議な地形が生まれたのは3千年前にも遡る。ロッキー山脈の造山活動により隆起した2億7千万年前の地層が風化・侵食されたという。ナバホ族の聖地であり、現在もナバホ人が居住し、公園内を管理している。そのため一部エリアはナバホ人が運営するツアーでのみしか立ち入ることができない。
モニュメントバレーの駐車場に到着した我々はまず、展望台にて朝日を待つ。
展望台にはモニュメントバレーに立つ唯一のホテル、ビューホテルがある。ただし料金はモニュメントバレー近郊のホテルに比べるとかなり高いらしく、一部のツアーを除き、私達が泊まったカイエンタのホテルなどを利用することが多いそうだ。カイエンタのホテルでもモニュメントバレーまで近いため朝日は見ることはできるが、夕焼けや夜のモニュメントバレーは見られないのでどうしてもその時間のモニュメントバレーを見たいのであればこのホテルに泊まるしかない。
暗闇の中から黄金色の輝きを放ちながら昇る太陽を見ると、なぜか心身ともエネルギーに溢れるように感じるから不思議だ。心身がフレッシュに感じ、爽やかな気分になる。日本で日常生活をしていると日の出を見ることはない。すでに太陽は昇っていて、私にとって太陽の光はせわしない1日の始まりを意味し、時に疎ましくさえある。当然なことのように感じていたが、朝日が昇り夜だった世界に光を照らし出してくれることはなんと幸福なことだろう。

モニュメントバレーにて朝日を待つ

徐々に赤く染まっていく

モニュメントバレーから昇る朝日
朝日が昇り、モニュメントバレーが燃えるような赤に変わりゆくころ、我々はナバホ族のドライバーが案内するバレードライブに出発した。バレードライブとは文字どおり広漠たる荒野をビュート(残丘)の合間を縫って4WDでドライブするというもの。バレードライブでは高さ300m以上もあるというビュートの近くへ寄ってくれるため、その巨大さが身をもって実感できる。また展望台からでは見えないビュートが数多く存在し、モニュメントバレーが一枚の写真では収まることのない壮大なスケールをもつ場所であることがわかるはずだ。
まず降り立ったのがジョン・フォード・ポイント。西部劇映画の巨匠、ジョン・フォード監督が好んで映画に使ったという場所。3人の修道女が祈りを捧げているような姿に例えられるビュートなどを見ることができる。


左側の3本の石柱がスリーシスターズ

メリックビュート
2番目訪れたのがトーテムポールポイント。まるでトーテムポールのような長細い石柱が並んでいる様子から名がつけられた。高いもので150mの高さがある。またトーテムポールの反対側にはまるで角砂糖を落っことしたようなキューブと呼ばれる岩石がある。微妙なバランスで立っているため、いつ崩れてもおかしくはなさそうである。

トーテムポール

キューブ
3番目に立ち寄ったのがアーティストポイント。ここからの景色全てがアートに見えることから名付けられた。
最後にジャンプして写真をとるとダイナミックにとれるというポイントへ連れて行ってもらいガイドにそれぞれ撮影してもらった。あらゆる角度からビュートを堪能した我々は大満足。ナバホ族のドライバーにチップ(1人3$)を渡す。
モニュメントバレーを後にして向かうのはグランドキャニオン。途中キャメロンという街にて昼食のためナバホ族の郷土料理のレストランへ。
ガイドさんがオススメしてくれた、ナバホ族スタイルのタコスとステーキを2人でシェアした。ナバホ族の主食は、外はカリカリ中はモチモチとした揚げパン。揚げパンの上にサルサや牛肉をのせた料理が私達のテーブルにサーブされる。かなりボリュームがあるのと揚げパンが多少胃に重いので完食する人はあまり多くはないそうだが大変美味しい。なおナバホ族移住地では酒は販売されておらず、このレストランも例外ではない。
レストランを後にして、グランドキャニオンへ向かう。キャメロンからは車で30分ほどでサウスリムの南ゲートに到着。
<グランドキャニオン>
世界で最も有名な大渓谷、グランドキャニオン。その絶景はなんと東西にわたり446Km、東京から琵琶湖までの距離に相当する長さ。広大な大地が7000万年前の地殻変動によって隆起し、4000万年前から侵食・風化を繰り返していると言われている。最深部の地層は20億年前の地層と言われており地質学的に貴重なものである。ランドキャニオン国立公園はコロラド川を隔てて北側のノースリムと南側のサウスリムに分けられる。ノースリムの方が標高が高く積雪のシーズンには閉鎖されてしまう。対してサウスリムはホテルや道路、展望などが整備され、年中オープンしているため一般的なツアーではサウスリムを訪れる。
我々はサウスリムの東口から入場。
まずストップしたのがリーパンポイント(LIPAN POINT)。リーパンポイントは峡谷の幅がもっとも狭い場所(それでも16km)のため谷の奥底まで見渡せる絶景ポイントと言われている。ホースシューベンドでも感じたことだが、写真で見るよりもずっと感動した。写真で見るとコロラド川は3mほどの広さしかないように見えるが実は60mの大河であるらしい。

グランドキャニオン リーパンポイント

見ているだけで鳥肌がたってくる絶景
車に乗り込みリーパンポイントから20分ほど。次に訪れたのがヤバパイポイント。ガイドが一押しするもっとも恐怖を感じる絶景ポイントである。一枚の岩が崖に突き出ている箇所がある。まるで宙に浮いているような絶景の写真を撮影することができるが、希望者は少ない。

見ているとこっちもハラハラしてしまうヤバパイポイント
最後に立ち寄ったのがサウスリムビレッジ。サウスリムビレッジには売店、ホテル、展望台、さらにトレイルなど旅行者の起点になる場所だ。展望もさることながらグランドキャニオンにまつわるグッズ販売店や110年前に創業したEL TOVAR HOTELに訪れるのもの面白い。特にEL TOVARは西部開拓時代の瀟酒な邸宅風でありタイムスリップしかたのような雰囲気に浸ることができる。

ブライトエンジェルポイント


西部開拓時代の瀟酒な邸宅ホテル EL TOVAR
長いようで短かった1泊2日のツアーはこれにて終了。
セドナの時にも立ち寄ったルート66の街・セリグマンで休憩し、ラスベガスへ向かった。

ジョン・ラセターのサイン
ホテル到着は午後7時ごろ。
預けておいたスーツケースなどを引き取り、ストラトスフィアホテルのタクシー乗り場から空港へ。ホテルから空港へは約25$。チップ込みで30$を支払った。
搭乗するのはLCCのスピリット航空。
スピリット航空では預け荷物はもちろん、貴重品以外の手荷物も有料。カウンターで対面でのチェックインも有料という徹底ぶり。機内でも「スピリットの機内でタダなのは空気だけ」という冗談にも聞こえないアナウンスで機内は笑いの渦へ。
空港内のウェンディーズにて夕食を食べた後、夜行便でワシントンのボルチモア空港へ向かう。
12月31日
朝7時にワシントンDC近くの空港、ボルチモアに到着。同じアメリカだがラスベガスのあるネバダ州とワシントンDCでは3時間の時差があるので、7時といえども体内時計は午前4時の真夜中である。
ボルチモア空港からは無料のシャトルバスで空港駅へ。
空港駅からワシントン中心のユニオン駅へは2種類の列車がある。
アムトラックとマークである。アムトラックであれば15$、マークであれば7$。所要時間も乗り場も同じの列車で、こんなに料金が違うのに普通マークを選ぶと思うのだがどうなのだろう。どういうシチュエーションでアムトラックを選ぶのかが知りたい。
列車に乗り込み約40分、ユニオン駅に到着。
スタイリッシュなショッピングモールのようなユニオン駅を抜け、この日のホテル、ハンプトンインへは歩いて移動する。
<ハンプトン・イン>
グランドサークル1泊2日ツアーでも使ったハンプトン・イン。ユニオン駅からは徒歩20分程度。ここワシントンでも質・サービス共に申し分なかった。コーヒー、お茶、お湯は無料。室内ではもちろんWIFI無料で冷蔵庫、バスタブ、ドライヤー、レンジ、セーフティーボックスも完備。近くにコンビニ的なものはないが、スーパーマーケットのセーフウェイが徒歩5分にある。スミソニアン博物館のあるモール地区までは徒歩15分ほど。
まだ朝の9時とあってチェックインはできないので、荷物だけ置かせてもらい。ワシントンDCの観光へでかける。
<ワシントンDC>
アメリカの首都、ワシントンDC。アメリカ独立戦争後、発足した新連邦政府の首都をどこに決定するかは大きな問題であった。初代大統領ワシントンの就任式は、名実ともに政治・経済の中心地であったニューヨークにておいて行われたが、独立戦争において多額の負債を抱えたニューヨーク州をはじめとした北部の都市は困窮する。独立戦争のために抱えた負債を新政府が肩代わりすることになったが、それに反対したのが、ヴァージニア州など負債のない南部。それまでの歴史と政治の中心であった北部、経済的な余裕があり首都を南寄りに置きたい思惑のある南部。妥協案としてメリーランド州とヴァージニア州に挟まれたポトマック川湖畔にコロンビア特別区ワシントンを設置したのだった。恒久的な首都の役割を果たすため大統領官邸、国会議事堂、最高裁判所などの政府機関をはじめ機能的に配置した都市として計画的に進められ、実際首都として起動したのは首都に制定されてから8年後のことであった。8年越しの都市建設の結果、ワシントンDCは超大国アメリカに相応しい自由で開放的な雰囲気をもった特別な場所になることに成功したのはご存知のとおりである。
ワシントンDCは政治の中心の都市であるとともに、地球と人類の遺産を網羅する世界最大の博物館群を有する都市でもある。その多くはイギリス出身科学者・スミソンが遺産を基金として造られたため、「スミソニアン博物館」と一括りにされる。ワシントンDCの国立公園ナショナルモールの通り沿いには国立航空宇宙博物館、国立アメリカ歴史博物館、国立自然史博物館、ナショナルギャラリーを始めてとして、国立アフリカ美術館、国立アメリカ・インディアン博物館、国立公文書館など。変わったところでは肖像画美術館、郵便博物館、ホロコースト記念博物館、スパイ博物館まである。しかも素晴らしいことにそのほとんどの博物館・美術館の入場は無料である。これはアメリカ政府の財源と寄付・寄贈、出版物・ミュージアムショップからの利益によって賄われているためである。
ワシントンDCはホワイトハウスや国会議事堂など政府機関、さらにキング牧師の演説のあったリンカーン記念堂などの歴史的な場所、および世界でもっとも大規模で多岐に渡る博物館・美術館群をもつ、アメリカ史の観光という点では最も重要な都市と言っても過言ではない。
ホテルをでて私たちがまず向かったのはホワイトハウス。意外に小さくてびっくりした。近くのアイゼンハワー行政府ビルや財務省の建物の方が重厚感があり立派に見えるのは、ホワイトハウスが邸宅だからだろうか。おそらくクリスマス休暇でオバマ大統領はハワイにいると思うので、一緒に年を越せないのは残念だ。

FBI本部

意外に小さかったホワイトハウス
次に向かったのは国会議事堂。ホワイトハウスではツアーは現在行っていないが、国会議事堂は無料のツアーを行なっており、WEBで事前申請が可能だ。国会議事堂の内部に入場するにはツアーに参加しなければならない。我々は12時に予約をしていたので予約時間の30分前に到着するように国会議事堂正面裏手のビジターセンターへ向かう。ビジターセンター入り口で荷物検査。食べ物と液体は一切中に持ち込みができないので注意しよう(カメラはOK)。その後、受付でツアー参加者の証であるシールを受け取り、見えるように服の上から貼り付ける。まず国会議事堂についてのオリエンテーションのビデオ(10分ほど)を見せられて、15人ほどのグループに分けられ、ヘッドフォンを渡される。あまりに参加人数の多いツアーなのでガイドの説明が皆に聞こえるように配慮されているのだ。ツアーは40分ほど、もちろん英語のみ。彫刻の広間や議事堂内の絵画の説明があるだけで実際の議場などはツアーに含まれなかったので多少残念ではあった。また議事堂のドーム部分は修復中であったためワシントンDCの中でも最もシンボリックな景観を拝めなかったのも心残りではある。なお改築終了は2016年中を予定しているとのこと。

国会議事堂内部見学ツアーWEBで予約可能 無料です。
国会議事堂を後にし、向かったのは国立航空宇宙博物館。以前ワシントンDCに滞在したことのある妻のオススメの博物館の一つ。1903年、人類初の動力飛行に成功したライト兄弟のフライヤーから宇宙船や日本の零戦まで、航空機に関しての歴史と軌跡を解説・展示している。まず飛行機やスペースシャトルの一部が実物大で展示されているのに圧倒される。さらにミサイル、月の石、スペースシャトル内部の展示などの貴重かつ膨大なコレクションに驚かされる。まるでテーマパークに来たかのようにワクワクできる博物館である。

国立航空宇宙博物館

資料的な価値のある本物の飛行機が所狭しと並ぶ
その後、ナショナルギャラリーに入場。アメリカのみならずイタリア美術、13〜20世紀のヨーロッパ絵画のコレクションをもつ世界最大級の美術館。主な収蔵品はレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、エル・グレコ、ルーベンスにレンブラント、フェルメールなど誰もが知る有名な画家の作品が収められている。

膨大な作品集をもつナショナルギャラリー
夜行便で今朝ワシントンに到着した上に、ホテルで休むことなくそのまま観光にきた我々はこの膨大な作品の前に疲れてしまい、午後4時近くになってホテルにチェックインできるだろうということで、ナショナルギャラリーを早々に立ち去りホテルで休憩をすることにした。入場無料だからできるわざである。
ホテルで休憩した後、近くのスーパーマーケット・セーフウェイで買い出し。
またこの日は大晦日なので、ワシントンDCの中で賑やかな場所に行こうということで、もっとも飲食店多いエリア、デュポンサークル周辺へ歩いて向かう
時刻は夜8時過ぎ、しかしワシントンDCの街中は大晦日であることを全く思わせないような静寂ぶり。大騒ぎしているのはニューヨークだけなのだろうか。
一部のホテルでパーティーをしているようだが、不特定多数の人々が集まりカウントダウンをするような場所はなく、いそいそとホテルに戻りスーパーで買ったお惣菜をつつきながら、ニューヨークでのカウントダウン中継する歌番組を見てしっぽり新年を迎えた。

大みそかにも関わらず繁華街のデュポンサークルも静か
1月1日
アメリカの元旦。
日本みたいな正月番組はないようで、正月らしい音楽も街中を騒ぎ立てない。一部のお店はお休みをとるお店もあるが博物館や美術館、レストランのほとんどは元旦も営業。日本みたいにお祭り騒ぎやイベントをすることも都市柄なのかあまりなさそうだ。これはこれで落ち着いていていいと思う。日本はクリスマスも正月も何事も経済的な面が優先されすぎる。
遅めの朝食を食べて、ホテルを出る。
ホテル近くのバス停でバスに乗り(1.75$)まず向かったのはリンカーン記念館。歴代アメリカ大統領でもっとも偉大な大統領と言われるほど未だ人気の高いそうだ。ギリシャ神殿風の建物の奥には椅子に腰掛けた巨大なリンカーン像。大理石で作られたこの像の高さは5.8m。精巧に作られた像の目線は、国会議事堂とその先を見つめているようだ。壁にはゲティスバーグでの有名な演説が刻み込まれている。なおリンカーン記念堂は様々な演説に利用されており1963年のマーティン・ルーサー・キングの演説もここで行われた。

リンカーン記念館近くにある国立科学アカデミー アインシュタイン像

精巧で巨大なリンカーン像

ワシントン記念塔とカモ
リンカーン記念館を後にして入場したのが、国立アメリカ歴史博物館。アメリカの歩んだ歴史をゆかりの品を紹介しつつテーマごとに展示している博物館。個人的にはアメリカのイノベーションと題した展示物が面白かった。ファストフードの海外展開とそのローカライズに初めて成功したマクドナルドの日本の看板。コンピューターに初めて採用されたマウス。焼き菓子からヒントを得たというワッフルソールのナイキ初期のスニーカー。世界で初めて開発されたというGM社の電気自動車。最近のものだとiPodやiPhoneの初期のモデルも展示されていた。

国立アメリカ歴史博物館 iPodにウォークマンも
その後、私の妻一押しの国立自然博物館へ。2009年の映画「ナイトミュージアム2」の舞台にもなった。スミソニアン協会が所有する資料の90%以上のコレクションをもつという博物館。先カンブリア時代の化石に始まり鉱物・宝石の展示、さらには恐竜の骨から鳥や魚、動物の剥製、生きている昆虫や蝶などの標本、さらにはミイラにアメリカや他国の貨幣、IMAXでの映像上映など挙げだすときりがない。私が特に気に入ったのはモアイ像。イースター島にいった妻が言うにはイースター島でみるよりもモアイ像に近づけるそうだ。国立自然博物館内のカフェテリアにて昼食。

イースター島よりも近い距離で見られるモアイ像

国立自然博物館には巨大動物のはく製もおおい

持つものは不幸になるという45カラットのホープダイアモンド
鑑賞を続けるのにも疲れてきたのでホテルに戻ろうということで、最後にもう一つホテル近くの国立肖像画美術館へ向かう。途中、面白そうな建物があったので興味本位で入場するとリンカーン博物館とも言える、「ピーターセンハウス」であった。ピーターセンハウスとはフォード劇場にてリンカーンが狙撃されたあと、瀕死のリンカーンが運び込まれた劇場向かいの民宿である。リンカーンの生い立ちや功績と暗殺後の狙撃犯も含めての事件も含めて解説されている。いかにアメリカ人とってリンカーンが尊敬されているかがわかる博物館だ。入場も無料である。
そして本来の目的地である国立肖像画美術館へ。肖像画をメインで収集しているちょっと変わった美術館。年代ごとの政治・芸能・文化の著名人の肖像画、さらにはスポーツ選手の特集など様々な肖像画が展示されている。日本でも有名な人はもちろんあまり知られていない人まで様々だ。なお現代芸術などを展示するスミソニアン・アメリカ美術館も併設されている。

国立肖像画美術館


現代芸術もある
ようやくホテルに到着。1日でミュージアムを4件もまわってきた。日本ではなかなかできない。入場が無料であると、入場券を購入するのに並ばなくてよいのが何より楽だった。少し飽きたら気軽に他へ移動できるのも気に入った。こんなに大規模な博物館・美術館を維持しながらも入場を無料にするというアメリカの心意気に感動した私だった。
1月2日
朝6時半に起床して出発の準備と朝食。
朝8時に出発するニューヨーク行きのバスに乗るためだ。
バスはワシントンDCのチャイナタウンのエリアから出発する。7時40分くらいにバス乗り場に到着。すでにバス乗り場には列ができていた。まずバスの待合室の中のカウンターでチェックインを行ってからバスに乗車。バスに乗る人々の人種は多種多様であった。中国人、インド人、アフリカ系など
ワシントンDCを8時に出発してニューヨークに到着したのは12:30。途中1回、サービスエリアにて休憩があった。
私は2回目、妻は3回目のニューヨークである。
ニューヨークのマンハッタン、イーストビレッジの辺りで乗客は降ろされる。そこから我々は地下鉄駅に向かいニューヨークの宿をとったクイーンズに向かう。
クイーンズはマンハッタン島から見て東側の地区だ。
地下鉄はシングルライド(1回乗車券)で3$。これまでの都市と比べると交通公共機関の移動費は高めである。最寄りの駅でおりて、ホテルへ向かう。
<カントリー・イン&スイート>
クイーンズ地区にある3つ星ホテル。ホテルから地下鉄までは徒歩4分程度だが駅からホテルまではお店が少ないので夜中の一人歩きは不安を感じる方もいるかもしれない。ホテル隣にはガソリンスタンドがあり、スーパーが併設されているのでちょっとした買い物には便利。室内は清潔で特に古さは感じさせない。冷蔵庫、エアコン、ドライヤー、レンジ、バスタブあり。セーフティーボックスはない。無料のWIFIはあるにはあるがホテルロビーのエリアしか電波は拾えない。

クイーンズのカラフルな街並み
ホテルチェックイン後、ワシントンで買っておいたカップラーメンで昼食。
そしてホテルをでてニューヨークの観光に出発。
<ブルックリン>
我々が向かったのはウィリアムズバーグ。前回、ニューヨークに訪れた時はマンハッタンに宿をとったため、ブルックリンに行くこともなかったが最近ブルックリンの話題を耳にすることが多くなってきたと感じ、マンハッタンよりもまずブルックリンに訪れたかった
ブルックリン区のウィリアムズバーグは近年注目が集まるブルックリンの中でも流行に敏感なエリア。年々高まるマンハッタンの地価の高騰を受け、イーストビレッジに住んでいた若いデザイナーや料理家がこのウィリアムズバーグに移り住んだと言われている。センスはあるけれども資金的にマンハッタンに店を出すのは難しい、そんな若いエネルギー溢れる挑戦的なニューヨーカー達がこのエリアにこぞって店をだし、今やアパレルブランドのみならずカフェやレストランの激戦区となっている。

ブルックリン ウィリアムズバーグのレストラン
ウィリアムズバーグに来たなら避けては通れないのがブルックリンブームの火付け役の一つであるクラフトビール工場「ブルックリン・ブリュワリー」。せっかくニューヨークに来たなら出来立てのローカルビールが飲みたい!とやってきた我々を待ち受けていたのは長蛇の列。ここまで来て引き下がれないと思いつつ寒空の中40分近く待つ羽目に。中に入りようやく生ビールをいただく(1杯5$)。この工場でしか飲めないというディフェンダーという種類だ。フルーティで口当たりは軽く、後味はほんのりビターなコクが残るという深みのある味わい。ブルックリン地区はドイツ移民が多く住んでいた地域であるため、芳醇で味わい深いビールが生み出されたと言われている。長時間ビールのために寒い中待っただけあってかなり美味く感じた。

アメリカンビールのトレンドを変えたブルックリン・ブリュワリー

ここでしか飲めないというディフェンダー
ブルックリン・ブリュワリーを後にして向かったのはビール工場の隣にある「ワイスホテル」。古い縫製工場をホテルにリノベーションしたというレンガ造りのお洒落な外観。このホテルを有名にしているのが6階のルーフトップバー。ブルックリンにはマンハッタンのような摩天楼はないため、実はニューヨークの夜景を見るのに最適なのだ。このワイスホテルの屋上から見えるイーストリバー越しマンハッタンの夜景はロマンティックと大評判。しかし我々がワイスホテルの前に到着したころにはちょうど夕食どきということで、すでにルーフトップバーに入ろうとする観光客で列をなしていた。ブルックリン・ブリュワリーで並び疲れたので、ワイスホテルはパスすることにした。残念。
そして個人的に思いれがあるのが次に向かった「ラフ・トレード」。もともとはロンドンを拠点にするレコード・CDショップ兼オルタナティブロック系のレーベルである。そのレコードショップのニューヨーク支店がここだ。特に1970年代後半から1980年代前半にかけてのこのレーベルの勢いはすごかった(もちろん後追い)。才能あるアーティストを次々と発掘し、歴史的な名盤に数えられる作品をリリースし続けた。ポップグループ、スミス、スクリッティ・ポリッティ、最近だとリバティーンズ。ラフ・トレードがリリースした企画盤もよく聞いた。店内に流れる音楽やプッシュしている音楽は私好み。今の時代も受け継がれるこのセンス、やっぱ好きだわラフ・トレード。大学時代にCDの貸し借りをした友人用にお土産のトートバッグを購入した。

有名レコードレーベルのNY支店 ラフ・トレード

ここでしか飲めないというディフェンダー
そして日本でも一部高級食材店で取り扱いのある「マスト・ブラザーズ」へ。マスト・ブラザーズはカカオとサトウキビのみを原材料として利用し、すべての工程をショコラティエ作るという「BEAN TO BAR」の徹底的なこだわりのチョコレート・ショップ。店内に入ると甘くてほろ苦いカカオの香りが漂い、チョコレート屋の概念を覆す高級ブティックのような内装とディスプレイに驚く。一枚板チョコが約10ドルという日本では考えられない価格設定にまた驚く。店内では希望すれば試食もできる。私達は板チョコを購入しなかったが代わりに大きめのチョコチップクッキーを購入(4$)。クッキーの甘しょっぱい味は最近のブルックリンのトレンドらしい。近くのデリカテッセンでコーヒーをテイクアウトし、クッキーをちびちび食べ、時折あまじょっぱい口の中へオーガニックコーヒーで流し込んだ。

BEAN TO BARの徹底的なこだわりのチョコレート・ショップ マスト・ブラザーズ
ウィリアムズバーグ橋を歩いて渡り、マンハッタンへ。
この日の夕食はイーストビレッジのKATZへ。KATZはそのあまりにボリューミーなパストラミ・サンドイッチが有名なデリカテッセン。創業は1888年の老舗で店内に入ると沢山の著名人との写真が飾られている。かつては13$程度だったパストラミサンドは、お店自身が名所と化してしまったことと周囲の再開発で地価が高騰してしまったことから今は20$ほどへ値上げ。しかし20$払ってでもそのサンドイッチ食べ応え充分。サンドイッチには巨大なピクルスがつくので女性2名であれば2人でシェアしてちょうどいいくらいであろう。パストラミはおつまみにも抜群なので是非ビールと一緒に注文して楽しんでほしい。

ウィリアムズバーグ橋のたもとにあったパブリックアート

KATZのパストラミサンド
KATZを後にしてホテルへ戻る。あまりに楽しいニューヨーク再訪。ニューヨークは奥が深い。
1月3日
ニューヨーク2日目、朝9時近くに起床し朝食後10時にホテルをでて観光へ。
<ブリックリン・ダンボ地区とマンハッタン>
まず向かったのがダンボ(DUMBO)。ダンボとはDOWN UNDER THE MANHATTAN BRIDGE OVERPASSの頭文字、つまりマンハッタンブリッジ高架下のエリアの通称である。マンハッタン橋のたもとから見えるマンハッタンの高層ビル群の美しい眺望を楽しむために川沿いの公園は多くの人々が訪れていた。かつてはマンハッタンからのアクセスが良さからこの辺りのエリアは倉庫街・工場街として発展した。しかし1970年代後半からニューヨーク近辺での製造業が衰退し始めたのを契機に変貌し始め、廃工場や古い倉庫の外観を利用したギャラリーや飲食店、インテリアショップなどが続々とオープンし今やニューヨークを代表する観光地の一つとなっている。
まずダンボ地区のコーヒーショップ、ブルックリン・ロースティング・カンパニーへ。ここは倉庫を改築したような巨大なサードウェーブコーヒーのカフェ。焙煎所を店内に備え、常に香ばしいコーヒーの香りが漂う。ここでコーヒーを購入して、歩いてマンハッタンブリッジとブルックリンブリッジのたもとに広がる大きな公園、ブルックリン・ブリッジ・パークへ。
ブルックリン・ブリッジ・パークはイーストリバー沿いに広がる開放感溢れる公園である。家族連れや観光客の憩いの場所である。ここからマンハッタンの景色を楽しみ、ブルックリン橋を歩いてマンハッタンへ向かう。

倉庫のようなコーヒーショップ、ブルックリン・ロースティング・カンパニー

ブルックリン ダンボ地区から見るブルックリンブリッジの眺望

ブルックリン・ブリッジ・パーク
ブルックリンブリッジはロウアーマンハッタンとブルックリンのダンボを繋ぐ、世界で初めて鋼鉄製のワイヤーを使った吊り橋。アメリカで最も古い吊り橋の一つで開通は1883年まで遡る。前日にウィリアムズバーグブリッジも渡ったが、ブルックリンブリッジの方が金網が少ないため景色がよく見えた。橋を渡るのであればブルックリンブリッジがオススメ。

眺望のよいブルックリンブリッジは歩いて渡るのが人気

サイクリングロードとしても人気のブルックリンブリッジ
ブルックリンブリッジを渡った後はアメリカ旅行の最後を記念してアメリカらしいところで食べようということでウルフギャングス・ステーキハウスへ。最近東京の六本木にも支店を開いたというニューヨークの有名ステーキ店である。私はリブステーキ・ケイジャン風味をオーダー。サーブされた肉はさすがアメリカだけありスケールが違う。厚切りの熟成肉のカリッとした焼き上がりとジューシーな食感。最後にふさわしい食事だった。

ウルフギャングス・ステーキハウス

トライベッカから見えたカラフルなマンション

トライベッカの街並み
豪快なランチを終えた後、向かったのがマンハッタンの南端のバッテリーパーク。ここから自由の女神像を近くで見るためのフェリーに乗船する。スタテンアイランドフェリーはスタテンアイランドとマンハッタンを往復するフェリー。本来は自由の女神像を見るためのフェリーではなく、公共交通機関のため24時間運行でなんと運賃は無料。自由の女神像が立つリバティアイランドには上陸はしないが自由の女神像やマンハッタンの夜景を気軽に楽しめるとあって観光客に人気だ。間近に見たい方はリバティアイランドに上陸するスタチュー・クルーズやヘリコプターでの遊覧飛行など楽しみ方もいろいろ。

バッテリーパークのリス

無料のスタテンアイランドフェリーからみる自由の女神

フェリーからみるマンハッタン
スタテンアイランドからマンハッタンに戻ってきた我々が向かったのが、トレーダー・ジョーズというスーパーマーケット。明日の夕方にニューヨークを発つのでお土産はこの日中に買っておきたい。トレーダー・ジョーズは前回もニューヨーク滞在の際に訪れたことのあるスーパーマーケットなのだがいつも混んでいる。それもそのはず、扱う商品はオーガニックなものばかり。しかもほぼ自社製造のプライベートブランド。お値段は他のスーパーと比べてかなり据え置きとなっている。もちろん味よい。
お土産を買い揃え、ホテルに戻る。
ホテルにてスーパーで購入したチーズとインスタント麺の夕食。
1月4日
朝8時に起床して朝食とチェックアウトの準備。
この日私は夕方の便で日本に向けて出発する。妻は仕事を辞めてきたのでもう少しアメリカの滞在を楽しんで帰国する予定だ。
チェックアウトし妻は次の宿へ荷物を置いておく間、私はタイムズスクエアへ向かう。
<タイムズスクエア>
タイムズスクエアに何かがあるわけではないのだが、ニューヨークに来たからにはやはり立ち寄りたくなる場所だ。以前ニューヨークに訪れた際は夜でとにかく寒かった。今回訪れた日も同じくらい寒い日だった。昼間にもかかわらずタイムズスクエアは渋谷のスクランブル交差点と新宿東口を合わせてもかなわないくらいのネオンと巨大ビジョンで囲まれており、この一画にいると今が昼なのか夜なのか分からなくなってくる。世界中の企業がタイムズスクエアに店や広告を出したがり、訪れる度に宣伝する企業や出店している店は変わり、ここに来る度に時が流れていることを実感する。

タイムズスクエア駅地下鉄のモザイク

タイムズスクエアは昼でもネオンがまぶしい
妻とはゼイバーズで待ち合わせ。ゼイバーズとはアッパー・ウエスト・サイド店を構える老舗のスーパーマーケットである。昨日トレーダー・ジョーズで買い物をした後トレーダーズに来たのだが営業時間が夜の7時くらいには閉めてしまうらしく、すでにやっていなかったのだ。ここのサーモンが美味しいと評判との口コミをネットで妻が見たらしく行ってみたいらしい。そう言われると食べたくなってきてしまう私ものこのこついて行くことにした。
ゼイバーズの鮮魚コーナーではサーモンの切り身をその場でさばいてくれる。
クォーターパウンドで約10$。クラッカーも買って、ホテルでコーヒーを入れたタンブラーとともにセントラルパークへ移動しピクニックランチ。
とにかく広いセントラルパーク。都会のど真ん中にこれほど巨大な公園をつくるなんてさすが自然が大好きなアメリカ人。日本だったらこんな一等地を公園にするかな?高層ビル群を作り上げるか、巨大なシッピングセンターなどの複合施設をつくりお金が集まるような場所にするだろう。
その後、妻と別れ私はJFK空港へ。無事何事もなくアメリカ旅行を終えたのだった。

(2015年12月 橋本康弘)

- 【こんな絶景初めて!上って登って昇って、】
-
エリア:
- アジア>インド>タンジャヴール
- アジア>インド>インドその他の都市
- アジア>ネパール>カトマンズ
- テーマ:ハイキング・登山 世界遺産 自然・植物
- 投稿日:2016/01/05 15:59
今回の旅先はインド・ネパールの2か国。
まず先に、ここまでインドのイメージが変わるとは思いませんでした。
というのも、インドは4年前に1度訪れたことがあり、その際には王道でデリーやアグラ、ムンバイ、ベナレス等を回り、印象深さでいったらピカイチの国でした。
ただ今回のインドは東インドのダージリンを拠点に高地サンダクプーを訪れる内容でしたので、絶景が待っていると確信していました。
ダージリンといえば、日本でも聞き慣れたダージリンティーの原産であり、世界最古の登山鉄道ダージリン=ヒマラヤ鉄道、通称トイトレインが有名ということだけは知っていましたが、全体的なイメージがつかめませんでした。
バグドグラまでデリーから国内線で移動したのに車に乗ること2時間ほどでダージリンでしたが、その間こんなとにかく登ります。ダージリンがこんなに標高の高い場所とは知りませんでした。



<トイトレイン>
1841年に開通し、今なお走り続ける世界最古の登山鉄道、ダージリン=ヒマラヤ鉄道です。
世界遺産に登録されています。通称トイトレインとも呼ばれていて、まるでおもちゃのような見かけです。ダージリンに訪れた際には必ず乗って頂きたいです。ダージリン駅から、最も標高の高い駅グーム駅までの短い区間だけでも乗れます。
ただ、蒸気機関車とディーゼル機関車が交代で走っているので、趣のある蒸気機関車に乗れるかは運次第です。私はたまたま蒸気機関車に乗ることができ、汽笛の音にとても興奮しました。

トイトレインに乗ってみて、思ったのは、箱根登山鉄道と江ノ島電鉄が混ざったような感覚でした。
ダージリンの朝と夜はとても冷えるので、防寒着はできる限りの用意はしていきました。
ダージリンで一泊した後にサンダクプーへ。
<サンダクプ->
富士山よりも高い、標高3636mの西ベンガルで最も高いサンダクプー。
ダージリンから車で1時間半ぐらいのところにあるインドとネパールの国境線があるマニバンジャンという町がサンダクプーに続く道の入り口となっており、車を旧式のランドクルーザーに乗り換えます。途中2度、ネパールの国境越えを経て、そこから約5時間かけて悪路を進み、サンダクプ-に到着。



気づいた時には雲の上にいました。
この光景が目に焼き付きます。

日が沈んでからは本当に寒く、ダージリンの比になりません、、、
また電気が通ってないので、クーラーなんてないので、衣類でどうにかしました。
ただ、そんな過酷な環境でしたが、苦労した分、感動は大きいと実感しました。

サンセットのビューポイントまでは緩やかな道を1時間程度トレッキングをしましたが、
少し物足りないような気もしました。もう一泊していれば、ファールートというトレッキングコースを3〜4時間ほどできたのですが、1泊しかできなかったので、もっと時間があればぜひやりたかったです。





トレッキングのベストシーズンは10月〜1月の空気が澄んでいる時期と3月〜5月の暖かく赤いシャクナゲが一面に咲く時期です。
もう一カ国、ヒマラヤ山脈のお膝元、ネパールに行ってきました。ネパールに関しては、不幸な事に大地震が記憶に新しいかと思います。今年(2015年)の4月に起きたばかりで、大丈夫なの?という心配な声をよく聞きますが、「大丈夫です。」とお伝えしたいです。実際に行った1人の旅行者として感じた素直な意見です。
それ以外に個人的にはタイのカオサン通りに並ぶ、バックパッカーの聖地タメル地区には以前から興味がありました。

ただ現在、深刻な問題はガソリンが輸入ストップとなっており、街中で、ガソリンスタンドに長蛇の列が並んでいます。以前にもあったようでどちらかというと地震よりもこちらが問題視されていました。
<スワヤンブナート>
街の中心地から車で10分程にある丘に建てられネパール最古の仏教寺院スワヤンブナートは、カトマンズのシンボルで世界遺産にも登録されており、観光客だけでなくローカルな人々も大勢いました。寺院の中心にある独特な目が描かれたストゥーパは有名で、目玉寺などとも呼ばれているそうです。



<バグタプル>
15〜18世紀のネワール文化ともに発展を遂げたバグタプルは、古き良き文化を凝縮したような街並みが世界遺産に登録されています。古き良き文化を凝縮したような街並みが人気で同じくスワヤンブナート同様、世界遺産にも登録されています。旧王宮や寺院が並ぶダルバール広場、トゥマディー広場、最も古い町並みが残るタチュパル広場の各広場を繋ぐ路地は、一度歩いたら忘れないほど印象的でした。




ローカルなお店が軒を連ねており、散策はとても充実しました
趣のある路地で繋がっており、散策には最適です。
<ナガルコット>
ナガルコットは特に
カトマンズから車で1時間30分で行ける見晴らし抜群でアクセスがよく、ネパールでヒマラヤが見晴らし抜群で望めるのはナガルコット。残念ながら曇ってしまい、景色はほとんど見ることができませんでした。また日帰りで行きましたが、朝日が有名だったので、1泊できなかったのも残念。

【食事】
・ダージリンティー
ダージリンティーは紅茶のシャンパンと称される程、香りが高いことで有名で、日本でも耳にしたことはあると思います。実際に有名なマカイバリ紅茶園にお邪魔させて頂きました。残念なことに秋摘み茶葉の収穫時期は終わってしまっていました。

・チベット料理のトゥクパ
日本のラーメンのような見た目で、味付けも日本人に親しみのある味でした。ダージリンではポピュラーな食べ物のひとつでしたので、割とどのお店でも食べられます。

ズーズーダウ
ズーズーダウとは、ネパールではポピュラーなヨーグルトをダウと呼び、その中でもバグタプル産のものをズーズーダウと呼ぶそうです。ヨーグルトの王様と称されるほど味は濃厚でいながら、ペロッと食べられます。

個人的に、サンダクプ-で見た山々の絶景が最も心に残る、とてもいい旅行でした。
自然はすごかったです。



<おすすめ>
□トイトレイン・・・一度は乗って頂きたい! ★★★★★
□サンダクプ-・・・今まででベストな絶景。山が神々しいです。 ★★★★★★
□スワヤンブナート・・・ネパールを訪れたらまずここへ ★★★★
□バグタプル・・・ 古都バグタプル、みどころ満載 ★★★★★
□ナガルコット・・・ ネパールで絶景ヒマラヤ山脈 ★★★★
(2015年12月 小澤駿)
まず先に、ここまでインドのイメージが変わるとは思いませんでした。
というのも、インドは4年前に1度訪れたことがあり、その際には王道でデリーやアグラ、ムンバイ、ベナレス等を回り、印象深さでいったらピカイチの国でした。
ただ今回のインドは東インドのダージリンを拠点に高地サンダクプーを訪れる内容でしたので、絶景が待っていると確信していました。
ダージリンといえば、日本でも聞き慣れたダージリンティーの原産であり、世界最古の登山鉄道ダージリン=ヒマラヤ鉄道、通称トイトレインが有名ということだけは知っていましたが、全体的なイメージがつかめませんでした。
バグドグラまでデリーから国内線で移動したのに車に乗ること2時間ほどでダージリンでしたが、その間こんなとにかく登ります。ダージリンがこんなに標高の高い場所とは知りませんでした。



<トイトレイン>
1841年に開通し、今なお走り続ける世界最古の登山鉄道、ダージリン=ヒマラヤ鉄道です。
世界遺産に登録されています。通称トイトレインとも呼ばれていて、まるでおもちゃのような見かけです。ダージリンに訪れた際には必ず乗って頂きたいです。ダージリン駅から、最も標高の高い駅グーム駅までの短い区間だけでも乗れます。
ただ、蒸気機関車とディーゼル機関車が交代で走っているので、趣のある蒸気機関車に乗れるかは運次第です。私はたまたま蒸気機関車に乗ることができ、汽笛の音にとても興奮しました。

トイトレインに乗ってみて、思ったのは、箱根登山鉄道と江ノ島電鉄が混ざったような感覚でした。
ダージリンの朝と夜はとても冷えるので、防寒着はできる限りの用意はしていきました。
ダージリンで一泊した後にサンダクプーへ。
<サンダクプ->
富士山よりも高い、標高3636mの西ベンガルで最も高いサンダクプー。
ダージリンから車で1時間半ぐらいのところにあるインドとネパールの国境線があるマニバンジャンという町がサンダクプーに続く道の入り口となっており、車を旧式のランドクルーザーに乗り換えます。途中2度、ネパールの国境越えを経て、そこから約5時間かけて悪路を進み、サンダクプ-に到着。



気づいた時には雲の上にいました。
この光景が目に焼き付きます。

日が沈んでからは本当に寒く、ダージリンの比になりません、、、
また電気が通ってないので、クーラーなんてないので、衣類でどうにかしました。
ただ、そんな過酷な環境でしたが、苦労した分、感動は大きいと実感しました。

サンセットのビューポイントまでは緩やかな道を1時間程度トレッキングをしましたが、
少し物足りないような気もしました。もう一泊していれば、ファールートというトレッキングコースを3〜4時間ほどできたのですが、1泊しかできなかったので、もっと時間があればぜひやりたかったです。





トレッキングのベストシーズンは10月〜1月の空気が澄んでいる時期と3月〜5月の暖かく赤いシャクナゲが一面に咲く時期です。
もう一カ国、ヒマラヤ山脈のお膝元、ネパールに行ってきました。ネパールに関しては、不幸な事に大地震が記憶に新しいかと思います。今年(2015年)の4月に起きたばかりで、大丈夫なの?という心配な声をよく聞きますが、「大丈夫です。」とお伝えしたいです。実際に行った1人の旅行者として感じた素直な意見です。
それ以外に個人的にはタイのカオサン通りに並ぶ、バックパッカーの聖地タメル地区には以前から興味がありました。

ただ現在、深刻な問題はガソリンが輸入ストップとなっており、街中で、ガソリンスタンドに長蛇の列が並んでいます。以前にもあったようでどちらかというと地震よりもこちらが問題視されていました。
<スワヤンブナート>
街の中心地から車で10分程にある丘に建てられネパール最古の仏教寺院スワヤンブナートは、カトマンズのシンボルで世界遺産にも登録されており、観光客だけでなくローカルな人々も大勢いました。寺院の中心にある独特な目が描かれたストゥーパは有名で、目玉寺などとも呼ばれているそうです。



<バグタプル>
15〜18世紀のネワール文化ともに発展を遂げたバグタプルは、古き良き文化を凝縮したような街並みが世界遺産に登録されています。古き良き文化を凝縮したような街並みが人気で同じくスワヤンブナート同様、世界遺産にも登録されています。旧王宮や寺院が並ぶダルバール広場、トゥマディー広場、最も古い町並みが残るタチュパル広場の各広場を繋ぐ路地は、一度歩いたら忘れないほど印象的でした。




ローカルなお店が軒を連ねており、散策はとても充実しました
趣のある路地で繋がっており、散策には最適です。
<ナガルコット>
ナガルコットは特に
カトマンズから車で1時間30分で行ける見晴らし抜群でアクセスがよく、ネパールでヒマラヤが見晴らし抜群で望めるのはナガルコット。残念ながら曇ってしまい、景色はほとんど見ることができませんでした。また日帰りで行きましたが、朝日が有名だったので、1泊できなかったのも残念。

【食事】
・ダージリンティー
ダージリンティーは紅茶のシャンパンと称される程、香りが高いことで有名で、日本でも耳にしたことはあると思います。実際に有名なマカイバリ紅茶園にお邪魔させて頂きました。残念なことに秋摘み茶葉の収穫時期は終わってしまっていました。

・チベット料理のトゥクパ
日本のラーメンのような見た目で、味付けも日本人に親しみのある味でした。ダージリンではポピュラーな食べ物のひとつでしたので、割とどのお店でも食べられます。

ズーズーダウ
ズーズーダウとは、ネパールではポピュラーなヨーグルトをダウと呼び、その中でもバグタプル産のものをズーズーダウと呼ぶそうです。ヨーグルトの王様と称されるほど味は濃厚でいながら、ペロッと食べられます。

個人的に、サンダクプ-で見た山々の絶景が最も心に残る、とてもいい旅行でした。
自然はすごかったです。



<おすすめ>
□トイトレイン・・・一度は乗って頂きたい! ★★★★★
□サンダクプ-・・・今まででベストな絶景。山が神々しいです。 ★★★★★★
□スワヤンブナート・・・ネパールを訪れたらまずここへ ★★★★
□バグタプル・・・ 古都バグタプル、みどころ満載 ★★★★★
□ナガルコット・・・ ネパールで絶景ヒマラヤ山脈 ★★★★
(2015年12月 小澤駿)
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